Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

おもてなしアンドロイド 

2015-11-30 | Weblog
ついに私も「アンドロイド演劇」に手を出してしまった。
『お召し列車』には「おもてなしアンドロイド」が登場する。
かなり「△△」な設定なのだが、それは御覧になってのお楽しみということで。

演ずるのは樋尾麻衣子。撮影は名匠・加藤孝。


以下、上演情報です。

…………………………


燐光群最新作


『お召し列車』


もうこれ以上ひどいことがないっていうくらいのひどい目に遭ったら、勇気が出る。私はそうなの。

明治5年から現在まで、幾度となく特別運行されてきた「お召し列車」の歴史。
新たな東京オリンピックで海外からの来場者への「おもてなし」として再現された「お召し列車」。
その車輌の中で繰り広げられる、「果たせなかった思い出」をたどる旅。
渡辺美佐子+坂手洋二・燐光群による「鉄道劇」、最新作。


作・演出○坂手洋二

渡辺美佐子
円城寺あや 岡本舞 中山マリ 大島葉子 大月ひろ美
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ
杉山英之 武山尚史 東谷英人 樋尾麻衣子 松岡洋子 
宗像祥子 秋定史枝 川崎理沙 宇原智茂 根兵さやか 

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○大川裕
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
擬闘○佐藤正行
衣裳○小林巨和 ぴんくぱんだー・卯月
舞台協力○森下紀彦 
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 長谷川千紗
宣伝意匠○高崎勝也
協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 無名塾 T-ARTIST青年劇場
DULL-COLORED POP
制作○近藤順子 鈴木菜子 
Company Staff○古元道広 田中結佳 桐畑理佳 鈴木陽介
福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
齋藤宏晃


【東京】11月27日(金)~12月6日(日) 座・高円寺1

11/27(金)19:00~
11/28(土)14:00~
11/29(日)14:00~
11/30(月)19:00~
12/1(火)19:00~
12/2(水)14:00~
12/3(木)19:00~
12/4(金)19:00~
12/5(土)14:00~/19:00~
12/6(日)14:00~

受付開始◯開演の40分前 開場◯開演の30分前

前売開始○10月18日(日)【全席指定】
◇一般 4,000円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ)
 一般 3,600円 ペア 6,600円 
 U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
 ※学生・U-25は、前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。

◆燐光群オンラインチケット(学生券を除く) 
http://rinkogun.com 
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294 
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300まで
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) 
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。
*託児サービス(11月28日・12月2日・5日 各14時公演/定員あり・対象年齢 1歳~未就学児・1週間
前までに要予約)料金:1,000円


主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

座・高円寺 秋の劇場21 日本劇作家協会プログラム
文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
フェスティバル/トーキョー15 連携プログラム


【燐光群最新作 『お召し列車』 ゲストと坂手洋二によるアフタートーク決定!】

11月30日(月) 19:00の部 小沼純一(早稲田大学教授、音楽・文芸批評家)

12月1日(火) 19:00の部 丹羽弘子 (足立区立足立小学校教諭)

12月2日(水) 14:00の部 深作健太(映画監督、脚本家、演出家)

12月5日(土) 19:00の部 ドリアン助川(作家)


12月には国内ツアーがあります ↓

【伊丹】12/11(金)~13(日)@AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
【岡山】12/17(木)@岡山市立市民文化ホール
【名古屋】12/19(土)・20(日)@愛知県芸術劇場


写真は、『パーマネント・ウェイ』より、渡辺美佐子

http://rinkogun.com/the_imperial_train.html


……………………………


座・高円寺フリーマガジンに以下のような記事を書いていました。

「『カウラの班長会議』で、オーストラリア・カウラの捕虜収容所で脱走事件のさい居合わせた、当時ハンセン病患者であった立花誠一郎さんと出会った。私の故郷に住む立花さんとの親交が始まった。昨年カウラ当地で上演したとき、彼がその時ここにいたという事実に、あらためて大きく揺さぶられた。
そして私は、国鉄により幾度となく実施された、ハンセン病患者を強制輸送するため設けられた特別列車=通称「お召し列車」運行の歴史を知った。
……私には列車の中を舞台に劇を作った経験がある。渡辺美佐子さん・串田和美さん共演の『いとこ同志』だ。今回は美佐子さんと、昭和と戦後について、決して忘れてはならない楔を打ち込むつもりで挑みたい。」    坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン14号より
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『お召し列車』本日三日め そして伊丹AI・HALL共催公演のまとめ記事について

2015-11-29 | Weblog
燐光群『お召し列車』は、本日三日目です。一日ごとに芝居が落ち着いてきます。
劇中描かれるハンセン病患者のための唯一の公立高校は、岡山県長島の「新良田教室」がモデルなのですが、本日はその「新良田教室」第一期生の森本美代治さんをはじめとした同窓生の皆さんが観に来てくださるということで、どきどきしています。

『お召し列車』は伊丹AI・HALL(アイホール)でも、12月11日(金)~13日(日)に、劇場と燐光群の共催公演として上演します。
AI・HALLさんはいつも関西で記者会見を開いてくださり、その時私が話したことをネットで記事にまとめてくださるのだが、木原さんによるそのまとめが、いつもとても評判がいい。
以下のAI・HALLアーカイブス・ホームページをぜひご覧いただければ幸いである。
AI・HALLアーカイブスの記事↓
http://www.aihall.com/rinkogun_27/

AI・HALLでの公演情報↓
http://rinkogun.com/the_imperial_train_Itami.html
12月11日(金) 19:00
12月12日(土) 14:00/19:00
12月13日(日) 14:00
※受付開始/開演の40分前。開場/開演の30分前。
 前売 一般=3,600円
 U-25(25歳以下)=2,500円
 高校生以下=1,500円
 各券種当日=4,000円
 ペア=6,600円(前売りのみ取扱い)
【全席指定】
※25歳以下、高校生以下は要証明書。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
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『お召し列車』開幕

2015-11-28 | Weblog
『お召し列車』開幕しました。
ハンセン病関連の研究家・専門家からのゴーサインもいただいた。
いろいろな締切や別な要件も並行して、火の車だった。初日開演前にガラス戸に顔面激突したりもした。(厄払いになったはず)
きょう二日目。
写真は、稽古場の渡辺美佐子。撮影・加藤孝。



以下、当日パンフレット原稿。

…………………………


ご来場ありがとうございます

ハンセン病について作品の中で取り上げたのは、オーストラリアのカウラで起きた日本人捕虜脱走事件(カウラ事件)を描いた『カウラの班長会議』が最初だった。
ハンセン病罹患により隔離されていたため計画を知らされず、脱走に参加できなかった兵士のモデルとなった元捕虜が、現在、岡山県瀬戸内市の長島にある国立ハンセン病療養所・邑久光明園におられる、立花誠一郎さんである。
それがきっかけで、立花さん、光明園の園長、副園長、職員の坂手悦子さんと出会った。翌年の『カウラの班長会議』オーストラリア・国内ツアーのさい、神戸公演を立花さんに御覧いただけたことは、とても感激した。
ハンセン病について調べるうち、気になっていた言葉が「お召し列車」である。
天皇を乗せるための特別列車を「お召し列車」と呼ぶが、その名称が、ハンセン病患者を国立療養所(全国13か所ある)に集めるため運行した列車の“隠語”としても、使われていたというのである。日本という国が戦争に向かう国家総動員体制の中で、ハンセン病患者に対する差別が強まり、その隔離のための「強制収容列車」が頻繁に運行されたという事実がある。
そして昭和30年、長島に、公立邑久高校の分校として「新良田(にいらだ)教室」が開校した。普通科四年制で、全国で唯一のハンセン病罹患者のための公立高校だったこともあり、青森から沖縄まで各地の療養所から新入生が集められた。当時は特効薬プロミンも行き渡り始め、「完治する病気」「伝染しない病気」と認識されるようになっていたにもかかわらず、ハンセン病に対する隔離政策がむしろ強化されていた(※注1)。新入生たちは、国鉄車輌のいちばん後ろに一両だけ牽引された専用車輌に強制的に乗せられた。「お召し列車」という“隠語”も改めて復活した。
邑久光明園では、坂手悦子さんに紹介していただき、かつて「お召し列車」に乗せられた経験をお持ちの元患者の皆さん方にインタビューすることができた。現在は他の地にお住まいの方々からもお話をうかがった。本当に魅力的な皆さんだった。「お召し列車」、そして、高校生活、当時の青春の姿がまざまざと浮かびあがってくるようだった。
取材に関しては、「新良田教室」研究の第一人者・丹羽弘子さんにもお世話になった。坂手悦子さん、丹羽弘子さんに、心から御礼申し上げます。

この劇の舞台は、新たな東京オリンピックに向け、海外からの来場者への「おもてなし」として特別運行する「お召し列車」の企画コンペティションが行われる、近未来。
代理店二社が競合。一社は昔ながらの「御料車」=ロイヤルトレインを復活させる案。もう一社は、現在もごく希に天皇皇后らの乗車する車輌を連結して使用することもあるがもっぱら「豪華列車ツアー」向けに観光用に運行しているE655系のハイグレード車輌を走らせるという案を、出している。
選考のため二案の車輌を連結した列車を走らせ、無作為に選ばれた選考委員がその列車に乗り込んで走行中の車内で選考会議をすることになった。
対立する二つの車輌に挟まれた場所に、ボックス席を少し置いただけで、ほぼからっぽで何もない車輌が連結されている。
それが、「第三の案」。昭和30年代に「新良田教室」に入学するため新入生が乗せられた「お召し列車」の再現である。
六十年の歳月を経て、元生徒だった人たちがその再現された車輌への乗車を体験するという設定が、この劇の幹となった。
その「お召し列車」には、どうしても渡辺美佐子さんに乗っていただきたかった。
その夢が実現した。

※ 注1
ハンセン病は、1941年(昭和16年)にアメリカでプロミンという特効薬が発見され、「治る病気」となった。日本国内では久しく新しい患者は生まれていない。感染力のとても弱い菌なので、うつらないことも既に実証されている。しかし日本では、そのことを明らかにしない方向での隔離政策が続けられた。昭和6年にできた「らい予防法」が、戦後も維持強化され、昭和35年頃には患者のほとんどが強制隔離されることになった。日本でこの病気に対する偏見が消えなかった所以である。
平成8年(1996年)に「らい予防法」が廃止され、平成13年(2001年)、「『らい予防法』は必要ないのに戦後強化され、社会に出ていく権利を奪われ損害をうけた」と、元患者百人近くが原告となり、「『らい予防法』違憲国家賠償請求訴訟」を起こし、勝訴。国は患者の主張を全て受け入れ、賠償金を支払っただけでなく、その権利は、原告以外の患者にもあるとして、波及していった。この判決をきっかけに、隠されてきたハンセン病患者たちの苦難の歴史を、より多くの人々が知ることになった。



以下、上演情報です。

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燐光群最新作


『お召し列車』


もうこれ以上ひどいことがないっていうくらいのひどい目に遭ったら、勇気が出る。私はそうなの。

明治5年から現在まで、幾度となく特別運行されてきた「お召し列車」の歴史。
新たな東京オリンピックで海外からの来場者への「おもてなし」として再現された「お召し列車」。
その車輌の中で繰り広げられる、「果たせなかった思い出」をたどる旅。
渡辺美佐子+坂手洋二・燐光群による「鉄道劇」、最新作。


作・演出○坂手洋二

渡辺美佐子
円城寺あや 岡本舞 中山マリ 大島葉子 大月ひろ美
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ
杉山英之 武山尚史 東谷英人 樋尾麻衣子 松岡洋子 
宗像祥子 秋定史枝 川崎理沙 宇原智茂 根兵さやか 

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○大川裕
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
擬闘○佐藤正行
衣裳○小林巨和 ぴんくぱんだー・卯月
舞台協力○森下紀彦 
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 長谷川千紗
宣伝意匠○高崎勝也
協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 無名塾 T-ARTIST青年劇場
DULL-COLORED POP
制作○近藤順子 鈴木菜子 
Company Staff○古元道広 田中結佳 桐畑理佳 鈴木陽介
福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
齋藤宏晃


【東京】11月27日(金)~12月6日(日) 座・高円寺1

11/27(金)19:00~
11/28(土)14:00~
11/29(日)14:00~
11/30(月)19:00~
12/1(火)19:00~
12/2(水)14:00~
12/3(木)19:00~
12/4(金)19:00~
12/5(土)14:00~/19:00~
12/6(日)14:00~

受付開始◯開演の40分前 開場◯開演の30分前

前売開始○10月18日(日)【全席指定】
◇一般 4,000円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ)
 一般 3,600円 ペア 6,600円 
 U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
 ※学生・U-25は、前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。

◆燐光群オンラインチケット(学生券を除く) 
http://rinkogun.com 
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294 
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300まで
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) 
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。
*託児サービス(11月28日・12月2日・5日 各14時公演/定員あり・対象年齢 1歳~未就学児・1週間
前までに要予約)料金:1,000円


主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

座・高円寺 秋の劇場21 日本劇作家協会プログラム
文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
フェスティバル/トーキョー15 連携プログラム


【燐光群最新作 『お召し列車』 ゲストと坂手洋二によるアフタートーク決定!】

11月30日(月) 19:00の部 小沼純一(早稲田大学教授、音楽・文芸批評家)

12月1日(火) 19:00の部 丹羽弘子 (足立区立足立小学校教諭)

12月2日(水) 14:00の部 深作健太(映画監督、脚本家、演出家)

12月5日(土) 19:00の部 ドリアン助川(作家)


12月には国内ツアーがあります ↓

【伊丹】12/11(金)~13(日)@AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
【岡山】12/17(木)@岡山市立市民文化ホール
【名古屋】12/19(土)・20(日)@愛知県芸術劇場


写真は、『パーマネント・ウェイ』より、渡辺美佐子

http://rinkogun.com/the_imperial_train.html


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座・高円寺フリーマガジンに以下のような記事を書いていました。

「『カウラの班長会議』で、オーストラリア・カウラの捕虜収容所で脱走事件のさい居合わせた、当時ハンセン病患者であった立花誠一郎さんと出会った。私の故郷に住む立花さんとの親交が始まった。昨年カウラ当地で上演したとき、彼がその時ここにいたという事実に、あらためて大きく揺さぶられた。
そして私は、国鉄により幾度となく実施された、ハンセン病患者を強制輸送するため設けられた特別列車=通称「お召し列車」運行の歴史を知った。
……私には列車の中を舞台に劇を作った経験がある。渡辺美佐子さん・串田和美さん共演の『いとこ同志』だ。今回は美佐子さんと、昭和と戦後について、決して忘れてはならない楔を打ち込むつもりで挑みたい。」    坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン14号より
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ピーター・ブルックの映画について

2015-11-18 | Weblog
11月25日から新国立劇場中劇場で上演されるピーター・ブルックの最新作『Battlefield(バトルフィールド)』。
9月15日にフランス・パリで世界初演したばかりだという。
自分の本番と重なり、この作品を観には行けないのだが、編集者のTさんに依頼され、ちょっと前にこの劇のパンフレットに寄稿した。

『「超映画」としての『マラー/サド』『注目すべき人々との出会い』というタイトルで、自分はおそらく演劇人のはずなのに、ピーター・ブルックが監督した映画『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』『注目すべき人々との出会い』についてだけ、書いている。
この二本の映画について、DVDなどで見返すことなく、あえて高校生と二十歳当時の記憶のまま、綴っている。
『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』の1978年の倉敷センシュー座での自主上映に私は関わっている。
『Battlefield(バトルフィールド)』を観に行かないと買えないパンフレットかどうかはわからないが、Tさんはずいぶん力を入れている。
「映画芸術」誌への青春映画についての寄稿同様に、私の若い頃の映画についての感じ方考え方は、示されていると思う。

阿藤快さん亡くなる。私が初めてお会いしたのは高校生の時だった。なんとそれも倉敷センシュー座でだった。

若い頃の映画関係といえば、七十年代の終わり頃、一九七八年春だったかな、倉敷のセンシュー座で『竜馬暗殺』『祭りの準備』二本立て自主上映に関わっていたのだが、その時のトークゲストは豪華だった。この二本の監督の黒木和雄さん、倉敷在住の、『竜馬暗殺』のシナリオを清水邦夫と書いた田辺泰志さん、奥さんが倉敷出身ということもあって、二本ともに出演している原田芳雄さん、そして、『最も危険な遊技』が公開されたばかりの頃の松田優作さん。で、どういうわけか、原田芳雄さんの弟分になったばかりということだったか、同行していらしたのが、阿藤海さんだった。彼は『祭りの準備』には出ている。後で皆で飲みに行くと(もっとも既に劇場にいるときから芳雄さんたちはバーボンをぱかぱか飲んでいたが)、「誰も知らないこんな場に俺が混じってしまって」「いい年してから役者始めたもんで」と言いながら、ご一緒し、いろいろな話をした。観客たちが阿藤さんにサインをせがむと「俺のことなんか知らないでしょう!」と言いながらサインしていた。まあ、そうであっただろうとは思う。
阿藤さんはその翌年、原作・中上健次、脚本・荒井晴彦、監督・神代辰巳の『赫い髪の女』で存在感を示す。

阿藤さんは阿藤快と改名し、巷の人気者になった。その後おめにかかったのは一度だけだ。

それにしても、またいつか会えるだろうと思っていた方々が亡くなる。

とにかく、現実には、そういうふうに時間が過ぎているのだ。
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『お召し列車』座高円寺稽古場に入っています

2015-11-15 | Weblog
今日はたまたま日常時間をほぼ『お召し列車』一色で生きていた私の知らない間に、パリでいろいろなことが起きていた。世界は動いている。どうなるのだろう。フランスはド・ヴィルバンの頃のような慎重さをなくしているから、ある意味では予想できた事態でもある。ても改めて言う。「戦争」と「テロ」を分けるものは何だ。誰にその判断をする権利があるのだ。

それにしても日本国家は総理大臣が国民に対してテロを仕掛けている状態だ。

警視庁の機動隊が辺野古に送られていることに強く抗議する。東京都民としても怒りを覚える。これはもうじっとしていられない。

吉村惠美子さんが亡くなった。第三エロチカ『新宿八犬伝・ベルリンの秋』で、奈落から舞台の床を跳ね上げて、スモークの煙の中をぽーんと飛び出したアンネ・フランク役だったエミリーは、あの頃まだ少女の面影だった。あれは三十一年前だという。『ライフ・バーゲン』『ハムレットシンボル』と、燐光群には二本に出てもらった。それも四半世紀近く前だ。加藤ちかなんかと一緒に飲んだくれていたことがあったが、あれはみんな二十代の出来事か。そのうちまたな、と言っているうちに、こんなことになってしまった。ご冥福をお祈りする。

『お召し列車』の稽古は座高円寺地下稽古場に入っています。
ラストシーンは、本当に今まで私がやったものの中でもかなり異例だろう。その部分の立ち稽古はこれからだ。芝居の全貌が反映して、しっかりと形成されるのには、まだまだ時間がかかるだろうが、それもたのしみだ。
幾つかのシーンが最初に思った印象とは違う温度になっていく。そう。私自身がそうであることを望んでいたはずだ。人と人の間に起きる出来事、に、期待している中で、必ず起きる原則のようなものがある。演劇が「人間の時間」であることの証左。

劇の中身とも関係あるが、親子とはなんだろう。半年もしない間に息子は就職で家を出ていく。二十二年も一緒にいたのだからそういう時期だ。

さて、隣の稽古場では劇作家協会の戯曲セミナーや、月いちリーディングも行われていて、協会事務局の面々や、鴻上尚史氏や川村毅氏、関美能留くんらも来ている。エレベータでは上の劇場でやっている清水宏くんとも遭遇。カムカムミニキーナの装置が面白そうで、覗きに行きたい。当たり前のように座高円寺が日本演劇のメッカとなっている。嬉しいことだ。

写真は、最新チラシの渡辺美佐子さん写真。被写体・美佐子の素敵さはいうまでもないが、加藤孝カメラマンの光線の美学!

以下、『お召し列車』上演情報です。

…………………………


燐光群最新作


『お召し列車』


もうこれ以上ひどいことがないっていうくらいのひどい目に遭ったら、勇気が出る。私はそうなの。

明治5年から現在まで、幾度となく特別運行されてきた「お召し列車」の歴史。
新たな東京オリンピックで海外からの来場者への「おもてなし」として再現された「お召し列車」。
その車輌の中で繰り広げられる、「果たせなかった思い出」をたどる旅。
渡辺美佐子+坂手洋二・燐光群による「鉄道劇」、最新作。


作・演出○坂手洋二

渡辺美佐子
円城寺あや 岡本舞 中山マリ 大島葉子 大月ひろ美
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ
杉山英之 武山尚史 東谷英人 樋尾麻衣子 松岡洋子 
宗像祥子 秋定史枝 川崎理沙 宇原智茂 根兵さやか 

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○大川裕
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
擬闘○佐藤正行
衣裳○小林巨和 ぴんくぱんだー・卯月
舞台協力○森下紀彦 
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ 長谷川千紗
宣伝意匠○高崎勝也
協力○岩淵ぐるうぷ 浅井企画 無名塾 T-ARTIST青年劇場
DULL-COLORED POP
制作○近藤順子 鈴木菜子 
Company Staff○古元道広 田中結佳 桐畑理佳 鈴木陽介
福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
齋藤宏晃


【東京】11月27日(金)~12月6日(日) 座・高円寺1

11/27(金)19:00~
11/28(土)14:00~
11/29(日)14:00~
11/30(月)19:00~
12/1(火)19:00~
12/2(水)14:00~
12/3(木)19:00~
12/4(金)19:00~
12/5(土)14:00~/19:00~
12/6(日)14:00~

受付開始◯開演の40分前 開場◯開演の30分前

前売開始○10月18日(日)【全席指定】
◇一般 4,000円(なみちけ使用可)
◆劇団特別割引(劇団予約・燐光群オンラインチケット扱いのみ)
 一般 3,600円 ペア 6,600円 
 U-25(25歳以下)/大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
 ※学生・U-25は、前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。

◆燐光群オンラインチケット(学生券を除く) 
http://rinkogun.com 
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お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
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03-3426-6294 
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、開演の10分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
この時間を過ぎますと、あらかじめご用意しておりましたお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。

◎以下のサービスは劇場で承ります 
お申込・お問い合せは座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300まで
*車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり) 
*障がい者手帳をお持ちの方は、座・高円寺チケットボックスでのご予約に限り1割引きになります。
*託児サービス(11月28日・12月2日・5日 各14時公演/定員あり・対象年齢 1歳~未就学児・1週間
前までに要予約)料金:1,000円


主催○有限会社グッドフェローズ
後援○杉並区
提携○NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 

座・高円寺 秋の劇場21 日本劇作家協会プログラム
文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
フェスティバル/トーキョー15 連携プログラム


【燐光群最新作 『お召し列車』 ゲストと坂手洋二によるアフタートーク決定!】

11月30日(月) 19:00の部 小沼純一(早稲田大学教授、音楽・文芸批評家)

12月1日(火) 19:00の部 丹羽弘子 (足立区立足立小学校教諭)

12月2日(水) 14:00の部 深作健太(映画監督、脚本家、演出家)

12月5日(土) 19:00の部 ドリアン助川(作家)


12月には国内ツアーがあります ↓

【伊丹】12/11(金)~13(日)@AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
【岡山】12/17(木)@岡山市立市民文化ホール
【名古屋】12/19(土)・20(日)@愛知県芸術劇場


写真は、『パーマネント・ウェイ』より、渡辺美佐子

http://rinkogun.com/the_imperial_train.html


……………………………


座・高円寺フリーマガジンに以下のような記事を書いていました。

「『カウラの班長会議』で、オーストラリア・カウラの捕虜収容所で脱走事件のさい居合わせた、当時ハンセン病患者であった立花誠一郎さんと出会った。私の故郷に住む立花さんとの親交が始まった。昨年カウラ当地で上演したとき、彼がその時ここにいたという事実に、あらためて大きく揺さぶられた。
そして私は、国鉄により幾度となく実施された、ハンセン病患者を強制輸送するため設けられた特別列車=通称「お召し列車」運行の歴史を知った。
……私には列車の中を舞台に劇を作った経験がある。渡辺美佐子さん・串田和美さん共演の『いとこ同志』だ。今回は美佐子さんと、昭和と戦後について、決して忘れてはならない楔を打ち込むつもりで挑みたい。」    坂手洋二(座・高円寺フリーマガジン14号より
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土田と前川が激突するらしい

2015-11-11 | Weblog
日本劇作家協会に関西支部ができて一年半。
劇作家大会豊岡大会のときには一気に勢いが見えたが、さいきんレギュラーの関西版月いちリーディング以外は比較的静かにしているようだと思っていたら、とんでもないことを画策していた。
MONOの土田英生が東京のイキウメ/カタルシツの前川知大に喧嘩を売り、関西に呼びつけて対決するらしい。
「劇作バトル!」と称して、前川の最新作『語る室』にいろいろけちをつけようというのだ。
鈴江俊郎に苛められ、松田正隆にぼけられて育った土田だ。いつも早口で口舌鋭く、眼も真剣だ。執念深いことも本人の言う通りだ。
そして、いつもいろいろな人の意見を聞きつつもひょうひょうとかわし、誠実だが適確に自分の意見を置いて涼しげにしている前川の鋭さはただものではない。
ただですむはずはない。
私は自分の初日なので仲裁にはいけない。
血の雨が降るだろうが、関心のある方は、この勝負、最後まで見届けてやってほしい。

………………………………

関西版 月いちリーディング スペシャル企画
劇作家協会関西支部プレゼンツ

劇作バトル!
前川知大 VS 土田英生

[日時] 2015年11月27日(金) 19:00(受付開始・開場は18時半から)
[会場] ドーンセンター パフォーマンススペース (大阪市中央区大手前1-3-49)


劇作家・前川知大の作品『語る室』を取り上げ、戯曲の成り立ちや構成、セリフなどについて、ホストの土田英生が根堀り葉掘りインタビュー。
劇作家が劇作家を追い詰める!?
参加者には、あらかじめ物語の全容がわかる資料を配布し、当日はプロジェクターで戯曲をスクリーンに映しながら進行。
劇作家同士の熱いバトルにご注目あれ!


『語る室』の公開分析を通して、2人の人気劇作家の創作の秘密を探る。

プロ・アマ問わず、全国で500名もの劇作家が参加している「日本劇作家協会」。2014年には関西支部が立ち上がり「月いちリーディング」という戯曲のブラッシュアップ・ワークショップを行うなど、独自の活動を展開している。そのスペシャル企画として、プロの劇作家が別の劇作家の戯曲を分析・解体する様を、トークイベント形式で一般に公開する「劇作バトル!」が開催されることになった。

第一回目のホストは、京都の劇団「MONO」を主宰し、他劇団の作品やTVドラマの書き下ろしも多い土田英生。その彼が、SF、ホラー、ミステリーなどを超常的な世界観で描く、今最も勢いのある劇作家の一人・前川知大(イキウメ/カタルシツ)の最新作『語る室』をまな板に上げる。土田がこの戯曲を掘り下げ、作品に対する疑問点や苦言などを前川本人に直接ぶつけることで、自ずとこの2人の劇作家の作劇法やポリシーが浮かび上がってくるという趣向だ。どちらもエンタメ性とテーマ性をバランスよく描き、評論家筋からも一般の観客からも高く評価されている稀有な劇作家。演劇に限らず、各ジャンルのシナリオライターを目指す人はぜひ見ておきたいイベントだ。もちろん一般の演劇ファンにとっても、傾聴に値するはず。

料金:1,000円
ご予約:jpwa.kansai@gmail.com
件名にスペシャル企画と明記し、お名前、人数、電話番号、プロットを受け取れるメールアドレスをお願い致します。
申込の締切は11月23日です。
お申し込みの方には順次プロットをお送り致します。
24日までに届かない方がいらっしゃいましたら、必ず上記アドレスまでご連絡下さいませ。
当日のお問い合わせは日本劇作家協会関西支部事務局(050-3690-6910)までお願い致します。

参加者の方々にはあらかじめ作品の内容を配布致します。
当日は戯曲をプロジェクターで映しながら徹底解剖!
皆様のご参加をお待ちしております!

先に戯曲を読みたい!という方は下記イキウメのHPにてお買い求め下さい!
http://www.ikiume.jp/


文化庁委託事業「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」 
主催:文化庁/一般社団法人 日本劇作家協会  
制作:日本劇作家協会(関西支部) 
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紛争地域から生まれた演劇 シリーズ7 フィリピン特集に参加します

2015-11-09 | Weblog
紛争地域から生まれた演劇 シリーズ7 フィリピン特集に参加します

燐光群に俳優・劇作家として何度も参加しているロディ・ヴェラ(Rody Vera)の作品『イスマイルとイサベル Ismail at Isabel』(フィリピン)のリィーデング。
タガログ語からの翻訳はおなじみ珍田真弓さん。演出は立山ひろみ(ニグリノーダ)さんにお願いしました。そして、燐光群が『推進派』等でお世話になってきた、HiROさん(奄美シマ唄の会)の出演も決定。

その12月18日(金) 19時 の回には、アフタートーク「フィリピンの演劇を巡って」に、ロディと私が出ます。

同日13:00~15:30に行われる企画は、劇作家協会が、演劇人が海外のことをもっと知るために立ち上げた企画の第二弾でもあります。フィリピンに行ってみたい方、留学を考えている方のみならず、フィリピンともっと関わりたい皆さん、ぜひ参加してください。

国際演劇協会日本センター+日本劇作家協会連携企画のシアタートーク「日本とフィリピンの演劇交流」。
パネリストは、ロディ・ヴェラ、竹内一郎(劇作家・演出家)、佐野晶子(アーツカウンシル東京 シニア・プログラムオフィサー)

燐光群本体はツアー中。この日は名古屋で仕込み中と思いますので、劇団のみんなはロディとすれ違いで残念。
……………………

紛争地域から生まれた演劇 シリーズ7

リーディング&レクチャー
「演劇と世界―日本と世界の出会いをめぐって」
2015年12月16日(水)~20日(日)
東京芸術劇場アトリエウエスト(一部別会場)
【紛争地域から生まれた演劇シリーズ】
ユネスコ傘下のNGOである国際演劇協会(ITI=International Theatre Institute)では、演劇を通じて平和の構築を目指す取り組みとして、世界各地で「紛争地域の演劇」と題するプロジェクトが行われています。
日本センターでは、これに呼応するかたちで、『国際演劇年鑑』(Theatre Yearbook)の調査・研究事業の一環として2009年から「紛争地域から生まれた演劇」シリーズを実施しています。これまで7年にわたり、日本に知られていない優れた戯曲を発見・翻訳し、レクチャーやシンポジウム、リーディングという手法で、さまざまな国や地域の16作品を紹介してまいりました。
今年はナイジェリア、フィリピン、シリアより三作品をご紹介します。
国内外のゲストを迎えての関連企画もどうぞおたのしみに。



【リーディング】
◆12月16日(水) 19時 / 17日(木) 19時
『狂人と専門家 Madmen and Specialists』(ナイジェリア)
アフリカ初のノーベル文学賞劇作家の戯曲、本邦初訳初演。内戦時の投獄経験をもとにした不条理劇。
作:ウォレ・ショインカ (Wole Soyinka)
訳:粟飯原文子
演出:伊藤大(青年座)
音楽:和田啓
出演:横堀悦夫(青年座)、名取幸政(青年座)、松熊つる松(青年座)、水嶋カンナ(新宿梁山泊)、久松夕子(青年座)、山賀教弘(青年座)、カゴシマジロー(TRASHMASTERS)、荻野貴継(スタッフ・テン)、沖永正志(文化座)、青木和宣(文化座)



◆12月18日(金) 19時 / 12月19日(土) 13時
『イスマイルとイサベル Ismail at Isabel』(フィリピン)
※作家来日
ミンダナオ島で長年続く紛争を背景に、子どもたちが困難に立ち向かう姿を描いた音楽劇。
作:ロディ・ヴェラ(Rody Vera)
訳:珍田真弓
演出:立山ひろみ(ニグリノーダ)
演出助手:平田万里
出演:伊東沙保、HiRO(奄美シマ唄の会)、近藤隼、高橋牧(時々自動)、河内哲二郎、木村恵実香、岩澤侑生子、関根真理



◆12月19日(土) 19時 / 20日(日) 13時
『夕食の前に Qabl Al Aasha (Before Dinner)』(シリア)
闘争に幻滅した若い世代と親世代のギャップを母と息子の愛憎に満ちた対話劇で描く、1985年生まれの作家による作品。
作:ヤーセル・アブー=シャクラ
翻訳:鵜戸聡
演出;シライケイタ(温泉ドラゴン)
出演:伊藤弘子(流山児★事務所)、蓉崇(タップチップス企画)



●期間
2015年12月16日(水)~20日(日)
●会場
東京芸術劇場アトリエウエスト(一部別会場)
●料金
リーディング各回1500円(ITI会員1000円、高校生以下500円)
リーディング以外無料
●予約受付開始11月9日 
※ご予約は電話、FAX、メール、CoRichの予約サイトにて承ります。
予約サイト掲載まで今しばらくお待ちください。
●ご予約・お問合せ
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂内 
公益社団法人 国際演劇協会 日本センター
E-mail : ticket@iti-japan.or.jp
Tel : 03-3478-2189
Fax : 03-3478-7218



【スケジュール】
12月16日(水)
19:00 リーディング『狂人と専門家』
作:ウォレ・ショインカ
訳:粟飯原文子
演出:伊藤大(青年座)
終演後 シアタートーク① 「“紛争地域の演劇”を巡って」 
アリ・マフディ・ヌーリー大使(ユネスコ平和芸術家/スーダン)
12月17日(木)
19:00 リーディング『狂人と専門家』
終演後 シアタートーク② 「作品について」
粟飯原文子(アフリカ文学研究、法政大学教員)、伊藤大
12月18日(金)
13:00~15:30 シアタートーク③ 「日本とフィリピンの演劇交流」
パネリスト:ロディ・ヴェラ、竹内一郎(劇作家・演出家)、佐野晶子(アーツカウンシル東京 シニア・プログラムオフィサー)
会場:ギャラリー2(東京芸術劇場5F)
(国際演劇協会日本センター+日本劇作家協会連携企画)
19:00 リーディング『イスマイルとイサベル』
作:ロディ・ヴェラ
訳:珍田真弓
演出:立山ひろみ(ニグリノーダ)
終演後 シアタートーク④ 「フィリピンの演劇を巡って」 
ロディ・ヴェラ、坂手洋二(劇作家、演出家、日本劇作家協会会長) 
12月19日(土)
アリ・マフディ・ヌーリー大使によるワークショップ
「アフリカのフォーラム・シアター」 
(10:00~15:00、定員15名、会場要問合せ)
13:00 リーディング『イスマイルとイサベル』
終演後 シアタートーク⑤ 「作品について」 ロディ・ヴェラ
16:00~18:00 レクチャー&ディスカッション「“紛争地域の演劇”とアフリカのフォーラム・シアター」
講師:アリ・マフディ・ヌーリー大使(ユネスコ平和芸術家/スーダン)
会場:ギャラリー2(東京芸術劇場5F)
19:00  リーディング『夕食の前に』
作:ヤーセル・アブー=シャクラ
訳:鵜戸聡
演出:シライケイタ(温泉ドラゴン)
終演後 シアタートーク⑥「シリアの演劇を巡って」鵜戸聡(アラブ‐ベルベル文学・演劇研究、鹿児島大学准教授) 
12月20日(日)
13:00  リーディング『夕食の前に』
14:30 シアターカンファレンス「演劇と世界―日本と世界の出会いをめぐって」
パネリスト:新野守広(国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会長、立教大学教授)、關智子(演劇研究・批評、日本学術振興会特別研究員・早稲田大学)、鵜戸聡、伊藤大、立山ひろみ、シライケイタ 
司会:七字英輔(演劇評論家)  
(国際演劇協会日本センター+国際演劇評論家協会(AICT)日本センター連携企画)
※シアタートーク(③を除く)司会進行/聞き手:林英樹(「紛争地域から生まれた演劇」総合プロデューサー)

☆ワークショップ、シアタートーク③、レクチャ―&ディスカッションは、無料でご参加いただけますが、必ず事前のお申込みが必要です。



【作品と作家について】

■『狂人と専門家 Madmen and Specialists』(ナイジェリア)
ウォレ・ショインカ(1934-)はナイジェリア出身の作家。1986年、アフリカ初となるノーベル文学賞を受賞。ナイジェリアとイギリスの大学で文学を学び、1950年代後半にはロンドンのロイヤル・コート劇場に勤務。このころより次々と戯曲作品を発表していく。『狂人と専門家』は、ナイジェリア内戦(ビアフラ戦争、1967-70年)の最中に投獄された経験をもとに書かれた作品。1970年、アメリカで初上演。戦争を遠景に、権力欲にのまれた医師を主人公に据え、人間性を奪う戦争の狂気を不条理劇の手法で描いている。「紛争地域から生まれた演劇6」での抜粋上演(出演:新井純)とレクチャーによる紹介を経て、今回の全編リーディングに至る。
ウォレ・ショインカ Wole Soyinka (劇作家、詩人、小説家、エッセイスト)
1986年、ノーベル文学賞受賞。これまで30をこえる作品が出版されており、国際的にさまざまな芸術活動や人権活動を行っている。ナイジェリアで生まれ、教育を受ける。英国リーズ大学で学んだのち、プレイ・リーダーとしてロンドンのロイヤル・コート・シアターに関わり、1960年、ナイジェリアに戻って2つの劇団「The 1960 Masks」と「オリシュン劇団 Orisun Theatre」を結成。『ライオンと宝石 The Lion and the Jewel』や 『ジェロ二部作 The JERO Plays』のような喜劇、A.ジャリの『ユビュ王』に基づく痛烈な風刺劇 『バアブ王 King Baabu』、難解かつ詩的な悲劇『死と王の先導者 Death and the King’s Horseman』等、さまざまなジャンルの戯曲を書く。
小説や自伝的作品も著しており『アケ 幼年時代 AKE: The Years of Childhood』は「幼年時代を描いた自伝の古典」と評されているほか、近作 You Must Set Forth at Dawn は2006年ノンフィクション部門の最高傑作と目されている。その他、2004年のBBCリース・レクチャーを書籍化したClimate of Fear、OF AFRICA (2013) など、エッセイも精力的に手がけている。最近の詩集にSAMARKAND and Other Markets I have Known
ナイジェリア、オバフェミ・アウォロウォ大学名誉教授(比較文学)、ブラック・マウンテン・インスティテュート、ネヴァダ大学、ハーバード大学フェロー。

■『イスマイルとイサベル Ismail at Isabel』(フィリピン) 
とある広場で、ミンダナオの遠い島からやって来た物乞いの子どもたちが語る故郷の物語。イスラム教徒とキリスト教徒がともに暮らす平和な村ダリガウェンはある日、政府と反政府勢力(MILF)の抗争に巻き込まれ、イスマイル(イスラム教徒)とイサベル(キリスト教徒)の友情が引き裂かれてしまう。フィリピンを代表する作家、ロディ・ヴェラは子どもたちが戦争と困難に立ち向かう姿を音楽やダンスなどを用いて描いた。PETA(フィリピン教育演劇協会)製作。
ロディ・ヴェラ Rody Vera
劇作家、俳優、演出家で映画脚本家。これまでにオリジナルと翻案と合わせて50作近くの戯曲を執筆し、カルロス・パランカ文学記念賞(Carlos Palanca Memorial Awards for Literature)をはじめとする各賞を受賞している。ライターズブロック (Writer’s Bloc) の代表を務めるほか、新しい舞台作品を紹介する演劇の祭典ヴァージン・ラブフェスト(Virgin Labfest) にも創立以来中心的に関わる。

■『夕食の前に Qabl Al Aasha (Before Dinner)』(シリア)
政治闘争の中で「殉教」した父の不在が母と息子を引き裂き、政治、社会への根深い不信が母子の間に激しい葛藤を生み出す。「過去・現在・未来と私たちの関係、戦争・愛・アイデンティティの問い、歴史とその文化的・文明的・人間的意味、存在とその意味をめぐる問い、こういった圧力の全体が、ある夜、若者とその母親の間に現出し、すべてを狂気の果てへと導いてゆく」(アブー=シャクラ)、作家は1985年ダマスカス生まれ、祖父はパレスチナからの難民。

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第21回 劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会のお知らせ

2015-11-08 | Weblog
第21回 劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会のお知らせ

演劇界の未来を担う才能に道を拓くことを期し、1995年より当協会が主催している劇作家協会新人戯曲賞。
2015年度は応募総数は189本のうち23本が一次選考を通過し、二次選考により6本の最終候補作が決まりました。
12月13日(日) 、 座・高円寺にて、受賞作を選ぶ公開審査会が開催されます。


第21回劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会

[日時] 2015年12月13日(日) 18:30
[会場] 座・高円寺2

《最終選考委員》
 鴻上尚史、坂手洋二、鈴江俊郎、佃 典彦、土田英生、マキノノゾミ、渡辺えり
 (司会:鈴木 聡)

[入場料]  1,000円
[ご予約] 11月10日頃受付開始 (予定)

 最終候補作 (応募戯曲到着順)

『南吉野村の春』     岡田鉄兵 (大阪府)
『アキラ君は老け顔』   國吉咲貴 (埼玉県)
『畳と巡礼』       象千誠 (広島県)
『少年は銃を抱く』    ハセガワアユム (東京都)
『ずぶ濡れのハト』    南出謙吾 (東京都)
『夜明けに、月の手触りを』藤原佳奈 (東京都)


[主催] 一般社団法人 日本劇作家協会
[後援] 公益財団法人 一ツ橋綜合財団、杉並区

二次選考委員
 岡安伸治、鹿目由紀、小松幹生、鈴江俊郎、佃典彦、永井愛、ふじたあさや

審査会に先立ち16:00より、最終候補作の冒頭部を紹介するプレビューリーディングを開催します(入場料:500円)

上記最終候補作を全文収録した「優秀新人戯曲集2016」は、12月初旬にブロンズ新社より刊行予定。
これまでの優秀新人戯曲集については → http://www.jpwa.org/main/books/drama-award
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「瀬戸内市に演劇を!」始動

2015-11-08 | Weblog
現在の私の実家のある牛窓、その瀬戸内市で、演劇ワークショップが行われています
もちろん昔は牛窓国際芸術祭もあったし、今も人形劇フェスティバルもやっているのですが
私もたまに寄る「てれやカフェ」のテレサたちが手づくりで作り上げようとしているワークショップ
近隣の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします

…………


瀬戸内市に演劇を!

ということで
小林テレサ、大西チカ、ジャッキー古南を中心とした
演劇パフォーマンス集団「まる段(東方魔法段通本舗)」
が「小さな演劇つくりましょう』と題して
来年の公演に向けてワークショップを開始!

ワークショプ参加者によってシナリオ、お面、音楽、台詞など
同時進行で作って行きます。

まずは明日11月8日11:00より、
長船の土師地域交流サロンにて
舞台で使うお面とシナリオのワークショップが行われます。

興味のある方、まずは気軽に
ワークショップに参加してみてください。

お問合せ、お申し込みは直接現地か
こちらまで090-7129-8408(小林テレサ)

日時:11月8日 11:00~
※ご連絡いただければ、遅れて来られても構いません。

場所: 土師地域交流サロン
    岡山県瀬戸内市長船町土師795-1
    tel 0869-26-5639
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ウィークエンドワークショップ2015 ④ 立石涼子「俳優は実践から ! 」

2015-11-06 | Weblog
梅ヶ丘BOX Weekend Workshop 参加者募集!

梅ヶ丘BOXでは、今年末、久しぶりに〈ウィークエンドワークショップ〉を開催します。


今回は、立石涼子さんに、初めて梅ヶ丘でワークショップをやっていただきます。
涼子さんは実力ある俳優であることはもちろんですが、私はその行動力と意識の高さに、敬意を抱いています。
『ビューティー・クィーン・オブ・リーナン』の上演を決意してからの、探究と努力の、熱さ。
もともと定評ある声のキャパシティを広げるため、ホーミーを学び始めてからの、自分自身の声への取り組みの、ストイックさと幅広さ。
その他、枚挙にいとまがない俳優としての実践の数々から、学ぶものは多いです。

私は蜷川幸雄演出『エレンディラ』、燐光群『上演されなかった三人姉妹』でもお世話になりました。
これは関係ないのですが、ご近所さんでもあり、いつも演劇の話をする仲間の一人だけに、今回はとても楽しみです。


以下、詳細です。

「俳優は実践から !」

立石涼子● 俳優

12/11(金)13:00~17:00
12/12(土)13:00~17:00
12/13(日)13:00~17:00

対象■どなたでも 募集人数■10名程度 参加費用■12,000円
内容■ ・ 他者と自分の間に起こる科学反応を楽しみましょう。――人を動かす、人に動かされる。
   ・ テンションって何? ――テンションを意識的に変えて、ダイナミズムの変化を楽しみましょう。
   ・ 役をつくる。――自分の知らない自分、使ったことのない自分をひっぱり出すために。
   ☆ワークショップの前に、一日動物園に行って、動物を観察して来て下さい。

講師略歴■シス・カンパニー所属、文学座研究所を経て、2014年まで演劇集団円に在籍。
1996年、文化庁在外研修生として一年間、英国に留学。近年は舞台を中心に活動、「ガラスの動物園」長塚圭史演出。「春琴」サイモン・マクバーニー演出。「ヘンリー4世」「日の浦姫物語」「火のようにさみしい姉がいて」「皆既食」蜷川幸雄演出。「ビューティー・クィーン・オブ・リーナン」「エレファント・パニッシュ」の演技で第39回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。



……………………

他にも多彩なゲスト講師に登場していただきます。

11月28日(土)・29日(日) 早船聡
12/4(金)~6(日) 南谷朝子 
12月5日(土) 清水きよし

★お申し込み方法★
umegaokawws@gmail.comまたは FAX:03-3426-6594 に以下の情報をお送り下さい。
件名:「WWS2015参加希望」
講師名/お名前/ふりがな/性別/年齢/お電話番号/メールアドレス/演劇経験 
その他、質問等あればご記入ください。
お申し込み後、受付確認のメール(またはFAX)をお送りしますので、指定の銀行口座にお振り込みをお願いします。
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自民党谷垣幹事長の「慶大三田祭での講演」は、なかった

2015-11-04 | Weblog
10月11日頃、「学園祭を利用しての「18歳選挙権」PRを企画中」という報道が、読売系、Yahoo等、一部マスコミ、ネットで流布された。

読売新聞10月11日(日)の記事には、こうある。

「谷垣氏、慶大学園祭へ…「18歳選挙権」でPR

 自民党は、来年夏の参院選から導入予定の「18歳選挙権」を見据え、大学に党幹部らを派遣し、学生の政治参加を呼びかける取り組みを強化する。
 第1弾として、谷垣幹事長が11月20~23日に行われる慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している。講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する予定だ。
 選挙権年齢の引き下げで新たに有権者となる18、19歳は約240万人おり、このうち大学生は約120万人に上る。自民党は、所属議員の大学での講演を奨励するほか、学生向けの政策パンフレットの作成も検討している。党幹部は「大学生は、LINE(ライン)やフェイスブックを通じて情報を友人に広めることが多いから、党の支持拡大も見込める」と期待している。

………………………

ここにははっきりと「予定だ」と書いてある。
「慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している」と、大学を特定した上で記事にしている。「講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する」となっていれば、既に学生たちと企画を進めているようにしか読めないではないか。

私は、谷垣氏の学園祭参加のために誰がどう動いているのか事実関係を知りたいと思った。
しかしなかなか事実関係は明らかにならなかった。
教員の知り合いも介入しづらいようだった。
それは仕方がない。学生自治を尊重するなら、学園祭は学生たちに任せるべきだからである。

ところが、ここにきて、「三田祭のウェブサイト」に以下のような文章が発表された。

「三田祭における谷垣禎一自民党幹事長講演に関して

平素よりお世話になっております。
一部報道機関におきまして、本年度の三田祭に谷垣禎一自民党幹事長がお越しになるという報道がございますが、本年度の三田祭ではそのような企画は行われません。
ご理解の程、宜しくお願い致します。

             第57回三田祭実行委員会」
http://www.mitasai.com/

どういうことだ。
三田祭を実行する学生たちは自民党の谷垣講演の申し出を拒否したのか。
そもそも企画じたいが進んでいなかったのか。

上記の読売の記事はYahoo等のネットでは読めなくなっている。


折しも一橋大学〈一橋祭〉では、石破茂国務大臣・自民党幹事長の講演会が行われる。
「党の支持拡大を見込んで」学生たちを利用しようとすると自民党の動きは、実在するようだ。
そしてそれを、慶大三田祭の実行委員会は突っぱねた。ということなのだろう。

自民党側がマスコミに「谷垣幹事長が慶應大の学園祭(三田祭)で講演会をする」という情報をリークした可能性が強いと考えるのは私だけだろうか。
それに乗っかり、確実でない情報を元に、特定の党の動きを報じ、その活動の宣伝に加担した一部マスコミの責任は重い。

大学はけっして「学問の自由」を脅かすような、一部党派による「党利」優先の政治宣伝の場であってはならない、と、慶應義塾大学の学生も教員の皆さんも、考えているのだろう。
三田祭実行委員会の英断を支持する。
他の大学の皆さんも「学生自治」の意義を、もう一度確認してほしい。


しかし、ひどい出来事ばかり起きる。
この忙しいのに、虚偽の情報で踊らされている人たちがいるであろうことに耐えられないので、急ぎ記す。

仕事に集中できないのでしばらくメールにも電話にも出ないつもりでいたところにこういう情報が届く。
勘弁してほしい。
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〈岡山・せとうち ええとこフェア〉のお知らせ

2015-11-04 | Weblog
じつをいうとこの月曜日は早朝に家を出て、大阪で午前中に記者会見、午後に岡山市民会館で会議、帰京というハードスケジユールだった。
深夜にめでたい報せも届いた。それはまたいずれ。

で。

今とりくんでいる『お召し列車』も岡山と関連が深い。

そして。

新橋のとっとりおかやま館で瀬戸内市フェアが開催されます。
11月22日・23日。
2日間しっかり瀬戸内市の良いところ、美味しい物をアピールします。

瀬戸内市牛窓の白菜やキャベツ、レモンや、ガルバルジー(竹久夢二が好きだったお菓子)の試食などあります。

とのことです。

私が帰郷するたびしっかりお世話になっている、かつての同級生・布野浩子瀬戸内市議会議員からの伝言です。
彼女は二日とも会場にいるそうです。

瀬戸内市は、私の実家があり、想田監督の新作ドキュメンタリー『牡蠣工場』の舞台でもある牛窓、私が現在取り組んでいる新作『お召し列車』の中に出てくる長島もある、自然豊かな地域です。

そうですね。牡蠣の瓶詰めも最近の名物です。

この2日間、新橋に寄る余裕のある方、どうか瀬戸内の幸と出会ってみてください。

よろしくお願いします。

http://www.torioka.com/index.html






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ウィークエンドワークショップ2015 ③ 南谷朝子 〈「楽屋」を紐解く〉

2015-11-03 | Weblog
梅ヶ丘BOX Weekend Workshop 参加者募集!

梅ヶ丘BOXでは、今年末、久しぶりに〈ウィークエンドワークショップ〉を開催します。


〈「楽屋」を紐解く〉は、
木冬社で清水邦夫さんと故松本典子さんのお二人から濃密な指導を受けて「楽屋」を何度も経験した南谷朝子さんによる、
清水邦夫作「楽屋」を徹底的に究明していくワークショップです。

私が『楽屋』を初めて観たのは1978年かな。
清水邦夫さんとはいろいろな会議や審査会でご一緒したのですが、見事に意見が一致することが多くて、それがとても嬉しい、大先輩です。

南谷朝子さんは犬島で野外劇『内海のクジラ』をやった仲間。あの海が懐かしいです。


以下、詳細です。


「楽屋」を紐解く

南谷朝子 ● 俳優、シンガーソングライター

12/4(金)19:00~22:00
12/5(土)19:00~22:00
12/6(日)14:00~18:00

対象■どなたでも 募集人数■10名程度 参加費用■10,000円
内容■清水邦夫「楽屋」は1970年代に書かれた作品ですが、未だに上演依頼が絶えない名作だと言われています。舞台に立つことを志す女性だったら一度は通過する作品であり又立ち還る作品でもあるようです。今回のワークショップでは、舞台の発声練習、エチュードに加え、木冬社で「楽屋」を何度も経験した南谷朝子が、清水邦夫と故松本典子の指導から受け取ったエッセンスをお分けするようなワークショップになるでしょう。
講師略歴■東京生まれ、成城大学文芸学部卒業。学生のころより劇団木冬社(清水邦夫:主宰)にて俳優活動スタート。離団後、舞台活動を主に映画、TV、ラジオ等で活躍中。(青年座映放部所属)
2004年6月、南青山マンダラにて初LIVE。2007年6月にシングル“橙色”11月にはアルバム“しゃんそん”を発表。「遅れてきた歌姫」は、音楽活動をスタートさせた。

……………………

他にも多彩なゲスト講師に登場していただきます。

11月28日(土)・29日(日) 早船聡
12月5日(土) 清水きよし
12/11(金)~13(日) 立石涼子

★お申し込み方法★
umegaokawws@gmail.comまたは FAX:03-3426-6594 に以下の情報をお送り下さい。
件名:「WWS2015参加希望」
講師名/お名前/ふりがな/性別/年齢/お電話番号/メールアドレス/演劇経験 
その他、質問等あればご記入ください。
お申し込み後、受付確認のメール(またはFAX)をお送りしますので、指定の銀行口座にお振り込みをお願いします。
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「映画芸術」に青春映画のことを書いた

2015-11-01 | Weblog
かなり苦労しながら継続している雑誌「映画芸術」。
最新453号が出たようだ。
まだ読んでいないが、とにかく「濃い」特集ばかりの雑誌である。
昨今多くの人が「休刊の危機」を言うので、あらためて応援を表明する。

私は今号では〈私の映画史 青春映画篇〉という特集に寄稿している。
ベストテン的に十本選べと言われ、二十歳頃までに観た映画ばかり挙げることにしたので非常に気恥ずかしいのだが、ご一読よろしく。

http://eigageijutsu.com/article/428771868.html

確か最初に「映画芸術」に映画評を頼まれたのが、ラース・フォン・トリアー監督、ジャン=マルク・バール主演、1991年のデンマーク映画『ヨーロッパ』。あまりに難解なので書き手が着かず私にお鉢が回ってきたのだと思った。ラース・フォン・トリアーが、今のような誰もが知っている存在ではなかった時期である。私とは相性の悪い監督だと思っていたが『ドッグヴィル』で私自身からの評価は一転した。『ドッグヴィル』のことを考えると勇気が湧いてくる。苦難の最中の蜘蛛の糸のような、信ずるに値する一本。あ、蜘蛛の糸じゃ駄目か。自分がしっかりしなきゃな。
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ウィークエンドワークショップ2015 ② 早船聡「会話劇の表現 」

2015-11-01 | Weblog
梅ヶ丘BOX Weekend Workshop 参加者募集!

梅ヶ丘BOXでは、今年末、久しぶりに〈ウィークエンドワークショップ〉を開催します。

トップバッターの講師は、早船聡さん。
早船さんは、新国立劇場で私が別役実作『マッチ売りの少女』を演出したとき、現場に着いてくれました。で、ひょんなことから、短いシーンですが、出演もしていただきました。
その後、自分の劇団サスペンデッズや、さまざまな劇団に書き下ろし、劇作家として大活躍です。
その人気の秘密は、ご自分も俳優として経験を積み、台詞を大事にしながら現場の俳優とコミュニケーションを取ってきた蓄積にあるでしょう。
新世代の書き手がどのように台詞と俳優の関係に取り組み、独自の世界を確立してきたか、関心を集める講座です。

以下、詳細です。

11月28日(土)・29日(日)  両日とも 15:00~19:00

「会話劇の表現 」

講師=早船聡 ● サスペンデッズ主宰、劇作家、演出家、俳優

対象■どなたでも 募集人数■15名程度
参加費用■8,000円
内容■例えば好きな人の前では自分を良く見せようと大抵私たちは演技します。 日常にはそうように様々な演技が潜んでいて、俳優でなくとも日々実践しているのですが、舞台に上がって表現して見せようとするとなかなか上手く行きません。今回のワークショップではそれら日常に潜む演技について意識し、考えてみたいと思います。
講師略歴■円演劇研究所修了。2005年劇団サスペンデッズ旗揚げ、全作品の作・演出の他に新国立劇場、兵庫県立 ピッコロシアター、青年座、自転車キンクリーツカンパニーなどに脚本提供。

……………………

他にも多彩なゲスト講師に登場していただきます。

12月5日(土) 清水きよし
12/4(金)~6(日) 南谷朝子 
12/11(金)~13(日) 立石涼子

★お申し込み方法★
umegaokawws@gmail.comまたは FAX:03-3426-6594 に以下の情報をお送り下さい。
件名:「WWS2015参加希望」
講師名/お名前/ふりがな/性別/年齢/お電話番号/メールアドレス/演劇経験 
その他、質問等あればご記入ください。
お申し込み後、受付確認のメール(またはFAX)をお送りしますので、指定の銀行口座にお振り込みをお願いします。
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