Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

デヴィッド・ヘアの『否定と肯定』

2018-03-31 | Weblog
デヴィッド・ヘア脚本の『否定と肯定』を観る。
下高井戸シネマ。
最終日。
一日一回の上映なのでタイミングが合わないと観られない。
運良く観られた。
その前は原稿書き、映画の後は劇作家協会で会議三時間、そして夜はスズナリ。

デヴィッド・ヘア脚本の『否定と肯定』は、さすがにしっかりとした映画だ。ある意味、味も素っ気もない。色気のない映画だ。だがそれでいい。イーストウッドの『ハドソン川の奇跡』と似ている。
思いがけず裁判(?)に巻き込まれる話であることも似ている。

この映画を観て弁護士を志望する若者が増えることを祈る。

邦題は『否定と肯定』だが原題は『否定』だけ。両論併記が好きな日本の風土はいかがなものか。

デヴィッド・ヘアは映画のシナリオライターとしても意欲的に活動している。『ウェザビー』(85)、『ダメージ』(92)、『めぐりあう時間たち』(02)、『愛を読むひと』(08)などの脚本を担当している。

いよいよ明日まで下北沢ザ・スズナリで上演中の『ブラインド・タッチ』は、劇作家としてのデヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。
パンフレットの挨拶文には以下のように記している。

デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。
コメント

舞台上でじっさいにナイフは刺せないが、ピアノはほんとうに弾くことが出来る。

2018-03-30 | Weblog
『ブラインド・タッチ』、あと4ステージ。

終わりに近づくほど混雑が予想されます。
今日の夜の回が、一番余裕があります。

30(金)19:00
31(土)14:00. 19:00
4/1 (日)14:00

ピアノの存在感は、すごいと思う。
ホンモノだからだ。
ホンモノとして使用できるからだ。

舞台に刃物を登場させたとする。
それはホンモノだ。
しかしそれで実際に人間を刺すわけにはいかない。

ナイフは刺せないが、ピアノは弾くことが出来る。
ナマであり、ホンモノである行為を、舞台に出現させることが出来る。

ぜひホンモノを、観てください。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯


『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com


当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。
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『ブラインド・タッチ』は、四月一日まで。

2018-03-29 | Weblog
『ブラインド・タッチ』は、4月1日まで。
残すところ、あと5ステージ。
タイムテーブルがけっこうややこしいのでご確認ください。
終わりに近づくほど混雑が予想されます。

29(木)14:00
30(金)19:00
31(土)14:00. 19:00
4/1 (日)14:00

徹夜で息も絶え絶えに会報の原稿をあげ、そのため十分遅刻して午前から劇作家協会の新会長、副会長、理事、運営委員・事業委員、結集の会議。
二十人以上だからもう長机は外して椅子だけの会議。
残って劇作家大会の会議。
皆が帰っても会報のための原稿書き直し。
それからスズナリで久しぶりに『ブラインド・タッチ』本番を観る。
円での初演も評価してくれた妹尾河童さんが来てくださり、絶賛してくださる。何度か組んだ照明家・竹林功とも久しぶりのはず。
いろいろな方がいる中で、こんにゃく座コンビ、細野辰興監督、最近一人芝居を見せていただいた田山由起さんと、「ふるさと」へ。
自転車なので、久々に、自宅〜高円寺〜下北沢〜自宅のコース。
帰りしな、四半世紀昔、下北沢からの自転車帰りで立ち寄ったことのある酒屋へ。懐かしい。客は誰もいない。立ち話して。ワイン一本買って帰る。
夜桜はまだ花びらが散っていない。気が向いたので川沿いのエクササイズ椅子に寝そべって見上げる夜桜の素晴らしさ。
もちろん、花粉はふんだんに吸っているはず。

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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com


当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。
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やっかいな桜

2018-03-27 | Weblog
私の通勤路(この方向に来る頻度は半分以下だが)にある、やっかいな桜の樹。
川沿いの桜並木は水面の上方に枝を伸ばし、カーブしたところや多く樹があるところはこの季節、咲いた桜の花が幾重にも重なって見えて絶景でけっこうなのだが、やっかいもののこいつは川の方に伸びているというより、ただひたすらまっすぐ「真横に」伸びている。
その高さが、とても低いのだ。
歩いて通ると私の身長で頭ぎりぎり。
自転車では、屈まないとぶつかる。
うっかりすると危ないのだ。
杉並区としては、区民に桜を楽しんでもらうために、この桜の枝の角度をプロデュースしてきたのだろうが、こいつだけは本当に危ない。
このやっかいな桜の枝の下を潜るたび、ああ、でも、私もまた、この世界でやっかいな存在と思われているのかもしれないなあと思うことがあり、まあ、どうか、邪魔だから切ろうなどとは考えずに、こいつの存在も容認していただければ、と思うのだった。
でもたまには、本当に危ないのだ。時々、コンニャロと思う。
だが、そんないろいろも、この桜の季節がある限り、心の中で打ち消して、この「真横君」については大きく容認の方に傾かざるを得ないのであった。
にしても、風が吹いても花びらが散らない、この、ほぼ満開マキシマムの時期は、悪くない。
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燐光群 2018年度 新人募集中!

2018-03-26 | Weblog
燐光群 2018年度 新人募集!

燐光群では、共に演劇を創造していく劇団員を募集しています。意欲と情熱のある方の参加をお待ちしています。

対象
 俳優
 演出助手、劇作家、美術部等・舞台スタッフ
 スタジオ運営スタッフ
 制作スタッフ

<応募資格>
 燐光群・坂手洋二作品を観ていること

<応募方法>

○第一次審査(書類選考)履歴書と作文をA4サイズで作成し、以下にご郵送下さい。
 履歴書=要写真貼付。氏名・ 住所・電話番号・メールアドレス(PC/携帯共)・身長・体重・年齢(生年月日)を明記のこと。
 作文=「燐光群の作品を観た感想」「自分について」各800字以内
 観たことのある、あるいは読んだことのある、燐光群または坂手洋二の作品を挙げて下さい。

○応募締切 2018年4月25日(水)必着

○第二次審査(面接・実技試験)書類審査通過者に追ってお伝えします。

○送付先 〒154-0022 世田谷区梅丘1-24-14 フリート梅丘202 燐光群 新人募集係

◎電話でのお問い合わせはご遠慮下さい。rinkogun@alles.or.jp または FAX 03-3426-6594 でお受けいたします。


http://rinkogun.com/recruit_2018_%281%29.html
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ピアノみたいに人間も調律してほしい

2018-03-26 | Weblog
『ブラインド・タッチ』今日は休演日です。
本番はありませんが、ピアノは調律しています。

人間も調律してもらった方がいいと思うことがあるが、「整体」がそれにあたるのか。
ずいぶん行っていない。
ホントにちゃんと出来るなら、頭の中も調律してもらいたい。
でも結局、誰かに任せるものでもない。自分でやるしかないのだろう。

『ブラインド・タッチ』は4月1日までですが、お早めにお越し下さい。
タイムテーブルがけっこうややこしいのでご確認ください。
終わりに近づくほど混雑が予想されます。
平日夜が比較的余裕があるということです。

27(火)14:00
28(水)14:00 19:00
29(木)14:00
30(金)19:00
31(土)14:00. 19:00
4/1 (日)14:00

午前はいいお天気だというのに銀座というか築地近くの松竹会館で国際演劇協会の理事会。
シアタートラム〈韓国現代戯曲ドラマリーディング エクストラエディション〉は、無事終了。
下北沢からのバスが歩行者天国で普通。三軒茶屋まで歩いて行くしかない。
リーディングは2作品ともいい上演だった。
打ち上げ。良い交流が出来たと思う。シライケイタがハングルを読むことが出来るのに感嘆。



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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com


当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。
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アパートの中にアパートが?! 『ブラインド・タッチ』の舞台美術。

2018-03-25 | Weblog
『ブラインド・タッチ』上演中です。

4月1日までですが、お早めにお越し下さい。
終わりに近づくほど混雑が予想されます。
平日夜が比較的余裕があるということです。

写真は、島次郎さんによる舞台美術のセット、その模型です。

アパートの中にアパートが?! というのは島さんとはなんの関係もなく、ザ・スズナリがもともとアパートだったのを改築した劇場なので、印象としては、アパートの中にアパートがあるような感じがする、という冗談のことであります。

昨日は、午前から都市大学で環境心理学会の講義。どういうことが求められているかをようやく了解。これは私はちゃんと半期毎週の講座が出来るよ。

昼の部のスズナリ本番、浅丘ルリ子さんが観てくださる。なんとルリ子さん、スタンディングオベーションで、絶賛してくださいました。私はかつて(三十年前だよ)某ディスプレイ会社でバイトしていて、ルリ子さんの写真パネルを使った「東レ」の展示をやっていた時期があるので、なんだか感慨深い。

その後シアタートラムで〈韓国現代戯曲ドラマリーディング エクストラエディション〉の光州事件のことを中心としたシンポジウム、そして夜は劇団員の出ている芝居を観る。




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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com


当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。
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『ブラインド・タッチ』上演中。

2018-03-24 | Weblog
『ブラインド・タッチ』上演中です。

4月1日までですが、お早めにお越し下さい。
平日夜が比較的余裕があるということです。

写真、高橋和也、都築香弥子。


昨日は、午前から劇作家協会の打ち合わせ。四時間。

終えて移動、シアタートラムで〈韓国現代戯曲ドラマリーディング エクストラエディション〉『ぼんくらと凡愚』ゲネプロを観る。シライケイタがすっきりとテンポのいい演出。

続いて、岩松了さんが受賞された鶴屋南北賞授賞式に。帝国ホテルで私は平服なので浮いていたと思うし、実際岩松さんに「君はここでもそのかっこうなんだね」と言われたのでありました。この賞は設立時に劇作家協会が関わっているので、なるべく出席したかったのだが、出席できたのは十年ぶりくらいである。

最後はスズナリに戻る。いつもの居酒屋で少人数で話していたら、たまたまその店に来ていた演劇人たちがあれこれ私のテーブルに立ち寄ってきて、賑やかだった。私はあまり酔っぱらっていないので、けっこう酔っぱらいたちの言動には呆れるのである。日本人は酒に弱いのではないか。

本日は午前中、東京都市大学で環境心理学会の講義。今はじまる。終えてスズナリと、韓国から来客のあるシアタートラムと行き来したいが、某誌の理事会もある。本当に顔を出すことができるかどうか。うまく時間が作れれば夜によその芝居を観たいのだが。



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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com


当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。
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『クワイ河に虹をかけた男』が『赤道の下のマクベス』の「関連書籍」だった。

2018-03-24 | Weblog
鄭義信さんが新国立劇場で作・演出している『赤道の下のマクベス』を観に行った。
2010年、韓国ソウルの明洞芸術劇場で、ソン・ジンチェクさんの演出で初演されたもの。義信さんから内容は聞いていた。さらに日本向けに書き換えたらしい。
「1947年、シンガポール、チャンギ刑務所の捕虜、第二次世界大戦のBC級戦犯として収容されていた日本人と元日本人だった朝鮮人の物語」。「捕虜への暴力や住民の殺害などの残虐行為の命令者・実行者がBC級戦犯の対象となり、そこには日本人だけではなく、朝鮮や台湾の捕虜監視員もいた」という紹介内容の通りである。

『赤道の下のマクベス』と『ブラインド・タッチ』両方を観た関係者から、「どちらも重い過去を描く劇」と言われていたのだが、確かにそうだった。

ロビーに出てみると、岡山のカウラ事件等の取材以来親しくさせていただいている満田康弘監督の著書『クワイ河に虹をかけた男』が「関連書籍」として売られていた。
泰緬鉄道の話題が出てくるのだ。最後近くに浅野雅博さんの日本軍人が「カンチャナブリ」という名を口にするのも、泣かせどころの一つになっているのである。

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7月、香港の劇団が『屋根裏』を上演します

2018-03-22 | Weblog
7月、香港の劇団(劇場なのか?)が『屋根裏』を上演することになっています。

中国語の情報は、以下の通り。



萬千世界,聚焦比劏房更細小的舞台空間

屋根裏 The Attic

12-15/7 (Thu – Sun) $240 / $160 (優惠票)
17-20/7 (Tue - Fri) $260 / $160 (優惠票)

8pm

前進進牛棚劇場 Cattle Depot Theatre


文本:坂手洋二

導演及翻譯:林沛濂

戲劇指導:李國威

導演助理及演出:陳港虹

演出:林沛濂、陳瑋聰、陳秄沁、胡智健、張君洳、尹偉程、梁浩邦

粵語演出 / 不設劃位/歡迎6歲或以上人士入場


​協辦:
坂手洋二

當代日本劇場編劇及導演,於1983年成立劇團「燐光群」。坂手洋二提倡將戲劇作為一種「媒體」,把「共同體」及「個人」等相互矛盾的元素為題,以新聞工作者的視野進行探討。他關懷的主題極廣,從沖繩美軍基地、自衛隊、死刑到捕鯨等問題均有涉獵。



//從細小的東西看穿全世界,世界性的問題都被牽引到台上,並在那裏帶來共感。// - 日本殿堂級劇作家井上ひさし

前進進首次將新文本探索聚焦亞洲,夥拍役者和戲,搬演當代日本戲劇巨匠坂手洋二代表劇作、日本「讀賣文學獎」、「紀伊國屋劇場獎」、「讀賣劇場大獎」得獎作品《屋根裏》。此劇除獲日本戲劇界多個重要獎項之外,更被翻譯成英語、法語及韓語,多次於世界各地上演。

導演林沛濂將於牛棚劇場內,以「屋根裏」為容器,閉門族為引子,帶出當代倫理及社會問題,以黑色幽默的手法轉化,探討存在、孤獨及自由等意識命題。

「屋根裏」,一個長1.8米、高1.2米、深0.95米的「納米小屋」。一宗自殺懸案,一場偵查之旅,將各地「屋根裏」的擁有者連結起來。32個角色,8位演員,一幕幕撲朔迷離的事件,穿越地域、年代、時空界限,相繼在這狹小的空間內,一一上演。


https://programme6.wixsite.com/20andon/copy-of-5
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『ブラインド・タッチ』2018年版、開幕。

2018-03-21 | Weblog
『ブラインド・タッチ』2018年版、開幕しています。

様々な調整がなんとか間に合い、無事にスタート。

本番は俳優のものだ。
俳優がすべきことを掴んでしまえば、あとは彼らが日々を確実に生きるだけだ。

繊細なステージング、そして暗転が命のこの劇は、もちろんスタッフも毎日大車輪なのだ!


二日目の昨日は、昼間に劇作家協会〈せりふを読んでみよう〉中津留章仁講師のワークショップと、その最後のシンポジウムに参加。
地味なシンポジウムなのだが満席。そもそも応募が多く早々に受付を締め切ったのだ。
パネラーの斎藤とも子さんと初めてご一緒する。彼女は『痕跡』の演技が印象的だったが、とても理知的な方だということもわかった。井上ひさしさん、木村光一さん、大滝秀治さんといった懐かしい方々の話にもなる。
シンポジウムでは、この題材なら面白い話はいくらでも出来るのだが、なるべく聞き役に回った。
それでも終わり頃はいろいろ話し、『ブラインド・タッチ』の話題も。話を聞かれた方は、「女」役の「フフ。」を楽しみに見に来ることになるのだろう。


夜、『ブラインド・タッチ』二日め。
俗に言う「二日落ち」は皆無、気配さえない。むしろあまりノリがよくなりすぎないようにしなきゃとさえ思う。

主人公たちの世代に近い旧知の某公共劇場元館長氏は、終演後にガッツポーズを示して帰られたが、その後「いつ以来か忘れましたが熱くなりました。時間の流れと人物の変化が面白く、誰も書けない題材。シリーズで書いてほしいぐらいのストレートプレイでした。」と感想メールをいただく。

終演後、実際に政治犯として獄中十六年で出所直後にこの芝居の初演も御覧になっているKさん、獄中結婚ではないけれど出獄を待ち続けた奥さんを囲み、高橋和也さん、相変わらず存在感というか風格のあるドリアン助川さん、元日刊ゲンダイの山田さん、藤井ごう君、朝日新聞山根さん、高江の新作ドキュメンタリー編集中の古賀加奈子さんという、濃いメンバーで一献。Kさんからリアル獄中生活について詳しく聞く。Kさんはこの劇のモデルではないけれど、「半分くらい自分の話だと思った」とおっしゃる。

写真は場当たり中。
左より、都築香弥子、高橋和也。
撮影・姫田蘭。



当日パンフレットに掲載している私の文章を、初日ブログに引き続き紹介いたします。

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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。


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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com
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下北沢からかつての「南口」がなくなるという

2018-03-20 | Weblog
下北沢からかつての「南口」がなくなるという。

ありえないことだ。

私などからすると「南口」が下北沢の「正門」であり、他の出入り口はほぼ使っていない。

しかも、小田急と京王井の頭線の改札を分けるという。

それが別れていないことが下北沢の個性だった。

オープンで緩やかだった。

それがなくなるのだという。

私の下北沢がどんどん失われてゆく。

それでもこの街を守ろうと躍起なのだが。
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『ブラインド・タッチ』2018年版、本日初日。

2018-03-19 | Weblog
『ブラインド・タッチ』2018年版、本日初日。

当日パンフレットに掲載している私の文章をこちらでも紹介いたします。

写真は場当たり途中。撮影・姫田蘭。


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『ブラインド・タッチ』は、2002年が舞台である。
2002年の夏に脱稿し、秋に上演された。
2002年の物語であることは重要なので、今回の上演にあたって、冒頭に「2002年」という字幕を出そうかとさえ思った。
2002年は、アメリカ同時多発テロの翌年。
世界が新たに不穏な領域に入っていく「前夜」である。
第二次世界大戦の記憶を持つ人たちがまだ社会の中心にいて、戦後の貧困から日本経済が発展していった過程の記憶を多くの人たちが共有していた最後の時代、インターネットの発達等によって「個人」のありようが変貌していく過渡期、と言ってもいい。
百年後の研究者にはその時代背景の推移にこだわっていただきたいものだが、もちろん、そうした背景を背負いながら、人間は、ただ、その人として、裸で、そこにいる。
演劇は、そのことを示すための仕組みを持っている。

2002年、岸田今日子さん・塩見三省さんのコンビに、書いた。
その後、韓国では、盟友キム・カンボの演出により上演。日本公演もあった。出演者は、ユン・ソジョンさんとイ・ナミさんだった。
岸田今日子さん、ユン・ソジョンさん、お二人とも亡くなられた。
いま、高橋和也さん・都築香弥子さんの出演であらためて上演できることは、感慨深い。

『ブラインド・タッチ』は、イギリスの劇作家デヴィッド・ヘア に触発されて書いた戯曲である。デヴィッドは、社会の出来事について批評的なドキュメンタリー演劇を発表すると同時に、ドラマティックなストレート・プレイも書く。共感するところの多い作家だ。
二十年以上前、ロンドンで彼の『スカイライト』初演を観て、私もしっかりとしたストレートプレイを書こうと思った。『エイミーズ・ビュー』を観てそれが決意に変わった。
私はデヴィッドの「バーベイタム・シアター(報告劇)」の新作三部作(『パーマネント・ウェイ』『スタッフ・ハプンズ』『ザ・パワー・オブ・イエス』)を日本で演出している。
8年前、東日本大震災直後のイギリスでの『ブラインド・タッチ』リーディグ初日に、そのデヴィッドから御祝いのFAXをいただいた。ここに一つの円環が成立した、と思った。

『ブラインド・タッチ』は、1971年の「渋谷事件」を背景としている。今も獄中にある星野文昭さんは、明らかに冤罪である。文昭さんと暁子さんの獄中結婚に設定をお借りしているこの劇に携わりながら、私の申し出を承諾してくださったお二人に心から感謝すると共に、文昭さんの一刻も早い解放を願っている。



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『ブラインド・タッチ』、公演情報は以下の通りです。

https://www.blind-touch.com
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「ENGEKI:Japanese Theatre in the New Millennium 3」刊行。

2018-03-18 | Weblog
「ENGEKI:Japanese Theatre in the New Millennium 3」が刊行されました。

3年前から、劇作家協会が文化庁の助成を得て、出版事業として刊行している「英訳戯曲集」です。

今回、収録された英訳戯曲は、


三浦大輔『愛の渦』(翻訳William・Andrews)

中津留章仁「背水の孤島」(翻訳Jeremy・Kuhles)

桑原裕子「痕跡(あとあと)」(翻訳・ボイド眞理子)

です。


ずしりと厚い、重量級の戯曲集になっています。

内容的にも、世界に打って出られる作品が揃ったと。自負しています。


今回の編集委員は、土田英生、前川知大、ボイド眞理子、小川彩(オガワアヤ)、私、でした。



以前に“HALF A CENTURY OF JAPANESE THEATER”として十年にわたって刊行していた英訳出版事業が、久しぶりに復活した形です。

昨年発行の第二号は、清水弥生『シンクロナイズド・ウォーキング』(翻訳 Aya Ogawa)も収録されています。


この「英訳戯曲集」の有効な海外贈呈先について、ご推薦・ご紹介の対象がありましたら、坂手ないし劇作家協会(office@jpwa.jp)に伝えていただければと思います。

今後も事業は継続します。

既に第四期の選定が進んでいます。


………

“HALF A CENTURY OF JAPANESE THEATER”のバックナンバーについては、以下を御覧ください。
http://www.jpwa.org/main/books/english
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『ブラインド・タッチ』 スズナリ・ロビーで「星野文昭・暁子/絵と詩」展

2018-03-17 | Weblog
『ブラインド・タッチ』は、じっさいに獄中結婚されている、星野文昭・暁子ご夫妻に、部分的に設定をお借りしている。

作品としてはフィクションであるが、お二人を「モデル」にさせていただいたということである。

じっさいに冤罪であり、信じがたい処遇を受けてきたが、誇り高くたたかい続けてきたお二人である。


このたび、『ブラインド・タッチ』上演中、スズナリ・ロビーで「星野文昭・暁子/絵と詩」を展示させていただくことにした。

獄中で絵を描き続けている星野文昭さんの絵画と、暁子さんの詩のコラボである。

劇場にいらしたさい、ぜひ見ていただけると幸いである。


『ブラインド・タッチ』、三月十九日初日です。

https://www.blind-touch.com
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