Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

そしてまた『屋根裏』開幕

2013-08-31 | Weblog
『屋根裏』七回目の梅ヶ丘BOX初日、開く。十一年上演し続けているが、何人か初参加の俳優もいて、新バージョンのようだが、しかし、『屋根裏』だ。お客が入ってこそ初めて感じられる「あの空気」。……お客様が多いので終演後の初日乾杯で、急遽、ホットプレートで焼肉、餃子など焼く。

http://rinkogun.com/Next.html

報道によれば、30日、国会内で開いた衆院経済産業委員会の理事懇談会で、自民党の塩谷理事が「安倍晋三首相も政府を挙げて取り組むと言っている。もう少し時間をとったうえで検討したい」と表明。民主党の近藤理事は現地視察を提案。衆院経済産業委員会の汚染水問題の閉会中審査が先送りになった。9月7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まる、2020年東京五輪招致への影響に気兼ねしたのだと考えられる。五輪招致関係者からは「逆に招致に悪影響を与える」との懸念も出ている。国としてちゃんとした対応ができないということは、不安材料になるのが当然だ。

麻生副総理兼財務相が尖閣諸島問題に絡み、「海自をもって尖閣を守る意思を明確に伝える。増強は避けて通れない」「戦う覚悟がなければ、自分の国を守れない」と講演会で発言したと、中国紙が報じた。海外向けには真意を説明すべきだろう。国内には憲法違反をすることができるという根拠を示してほしいが、不可能だ。十年前なら更迭必至だろう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年の『屋根裏』、いよいよ初日

2013-08-30 | Weblog
なんだかんだとしているうちに、いよいよ『屋根裏』初日である。今日は猛暑日のようだが、初演時にはなかった静かなクーラーもあり、お客様に暑い思いはさせないことをお約束する。椅子席もいつもよりゆったり組んでいる。梅ヶ丘BOXという空間を体験するだけでも価値あり。円城寺あや、イ・ジュウォンの参加も、この劇に新しい視点をもたらした。まさに「2013年バージョン」である。
もう東京では八演めなので、あまり大々的に宣伝していないが、万が一、未見の方がいらっしゃるようであれば、ぜひおいでいただきたい。ヨーロッパツアーに出かける前、たった一週間の東京公演です。

http://rinkogun.com/Next.html

シリアで化学兵器が使われたとされる問題への対応を巡って、英政府は米国やフランスとの有志連合での軍事介入を探ってきたが、英下院は29日、イギリスのシリア軍事介入参加の前提となる政府提出議案を反対多数で否決したようだ。キャメロン英首相は「イギリス議会が軍事行動を望んでいないことがはっきりした。政府は議会の意思に従って行動する」と語り、軍事介入を断念する意向を示唆した。イラク戦争で、アメリカが存在を主張していた大量破壊兵器の確たる証拠がないまま参戦したことを反省したのであろう。そう、大量破壊兵器は「なかった」のだ。無用な血が流れたのだことが教訓になった。これで少しでも、アメリカの国連無視の独断行動にも、日本のアメリカ追随にも、ブレーキがかかるといいが。

甘利明・環太平洋連携協定(TPP)担当相は、マレーシアのムスタパ貿易産業相に、「(TPPに対する日本の)反対派は徐々に静まりつつある。(状況は)半年前ほど深刻ではない」と発言したらしい。いったい何を根拠に? 情報がないから新たな批判がしづらいだけだ。あまりにも卑怯だ。
TPPに異議を申し立てる、劇作家協会と、赤松健さん、福井健策さんとの座談会が、ハフィントン・ポストに掲載されています。連載第一回。全三回の予定。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/08/28/zadankai_n_3827665.html?1377680553

そうそう。高江の映像作家マーティーこと比嘉真人さんが、梅ヶ丘BOXに顔を見せてくれた。遅かったので通し稽古を観られず、NOTE(ダメ出し)だけを聞いていったのだが、それはそれで面白がってくれたようだが、なんだか不思議で、複雑。沖縄に帰る飛行機が台風で飛ばなければ残って観られるのだが、とか、不穏なことを言いつつ、結局、機上の人となった。伊佐さんからもメールあり、ゲンさん伊佐さんも無事に高江に戻られたとのこと。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「現実」を見る虚しさ

2013-08-29 | Weblog
小野寺防衛大臣が、アメリカのヘーゲル国防長官と会談、北朝鮮のミサイルによる脅威に対抗するため、自衛隊の敵基地攻撃能力の保有を日米で検討したいという考えを伝え、ヘーゲル長官も理解を示し、両国で協力していくことで一致したという。いったいどういう「協力」だ。防衛面でのアメリカへの妙な擦り寄りは奇妙だし無意味だ。
静岡県の川勝知事は在日米軍も参加した同日の県図上防災訓練の後、米軍幹部と会談、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの安全性を確かめるため、訓練で日本人パイロットに操縦させるよう申し入れたという。知事は、森本敏前防衛相が昨夏オスプレイに試乗したのを念頭に、操縦せずに安全性をアピールすることを「稚拙な対応」と批判。「こうしたことをいくら重ねても安全性への認識は深まらない。唯一深まる方法は日本人が自ら訓練に参加することだ」と強調したという。陸上自衛隊出身の元パイロットが県職員として在籍していることから、米軍側にはこの職員が訓練に参加する準備もあると伝えたらしいが、それでいったい何がわかるというのか。
米海兵隊のMV22オスプレイがネバダ州で着陸に失敗した事故は、サンディエゴの地元紙「UTサンディエゴ」によると、機体には損傷があり、飛行できない状態という。つまり「墜落」状況ではないかと推察されている。菅官房長官は沖縄への追加配備の影響について「着陸失敗ということで、そこはないんだろうと思う」「いずれにしろ、死傷者はおらず、現地で着陸失敗の調査が行われているということだ。政府として、米側に原因を速やかに情報提供をするよう申し入れている」というが、「着陸失敗」と「墜落」の間にはずいぶん隔たりがある。静岡県知事の部下が操縦してそうしたことへの判断ができるのならたいしたものだ。

21日に首都ダマスカス近郊で化学兵器が使われたとされる攻撃で子どもを含む数百人が死亡し、反政府勢力と政府側の双方が相手による攻撃だと主張している内戦シリア。化学兵器使用問題を巡って国連の現地調査が続いている。
イギリスやフランスに加えてアメリカのオバマ大統領もアサド政権が化学兵器を使ったと非難しているが、国連安全保障理事会の5常任理事国は28日、英国が提示した対シリア安保理決議案をめぐり協議したが中ロが反対を表明、物別れに終わった。米政府はこれを受け、決議案採決の必要性はないと表明。軍事行動に踏み切るかどうか同盟国と協議を進める考えを示した。オバマ大統領は「われわれは、すべての証拠を確認したし、シリアの反政府勢力が、化学兵器を保有したことはないと確信している」「イラクのような長い紛争に巻き込まれるということは繰り返さず、限定した方法をとることもできる」としている。
潘基文(パン・ギムン)事務総長は「調査には4日間必要」「外交に(紛争解決の)チャンスを与えるべきだ」と、米英仏を牽制している。
同事務総長は「日本の政治指導者は正しい歴史認識が必要だ」という自身の発言について「日本のみについて指摘したものではない」と弁明したが、「日本の憲法改正について問われたために名指しした」とも説明している。

東電福一原発の汚染水漏れ問題で、国際的な原子力事故評価尺度(INES)による評価が、下から二番目のレベル1(逸脱)から、上から五番目のレベル3(重大な異常事象)に、ようやく引き上げられた。安倍首相は訪問先のカタールで「東京電力任せにせず、国として緊張感を持って対応していく必要がある。政府が責任を持って対応し、国内外にしっかり発信する」と言ったが、今更遅すぎる。小泉純一郎元首相も「原発ゼロ」を訴えているそうな。原発を推進してきた自分たちの責任は問わないのか。
日本の水産庁や原子力安全・保安院は、海水中に放出された放射性物質は潮流に流され拡散し、海の食物連鎖には影響せず、「濃縮しない・蓄積しない」としてきたが、アメリカ等での福一原発からの放射能が北米の西海岸などの地域に打ち寄せることへの警戒は激しく、ドイツの海洋研究所では、放射能は太平洋で希釈されず、北米西海岸の「ポケット地域」では日本の10倍に濃縮されるという説も出ているらしい。
イギリスのIOC=国際オリンピック委員会のアダム・ペンギリー委員は「(招致するには)人々の懸念材料を取り除くこと。その一つが原発の状況だ。汚染水問題が解決されていないことにがっかりした。2年半という長い期間があったのだから、誰かが解決すべき。海や人々や環境に影響がないようにすべき」としているが、とにかく日本の現実感の欠如は度し難い。

一昔前なら本当に起きているとは思えない愚かな出来事が続いていて、頭がくらくらするし、虚しさも感じるが、まずはこれらの出来事が、じっさいに、同時に起きていることを受け止めるしかない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界と私たちの場所

2013-08-28 | Weblog
陸上自衛隊トップの君塚陸上幕僚長は26日の退任記者会見で「(国防軍か自衛隊かという)名前は国民の議論や政治にゆだねるとして、現実的に対応しなければならない任務をもらった時に、制度上動けるようにしてもらわないといけない」と発言。彼の言う「現実的」つまり文民統制による判断を待たずに対応できる法整備を求めた。呆れるしかない。現役の制服組が公式の発言で法整備を求めることを容認する国になってきたのだ。
国連のパン・ギムン事務総長はソウルで、「歴史認識の問題や政治的な理由のために緊張関係が続いていることを遺憾に思う」「日本の政治指導者らは、深く自らを省みる必要がある」と発言。菅官房長官ら日本政府関係者は「中立的な立場を取るべき事務総長が、一方の立場を代弁するような発言をするのは違和感がある。発言の影響は大きく、国際社会に対し、日本に不利な印象を与えかねない」「わが国の立場を認識した上でのものかどうか非常に疑問に感じている」と反発。国連事務総長の発言の以前にどれだけの反応があったか見ていないのか。これだけ反発を招く失言暴言を続けておいて、現状でこの程度の反応ですんでいることをこそ、幸運に思うべきだろう。もちろんこの国にとってはこの周囲の「甘さ」は何のプラスにもならない。処置を決める前に、いいように転がされているだけだ。

報道によれば、米海兵隊のMV22オスプレイ1機が現地時間26日午後3時半すぎ(日本時間27日午前7時半すぎ)、米ネバダ州で訓練中に基地外に着陸しようとして失敗。乗員4人は歩いて脱出。事故機は普天間飛行場所属のオスプレイと同型。沖縄に移される前の岩国に残った一機はまさかの(またかの)部品待ちで待機。こんな欠陥品をなぜ受け入れなければならないのか。自衛隊の導入まで考えているという愚。オスプレイによる離島防衛を言う者たちも相変わらずだが、そもそも、たいして積載量が向上しているわけでもない純然たるただの輸送機だ。機能をちゃんと調べたことがあるのか。

シリアが化学兵器を使ったかどうか。ほんとうにわかるのか。推定ではないのか。イスラエルによる謀略説もある。何より、アメリカが化学兵器の使用を責めるなら、原爆の使用についてとことん反省し謝罪しろと言いたい。今すぐ救わなければならない命を救うことと、無用な殺戮を混同してはならない。子どもたちの死を利用するな。子どもたちを救いたいだけならいくらでも他に方法はあるはずだ。

映画『標的の村』公開のタイミングに、沖縄・高江の「ヘリパットいらない住民の会」安次嶺現達さん・伊佐真次さんの来京を提案し、こちらも自分の現場があるので一日しかご一緒できなかったが、お二人はさまざまなスケジュールをこなし、高江の現状を広くアピールすることはできたと思う。しかし、「住民の会」の中心のお二人を東京に呼んだことが、現場の人数を減らすことになってしまった。沖縄の盆休み時期で工事を手控えていた反動のように、沖縄防衛局が先週末から連夜、大型作業車で襲いかかってきており、それへの対応で二十四時間態勢を敷いている高江の現状を考えると、悔しく、申し訳なく思う。ただ、今回、お二人の来京に合わせて東京で集まった人たちもいて、この機にいくらかは新たに進められた貴重な話もあり、とにかくこれからの動きのため有効になるよう、今後に活かしたいし、引き続き、できることをしていこうと思う。

照明の吊り込みも完了、劇団のスタジオがこれで完璧に「劇場」になった。あと二日で『屋根裏』初日。悔いのないようにぎりぎりまで粘りたい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンさん・伊佐さん、東京に揃い踏み

2013-08-27 | Weblog
映画『標的の村』公開に合わせて開催の、「ヘリパットいらない住民の会」安次嶺現達さん・伊佐真次さん記者会見、日本記者クラブで。その後、お二人とゆんたく高江メンバーとで、蕎麦屋で遅い昼食。ゲンさん伊佐さんと日比谷公園でトークを収録。経産省前テントを訪問。上関でたたかう岡田さんとも合流。日本で、権力が個人を訴える暴挙・スラップ訴訟を受けた三者、揃い踏み。新しい出会いに加えて、思わぬ旧知に再会してびっくり。八十年代に関わった裁判の一ノ瀬弁護士が、経産省前テント弁護団にいたのだ。この裁判のことは『危険な話 OFFSIDE』という戯曲に書いた(而立書房刊)。夜は高円寺で会議。稽古場は自主稽古と作業の日として、自由に過ごさせてもらった。
さて、映画『標的の村』が話題になる一方で、25日夜、沖縄防衛局は高江に六台の大型作業車で襲いかかったという。そのさいは24時間体制で見張りをしていた住民が立ちはだかり、数時間の攻防の末に作業を断念して帰っていった。日曜夜に入るということは、これまでも基地内に泊まりこんで建設作業をしていた可能性が大。26日は、N4に作業員の姿は確認されず、作業音も聞こえずだったが、夜にはやはり作業者たちが来たという。高江に行ける方はぜひ応援を。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

輸入ブルーベリーが危ない

2013-08-26 | Weblog
報道では、東京・中央区の食品会社が千葉県の工場で製造した冷凍のブルーベリーの商品から基準を超える農薬が検出され、毎日大量に食べ続けない限り、健康に影響を与えるおそれはないが、保健所は23日、この会社に1万1000パック余りの商品の回収を命じたという。製品は「ライフフーズ」の「ブルーベリー200g」で、製造日が今年6月4日になっているものだという。船橋市保健所によれば、農薬成分「ビフェントリン」が国の基準の3倍に当たる0.03ppm検出。栽培の過程で使用されたものが残っていたとみられ、アメリカから輸入したものであり、アメリカと日本の農薬基準が違うのか、アメリカの管理がずさんだったのか……。
私は目の健康のためにブルーベリーを心がけて食していた時期がある。冷凍ブルーベリーはヨーグルトに入れて食べる場合が多いが、そのまま氷代わりにグラスに入れ、これも冷凍庫に入れてキンキンにしておいたウオッカを注ぐようなカクテルにも一時はまったことがある。農薬もブレンドされているとなると、ちょっと当分、飲みたくはない。
アメリカの言いなりになると選択の余地なく農薬漬けの農産物を食べなければならなくなる。日本のTPP参加阻止は、健康と安全を守るために必須である。

日本農業新聞が、劇作家協会の呼びかけにより演劇団体が連名で出した「TPPに反対する緊急アピール」について記事にしてくれた。

http://image.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=22919
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タンク設営作業者は汚染水漏れは「織り込み済み」という

2013-08-25 | Weblog
福島第一原発事故の汚染水問題。タンク1基から過去最大の300トンが漏洩、さらに別のタンクからも漏れている。事故当時からほんとうに安全が保たれているのかという疑惑通り、2年半にわたってダダ漏れのままずーっと汚染水は漏れてきていたのである。タンク作業に参加している東電協力会社会長は、「タンクは工期が短く、金もなるべくかけずに作った。長期間耐えられる構造ではない」「野ざらしで太陽光線が当たり、中の汚染水の温度は気温より高いはず。構造を考えれば水漏れは驚くことではなく、現場の感覚では織り込み済みの事態だ。現場の東電の技術スタッフも心配はしていた」と証言したという。
この国では誰も怒りもしないし、責任を追及しようともしない。ただひたすら破滅に向かっている。誰もが勝手なことばかりしていて、非難されることもない。それですむはずがない。
首相は海外をうろうろしている時間があったら、まず非常事態宣言を出すべきだ。東電による管理を終了して、説得力ある解決策を打ち出さない限り、国際社会で爪弾きにされていくことは必至だ。

政府与党内で、憲法で禁じられている集団的自衛権の行使を「解釈改憲」で容認した場合に備え、自衛隊による行使手続きを定めた新法「集団的自衛事態法」(仮称)を整備する案が検討されているという。自衛隊の最近の文民統制から逸脱しようとする流れを止めるものなのか、国会承認を義務付けることが柱となるというが、そもそも国会の承認なしに何もできるはずはないし、こうした話題が平然と報道されることじたいの違和感は拭いがたい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『標的の村』伊佐さん・ゲンさん、来京

2013-08-24 | Weblog
ポレポレ東中野でヒットを記録している映画『標的の村』ですが、本編中に登場する安次嶺現達さん、伊佐真次さんのお二人が映画の舞台となっている高江から来京、トークゲストとして出演されます。
トークは8月25日(日) 12:40の回 上映後になります。12:40の回をご鑑賞の方のみがご参加いただけるということです。
http://hyoteki.com/news/

お二人の来京に関しては、「非戦を選ぶ演劇人の会」が、ピースリーディング「いま、憲法のはなし -戦争を放棄する意志-」上演の際に寄せられた寄付金から、支援させていただいています。
「非戦を選ぶ演劇人の会」の昨年のピースリーディングは、高江の皆さんのたたかいを描く『私の村から戦争が始まる』でした。
http://hisen-enge-.com/

ゲンさん、伊佐さんは、東京の各所でいろいろな活動を予定していますが、それについては追ってお伝えいたします。
「ゆんたく高江」による、8/27「高江交流会」の情報は、以下の通り。
http://helipad-verybad.org/modules/d3blog/details.php?bid=394
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『屋根裏』最新版「刑事・素浪人・戦場コンビ」は「円城寺あや+鴨川てんし」の最強タッグである

2013-08-24 | Weblog
今回劇団以外から『屋根裏』に出演しているもう1人が、円城寺あやである(写真は『宇宙みそ汁』、中央)。一昨年の国際合作版『裏屋根裏』のときにはユン・サンファが演じた「刑事・素浪人・戦場等のコンビ」の一人を演じている。ただ、サンファとはキャラクターが違うので、加えて演じていただく+αの部分がある。コンビの相手が鴨川てんし。この組み合わせは、すごい。今回のキャスティングでこの「円城寺+鴨川」コンビが果たす新たな劇全体の軸としての役割は大きく、どういうことか説明するより、とにかくこれは観ていただくしかない! あやさんはこれまで新作でしかご一緒したことがなく、再演に加わっていただくのは初めてだが、こういう形でご一緒できることが楽しく、ありがたい。『屋根裏』という作品にとっても、本当に新たな息吹に満ちて、これまでとはまったく違う相貌をお見せできるはずだ。新たに上演する意義を深く感じている。
稽古場に籠もる日々が続いているが、照明こそまだ完全に吊り込んでいないものの、舞台と音響は既にほぼ本番通りである。自前の劇場で公演する幸福が、きちんと実を結び、充実した成果をお見せできるよう、努力するのみである。来月の海外での上演では、大きな劇場での上演も、仕込み期間が短いケースもあり、まったく予断を許さないのだが……。
これは書いた方がいいという人がいるので記すが、『屋根裏』は、早川書房から出版されている。私の初めての文庫本です。事前に読んで御覧になるのも一興と思います。今回イタリア二都市での上演も、既に『屋根裏』が四年前にイタリア語で翻訳出版されていることもあって、実物を見ていただくことが楽しみである。
http://rinkogun.com/Yoji_Sakate/entori/2010/4/8_Yaneura.html

公演情報は以下の通り。
http://rinkogun.com/Next.html
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TPPに反対する緊急アピール、広がる

2013-08-23 | Weblog
以前お伝えしたとおり、一般社団法人日本劇作家協会は、2013年7月17日付けで、下記アピールの本文をTPP政府対策本部に意見として提出しました。対象分野は『知的財産』です。
そして、8月20日付けで、日本新劇製作者協会、公益社団法人 日本演劇協会との連名で、あらためて緊急アピールを行いました。

内容は以下の通りです。

 日本政府は、参院選後すぐ、7月中に、TPPの交渉会合入りするとの報道がありますが、事前交渉の内容や、リークされた情報によると、日本国民の利益や安全を侵害する条項があり、表現者にとっても、知的財産の分野で賛否の分かれた問題が、国内議論も反映されないまま、押し進められようとしています。
 私達は、次の点が改められない限り、TPPの参加に反対を表明いたします。

 まず、TPPは、交渉内容を公表しない合意があり、交渉文書は協定発効後4年間秘匿されることが、ニュージーランドのTPP首席交渉官の発表で判明しています。米国で交渉の中身を詳しく知っているのは、米通商部代表と、TPP推進派企業の600人の企業顧問だけ、とも言われています。
 日本の国会議員にも、国民にも、参加のメリット・デメリットが判るような全ての情報が、交渉の早期に、必ず、開示されなければいけません。
 そして、開示された情報を元に、国民議論を行う、十分な期間と機会も保証されなければいけません。現在、政府は、国民からのパブリックコメントの募集すら行っていません。具体的に内容の判る情報もなく、政府に白紙委任するわけにはいきません。
 また、不利益が後で判った場合も、その時点で、速やかに、脱退する権利も保証されなければいけません。

 知的財産の分野では、著作権の保護を、日本の現行の50年から70年に延長し、著作権侵害の親告罪を、被害者の告訴無しに起訴・処罰出来る非親告罪に変えるとのリーク報道があります(7月9日の日本経済新聞朝刊一面では、上記について政府は交渉前に既に受諾方針を決めたとすら報じられ、直後に甘利TPP担当大臣が否定する混乱を見せています)。この問題は、日本国内でも、ここ数年、活発な議論がされており、そこで問題とされたデメリットやリスクを、TPPでは、どう解決する予定なのか、関係団体や国民との公開討論会を、早急に行い、デメリットやリスクを回避する手段がない場合は、日本の利益に基づき、アメリカの要求を拒否する交渉を行うべきです。

 また、国内法より多国籍企業の利益を優先させることが可能なISD条項(投資家対国家紛争)は、主権者である国民の利益や安全が侵害される恐れがあり、この条項が削除されない限り、交渉にも参加すべきではありません。非関税障壁に関しても、日本国民の生命・財産・安全を守るため、国内法や国民保護政策を優先させるべきです。

2013年7月17日 
 
一般社団法人 日本劇作家協会 
日本新劇製作者協会(8月20日付) 
公益社団法人 日本演劇協会(8月20日付)


*演劇団体や芸術文化団体にもこのアピールへの賛同を広く呼びかけています。

http://www.jpwa.org/main/appeal20130717
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屋根裏ハンター・ジュオン

2013-08-23 | Weblog
今回劇団以外から『屋根裏』に出演しているうちの1人が、イ・ジュオンである。四年前に私がソウルのアルコ劇場で演出した韓国版『屋根裏』のときから、一昨年の国際合作版『裏屋根裏』でも、「帽子の男」=「屋根裏ハンター」を演じている。今回は劇団公演なので本来はオリジナルキャストに戻る予定だったが、大西孝洋が体調の問題で出演できず、ジュオンにお願いすることにした。彼は一昨年からロングランの三谷幸喜作『君となら』韓国版にも主演していて、売れっ子になってきているのだが、幸い都合がついたというか、こちらを優先してくれた。昨日までセゾン文化財団が新たに設けた森下スタジオの宿泊所に滞在していたが、梅ヶ丘近くの豪徳寺のウィークリーマンションに移動した。ヨーロッパツアーの終了まで二ヶ月、韓国を離れるわけである。国籍を越えて、自然と仲間としていてくれるのが、嬉しい。彼はキム・カンボと同じく釜山出身である。……韓国版『屋根裏』の出演者たちは、その後、各方面で活躍している。昨年韓国演劇賞の主演男優賞を総なめしたユン・サンファは、同世代の中では断トツに実力を認められている。マスコミ等で一番一般に知られるようになったのは映画『息もできない』で人気が出たチョン・マンシクだろう。サンファは刑事・素浪人・兵隊等のコンビの一人、マンシクは雪山シーンの「赤い帽子の男」と「松葉杖の男」を演じた。

東京電力福島第一原発のタンクから大量の高濃度放射能汚染水が漏れた問題。「残る二十五基も時間の問題だ」と昨日記したが、さっそく東電は「別の2基のタンクのそばで高い放射線が検出された」と発表。「微量の汚染水が漏れた可能性は否定できない」という。これまで発見されたのとは別の一画11基のうち2基の底の部分から、毎時70~100ミリシーベルトの高い放射線が検出されたという。タンク300基を一斉点検したところ、見つかったというが、今までは点検していなかったのか?
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鋼板をゴムパッキンで繋ぎボルトで留めたタンクは「仮」だろう

2013-08-22 | Weblog
東電福一原発の貯蔵タンクから汚染水が漏れ続けていた。原子力規制委員会の国際原子力・放射線事象評価尺度(INES)では、下から2番目の「レベル1」=「逸脱」とした暫定評価が、「レベル2」=「異常事象」を飛ばして、「レベル3」=「重大な異常事象」に引き上げられるという。「レベル4」以上が「事故」ということになっているが、これはじゅうぶんに「事故」レベルである。新しく起きた出来事でないと「事故」にならないというのなら、二年半近くずっと「事故」が続いているということだ。「レベル7」=「深刻な事故」に分類された福一原発の事故が、「収束」はもちろんありえず、大事故の上に大事故を日常的に重ね、継続していたということだ。漏れていることを見逃してきた、杜撰な管理体制は、国際的な責任を問われなければならない。
タンクの1つから汚染水が300トンが漏えいし、東電は「そのほとんどが周辺の土壌に染み込んだ」という。他の汚染水についても「流出に伴う汚染の影響は、防波堤や水中カーテンで仕切られた福島第一原発の港湾内にとどまっている」というが、「海に流出していない」はずがない。件のタンクの残る700トンは更に漏れないのか。タンクは鋼鉄の板をつなぎ合わせゴムパッキンで埋め、ボルトで留めたものだという。そりゃいつかは滲みだしていく。残る二十五基も時間の問題だ。止められる見込みもついていない。東電レベルの問題ではないことは初めからわかっているはずだ。国は無責任すぎないか。
こんな破綻した「技術」を海外に売りつけようとすることじたい、気が狂っている。そんなことをしている暇はない。日本という国は浪費せず、節約を心がけ、「仮」ではない事故処理に費用をかけなければならない。汚染を垂れ流し、他の国に迷惑をかけておきながら、自分の利益のことばかり考えている奴の言うことを、いったい誰が聞くだろうか。
21日には、2、3号機の事故直後の高濃度汚染水が、トレンチ、海に向かう配管・ケーブル用のトンネルを通して、海に直接漏れている可能性が高いと発表された。これまで海に漏れた放射性物質の総量は、ストロンチウム90で最大10兆ベクレル、セシウム137で同20兆ベクレルと推計されるという。
……人々はこういう数字にも、もはや鈍感になっている。
こんな事態になっても誰も責任を取らない。問わない。後戻りできない悪夢が、おそろしい速度で進んでいる。せめて隠蔽をやめて、世界に対して情報を公開していくべきだ。逃げられることではない。もはやそれは世界と未来に対する、「義務」である。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新基地建設が解決のはずがない

2013-08-21 | Weblog
報道によれば、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を推進する「沖縄県民の会」が結成されたという。会長は中地昌平。18日に宜野湾市内で開催された結成式には、国会議員・市町村議員含め約300人が出席。「12月までに推進を求める5万人の署名を集め、仲井真弘多知事に辺野古移設の埋め立てを承認するよう求めていく」という。出席した自民党の西銘恒三郎衆院議員は「原点は普天間の危険性の除去。政府、与党一体となってキャンプ・シュワブに整理統合し、問題を現実的に解決していく」。内閣府政務官・島尻安伊子参院議員も「辺野古移設が現時点での実現できる唯一の解決法。会の結成が明日の沖縄、日本の未来のためになると確信している」とメッセージを寄せた。日本維新の会の中山恭子参院議員、島袋吉和前名護市長をはじめ、名護市、沖縄市、宜野湾市、豊見城市などの議員らも出席したという。同会は2000人の署名推進員を募り、9月中旬に県内キャラバンを実施して、署名を集め、10月には地方議員、国会議員の会も設立し、11月24日には県民総決起大会を開催する方針。……この情報を克明に記したのは、誰が何をしようとしているかを監視する必要があるからである。……普天間の危険をなくすために辺野古を犠牲にすることを、本当に県民が望んでいると思うのだろうか。基地はなくすしかない。キャンプ・シュワブ=辺野古への移設は、決して「解決」などではなく、屈辱的な新基地建造受け入れ以外の何ものでもないというのに、こうした文字だけの報道ではその不条理が伝わりにくい。一方で、沖縄の中でも鈍感な人が増えているのは確かだろう。南部の住民にとって基地問題が見えにくいという現実はある。まったく予断を許さない状態だ。

劇作家協会の会議、もはや若手中心。世代交代の試行は見事に実った。昨年新たに運営委員になった人たちがそれぞれの表現の場でも実績を上げていることが嬉しく、頼もしい。
午後からひたすら稽古。ありがたいことに篤志家の方から大量のコメの差し入れをいただき、今日からとうぶん夕食時に飯だけは炊けている状態になる。まあ、これは、稽古に来れば夕飯は提供されるという韓国の稽古場流に近づいているということでもある。
帰宅すると種々の書類。やることが多すぎる。
まだまだ暑い日がつづく。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本劇作家協会HP 言論表現 連載開始 表現の自由を語ろう 第1回 <TPP・児童ポルノ法>をどう見るか?  

2013-08-21 | Weblog
今日も告知です。

日本劇作家協会のHPで、言論表現についての記事が連載されることになりました。

── 表現の自由を語ろう ──

第1回 <TPP・児童ポルノ法>をどう見るか?

劇作家の創作活動も、社会の変化と無関係ではありえません。
改憲。TPP。日本は今、岐路に立っています。国の根本である憲法を変える動き。TPP(環太平洋経済連携協定)は、国内法にも多大の影響を与えることが危惧されます。
日本劇作家協会の言論表現委員会では、様々なジャンルからゲストをお招きし、日本の現状と未来への展望を、劇作家と語り合って頂くシリーズを企画しました。
第一回のゲストは、マンガ家の赤松健さんと、弁護士の福井健策さん。
マンガと演劇。創作者ならではの表現規制・著作権との闘いや裏話から、新しいビジネスモデルの発見まで、話題は無限。内外の関連法律に精通した福井さんの視点が加わって、議論は白熱、縦横無尽。
表現者はもとより、私たちの表現を受けとめてくださる読者、観客の皆さんにとっても興味尽きない2時間を圧縮してレポートします。

劇作家協会からは、坂手洋二、青井陽治、谷賢一の三人が参加しています。

http://www.jpwa.org/main/genronhyogen01
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『屋根裏』7度めの再演

2013-08-19 | Weblog
公演が迫ってきたので今日は情報をお伝えします。

燐光群 創立30周年記念 第三弾
『屋根裏』
作・演出○坂手洋二

8月30日(金)~9月5日(木)
梅ヶ丘BOX
 新宿より小田急線[区間準急][各停]で14分 梅ヶ丘駅下車 北口・南口徒歩1分 世田谷区梅丘1-24-14 フリート梅丘B1F

読売文学賞・紀伊國屋演劇賞個人賞[個人賞]・読売演劇大賞[最優秀演出家賞]受賞。

世界一小さな舞台空間から発信する「超演劇」。
演劇を再生させる圧倒的「事件」。

東京公演の後、ヤルタ・チェーホフ演劇祭、ローマ、テルニ・フェスティバルを巡演します。

出演○
円城寺あや 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 イ・ジュウォン 松岡洋子 樋尾麻衣子 杉山英之 鈴木陽介 武山尚史 桐畑理佳 田中結佳 福田陽子 宗像祥子 小林尭志 永井里左子

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
美術協力○加藤ちか
音響○じょん万次郎・内海常葉
音響協力○島猛(ステージオフィス)
宣伝意匠○Pri Graphics inc.
制作○古元道広 近藤順子

日時指定自由席(整理番号付・人数限定)
一般前売3,300円 ペア前売6,000円 当日3,600円
大学・専門学校生前売2,500円 高校生以下前売1,500円
※学割は事前予約のみ。当日受付で要証明書提示。
ご予約順に番号をお取りする整理番号付チケットです。開場時に番号順にお入り頂きます。


ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294 
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
※キャンセル・日時変更はできません。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする