Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「本気度」と「具体性」。『サイパンの約束』稽古場より。

2018-11-14 | Weblog

『サイパンの約束』。

稽古場より。


美しく輝く美佐子さん。

六度目の燐光群出演。

 

渡辺美佐子・大西孝洋、六度目の共演。

この二人のコンビは「本気度」が濃い。

気合いやエネルギーのことを言っているのではない。

この二人は、「具体的」なのだ。

具体性を生きる身体・意識・感受能力が、俳優としての性能を証明する。

もちろん突出して、気合いやエネルギーは、ある。

演劇をする喜びと無心に投げ出す魂の遊び。

厳しい現実に立ち向かう勇気と謙虚さ。

仲間と共にある幸福。

 

(撮影・古元道広)


 

公演情報は以下の通り。

↓ 

 

『サイパンの約束』

 

11月23日(金・祝)〜12月2日(日) 座・高円寺

12月11日(火) 岡山市立市民文化ホール

14日(金)〜16日(日) 伊丹AI・HALL

20日(木)・21日(金)  愛知県芸術劇場

 

 

作・演出 坂手洋二

 

[出演]

渡辺美佐子

中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和

間宮啓行 円城寺あや 大西孝洋 さとうこうじ

咲田とばこ 樋尾麻衣子 杉山英之 荻野貴継

武山尚史 山村秀勝 和田光沙

 

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)

音響○島猛(ステージオフィス)

舞台監督○森下紀彦

美術○じょん万次郎

衣裳○小林巨和

演出助手○山田真実

文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ

写真○姫田蘭

宣伝意匠○高崎勝也

協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 劇団ジャブジャブサーキット 

制作○古元道広 近藤順子 

後援○杉並区

提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺

助成○文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)

 

 

ゲストと坂手洋二によるアフタートークあり。

本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

 

25日(日) 森達也 (映画監督・作家・明治大学特任教授)

28日(水) 前川喜平 (現代教育行政研究会代表・元文部科学事務次官)

30日(金) 寺尾紗穂 (音楽家・エッセイスト) 

 

【国内ツアー】

[岡山] 12月11日(火)市民文化ホール

[伊丹] 12月14日(金)〜16日(日)AI・HALL 

[名古屋] 12月20日(木)・21日(金)愛知県芸術劇場

 

 

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

 
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座・高円寺に入っています 『サイパンの約束』

2018-11-11 | Weblog

一週間前から、座・高円寺に入っています。

『サイパンの約束』。

といっても劇場入りということではなくて、別な稽古場から移ってきて、地下の稽古場での稽古になっているのです。

今日はようやくラストシーンの渡辺美佐子さんのせりふが稽古場に響いて、さあ、あらためて、もう一押し! という日です。

(写真は路上の座・高円寺シンボル)

 

情報は以下の通り。

↓ 

 

『サイパンの約束』

 

11月23日(金・祝)~12月2日(日)

座・高円寺1

 

作・演出 坂手洋二

 

[出演]

渡辺美佐子

中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和

間宮啓行 円城寺あや 大西孝洋 さとうこうじ

咲田とばこ 樋尾麻衣子 杉山英之 荻野貴継

武山尚史 山村秀勝 和田光沙

 

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)

音響○島猛(ステージオフィス)

舞台監督○森下紀彦

美術○じょん万次郎

衣裳○小林巨和

演出助手○山田真実

文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ

写真○姫田蘭

宣伝意匠○高崎勝也

協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 劇団ジャブジャブサーキット 

制作○古元道広 近藤順子 

後援○杉並区

提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺

助成○文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)

 

 

ゲストと坂手洋二によるアフタートークあり。

本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

 

25日(日) 森達也 (映画監督・作家・明治大学特任教授)

28日(水) 前川喜平 (現代教育行政研究会代表・元文部科学事務次官)

30日(金) 寺尾紗穂 (音楽家・エッセイスト) 

 

【国内ツアー】

[岡山] 12月11日(火)市民文化ホール

[伊丹] 12月14日(金)〜16日(日)AI・HALL 

[名古屋] 12月20日(木)・21日(金)愛知県芸術劇場

 

 

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

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クラウドファンディングが浸透していくために

2018-11-09 | Weblog

「日本劇作家大会2019大分大会」を応援するクラウドファンディング、ようやくオープンしました。

これは、募金であり、支援でありというわけですが、

「クラウドファンディング」という仕組みそのものについても、

なかなか周知されにくい、

存在は知っていてもなかなか協力する踏ん切りがつかない、

ということがあるようです。

 

経験値のある方、協力することに慣れておられる方。

このクラウドファンディングが浸透していくためには、どういう方法があるのか、教えていただけますと幸いです。

 

このプロジェクトは、開催地・大分側によるものなのですが、スタートから二日、まだ支援者が4人だけということで、おおいに焦っている次第です。

どうかご協力ください。

  
 
 

 

 

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

 

来年1月24日から27日の4日間にわたり大分市で開催されます「日本劇作家大会2019大分大会」を応援するクラウドファンディングが、今晩スタートしました。

私も「リターン」として、戯曲講座や人生相談を仰せつかっております。

こちらは、大分の日本劇作家大会運営委員(日本劇作家大会もりあげ隊)によるものです。

劇作家協会もフルに応援しています。

どうぞよろしくお願いいたしします。

 

  
 
 
 
 
 日本劇作家大会の大分市での開催が決定!
 
 2014年の豊岡大会以来、5年ぶり7回目の開催。
 
 劇作家や俳優、文化人などが全国から大分に集う演劇の祭典。
 
 また、どなたでも参加いただける企画が多数あります。
 
 演劇と文化、そして大分のために、どうか応援をよろしくお願いします! 
 
 
 「リターン」も劇作家大会ならではの様々な品物とサービス、「豊の国おおいたの魅力的お品」満載。
 
 このプロジェクトへの応援、よろしくお願いします。
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「日本劇作家大会2019大分大会」を応援するクラウドファンディング開始!

2018-11-07 | Weblog

来年1月24日から27日の4日間にわたり大分市で開催されます「日本劇作家大会2019大分大会」を応援するクラウドファンディングが、今晩スタートしました。

私も「リターン」として、戯曲講座や人生相談を仰せつかっております。

こちらは、大分の日本劇作家大会運営委員(日本劇作家大会もりあげ隊)によるものです。

劇作家協会もフルに応援しています。

どうぞよろしくお願いいたしします。

 

  
 
 
 
 
 日本劇作家大会の大分市での開催が決定!
 
 2014年の豊岡大会以来、5年ぶり7回目の開催。
 
 劇作家や俳優、文化人などが全国から大分に集う演劇の祭典。
 
 また、どなたでも参加いただける企画が多数あります。
 
 演劇と文化、そして大分のために、どうか応援をよろしくお願いします! 
 
 
 「リターン」も劇作家大会ならではの様々な品物とサービス、「豊の国おおいたの魅力的お品」満載。
 
 このプロジェクトへの応援、よろしくお願いします。
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話し合いの間も暴力は止めない。それが「話し合い」か?!

2018-11-07 | Weblog

琉球新報電子版によると、玉城デニー知事は6日午後、首相官邸で菅義偉官房長官と面談。

玉城知事によると、県と官邸の間で1カ月間集中協議を行うことで一致。

協議の間も国は工事を止めない考えを示した。

だと。

 

玉城デニー知事は、忍の一字。

国家権力を見せつける安倍・菅。彼らはいつも言っていた「理解を求めていく」気など、さらさらない。

「工事は止めないが、協議には応じる」、つまり、話し合いの間も暴力は止めないというのだ。それが「話し合い」か?!

 

これ、子供たちにまともに見せられる?

「大人の世界は理屈が合わない」「大人は嘘をつく」という教訓だけを伝えたいのか?

 
まともに考えよう。

ひどすぎないか。

そもそも国の側は工事現場の地盤が悪いという問題に対して何一つ答えていない。

「埋め立て承認撤回」という沖縄のまともな判断に対して、「行政不服審査法」という形で、国家が「私人」を装う、虚偽と欺瞞。 

そして、知事選の「民意」を、まるっきり無視している。

 

国家権力というものは権力があるから権力があるのだ、という不毛な同義反復のために行っているかのような、悲惨な、国家によるデモンストレーション、である。

 

それを支える「一般的な国民」があるという前提の上に、彼らはあぐらをかいている。

 

下らないオリンピックをやめさせられない、築地移転反対の知事を選んだはずが作られてしまっても平気な、東京都民。

まずはそこから「NO」を貫けるようでなくては。

 

写真は昨年十月。

世界は見ている。

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「サイパン&テニアン戦跡完全ガイド」小西 誠 著

2018-11-04 | Weblog

「サイパン&テニアン戦跡完全ガイド―玉砕と自決の島を歩く」小西 誠 著 (社会批評社)

この本は五年前にサイパンに行った時、その直前に出版されたので、ある意味ガイドブックのように持参したのだった。

内容は、「玉砕と集団自決の島、サイパン―テニアン。その戦争の記憶を呼び覚す戦跡。」という惹句の通りだ。

今回、あらためて読み返したわけだが、以前よりもいろいろな要素が結びついて感じられ、立体的に見える。

 

ある意味、国や軍隊のやることは何も変わっていない、という実感がある。

 

小西 誠さんはご存じのように「反戦自衛官」その第一号、ご本人だ。もう三十年近いおつきあいのはずである。

私は1996年に『反戦自衛官』という劇を作っている。

 

小西さんは、南西諸島の問題にも取り組んでいる。軍事研究分野に於いては、なくてはならない人である。

 

 

『サイパンの約束』。

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

 

 

 

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サイパンが日本領だった二十九年間

2018-11-03 | Weblog

サイパンが日本領だった二十九年間、その最後の数年間を描く劇。

そんなことが私に可能なのだろうかという疑問に惑わされるまでもなく、ただただ駒を進めなければならない。

ああ、今と同じように、「国家の嘘」に人々は惑わされてしまっていたのだと思う。

 

このことを描くならここまではやらねばならないという部分があって、とにかくそこを乗り越えたい。

 

渡辺美佐子さんと一緒でなければできない仕事だ。

 

『サイパンの約束』。

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

 

 

 

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「あきらめたら試合終了」、安田純平さん会見の一言。

2018-11-02 | Weblog

「あきらめたら試合終了」、本当にその通りですね。肝に銘じております。

帰国した安田純平さん会見の、今日の一言。

(スラムダンク世代?だったのだな)

 

会見お疲れ様でした。

帰国後、もう一休みされてもいいのかと思いましたが、これからたいへんになりそうですね。ご自愛ください。

 

会見は、世間の風圧でしなければならなくなったというわけではないようです。

これまで推測と伝聞で判断してきた人たちにも、しっかり届いていくのではないでしょうか。

9日は外国人記者たちとの会見。

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シアターガイド倒産の報

2018-11-01 | Weblog

シアターガイド倒産の報。

それはないよ、と思う。

経営不振だという。

紙媒体はもう駄目ということなのか。

何か違う。と思う。

残念だ。

 

一ヶ月分を一冊まるごと手にとれる情報誌というのは、だいじである。

海外情報、地方情報も頑張っておられた。

日本にこういう雑誌が必要だと思って、作ってくれた人たちがいるのだ。

92年創刊だから二十六年間、これまで続けてこられたのだ。

 

ネットのほうの上演時間情報にもずいぶん助けられた。

これからの演劇界にも関わることである。

 

これまで携わってこられた方々、本当にお疲れさまでした。

 
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渋谷とか近づきたくない

2018-10-31 | Weblog

ハロウィン。

日本人がお祭り好きだとかいうのは誤解。

制度依存症。

決められた日にみんなでやる。

自分で決めたわけではない。

みんながやってる。

みんなもやってる。

だからやる。

 

決められていないことをやる人を否定する。

決められていないことをやった人に何か起きたら自己責任だとか言う。

くだらん。

 
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新幹線で帰京中

2018-10-30 | Weblog

新幹線で帰京中。

 

大阪で記者会見。

岡山で公共的な会議。

その後また取材受ける。

日帰り。

以上。

なかなか忖度できない。

 

 

それとは別に、 

おのおの別な事情で娑婆(?)から離れていた三人、それぞれがくださった帰還報告が、同じ二十四時間内に届く。

なんしても、よかった。

 

写真は一昨年の大晦日のものだから今回は関係ないよ。今日は始発じゃないし。(惑わせて失礼)

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サイパンとテニアンの距離

2018-10-28 | Weblog

写真は、テニアン・日本海軍司令部跡。

 

テニアンでは、1980年、日本政府による大平洋への放射性廃棄物投棄計画もあったという。

太平洋諸国の反発で、計画は棚上げとなった。

以前詳しく現地を見た徳之島もそうだったが、日本政府は放射性廃棄物を投棄するために南の島々に可能な地を探っていた時期がある。

困っていたのだ。困っていたくらいなら、放射性廃棄物が出てしまうような発電方法を、そのとき見直すべきだったのだ。

 

今、サイパンとテニアンの8キロという距離について思うと、複雑だ。

近いようで、遠い。

第二次世界大戦時、連合軍の攻撃を受けるタイミングにも、時差がある。

それぞれに離れて住む家族たちもいた。

過去の、想像上の、人の思い、のようなものに打ちのめされ、ぐらぐらと揺れてしまう瞬間がある。

 

 

『サイパンの約束』。

http://rinkogun.com/Saipan_Tokyo.html

 

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安田純平さんの、イラク日報に記された自衛隊員の、近畿財務局職員の、人々に伝えられるべき 「アイデンティティー」

2018-10-27 | Weblog

『五人の斥候兵』という映画がある。

 

昭和十三年日活多摩川映画製作。

監督は 田坂具隆。出演は、小杉勇/見明凡太郎/伊沢一郎/井染四郎/長尾敏之助、他。

脚本は荒牧芳郎。

 

昭和13年の中国大陸。直前の戦闘の被害で二百人が八十人になった部隊。前隊長が死んだため隊長に昇格した岡田が指揮を執る。前線の敵状偵察に出た五人の斥候兵は、敵に見つかり、なんとか逃走するが、木口一等兵だけが帰ってこない……。というのが、梗概。

作られたのは、日中戦争のさなか。公開は南京事件の直後。1938年のお正月映画。

 

なぜ私はこの映画を紹介したいのかというと、私が新作の演劇『サイパンの約束』の中でこの映画について触れるつもりだということもあるのだが、映画の中で新隊長が「戦中日誌」にこだわる件について、指摘してくれる人があって、あらためて思うところがあるからだ。

 

新隊長は直属の部下である軍曹にこう言われる。

「隊長殿は少しお休みにならないといけません。私は隊長殿がまだ寝ておられるのを見たことがありません。」

新隊長は答える。 

「ありがとう、ふん、俺はな、陣中日誌が書けてないと、それが一番気になる。兵士たちの辛苦は、日誌だけは知っているんだ。日誌さえ書いてしまえば、俺はいつ死んでもいいと思う」

部下に「隊長殿、死なれてはたまるものですか」と言われて新隊長は笑い、

「俺は暇があると、日誌を繰り返して読むんだ。軍曹も読んでみるといい。……どんな苦しいときでも、勇気がわいてくるぞ。戦死した兵士たちの魂が自分に乗り移ってくるような気がするんだ。しかし「この戦いに於いて、誰々戦死す」と書くのは、本当に辛い」

 

ここで「戦中日誌」は、「戦死した兵士たちの魂」が記録されているものである。「兵士たちの辛苦」をその「戦中日誌」だけが知っている、つまり、兵士たちの生死をかけたアイデンティティーは、そうして「記録され、意義あるものとして人々に伝わる」ことによって証明されるということかもしれないのだ。

 

自衛隊のイラク派兵で、「日報」が処分されるということは、戦闘状態と隣り合わせにいたかもしれない彼らにとっての、「戦中日誌」が体現するもの同様の「生死をかけたアイデンティティー」を、消されてしまったに等しい。

死を賭してそこにいたのに、自分たちの活動や死の意味を、誰も正しく認識してくれない、ということになってしまう。

そう思うと、処分されてしまったという「自衛隊イラク日報」については、まずは必ず探し出して「開示」を迫ろうとするのが、当たり前なのではないか。

 

そして、安田純平さんが、拘束から解放された後、それまでに命がけで取材した記録類が返却されなかったことに怒っていると報道されたのだが、それは、当たり前だろう。

彼の「生死をかけたアイデンティティー」が、消されてしまったのだ。「真実」を伝えるという自身の存在証明たる職務を、果たせないのだ。

しかしもちろん、苦労は多いだろうし映像等がないため間接的な描写になる部分もあるであろうが、これから安田さん自身が、自分の言葉でその内容を紡いでゆくことは、できるはずだ。安田さんの存在は、生きた「戦中日誌」、“Walking Action Report” であるからだ。

 

 

で、この話には続きがある。

「真実」を記録する自分の仕事に「生死をかけたアイデンティティー」を持つのは、戦場にいた者だけではない。

 

「森友問題」で近畿財務局の職員だった男性が自殺した。公文書の書き換えがあったことを財務省は認めている。そして、この問題で犠牲者が出たのである。彼は「改ざんを指示され悩んでいた」と書き残し、自ら命を絶った。

この件について求められている「真相究明」は、とうぜん安倍総理に向かう。「私や妻が関係していたということになれば、これはまさに、これはもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と、安倍総理自身が言っていたからである。

安倍総理の指示で国の土地を八億円引きの格安価格で売ったかどうかに関わる「学園との交渉記録」を、「廃棄した」と佐川宣寿元理財局長は国会で答弁した。

近畿財務局の職員だった男性が自殺したのは、その該当する「交渉記録」である公文書について、「改ざん」という、公務員である彼にとっては屈辱的な、自らのアイデンティティーを否定する行為に、加担させられたからである。

それは「日報」「陣中日誌」に虚偽を書けと強要されたに等しい。そしてその改ざん過程も含め、文書の存在自体が消されたのだ。

 

ほんらい「日報」も「公文書」も、「真実」が記されているはずだ。だからこそ、英霊も心安まり、隊長が繰り返し読んで士気を保つ価値がうまれる。「真実」に基づき正しく職務を果たしていれば、近畿財務局の職員も自らのアイデンティティーを保つことができたはずなのである。

 

そして、おそらく、『五人の斥候兵』に出てくる隊長は、もしもいまこの時代を生きていれば、「真実」を伝える安田さんの記録を、日本政府の事情で隠されねばならなかった自衛隊のイラク日報を、葛藤の末に虚偽であっても作り出すしかなかった近畿財務局の職員の報告を、必ず大切に聞くであろうと思う。 

大切に受け取る者がいて、白日の下にさらされるときに、それが「真実」でなければならないという認識は、必ず再確認される。

近畿財務局の職員は、その力学に殉じたのだ。

 

安田純平さん、まぼろしのイラク日報に記された自衛隊員、「真実」を記録したかった近畿財務局の職員、それぞれの、「生死をかけたアイデンティティー」の希求を、思う。 

 

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身動きできない。

2018-10-26 | Weblog

安田純平さんが拘束されている期間中、一メートル五十センチのサイズの場所に八ヶ月のあいだ閉じ込められていた話には、かなり衝撃を受ける。

それはつらい。その状態でしかも身動きできないというのだ。フィジカルにつらい。どうしようもなくむごいことだ。

 

フィジカルには自由なつもりでも、精神的に身動きできない。そういうときもある。それは時として自己責任である。

 

とにかく動くしかない。拘束されている中、自由の貴重さを思ったという安田さんの話に、頷く。

こちらはまだまだ自由である。

 

 

写真は、今年1月、沖縄県国頭郡東村平良の浜に打ち上げられた、ザトウクジラ。

 

 

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第24回 劇作家協会新人戯曲賞・最終候補作 発表

2018-10-25 | Weblog

第24回 劇作家協会新人戯曲賞。

最終候補作が発表されました。 (応募戯曲到着順)

 

『あくたもくた。』     守田慎之介 (福岡県)
『へたくそな字たち』    大西弘記 (神奈川県)
『鎖骨に天使が眠っている』 ピンク地底人3号 (京都府)
『焔 −ほむら』       中村ノブアキ (東京都)
『リタイアメン』      清水弥生 (東京都)
『光の中で目をこらす』   小高知子 (京都府)
 
 
二次審査員は、以下の方々。

石原燃、鹿目由紀、篠原久美子、鈴江俊郎、鈴木聡、佃典彦、
土田英生、永井愛、中屋敷法仁、マキノノゾミ

 

応募総数238本のうち、30本が一次審査を通過。さらに6本に絞り込まれました。

 

一次審査員以下の方々でした。

 赤澤ムック、大田雄史、小川未玲、刈馬カオス、黒川陽子、杉浦久幸、

 角ひろみ、象 千誠、高谷信之、嶽本あゆ美、棚瀬美幸、出口 明、

 ナカヤマカズコ、原田ゆう、平塚直隆、南出謙吾、柳井祥緒、芳﨑洋子

 

………

 

第24回劇作家協会新人戯曲賞 最終審査会 「劇作家大会2019大分大会」

    

 [日時] 2019年1月26日(土)

 [会場] J:COM ホルトホール大分

 劇作家大会特設サイト ⇒ https://jpac2019-oita.org

 

最終審査員

川村 毅、坂手洋二、佃 典彦、土田英生、永井 愛、平田オリザ、マキノノゾミ

 

審査会司会 瀬戸山美咲

 

賞 正賞は時計、副賞として50万円が贈呈されます。

 

(主催 一般社団法人 日本劇作家協会 / 後援 公益財団法人 一ツ橋綜合財団)

 

 

http://www.jpwa.org/main/activity/drama-award/prize

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