Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

そして神戸

2011-07-31 | Weblog
持参したトランクいっぱいの新作資料に潰されつつの旅。……午後、神戸へ移動、演劇鑑賞会主催の講演会。またも満席の熱気に驚く。会場の元町は名前どおり横浜同様の中華街的雰囲気も。昨日に続いて、自分より年長の方が多く、人生の先輩たちから応援を受けるありがたい時間でもあった。最後に長老格の方から熱いメッセージをいただく。95年の震災後、アジアの顔としての港の地位を釜山に譲り渡してしまったこの町ではあるが、演劇によってしっかりと繋がっている方々と出会い、「港」同様に、人の行き交う「場」としての演劇について、さまざまに思い、襟を正す。
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関西へ

2011-07-30 | Weblog
『だるまさんがころんだ』吹田公演の記者会見。京都へ移動、演劇鑑賞会主催の講演会。満席に驚く。1994年、北九州での第一回劇作家大会戯曲コンクールで北九州市長賞を受けた故・森田有氏作『ぢらい』の印象が後に斎藤憐さんに〈ランドマインプロジェクト〉を立ち上げさせ、それに私が参加し、『だるまさんがころんだ』に繋がったという経緯がある。森田氏は京都の方で、その関係者の方々も来て下さった。因縁というか人の繋がりを感じる。……移動の新幹線は書斎となっていた。コンセントのある席でパソコンに電源を繋いで。ところで阪急電車はなぜ茶色いのだろうか。……それにしても伊良部選手はなぜ死んだのだろう。
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『だるまさんがころんだ』本年版、進行中

2011-07-29 | Weblog
10時間稽古場にいる。そして稽古場以外でやることが多すぎる。今日も新たな宿題が届いてしまった、というか、文学賞の審査員の仕事がこの時期にずれ込んだのである。申し訳ないが可能な限り後回しにさせていただく。とにかく、いろんなことが滞っている。少しずつ駒を進めるだけだ。……もう何演目になるのか、『だるまさんがころんだ』は鑑賞会の旅公演、ヨーロッパツアーの他に、江東区文化センターと吹田メイシアターの公演は、劇団と劇場の共催。初見の方も、何度目かの方も、またぜひ。『だるま』初参加の俳優メンバーは、酒向芳、南谷朝子、 さとうこうじ、 小山萌子、小林あや、BENJAMIN BEARDSLEY。BENはNHK基礎英語シリーズにずっと出ている。公演詳細は以下をご覧下さい。http://rinkogun.com/
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雨に濡れても

2011-07-28 | Weblog
夜、雨が降り始めたので鞄から三段式折りたたみ傘を出してさそうとすると、関西から東京侵略中の劇作家・樋口ミユに「坂手さん折り畳み傘出しはった。がっかりやわー」と言われた。野獣派ミユとしては雨に濡れてもがしがし歩くのが美学なのだろうが、私の用意周到ぶりもダンディーの一つのあり方として惚れ直してくれていいのではないかと思う。放射能雨なのだぞ。……「雨に濡れても」はバート・バカラックの名曲で、私が初めて買ったレコードである。映画『明日に向かって撃て!』の主題歌でもある。ただし雨が降っているシーンには流れない。そこが洒落ているのであろう。
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湿度は高い

2011-07-27 | Weblog
はい。起きて即、机仕事。稽古も8時間。時間をくれ。……Facebookに入って何十日か経つが何もしていない。たまに思いついたように友人を承認させていただくのみである。連絡下さった方、申し訳ない。……文科省は7月に入ってから雨の放射能濃度を公表するのをやめてしまった。やはり何かあるのだ。
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スピードより命

2011-07-26 | Weblog
朝から机に向かい午後は稽古へという日々。稽古は早く終わりたいのに後の打合せも山のよう。仕方ないが。しかし。諸々の進行、ちゃんと事前にスケジュールを担当者に伝えていない者がいたり段取りや理解の丁寧さの問題で停滞されると、ちょっと勘弁してくれと言いたくなる。……中国の新幹線事故。事故に遭われた方々がただただ気の毒である。自分は日頃から進行上スピードのことを気にしなければならない立場なのでなかなか言い難いが、でも、ほんとうに、命を危険にしてまで急いでどうなるのだ。で、新聞などよく読んでいないので細かい所はわからないが、中国当局は運転席操縦機能部分を地中に捨ててしまったら、二度と事故を起こさないための落雷対策ができないのではないかと思うが、既にたんに伝達系統の問題だけだと結論が出ているのか。イギリスの鉄道事故を描いた『パーマネントウェイ』上演経験の知識からすれば、ATCはそれぞれの運転席で独自に機能できる部分もある。少なくとも前方に車輌があるかどうか判断できなくなったらその時点でどの場合も運転を止めるはずである。どうなのか。
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祈るしかない

2011-07-25 | Weblog
共同通信によれば、東電福島第1原発事故で、政府が避難指示を出した原発から約20キロ圏内に、震災で亡くなった方々の遺体が数百~千体残されている。死亡後に高線量の放射性物質を浴び被ばくしている。遺体収容作業する隊員、遺体安置所で検視する警察官や医師、訪問する遺族も二次被ばくする可能性がある。放射性物質拡散を怖れるため、火葬も土葬もできない。遺体が損傷するため除染も困難。福島県警は遺体の収容を断念しているという。とても冷静には聞いていられないニュースだ。……実質的に休みのない日々が続く。たぶん秋深き時期まで、このままだろう。
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昔々、京都で

2011-07-24 | Weblog
ノルウェーでテロ。あの街で。過去の戦争の傷跡は今も残っている所だが(訪問した劇作家協会の事務所に大昔に砲撃を受けた跡があった)、今は悠々自適な国家運営だったはずだが。それにしても、他者の命を奪うことと引き替えに何かを得られるという「主義」とは、なんだろう。……民藝『帰還』で初めてご一緒した衣裳の緒方規矩子さんは、かつて京都美術専門学校(現京都芸大)演劇部の木下順二作『夕鶴』公演で「つう」を演じ、「よひょう」役の故・田中一光さん(その後デザイナーの大御所となって新国立劇場の媒体も担当)と共演、やはり故人の岩田直二さんが学外から来て演出していたという。山本安英さんが『夕鶴』を始めた頃だというから1950年前後か。今回詳しく聞いたのだが、やはり当時京都美専にいた父は、その公演で音響を担当していたのだそうである。岩田さんが父の入学時の保証人だったというのも初耳で、父の津山一中時代に岩田さんが芝居を持って津山に来たとき知り合いになったのがきっかけだという。岩田さんは演出者協会の理事会で何年間かずっと顔を合わせていて、それとなく聞かされてはいたのだが。それぞれの人から部分的に得た情報はあったが、あらためて話を聞き総合すると、いろいろな出会いが繋がりあっていて、驚くばかり。
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曇天の日

2011-07-23 | Weblog
早朝より机に向かう。午後『だるま』稽古。……予想したよりも早く食肉の「全頭検査」時代が来そうだ。これから肉も魚も牛乳もタマゴも穀物も国産品が危険ということになってしまうと、本当にどうなるのだろう。……台風が去った後、妙な涼しさが続いている。湿度はあるので大人数の稽古場は蒸すが、家ではまったく冷房入れず。ありがたくはある。
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こんな東京に生きている

2011-07-22 | Weblog
朝から原稿。夏休みに入った息子も勉強している。お中元に貰った明太子のっけ昼食。……午後『だるまさんがころんだ』稽古。燐光群初参加のベンジャミンが「この劇はすごい、こんなストラクチャーは見たことない」。前進あるのみ。……海江田経産相は左の手のひらに「忍」の一文字を書いて参院予算委に臨んだ。菅首相のおかげで原発推進できないことに堪えているそうな。遠慮なく即時辞任すべき。……北風で放射能がんがん届いてるはずの、今日の東京。チェルノブイリ被害に遭ったウクライナだが、ニューヨーク・イーストヴィレッジにはウクライナ移民ブロックがあり、十年近く前そこの建国記念フェスティバルを覗いた。ウクライナ・アメリカンの若者たちと飲んだことも思い出す。セシウム暫定規制値をウクライナの倍以上(穀物に至っては25倍を許容!)に設定している内部被曝に鈍感な日本の現状を彼らが知れば驚愕・震撼するだろう。
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讃岐うどんも中国産?

2011-07-21 | Weblog
台風。なのに雨が散発的。どうやら東京への接近はなさそうだ。……中国語で讃岐うどんを意味する「讃岐烏冬」の商標が、中国で出願されていた問題について、中国商標局が、登録を認めない決定をしたという。当たり前だろう。ありえない。……国産の牛肉はもう誰も食べなくなるのだろうか。ヒラメからセシウム? 食の情況は深刻だと思う。「中国産」という表記の示す内容が「安全」とうことになる日が近づいているのか。……とすれば、讃岐うどんも中国産になるという日が来るのかも知れないが、今現在もほぼ国産の小麦を使っているわけではないから、食の無国籍ぶりのややこしさは更に増幅されるだろう。
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むなしい旅

2011-07-20 | Weblog
台風。嫌な予感が当たる。松山空港から飛行機が飛ばない。やっと空席を見つけ午後の岡山行きバスに乗るが瀬戸大橋は通行止め。遠回りでしらなみ海道を行き(その風景じたいは素晴らしかった)、だいぶ遅くなったが新幹線に乗り継ぎ、なんとか、帰る。……原田芳雄さんの死を新幹線の電光ニュースで知る。思いは巡るが鈍痛のように具体的に印象が出てくるのに数時間かかる。とくに十代に観た印象的な邦画の大半に原田さんが出ていたような気がする。倉敷での黒木監督二本立て自主上映のさい松田優作さんと来て下さったことは忘れられない。『ツィゴイネルワイゼン』。孫くんが制作に関わった『どついたるねん』。札幌の劇作家大会、午前のシンポジウムに出てくれて、前夜飲んだのか途中でトイレに立った俳優座養成所同期の斎藤憐さんに「お前、そのくらい計算しとけよ」と言ったことなど。……帰宅後、フランスから思いがけない連絡。……政府が「ステップ1」終了宣言。誰も騙されない。放射能を抑えられてなどいない。何一つ安心材料がない。……教えてくれた人がいる。石牟礼道子さんも3月11日生まれだという。……仙台での石川裕人さんらの「東日本大震災魂鎮め公演」に行きたい。
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台風の予感の下で

2011-07-19 | Weblog
女子サッカー優勝。めでたし。……今日は午前中から夜まで。最後に無理やり発表会。だが大事なのは過程である。気持ちのある人間には何かが身につくだろう。〈演劇大学〉修了。松山で演劇を支えるNPO〈シアターネットワークえひめ〉の皆さんにも感謝。
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松山は路面電車で移動

2011-07-18 | Weblog
昼までホテルに籠もり仕事。……午後一時から夜十時まで昨日に続き二十人の参加者と。最初は地元の神楽舞いの若き伝承者である参加者に頼んで皆に舞踊指導。さくさくとテキストを元に設定と動きを進めるがとても今日中には終わりまで間に合わない。会館は十時完全退出のはずなので慌てて出て表で別班を待つが、十数分オーバーしても皆なかなか出てこず。会館の人も平気の様子。地域性なのか、ここが特別なのか。……酒も飲まず宿で仕事、集中できず久々に軽くランニング、終えて宿舎地下の大浴場でやはり「演劇大学」講師の村井健さんとばったり。健さんは日本随一の辛口演劇評論家だが、二十年以上前に私の戯曲集を最初に出してくださった編集者でもある。〈演劇大学〉でご一緒するのは数年前の岡山以来。
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松山

2011-07-17 | Weblog
昼までホテルに籠もり仕事。午後一時から夜十時まで二十人の参加者と。最初の二時間はいつもの体操。後は様子を見て進める。会場のひめぎんホールでは別な部屋では脳医学学会も行われていて、妙である。松山は十年前に高校演劇四国大会の審査員で来て以来。どうやら夜もアーケードの人並みが絶えず、元気のいい街である。……以下、「東京に友達が少ないので宣伝してくれ」とのこと。期間限定公演001『WWW』。「ゼロゼロワンと読みまして、題名はワンダフルスリーと読むのでございます」。はい。作:樋口ミユ 演出:棚瀬美幸。今月27日~30日(土)、アゴラ劇場。http://limit001.jugem.jp/?eid=3
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