Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『だるまさんがころんだ』フランクフルト上陸!

2011-09-30 | Weblog
朝起きてからも続く緊急処理雑務。昨夜遅くにはさすがに蓄積疲労でおそろしく瞼が重い感じさえあったが、そんなに長時間眠らずとも目覚めてしまえば元気である。照明作業も終わり場当たり部分稽古もすませ、ハンバーガーもイタリア・タイ料理もある不思議な店で焼きそばを食し、開演を待つ。……スタッフも苦労したが、やはりこの劇はオリジナルを小劇場で作っただけに、今年のツアーで一番小さい(といってもスズナリの3倍くらいはある)劇場はしっくりくる。『だるまさんがころんだ』ドイツ語出版時の翻訳者Anne Bergmannさんがあらためてタイトに整理してくれた字幕が良くできているようで(古元だけでなく日本の事務所でも清水・福田・近藤らスタッフが徹夜で画像整理を手伝ってくれた)、日本語を理解しないお客様の反応もヴィヴィッド。観客全体に集中力があり、始終笑ったり声を上げたり反応しっぱなしのお客様もいる。海外では途中退席する観客がいることはほぼ当たり前なのだが、休憩なし二時間二十分を誰一人立つことなく全観客が息をのんで見守ってくれる。トリプルコール、まさかのウィニーから出演者全員への花贈呈があり、私も英語で挨拶することになる。ほっとしてしみじみと、カフェに姿を変えた劇場のカウンター付きロビーで初日乾杯。沖縄フリークの通訳のイネスさんと、彼女の言う「居酒屋」(日本の店じゃないよ)へ。中央駅の向こうまで歩き、今回初めてガルス地区を脱出。ギムレット(もどき?)一杯だけでまたてくてくと帰る。
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ガルスという街にいる

2011-09-29 | Weblog
知人のgmailアカウントがハッキングされた。その人のgmailから知人たちへランダムに「私がスペインに来ていてお金やカード、IDをなくしてしまい、ホテルに支払うお金が必要なので現金を送ってください」というメールが送られてきた。私の所にもだ。「詳しい事情を教えてください」と返したら音沙汰なかった。そのうち本人から事情説明のメールが届いて無事に済んだから、まあいいのだが。しかしこれ、一種の「オレオレ詐欺」だなあ。……今日はプライベートで、ある記念日なのだが、日本にいられないのが残念だ。……一日、劇場でさまざまな調整を行う。……到着以来ほぼ、宿と劇場のあるこのガルスの数ブロックの中にいる。どうでもいいが、この界隈では、タイ料理が人気のようだ。……ところで、二年ぶり再演の稽古が始まっても東京にいない私はまったく顔を出せないでいるが、上演台本を担当した流山児★事務所『ユーリンタウン』が二週間後から座・高円寺で上演されます。http://www.ryuzanji.com/
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ドイツ語の中に挟まれる「Fukushima」

2011-09-28 | Weblog
午前中、新聞二紙の取材。……ドイツ流と日本流の違いを含みつつ、仕込み作業は続く。劇場機構というか客席までほとんど刷新する規模なので手間がかかる。夕方、四年前と同じようにラジオ番組に出演。通訳の方を連れて行けなかったので、生まれて初めて拙い英語でラジオで喋る。通じているのか?! 四苦八苦する中、午前中の取材もつきあってくれたウィニーが「Sskateが言うのと同じように~」とか「Sakateが言いたいことはこういうことだが、つまりドイツでも~」というようにドイツ語でフォローしてくれるので、まあなんとかなったはず。日本での震災と原発事故を知り、真っ先に放射能汚染mapを作り、22基の原発すべてを止めたドイツの人たちは、世界で一番早く強くFukushimaに関心を持ったのだということを、あらためて思う。劇場に戻り、届いてなかった照明機材もやっと届いて、ほっと一息。
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徹夜でドイツに

2011-09-27 | Weblog
本人がFace bookやツイッターに書きこんでしまったので一応一般に公開されたことになると思うのと、各所から心配の連絡等が次々入ってくるので記しておくと、じつは出演者の一人が現地で入院しなければならない事態になり、いろいろたいへんではあったのだが、本人も順調に回復し、今は問題なく進行しています。大丈夫ですので皆さまご心配なく。……徹夜で移動し午後からフランクフルトで仕込み。Gallus Theaterはこのシーズン最大注目作として宣伝してくれている。ボスのウィニーは素晴らしいキャラクター。二度目の劇場なのでなんだか懐かしくしみじみ。やっと夜遅くにまともな食事、当地名物のスペアリブ。
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さらばトビリシ

2011-09-26 | Weblog
思いがけぬ事態あれこれ、夜まで自由に動けず。辛うじて夜にドイツの演目を観るが、がっかり。アイデアじたいは最初、部分的に私が今やろうとしていることに似ている所があるようにも思ったが、結果的にはぜんぜんそういうことではない、と思った。……たいして町歩きなどすることもなく、トビリシの日々は終わる。これから深夜の移動になる。本当にいろいろと面倒を見てもらったタムナさんご一家にはいくら感謝してもしきることはない。
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かくして幕は開く

2011-09-25 | Weblog
信じがたい出来事が続出する中、幾多のトラブルを経て、ついに『だるまさんがころんだ』上演。台詞量の多さ、この地では滅多にないという新作政治劇ということで、どこまで受け入れられるか不安であり、実際、保守的な観客には一種の困惑も与えたことは確かだろうが、終演後、全観客のスタンディングオベーションの「ブラボー」に、安堵。
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一日じゅう劇場にいる日

2011-09-24 | Weblog
『だるまさんがころんだ』の舞台セットは『屋根裏』よりも大がかりだし、小道具・衣裳類も多いのだが、逆にそんなに多くの物を持って行かず、それぞれの国で製作・調達することにした。だからけっこうたいへんである。現地スタッフに注文することも多いが、別に金のかかることなどではなくてこちらのこだわりとして当然と思っていることについて「うちの国ではそんなことはしたことがない」と言われたりもする。だがやってみせれば違いは歴然なのだ。……今日は照明関係でいろいろあって、俳優たちを帰した後は珍しく夜中までシュートを手伝う。
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国際フェスティバルの愉楽

2011-09-23 | Weblog
本日も事務仕事をしているうちに午前中は過ぎる。午後からは集中して稽古。ヨーロッパでは舞台サイズ形状が変わっているので、時間を割くのは仕方がない。しかし日本六都市の本番を経た上での稽古は実がある。夜はフェスティバルの目玉の一つと聞かされていた新作ターキッシュ・バレエを観る。その後、フェステバルのクラブへ行く。メヒテ教会と城塞が見渡せる五つ星レストランの表の席がすべてそうだ。出演者スタッフはワインはフリー(無料)。他の国からの参加者との出会いもある。そこで南谷朝子と地雷商人バンドで劇中歌を披露。大喝采でなんと三度のアンコール。
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全世界に劇場はある

2011-09-23 | Weblog
事務仕事をしているうちに午前中は過ぎる。昼食は現地の名物である小籠包的なもの。……フェスティバル技術監督、アーキル氏は驚くほどの巨体である。現地に来ないとはっきりしなかったことが一つ一つ解決されてゆく。……まあやはりグルジアである。ワインのうまさに驚かされる。
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ガーマルジョバ!

2011-09-21 | Weblog
グルジアで「こんにちは」は「ガーマルジョバ」だという。二時間半しか眠らず原稿を仕上げ、大使館訪問、劇場下見、フェスティバル事務局で打合せ等。……終えてやっと初めてこちらでの食事、ハチャプリ。一番小さいサイズでもすごいボリウムのチーズピザ、生卵が入っている、うまいが、かなりヘビーだ。……旧市街は実に落ちついて、夕景などしっとりとした、いい町だ。国会議事堂前では85年に八千人がソビエトとの戦闘で死んだという歴史など聞く。……私たちの参加するフェスティバルの幟が町中にはためいている。宣伝はアメリカから参加するジョン・マルコビッチの顔写真が多いが。今週いっぱいここに滞在する。
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グルジアへ

2011-09-21 | Weblog
徹夜で成田出発。原稿抱えつつ。乗り換え入れて二十時間以上掛けて、こちらの深夜三時半にトビリシに着く予定(日本より五時間遅れ)。
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井戸ガマと涙

2011-09-19 | Weblog
斎藤憐さんのお宅に寄ってから紀伊國屋ホールへ。『普天間』に登場する戦時中を井戸ガマで過ごしたおばぁの息子さんたち、お孫さんたち五人が沖縄から観に来て下さる。なんだかお互いにみんな顔が火照ってしまう。沖縄の人たちにぜひ見せたいと言って下さる。ありがたいことである。今年の2月、やはり初めて入ったというその息子さんとお孫さんの一人と一緒に私はその、しゃがまないと入れないドロドロのガマに入ったのだが、観劇後に「こういう出会いは運命ですね」とおっしゃられた通りだと思う。「あの通りでしたね」と言われるように、この劇のラストシーンは、その時からできていたのだ。
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文化祭

2011-09-18 | Weblog
子供の高校は文化祭。わさわさと人。この高校は全クラスが劇を発表する伝統がある。それで芝居に目覚める生徒がいるのかどうかは知らないが、深浦加奈子さんの母校でもある。息子は出し物には出ていない。と思ったら予告編ビデオに登場している。……なぜかこのスケジュールになったが、騒がしい最中に先生と三者面談。進路の話などしていると私のような者も親なのだという現実感があるようなないような。……劇団で海外公演の打合せ、ミーティング、あれこれ話。稽古場=梅ヶ丘BOXをもっと活用したいとあらためて思う。
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つゆソバ系の安堵感

2011-09-18 | Weblog
朝から劇作家協会運営委員会。和やかで落ちついた会議だった。多忙な劇作家たちがたまに顔を合わせるだけでもいいものだ。高円寺育ち長谷基弘君の案内で高円寺駅前マーケットの中の店でフォーを昼飯に食す。ほっとする味。同行のSさんがみるみる元気を回復する。いくつかの打合せ、会議。こんにゃく座のゴーゴリを観る。その後また別件の打合せ、流れでひさしぶりに池林房に行く。
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線量計を買おうかと初めて思った

2011-09-18 | Weblog
NHK日曜討論で自民党石原伸晃衆議院議員が「4~5万の線量計は数値がまちまち。市民に線量を計らせないようにしないといけない」と発言したそうだ。これは、やはり市販の放射線量計は信用できるということの裏返しだ。
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