Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

商店街の夏祭り

2024-07-26 | Weblog
近くの駅前の商店街が、夏祭りの様子。

通りかかっただけだが。

夏なんだな、と、思う。

長い夏になりそうだな、と、思う。

私は、「最寄りの駅」が三つあるという、どの駅からもそれなりに遠い場所に住んでいるのだが、まあ、そのうちの一つの駅前である。
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『日曜日のクジラ』 初日おめでとう。

2024-07-26 | Weblog
ももちの世界 #10『日曜日のクジラ』、新宿・雑遊。
初日おめでとう。

昨年九月、梅ヶ丘BOXで、ももちの世界の新作「皇帝X」のワークショップを兼ねたリーディング公演が上演されたが、そのときの東京メンバーが全員続投しての東京公演である。

登り潮のピンク地底人3号の公演だけに、出演者たちも「ここが勝負どころ!」という気魄に満ちている。

で、この『日曜日のクジラ』は、公演の一週間前に全公演ソールドアウト。
「増席したので、もしかしたら当日券あるかも」だそうです。

演劇界クジラ博士の私としては、いいたいことは山のようにあるが、ともかく、劇の密度を高めようと努力している人たちの気合いは、素晴らしいと思う。


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想田和弘監督最新作『五香宮の猫』観ました !

2024-07-25 | Weblog
想田和弘監督の最新作『五香宮の猫(ごこうぐうのねこ)』観ました!
瀬戸内海の小さな港町・牛窓の、猫と人間の営みが描かれております。

想田和弘監督・柏木規与子プロデューサー夫妻は、27年間暮らしたニューヨークを離れ、牛窓に在住。もう三年になるかな。私の実家も牛窓なので、牛窓でもお目にかかったりしております。
ただ、お二人は牛窓在住三年といっても、既に牛窓では、傑作『牡蠣工場』(15)や『港町』(18)と、二作品が作られています。

観察映画というと、淡々としたものを想像されるかもしれないが、時にドラマティックである。
鎮守の社・五香宮は近年、多くの野良猫たちが住み着いたことから“猫神社”とも呼ばれているらしい。糞尿被害や不妊手術といった猫たちとの問題への取り組み、人間側の高齢化の現実も描かれている。もちろん子供たちの楽しい姿も。
夫婦別姓裁判でも知られる想田・柏木夫妻だが、規与子さんは牛窓で太極拳を教えたり、お二人で古い蔵をその稽古等にも使えるように改装したり、牛窓の街の人たちと、いきいきと暮らしている。想田監督が「カメラマン?」「監督?」と牛窓の人たち子供たちに突っ込まれるやりとりも楽しい。

何しろ私は映像に写されている場所が牛窓のどこか、だいたいわかってしまうので、普通の観客とは違う見方をしてしまっているところもあるはずなのだが、私の実家は山側で、海縁りの街のことは知らないことも多く、新たな発見もあり、楽しい。
ドキュメンタリーだけどしっかりとストーリー性を感じさせるところもあり、さすがである。

チラシデザインは牛窓在住のデザイナー・吉野有美さん。
「猫好きの方はもちろん、そうでない方も、猫も杓子も、みなさんぜひご覧ください!」とのことです。


公開情報
10/19(土)より[東京]シアター・イメージフォーラム、[大阪]第七藝術劇場、10/25(金)より[岡山]シネマ・クレールほか全国順次公開

書籍情報
想田和弘著 フォトエッセイ集「猫様」(発行:ホーム社/発売:集英社)10月18日(金)刊行予定

公式サイト
https://gokogu-cats.jp/
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映画『関心領域』上映館では、ポップコーンの販売を中止していただきたい

2024-07-24 | Weblog
映画『関心領域』は、カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した、話題作。
タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、「第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉」だという。
「ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く」という触れ込み通りに、映画は、強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所所長一家の暮らしを描いていく。

つまり、「壁」「塀」の向こうの強制収容所では、残酷な行為が行われており、それを主に「音」だけで聴かせることで、観客の想像力をかき立てる、という趣向である。アカデミー賞の「音響賞」受賞は、まさにそこが注目されたわけである。

しかし、しかし。
日本公開から二カ月近くたって、ようやく映画館に駆けつけた私だが、隣に座ったカップルが、なんと、それぞれ(一人に一つ)バケツ大のポップコーンを置き、むしゃむしゃパリパリ、食べ続けたのだ。
アカデミー賞の「音響賞」ですぞ。なので画面の向こうの出来事に耳を澄ませていたかったのだが……。
すぐそばからリアルなポップコーンの、むしゃむしゃパリパリ。
なにしろバケツ大だから映画が終わるまで食べ続けられていた。
あまり映画に集中できず、じっさい、映画の展開も思わせぶりなばかりに思われて、あまり面白いとは思わなかった。
だが、あの、むしゃむしゃパリパリがなければ、「傑作だ」と思ったかもしれないのだ。自信ないけど。
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椿組 花園神社野外劇 『かなかぬち』と、[浅草・天幕芝居祭’90]の思い出

2024-07-23 | Weblog
椿組2024年夏・花園神社野外劇 『かなかぬち 〜ちちのみの父はいまさず〜』。
主宰の外波山文明さんに「花園野外劇は今年が最後」と言われてしまえば、馳せ参じないわけにはいかない。

新宿花園神社境内「特設ステージ」ということだが、立派なテント劇場が組まれている。
客席はしっかりと組まれていて、人と人の間の距離も確保されていて、今年一番の暑さの日だったが、思いの外、快適だった。団扇も配られる。もちろん私は氷入りの魔法瓶を持参していったのだが。はい。少しは焼酎も。

南北朝時代を舞台とした、中上健次の戯曲。野外ゆえセリフはときに聞き取りにくく、いささかわかりにくいと思う人もいるかもしれないが、ストーリー上の重要点は繰り返されるし、展開ごとに衣裳やムーブメントの趣向が凝らされていて、飽きずに観られるという意見が多いようだ、
舞台美術デザインは、燐光群の仲間うちでもある、加藤ちか。
11年前にも上演されているとのことだが、どうやら私は、そのときも観ている。

写真は、猛暑対策ということもあって、開演前の劇場内で冷たいビール、水、お茶の販売をしている様子。
終演後は客席で打ち上げ。知っている人が多く、これも楽しい。長居はしなかったが。

椿組・花園神社野外劇 『かなかぬち』の上演は本日23日まで。


じつは外波山さんのテントで私たちも公演したことがある。1990年だからもう34年前じゃないか。新宿ではなく、浅草であった。

[浅草・天幕芝居祭’90]というイベントが開催され、外波山文明さんたちが建ててくれたテントであるその「浅草六区・天幕劇場」で、外波山さんたち以外の三劇団も加わって、テントでの連続公演が行われたのである。

燐光群が上演したのは『OFFSIDE 1990年の危険な話』。1988年に全国ツアーをした『OFFSIDE 危険な話』の再演。戯曲は1991年に而立書房から出版されている(『トーキョー裁判 / OFFSIDE 危険な話』)。この再演直後に、劇中に「冤罪」として描かれる、中曽根政権時代の「自民党本部放火事件」の容疑者だった藤井高弘氏が、再審で無罪となって釈放された。公安事件での再審無罪は珍しいことで、私たちの上演がいささかは貢献したのかもしれない。この劇は、当時の日本ではあまり知られていなかった「検察審査会」を描いたものでもあって、それなりに注目されたと思う。当時私は「陪審裁判を考える会」に入っていたのである。当時は現在のような「参審制」が導入されるとは夢にも思わなかった。「参審制」はないよりマシだという人もいるようだが、私は批判的である。一般人が「有罪・無罪」だけでなく「量刑」まで判断するというのは、無理があると思うからだ。その話はまたいずれ。

音楽は、当時私が一緒にバンド活動をしていた、吉野繁、中尾勘二、末村成生による呼び込みの生演奏もあった。街と表現がもっと猥雑に絡み合っていた時代である。
十日間の公演で、テント番で泊まり込んだりしたのも、楽しい思い出であった。

https://rinkogun.com/1983-1990/entori/1990/6/22_OFFSIDE_-_A_Dangerous_Story_in_1990.html



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39度になるって言われても

2024-07-22 | Weblog
39度になるって言われても、困ります。

どなた様も、お気をつけて。



バイデン氏大統領選撤退。

そりゃ仕方ないのだろうが、なんだか平然と高齢者差別が罷り通る感じの発言が許されている報道も気になる。

民主党的には、大統領選は3選禁止(2度を超えて選出されることは認められていない)なのだが、オバマ元大統領が返り咲きできればよかったのに、というところだろう。
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いま沖縄を語ることの難しさ

2024-07-21 | Weblog
「いま沖縄をどう語るか」(高文研)は、新崎 盛吾, 松元 剛, 謝花 直美, 佐古 忠彦, 鎌倉 英也氏らの共著。

法政大学沖縄文化研究所創立50周年記念シンポジウム「いま沖縄を語る言葉はどこにあるか―復帰50年目のジャーナリストたちの挑戦」(2022年11月23日開催)がもとになっている。
沖縄についてそれぞれの立場からの論考である。

新崎さんとはしばしばお話しするし、松元さんには『普天間』を執筆するときにお世話になった。

私なりに、ここ三十年の沖縄との関わりの振り返りにも役立ったし、あらためていろいろなことを考えたが、「いま沖縄を語ること」の難しさをこそ、思った。

そして、「台湾有事」というような、新たに浮上してきた言葉に対して、私たちがもっとしっかりとした論理の組み立てを持たねばならないと、あらためて思った。

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「いま沖縄をどう語るか」

2024-07-21 | Weblog
「いま沖縄をどう語るか」(高文研)を読んだ。

新崎 盛吾, 松元 剛, 謝花 直美, 佐古 忠彦, 鎌倉 英也氏らの共著。
法政大学沖縄文化研究所創立50周年記念シンポジウム「いま沖縄を語る言葉はどこにあるか―復帰50年目のジャーナリストたちの挑戦」(2022年11月23日開催)がもとになっている。

沖縄についての縁のある5名のジャーナリストが、それぞれの立場から沖縄について論考する。

新崎さんとはいろいろな話をしてきたし、松元さんには『普天間』を執筆するときなどにもお世話になった。

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もやもやさせる映画、『Mommy マミー』。

2024-07-21 | Weblog
1998年7月の「和歌山毒物カレー事件」を検証したドキュメンタリー映画、『Mommy  マミー』。

夏祭りで提供されたカレーにヒ素が混入、67人が中毒を発症、小学生を含む4人が死亡。
犯人とされた林眞須美死刑囚は、2009年に最高裁で死刑が確定。本人は容疑を否認し、今も獄中から無実を訴え続けている。

この映画は、8月3日から公開が予定されていたが、林眞須美死刑囚の長男・浩次さんら親族が、本映画の公開に関連する誹謗中傷や嫌がらせを予想以上に受けており、日常生活が脅かされる不安が日に日に増し、一度は公開中止を申し入れたが、製作者、配給会社、親族の三者協議の結果、善後策として、本編の映像の一部に加工を施し、予定通り上映することになった。

以下、ネタバレになるので、御覧になる方は、続きは読まないでください。

映画は長男・浩次同様、最高裁判決に異を唱え、林眞須美死刑囚の無実を信じる立場である。当時の目撃証言や科学鑑定への反証を試み、保険金詐欺事件との関係を読み解いていく。
一定の説得力はあり、林死刑囚が「やっていない」という可能性を強く感じさせることは確かだ。
とはいえ、真犯人が提示される、というドラマティックな展開がある作品では、ない。
保険金詐欺そのものは、林死刑囚の夫が、悪びれたふうでもなく、淡々と告白している。
「和歌山毒物カレー事件」について、林死刑囚は無実か、無実でないか。
無実のように見える部分が、多い。
ただ、「決定的な何か」はないので、あくまでも、「疑わしいだけ」の者を死刑にしてはならない、というスタンスである。
確かに、それは正しいことだと、思う。

しかし、観ている間は、かなり、もやもやする。
作り手の意図はともかく、この、「ずっともやもやさせる」こと自体に、この時代の深層を感じさせる「何か」が、あるのだと思う。
この「もやもや」の中で、明日にでも死刑が執行されるのだとしたら、それは間近っている、ということは、確信を持って、そう言える。
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道徳的な意味での罰則なのか?

2024-07-20 | Weblog
体操女子日本代表の宮田笙子選手が、合宿所での喫煙・飲酒が露顕し、パリ五輪出場辞退、ということになっているらしい。

19歳だったからというが、いまや18歳から選挙権が得られるのだから、もうこのさい、18歳から飲酒していいことにしてもいいのではないか。
実際、最近の大学生の話を聞くと、確かに、大学生になったら誰でも呑んでいたというのは昔の話で、20歳未満の者が飲酒していたことがわかると、体育会系でも文化系でも団体自体が出場権を失うみたいなことは、増えてきているらしい。
大学生のバンカラというのも、もう消滅したのであろう。

現状、20歳以上でも選手は喫煙・飲酒禁止ということだが、未成年でなければ、適度な喫煙・飲酒でよりよい成績を残せる者がいるなら、それでは本末転倒ではないか。

喫煙や飲酒はドーピングではないし、人知れず嗜んでいただけならば、誰かに迷惑を掛けるわけではない。なぜここまで大問題になるのか。

報道での宮田選手の言葉として「行為に及んでしまった」というのが、本当に違和感がある。

もちろん規則を破ったことは破ったのだ。それは仕方ない。しかし、いきなり「出場辞退」に、なってしまうのか。
何か解決する方法は、他になかったのか。二週間の謹慎とか。

日本社会の保守的な動向からすれば、「規則を破ったのだから仕方がない」が多数を占めるだろう。
道徳的な意味での罰則なのか?

宮田選手は一時帰国し、憔悴した様子だというが、かわいそうでならない。

「通報」したのが誰かという犯人捜しもしてほしくはないが、しかし、なぜ「通報」したのだろう。

世の中には不祥事を起こしても地位に留まる大人たちが多いとき、なぜ彼女だけ、と思う。
まずは死者まで出してしまった維新の兵庫県知事が辞めるべきだ。


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こんな危うい世界を生きているのか マイクロソフトのシステム障害

2024-07-19 | Weblog
マイクロソフト「ウィンドウズ」のシステム障害。

私たちはこんな危うい世界を生きているのか。

マイナンバーも保険証電子化も無理。
人が死にます。

反対して当たり前と思ってきたが、確信になった。

デジタルは信用できない。



写真は『藤原さんのドライブ』。
大西孝洋。
撮影・姫田蘭。
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映画『アイアム・ア・コメディアン』 は、村本大輔と日向史有監督の出会いと共有の結果である

2024-07-19 | Weblog
ユーロスペース等で公開されたばかりの『アイアム・ア・コメディアン』は、ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏に3年間密着した、ドキュメンタリー映画である。
一日に何本もの映画を時間を変えて上映することの多いミニシアターで、一日に続けて五、六回上映されているので、一定数のお客様が駆けつけてくれているということであろう。めでたい。

作品を観る前の人に事前に内容をあまり説明しない方がいいと思うので、なるべく具体的なことを語るのは控えるが、かつて『村本大輔はなぜテレビから消えたのか?』(2021)という番組を作った日向史有監督の作品だけに、テレビに居場所を失った芸人である村本大輔が劇場やライブに活路を見出し、アメリカに渡って世界的なスタンダップコメディアンとなるべく試行する姿を、彼と共にいて、フォローしてゆくものである。村本氏が、原発、韓国、沖縄、等の問題、テレビでは取り上げにくい対象について語るのはもちろんであるが、渡米を決めたとたんにパンデミックとなり、渡米資金を稼ぐつもりだったライブ上演がほとんど全てキャンセルされてしまう苦悩など、彼が語る「反体制」の内容よりも、むしろ自然体に存在する「村本大輔本人」の姿を追いかけていく。
そう、あれだけ身体を傾斜させ、早口でシャウトするスタンダップコメディアン村本大輔が、日向監督の前では、ただただ、自然体なのだ。

冒頭のタイトルで、「I AM MEDIA」という言葉が最初に出て、文字が増えて「MEDIA」が「COMEDIAN」に変わって「I AM A COMEDIAN」と表示される。
表現とは何か。メディアとは何か。なるほど、こちらも身につまされることだらけである。

日向監督は『東京クルド』というドキュメンタリー映画(2021)で、在日シリア人の難民の生活を追った。中心的に描かれる若者がとても素敵で、本当に誰もが彼を応援したくなったと思う。その若者の日向監督への信頼が、画面に写っているのだ。

日向監督はウクライナのキーウと西部で取材した『銃は取るべきか 徴兵に揺れるウクライナの若者たち』(2016)というドキュメンタリーも撮っている。実際に戦場となってゆく国で、「兵士」という職務を強制される若者たちの現実の重さが胸に迫る。そして、徴兵を忌避して隣国ポーランドの大学に行く一人の若者の姿を、決してジャッジすることなく、伴走して描いている姿勢が、日向監督独自のものである。

『アイアム・ア・コメディアン』では、家族との関係が語られるが、個人的には、自分でもまさかと思うのだが、なんだか村本氏より父親側の立場で見てしまい、我ながら自分のことを「歳だなあ」、と思ってしまった。これはとても意外だった。

とにかく、不安定な部分を抱える被写体と伴走して、被写体が感じていることをそのまま写しとる日向監督のスタンスは、貴重である。
『アイアム・ア・コメディアン』の村本氏は、「日向監督と関わること」という出会いと共有の結果として、この姿を見せている。

観た人それぞれに感想があるだろう。ともあれ、一人の人間の「スタートライン」を描く、瑞々しさに満ちている。
村本氏に対して、苦手意識を持っている方にこそ、観ていただきたい。
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「104番」の電話番号案内がなくなる。

2024-07-19 | Weblog
NTT東日本・西日本が、「104番」でつながる「電話番号案内サービス」を終了する方針を固めたという。共同通信の報道というか一応スクープらしい。

電話帳「タウンページ」も廃止が決定されているが、そんなぶ厚いモノを持ち歩く人もいないし、自分で電話帳を引かずに「104番」で電話を調べてもらえるという、ありがたく素晴らしいサービスだった。
若い人は知らない人も多いらしいが、携帯電話のない時代、留守番電話というものや、いろいろなアナログ的なやり方で人々は連絡を取り合っていた。いざというとき、「104番」には助けられた。

もちろん私もおそらく十年以上「104番」を利用していない。
スマホやネットで電話番号は調べられるからだ。
利用者が減少し、直近はピーク時の60分の1以下に落ち込んでいたという。

時代の変化である。
そもそもLINEで繋がって話している人たちどうしなどは、互いの電話番号も知らないだろう。

それでも、「あ、こんなときに「104」があればなあ!」と思うことが今後あるような気がしないでも、ない。

備忘録として。

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台本を持ちながらの演劇

2024-07-19 | Weblog
燐光群『地の塩、海の根』は、急遽集められてリーディングをしている人たちという設定があるので、台本を持ちながらの場面が多々あるのだが、
稽古場を描く演劇の稽古初期の場面では、当然ながら俳優たちが台本を持ちながら演じているという作品が、ナショナルシアターライブで上映中の『ザ・モーティヴ&ザ・キュー』。劇中劇と稽古場を往還したりとか、いろいろと共通点が多い。
『ザ・モーティヴ&ザ・キュー』の感想はいずれまた。

森尾舞
撮影・姫田蘭
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ムルギーのカレー

2024-07-19 | Weblog
本当に何年ぶりかで、ムルギーのカレーをいただいた。

確かに、信頼できる、おいしさ。

何年ぶりかだけど、そんなに通っていたわけでもなくて、渋谷なんて滅多に来ないし、ひょっとしたら、入るのは、二回目、かもしれない。

ということは、何年ぶりかじゃなくて、何十年ぶりかという可能性もある。

自分の記憶力に信頼を持てないお年頃。

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