Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

ウィーンの日々は続く

2009-01-31 | Weblog
過去二回のウィーン公演は字幕でなく同時通訳だった。その時翻訳も通訳も担当してくれた片山ミネさんがご家族で来てくださる。当時の現場担当通訳モニカさんがデザイナーとして成功しハンブルグに住んでいると聞く。それにしても、ちゃんと埋まった客席が真剣な拍手をくれるのは嬉しいものだ。毎夜カーテンコール三回。自分自身は風邪気味で熱が出る。そこでファストフード風日本料理屋を見つけ9ユーロのうどんを食べるが、出汁の味がまったくしないスープに愕然。
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小雪ちらつく

2009-01-30 | Weblog
ウィーンの街並みは風情があるといえばそうだが、寒いことは寒い。誰も傘を差していないが、確実に身体は冷える。体調を考え、劇場でのミーティング、至近のスーパーでの買い物などを除いて、ほぼ一日、宿で休む。今のところ観光はまったくしない滞在である。それにしても、二年前、文化交流使でヨーロッパに滞在したときは最悪で一ユーロ170円だったのが、今は120円である。経済というものが不思議でならない。
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ウィーン『屋根裏』初日

2009-01-29 | Weblog
時差ぼけで五時に目が覚め机仕事。午前中音響チェック。午後から舞台準備。二時からゲネプロ。七時四十五分開演。最後の追い込みをねばったので、よい初日となる。ウィーンの観客にも好評。占部、鴨川、西川の初出演組も頑張る。Weicome to Yaneura.通算200ステージ目はもうすぐだ。いつになるか計算しないと。劇場は、映画『第三の男』の撮影に使われたことがあるというが、どのシーンなのだろう。原サチコさんが来てくれる。ウィーン演劇人がよく行くというお店へちらりと。疲れたので私はカフェラテを飲んでお開き。
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ウィーン入り

2009-01-28 | Weblog
フランクフルト乗り継ぎで小雨のウィーンへ。アンサンブル劇場に入る。この劇場では十五年以上前にトルコ系の演劇人たちによる『レオンスとレーナ』を観たことがあるということを最近思い出した。場当たり途中から参入。海外で途中から遅れて入るのは初めて。今日の通し稽古は諦める。燐光群ウィーン公演は3回目。最初は1994年ウィーン芸術週間での『神々の国の首都』だった。思い出深い。劇団海外ツアーは8回目となる。寒い寒いと聞いていたが覚悟していたよりはまだいいか。
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座・高円寺プログラムと岸田國士戯曲賞

2009-01-27 | Weblog
午前中はマキノノゾミ、鈴木聡両氏と打合せ後、座・高円寺へ。2010年度劇作家協会プログラムについて話を進める。午後、岸田戯曲賞審査会。早めに着いたので野田秀樹さんとあれこれ話す。9作品だけに審査会は長引く。蓬莱、本谷両氏が受賞。議論百出だったが蓬莱『まほろば』は活字で読んだ戯曲の力が他作品とは段違い。三年経ってしまったが『乱暴と待機』で受賞すべきだったと思う本谷さんはようやくの受賞。この審査会は私と野田さんの都合でこの日になった。遅ればせながら明朝ようやく欧州へ旅立つ。
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「フィデル、今この瞬間に僕は、多くのことを思い出している」

2009-01-26 | Weblog
「地下空港」という未知の劇団の人に話しかけられた。劇団名を褒めた。私は1983年『処刑空港』という芝居を作った。冒頭、チェ・ゲバラがカストロに送った手紙を唱える革命の亡霊が出てくる。演じたのは私。この亡霊は後半、地下活動に携わる兄弟を追い詰める後シテとして再登場する。能と革命を出会わせた。「現代能楽集」と銘打つかどうかなど問題ではない。あれから二十六年! ゲバラの映画をハリウッドが作り日本でもヒットしているという。観たいとは思う。私はゲバラの顔のシャツを着るセンスは持ち合わせていないが、着ている人を咎めたりもしない。
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知り合いだらけの客席

2009-01-25 | Weblog
朝からずっと原稿。夜、トラムでサスペンデッズ初観。盛況。関係者多し。衣装は『屋根裏』も手掛けている大野典子、制作はもと燐光群制作チーフ上田郁子と、近しい面々。作・演出の早船聡君は、新国立劇場『マッチ売りの少女』に当初プロンプでついてくれ、急遽「火の用心」の町の人代役で出演した。佐藤銀平君はかつて『ウインズロウ・ボーイ』に馬渕英俚可の弟役で出て貰った。この兄弟の両親が中嶋しゅう、中田喜子のお二人。よい感じの家族だった。今度の銀平も愛すべき弟像。
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行ったり来たり

2009-01-24 | Weblog
梅ヶ丘のもう一つの馴染みの喫茶店(こっちの方が内装は老舗ふうか?)で鵜山仁芸術監督と新国立劇場『現代能楽集 鵺』打合せ。午後、『屋根裏』欧州出発前最後の稽古。夜は国際文化会館、宇沢美子さん『ハシムラ東郷』出版記念会。米文学界、出版関係、大学関係者ら多くの人たち。仕切り役・巽孝之教授指令で締めの挨拶を仰せつかる。同書は重版決定とのこと。ハシムラ東郷という人物は、あっという間にほとんどの日本人が知る存在になるだろう。11月「座・高円寺」でこの題材を劇化する。梅ヶ丘に戻り自転車をピックアップして帰る。
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濃い一日

2009-01-24 | Weblog
やることがいっぱいありすぎる。予定の原稿が仕上がらず。午後から部分稽古、夜は通し稽古。西山水木、平岳大のお二人はじめ見学者多数。NOTE後、経堂で『オールド・バンチ』の稽古をしているという流山児祥氏が帰路に梅ヶ丘で途中下車、『ユーリンタウン』日本語版台本打合せ。今まで書いた台詞の一部を見せ、その方針で進めることに同意を得る。ずっと梅ヶ丘にいたのにいろんな人に会ったし、いろんなことがあった。
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移ろいゆく日々

2009-01-22 | Weblog
朝からメールと電話連絡の嵐。書類も書く。なんとか抜け出し稽古へ。雨模様を睨みつつも自転車で。再演を重ねてきた作品であり、まだ世界に入りきれない新メンバーは苦しむが、俳優はまず自分の頭と身体でしっかり考えるところから始めるしかない。結局終電まで。連載締切迫るが、岸田戯曲賞の候補作も読み進める。
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座・高円寺での劇作家協会理事会

2009-01-21 | Weblog
地下三階稽古場で。杉並区と協会は「パートナーシップ協定」を結び、協会は劇場に協力し、劇場は協会のため便宜を図ることになっている。我々は劇場プログラムやアーカイブスに協力、企画にも関わる。協会戯曲セミナーも新年度からここで行う。3月7日、パリのロン・ポワン劇場の芸術監督らを招いたシンポジウムにも協力する。フランスの劇作家協会が運営する劇場メンバーとの興味深い企画なので是非皆さまもご参加を。午前中の理事会に続き劇場部ミーティング。三時から梅ヶ丘で稽古。十一時過ぎまで。
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妙に暖かい日

2009-01-21 | Weblog
天気予報は雨だったが晴れる。午前中から打合せ。午後、通し稽古。NOTE(ダメ出しをそう呼ぶことが多い)の後、また部分稽古で十時半まで。遅い時間だが、少人数で珍しく稽古場の一階の居酒屋へ。稽古場で飲めばお金はかからないのにそうしなかったのは、居残り稽古する人もいるだろうという配慮もあるが、「店に入るとお金がかかるから早めにお開きになるだろう」という判断から。結果は……。
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観て納得の二本

2009-01-19 | Weblog
さいたま芸術劇場『冬物語』。蜷川演出のわかりやすく作る選択が功を奏す。すっと沁み通る松岡訳。唐沢・田中がぐいぐい引っ張る前半見応えあり。後半、田中裕子さんは16歳役をやってのける。彼女の次回作は新国立劇場での私の新作なので、かってに不思議な緊張で見守る。ラッパ屋『ブラジル』は、微温的サークル同期会スケッチのようでいてどこか不穏なのが鈴木聡流。島猛の音響センスも秘めた不穏上等。ラストの台詞がちゃんと意味深く伝わる。
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長い会議

2009-01-18 | Weblog
夕方まで国立能楽堂会議室で国際演劇協会(ITI)理事会。この協会は能楽堂の中に事務所があるのだ。終わって場所を変え一部の人とさらに話す。協会とは直接関係ないことも話す。演劇をとりまく世界もいろいろ変わってきている。認識もさまざま。判断もまとまりきらないものだが、何人かが指摘した、この二十年くらいの大きな動きの中で、一種の「揺り戻し」のような現象が起きているという感覚は確かに頷けるところがある。下北沢へ移動、今年後半の仕事に向けて話。

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竣工式

2009-01-17 | Weblog
午前中「座・高円寺」竣工式。劇場をつくった人たちと関係者が一堂に会する。終わって、仮事務所から移転したばかりの劇場スタッフと打合せ。午後『屋根裏』稽古は止め通し。今回の課題が見えてくるが、俳優自身が意志を強く持たないと駒は進まないのが再演を重ねることの難しさ。下北沢で『セパレート・テーブルズ』共演で世話になったコイーヅカらと少し話。電車で帰っても駅からの道はやはり寒い。
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