Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「立ち会う」演劇

2018-07-31 | Weblog

賑やかな夜だった。

元文部科学事務次官・前川喜平さん、三上智恵監督、松下玲子武蔵野市長、さらにいろいろな現場で活躍中の皆さん。お目にかかれなかったが作家のK・Nさんもいらしたようだ。

ちょうど会いたかった、デザイナーにして西荻窪観光案内所の奥秋圭さんもご来場。劇中に出てくる市民団体のテイストをいちばんわかってくれるのは彼だろう。

なんだか、観る、というより、「立ち会う」演劇、になっているらしい。

劇場が皆さんの出会いの場であり、広場であるということも、実感する。

やっぱり今後は「教育」が問題ですよね、と、前川さんと立ち話。

後半戦突入の、「九月、東京の路上で」。

確かに、普通の演劇ではない。こんなものは、私もかつて観たことがない。

言われてみれば、三上智恵・大矢英代共同監督の映画『沖縄スパイ戦史』(ポレポレ東中野で絶賛上映開始)と重なるところ、多し。

上演は8月5日まで。

本日31日火曜日は、昼・夜公演。私は朝から夜まで複数の会議がある予定だが、場所を下北沢にしていただいて、劇場と会議を行ったり来たりになりそう。

夜公演後は保坂展人世田谷区長とのアフタートークである。

 

撮影・姫田蘭。

左から、出演者の円城寺あや、前川喜平さん、『沖縄スパイ戦史』三上智恵監督・大矢英代監督、坂手洋二、映画「太陽の蓋」橘民義プロデューサー、松下玲子武蔵野市長。

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

まだ前売もしています。

大幅増席しました。今のところどの日も当日券あります。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

 

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「九月、東京の路上で」7月31日夜トークゲストは、保坂 展人 世田谷区長

2018-07-30 | Weblog

「九月、東京の路上で」後半戦にもアフタートークがあります。

7月31日夜7時の回、トークゲストは、保坂展人世田谷区長です。

世田谷は千歳烏山の皆さんが登場する、しかも劇場は下北沢。まったく「世田谷ご当地演劇」というべき「九月、東京の路上で」。世田谷区長とのトークは、とても楽しみです。

 

プロフィール

保坂 展人  ほさかのぶと

現世田谷区長。1955年生まれ。中学校卒業時の「内申書」をめぐり、16年にわたる内申書裁判の原告となり、そこから教育問題中心に取材するジャーナリストになる。96年衆議院議員当選。09年までの3期11年務めた。2011年世田谷区長当選。区民意見交換の場を次々と持ち今後20年の「世田谷区基本構想」をまとめる。『88万人のコミュニティデザイン』(ほんの木)『闘う区長』(集英社新書)ほか著書多数。

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

まだ前売もしています。

大幅増席しました。今のところどの日も当日券あります。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html


 

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「九月、東京の路上で」後半戦突入。

2018-07-30 | Weblog

「九月、東京の路上で」後半戦突入。

全二十ステージのうち、きょうが十一ステージめ。

先週までに完売日が多いことを宣伝しすぎたためか、実は今日が一番すいています。

当日券を盛大にご用意しております。

上演は8月5日までです。

 

撮影・姫田蘭。

中央、円城寺あや。 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

まだ前売もしています。

大幅増席しました。今のところどの日も当日券あります。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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「九月、東京の路上で」本日、折り返し。

2018-07-29 | Weblog

「九月、東京の路上で」本日、折り返し。

全二十ステージのうち十ステージが終了。

台風に負けず、上演中。

上演は8月5日までです。

 

撮影・姫田蘭。

左から、山本由奈、中山マリ、鴨川てんし、武山尚史。 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

まだ前売もしています。

大幅増席しました。今のところどの日も当日券あります。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

 
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台風の中、「九月、東京の路上で」上演中。

2018-07-28 | Weblog

「九月、東京の路上で」上演中。

きょうは台風の中ですが、開演一時間前から晴れはじめました。

上演は8月5日までです。

 

撮影・姫田蘭。

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

まだ前売もしています。

大幅増席しました。今のところどの日も当日券あります。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

 
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「九月、東京の路上で」上演中

2018-07-27 | Weblog

「九月、東京の路上で」上演中。

写真は、東京新聞記者の望月衣塑子さんとのアフタートーク。

本日7/27(金) 19時の部 終了後に、シナリオライター・映画監督の井上淳一さんをゲストに迎えてのトークショー。

大幅増席しましたので、当日券はあります。

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

前売もしています。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

 
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映画『止められるか、俺たちを』脚本の井上淳一さんとのトークショーは27日。

2018-07-26 | Weblog

若松プロの1970年代前半期の「青春期」を描く映画『止められるか、俺たちを』を、試写で観た。

感想はいっぱいあるが、なかなか言葉にならない。私も上京まもなくの1981〜2年頃、内田栄一さん(『水のないプール』)に紹介されて若松さんに出会っている。その後の交流がたいしてあるわけではないが。

いろいろ思うけれど、この映画が存在する「奇跡」を喜ぶ立場に,私は立ちたい。

で、この映画のシナリオを書いた、若松プロダクション出身の井上淳一さんをゲストに迎えてのトークショーを、「九月、東京の路上で」7/27(金) 19時の部 終了後に、予定しています。

大幅増席しましたので、当日券はあります。

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

 

前売もしています。

当日券は開演の45分前より販売する予定です。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html


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本日、望月衣塑子さんアフタートーク出演。大幅増席、当日券あります。

2018-07-25 | Weblog

「九月、東京の路上で」本日昼2時の公演、終了後には、望月衣塑子さんトークショー。

大幅増席しましたので、当日券はあります。

 

望月衣塑子さんプロフィール

1975年、東京都生まれ。東京・中日新聞社会部記者。
慶応義塾大学法学部卒業後、東京新聞に入社。千葉、神奈川、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材する。
2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の報道をスクープし、自民党と医療業界の利権構造の闇を暴く。
経済部記者などを経て、現在は社会部遊軍記者。防衛省の武器輸出政策、軍学共同などをメインに取材。
二児の母。
著書に『武器輸出と日本企業』(角川新書)、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(共著、あけび書房)。
近著に「THE 独裁者」(KKベストセラーズ)、「追及力」(光文社)、「権力と新聞の大問題」(集英社)、共著に「フェイクと憎悪」(大月書店)。昨年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。 

 

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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/23(月)も、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他のステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html


望月衣塑子(東京新聞記者)

1975年、東京都生まれ。東京・中日新聞社会部記者。慶応義塾大学法学部卒業後、東京新聞に入社。千葉、神奈川、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材する。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の報道をスクープし、自民党と医療業界の利権構造の闇を暴く。経済部記者などを経て、現在は社会部遊軍記者。防衛省の武器輸出政策、軍学共同などをメインに取材。著書に『武器輸出と日本企業』(角川新書)、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(共著、あけび書房)。二児の母。
近著に「THE 独裁者」(KKベストセラーズ)、「追及力」(光文社)、「権力と新聞の大問題」(集英社)、共著に「フェイクと憎悪」(大月書店)。昨年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。 
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「九月、東京の路上で」本日、平井玄さんトークショー。大幅増席、当日券あります。

2018-07-24 | Weblog

「九月、東京の路上で」本日夜の公演、終了後には平井玄さんトークショー。大幅増席、当日券あります。

「非正規批評家」を名乗る、平井玄さん。まあホントに古いおつきあいです。八十年代の終わり頃にはいろいろ一緒にやっていて、毎日のように会っていました。

写真は初日、原作者・加藤直樹さんとの対談。

平井玄さん、加藤直樹さんと私の間には、三十年以上前からの因縁もあって、ある共有項があるのだが、それはきっと今日のトークの中で出てくるでしょう。

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以下、私がパンフレットに記した文です。 

 

あえて悪夢とは呼ばない

 

私自身の関東大震災についての最初の印象は、吉村昭著『関東大震災』を十代で読んだときの衝撃によって形成されている。

四万人が避難していた陸軍被服廠跡を、台風に近い高気圧の影響の強風、そして周囲の火災が引き起こす「火炎旋風」が襲い、人々は宙に舞い上がり、飛ばされ、三万八千人が亡くなる惨事となった。現在の墨田区・横網町公園とその周辺である。そして、両岸の火を避けすし詰めとなった多くの逃げ場のない避難民を乗せたまま焼け落ちた、永代橋の地獄図。隅田川に何百もの溺死体が浮かんだという。その二つのイメージは、都市の自然災害の最悪のケースとして、考えるだにおそろしかった。

そしてそれ以上に、災害事故ではない、差別が暴力として爆発した「朝鮮人の虐殺」という、厳然たる歴史上の事実に、戦慄した。今回の企画のため資料を集めても、なかなかその全貌がつかめない。多くの証拠は隠滅されている。そして今も、やはり隠されている。この社会から隠そうとする者たちの意志を、感じる。

昨年九月、加藤直樹さんに誘われ、「朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を取りやめた小池百合子都知事の決定に抗議する声明」を出す連名に加わった。

追悼メッセージ送付取りやめは、史実を隠ぺいし歪曲しようとする動きに、 東京都がお墨付きを与えてしまうことになる。それは追悼碑そのものの撤去にまで進むのではないか。差別による暴力を容認することで、災害時の民族差別的流言の拡散に再びつながってしまうのではないか。新たな事件が起きることを誘導してしまわないか。と、この声明は指摘している。

その機会に、あらためて『九月、東京の路上で』を読み、これを劇にしようと思った。私の劇団が継続してきた翻訳報告劇(バーベイタム・シアター)の系譜にあてはまるだろうということもあったが、『九月、東京の路上で』という書籍が今現在の日本に存在しているという事実そのものが、演劇的な仕掛けになるという直観がはたらいた。
これから皆さんが御覧になる劇の中で、俳優たちが持っているのは台本ではない。加藤直樹著「九月、東京の路上で」の、単行本そのものである。
俳優たちは皆、まず、この本を手に、舞台に登場する。
彼らが演じるのは、この本をガイドブックに、東京の関東大震災下の虐殺現場跡地を歩いてみる人々である。

私自身、『九月、東京の路上で』を案内者として、東京都下の「虐殺の現場」を巡るツアーを敢行した。加藤さんたちの五年前の作業を追体験することで、たんなる取材とは違う、充実があった。それは東京の歴史と真実を探訪する巡礼の旅であり、自分たちの住んでいる場所を見直す作業としても、意義深かった。

稽古をしていて思ったことは、今回の劇の内容は、とことん日本側から見た「関東大震災」であるということだ。どうもこうもない。「日本人」を描くことを、主眼としている。これは加藤さんの著作の問題ではない。一重に、私の内的な葛藤の産物だ。
虐殺は、事実である。しかし私はあえて「悪夢」とは呼ばない。ひどい出来事だが、決して夢ではない。現実に起きたことだ。誰が加害者かははっきりしている。惨劇の数々を起こした側のコミュニティーに属する者には、それを「悪夢」と呼ぶ権利はない。そのことを見据え、逃げないことが必要だ。

この劇には、亡霊は登場しない。「複式夢幻能」のような構造は、とらない。あくまでも今現在の我々の「体験」としての、舞台表現である。

「九月、東京の路上で」に記されているそのままに、この一冊の本を私たちが共有することで、事実から、風景から、「感じる」ことが、主眼である。

 

写真は、


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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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「九月、東京の路上で」本日鄭義信さんトークショー。大幅増席、当日券あります。

2018-07-23 | Weblog

 「九月、東京の路上で」本日は鄭義信さんとのトークショーがあります。

既に本日の前売り券は完売しておりますが、増席して予定より遥かに多くの当日券を販売できることになりました。

当日券は開演の45分前より販売致します。

写真は、鄭義信さんではありません。ハン・ドンギュ。鄭さん初監督の映画『焼肉ドラゴン』に出演しています(写真は同映画HPより)。ヒロインに言い寄る役で,韓国側の主役の一人。9年前に私が韓国で演出した韓国版『屋根裏』の出演者です。 「刑事」「素浪人」コンビの一人です。稽古場でムードメイカーで,素敵な人格でした。見事にその個性を生かした映画を観て、懐かしく、ついつい写真をアップさせていただきました。

映画『焼肉ドラゴン』、傑作です。もちろんいろいろ言いたくなるところもありますが、おい、待てよ、じゃあ誰がこれをやれるんだ、と考えたときに,この仕事の大きさがわかります。映画、ではなくて、鄭義信の世界、です。彼がシナリオだけ担当したどの映画とも違います。ここに、鄭義信がいます。

トーク前に観なければと、昼間一回だけ上映の豊洲ユナイテッドシネマに駆け込んだ甲斐がありました。

 

昨日は原作者・加藤直樹さんとの対談もあり、盛況でした。

あと2週間、映画と違ってもう二度と見られない舞台版「九月、東京の路上で」。一人でも多くの方に観ていただければと思います。


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以下、私がパンフレットに記した文です。 

 

あえて悪夢とは呼ばない

 

私自身の関東大震災についての最初の印象は、吉村昭著『関東大震災』を十代で読んだときの衝撃によって形成されている。

四万人が避難していた陸軍被服廠跡を、台風に近い高気圧の影響の強風、そして周囲の火災が引き起こす「火炎旋風」が襲い、人々は宙に舞い上がり、飛ばされ、三万八千人が亡くなる惨事となった。現在の墨田区・横網町公園とその周辺である。そして、両岸の火を避けすし詰めとなった多くの逃げ場のない避難民を乗せたまま焼け落ちた、永代橋の地獄図。隅田川に何百もの溺死体が浮かんだという。その二つのイメージは、都市の自然災害の最悪のケースとして、考えるだにおそろしかった。

そしてそれ以上に、災害事故ではない、差別が暴力として爆発した「朝鮮人の虐殺」という、厳然たる歴史上の事実に、戦慄した。今回の企画のため資料を集めても、なかなかその全貌がつかめない。多くの証拠は隠滅されている。そして今も、やはり隠されている。この社会から隠そうとする者たちの意志を、感じる。

昨年九月、加藤直樹さんに誘われ、「朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を取りやめた小池百合子都知事の決定に抗議する声明」を出す連名に加わった。

追悼メッセージ送付取りやめは、史実を隠ぺいし歪曲しようとする動きに、 東京都がお墨付きを与えてしまうことになる。それは追悼碑そのものの撤去にまで進むのではないか。差別による暴力を容認することで、災害時の民族差別的流言の拡散に再びつながってしまうのではないか。新たな事件が起きることを誘導してしまわないか。と、この声明は指摘している。

その機会に、あらためて『九月、東京の路上で』を読み、これを劇にしようと思った。私の劇団が継続してきた翻訳報告劇(バーベイタム・シアター)の系譜にあてはまるだろうということもあったが、『九月、東京の路上で』という書籍が今現在の日本に存在しているという事実そのものが、演劇的な仕掛けになるという直観がはたらいた。
これから皆さんが御覧になる劇の中で、俳優たちが持っているのは台本ではない。加藤直樹著「九月、東京の路上で」の、単行本そのものである。
俳優たちは皆、まず、この本を手に、舞台に登場する。
彼らが演じるのは、この本をガイドブックに、東京の関東大震災下の虐殺現場跡地を歩いてみる人々である。

私自身、『九月、東京の路上で』を案内者として、東京都下の「虐殺の現場」を巡るツアーを敢行した。加藤さんたちの五年前の作業を追体験することで、たんなる取材とは違う、充実があった。それは東京の歴史と真実を探訪する巡礼の旅であり、自分たちの住んでいる場所を見直す作業としても、意義深かった。

稽古をしていて思ったことは、今回の劇の内容は、とことん日本側から見た「関東大震災」であるということだ。どうもこうもない。「日本人」を描くことを、主眼としている。これは加藤さんの著作の問題ではない。一重に、私の内的な葛藤の産物だ。
虐殺は、事実である。しかし私はあえて「悪夢」とは呼ばない。ひどい出来事だが、決して夢ではない。現実に起きたことだ。誰が加害者かははっきりしている。惨劇の数々を起こした側のコミュニティーに属する者には、それを「悪夢」と呼ぶ権利はない。そのことを見据え、逃げないことが必要だ。

この劇には、亡霊は登場しない。「複式夢幻能」のような構造は、とらない。あくまでも今現在の我々の「体験」としての、舞台表現である。

「九月、東京の路上で」に記されているそのままに、この一冊の本を私たちが共有することで、事実から、風景から、「感じる」ことが、主眼である。

 

写真は、


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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

 
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「九月、東京の路上で」本日正式初日。 原作者・加藤直樹さんトークショー。大幅増席、当日券あります。

2018-07-22 | Weblog

「九月、東京の路上で」本日22日、正式な初日です。

原作者・加藤直樹さんとのトークショーがあります。

午後五時開演という初の試み。

既に前売り券は完売しておりますが、増席して予定より遥かに多くの当日券を販売できることになりました。

当日券は開演の45分前より販売致します。

 

昨日は「プレビュー」初日でした。

芝居の中身はまあどう変わるということでもないのですが、「プレビュー」は限定50席にして、まだいろいろと客席と舞台の関係を探る日です。この日に動画を撮影する場合もあります。

蜷川さんのような演出家パフォーマンスがあるわけではありません。

とにかく、これまで見たことのない劇体験を,お約束できるということは確認できました。

実はこの劇は今現在の国会議員が登場する場面があるのですが、実際に国会議員の福島みずほさんが観に来てくださいました。喜んでいただけたようです。

そうですね。多くの国会議員の方にも見ていただけるといいですね。

 


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以下、私がパンフレットに記した文です。 

 

あえて悪夢とは呼ばない

 

私自身の関東大震災についての最初の印象は、吉村昭著『関東大震災』を十代で読んだときの衝撃によって形成されている。

四万人が避難していた陸軍被服廠跡を、台風に近い高気圧の影響の強風、そして周囲の火災が引き起こす「火炎旋風」が襲い、人々は宙に舞い上がり、飛ばされ、三万八千人が亡くなる惨事となった。現在の墨田区・横網町公園とその周辺である。そして、両岸の火を避けすし詰めとなった多くの逃げ場のない避難民を乗せたまま焼け落ちた、永代橋の地獄図。隅田川に何百もの溺死体が浮かんだという。その二つのイメージは、都市の自然災害の最悪のケースとして、考えるだにおそろしかった。

そしてそれ以上に、災害事故ではない、差別が暴力として爆発した「朝鮮人の虐殺」という、厳然たる歴史上の事実に、戦慄した。今回の企画のため資料を集めても、なかなかその全貌がつかめない。多くの証拠は隠滅されている。そして今も、やはり隠されている。この社会から隠そうとする者たちの意志を、感じる。

昨年九月、加藤直樹さんに誘われ、「朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を取りやめた小池百合子都知事の決定に抗議する声明」を出す連名に加わった。

追悼メッセージ送付取りやめは、史実を隠ぺいし歪曲しようとする動きに、 東京都がお墨付きを与えてしまうことになる。それは追悼碑そのものの撤去にまで進むのではないか。差別による暴力を容認することで、災害時の民族差別的流言の拡散に再びつながってしまうのではないか。新たな事件が起きることを誘導してしまわないか。と、この声明は指摘している。

その機会に、あらためて『九月、東京の路上で』を読み、これを劇にしようと思った。私の劇団が継続してきた翻訳報告劇(バーベイタム・シアター)の系譜にあてはまるだろうということもあったが、『九月、東京の路上で』という書籍が今現在の日本に存在しているという事実そのものが、演劇的な仕掛けになるという直観がはたらいた。
これから皆さんが御覧になる劇の中で、俳優たちが持っているのは台本ではない。加藤直樹著「九月、東京の路上で」の、単行本そのものである。
俳優たちは皆、まず、この本を手に、舞台に登場する。
彼らが演じるのは、この本をガイドブックに、東京の関東大震災下の虐殺現場跡地を歩いてみる人々である。

私自身、『九月、東京の路上で』を案内者として、東京都下の「虐殺の現場」を巡るツアーを敢行した。加藤さんたちの五年前の作業を追体験することで、たんなる取材とは違う、充実があった。それは東京の歴史と真実を探訪する巡礼の旅であり、自分たちの住んでいる場所を見直す作業としても、意義深かった。

稽古をしていて思ったことは、今回の劇の内容は、とことん日本側から見た「関東大震災」であるということだ。どうもこうもない。「日本人」を描くことを、主眼としている。これは加藤さんの著作の問題ではない。一重に、私の内的な葛藤の産物だ。
虐殺は、事実である。しかし私はあえて「悪夢」とは呼ばない。ひどい出来事だが、決して夢ではない。現実に起きたことだ。誰が加害者かははっきりしている。惨劇の数々を起こした側のコミュニティーに属する者には、それを「悪夢」と呼ぶ権利はない。そのことを見据え、逃げないことが必要だ。

この劇には、亡霊は登場しない。「複式夢幻能」のような構造は、とらない。あくまでも今現在の我々の「体験」としての、舞台表現である。

「九月、東京の路上で」に記されているそのままに、この一冊の本を私たちが共有することで、事実から、風景から、「感じる」ことが、主眼である。

 


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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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「九月、東京の路上で」本日、プレビュー初日です。

2018-07-20 | Weblog

「九月、東京の路上で」本日21日、プレビュー初日。

以下、パンフレットに記した文です。

撮影・姫田蘭。

 

 

あえて悪夢とは呼ばない

 

私自身の関東大震災についての最初の印象は、吉村昭著『関東大震災』を十代で読んだときの衝撃によって形成されている。

四万人が避難していた陸軍被服廠跡を、台風に近い高気圧の影響の強風、そして周囲の火災が引き起こす「火炎旋風」が襲い、人々は宙に舞い上がり、飛ばされ、三万八千人が亡くなる惨事となった。現在の墨田区・横網町公園とその周辺である。そして、両岸の火を避けすし詰めとなった多くの逃げ場のない避難民を乗せたまま焼け落ちた、永代橋の地獄図。隅田川に何百もの溺死体が浮かんだという。その二つのイメージは、都市の自然災害の最悪のケースとして、考えるだにおそろしかった。

そしてそれ以上に、災害事故ではない、差別が暴力として爆発した「朝鮮人の虐殺」という、厳然たる歴史上の事実に、戦慄した。今回の企画のため資料を集めても、なかなかその全貌がつかめない。多くの証拠は隠滅されている。そして今も、やはり隠されている。この社会から隠そうとする者たちの意志を、感じる。

昨年九月、加藤直樹さんに誘われ、「朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を取りやめた小池百合子都知事の決定に抗議する声明」を出す連名に加わった。

追悼メッセージ送付取りやめは、史実を隠ぺいし歪曲しようとする動きに、 東京都がお墨付きを与えてしまうことになる。それは追悼碑そのものの撤去にまで進むのではないか。差別による暴力を容認することで、災害時の民族差別的流言の拡散に再びつながってしまうのではないか。新たな事件が起きることを誘導してしまわないか。と、この声明は指摘している。

その機会に、あらためて『九月、東京の路上で』を読み、これを劇にしようと思った。私の劇団が継続してきた翻訳報告劇(バーベイタム・シアター)の系譜にあてはまるだろうということもあったが、『九月、東京の路上で』という書籍が今現在の日本に存在しているという事実そのものが、演劇的な仕掛けになるという直観がはたらいた。
これから皆さんが御覧になる劇の中で、俳優たちが持っているのは台本ではない。加藤直樹著「九月、東京の路上で」の、単行本そのものである。
俳優たちは皆、まず、この本を手に、舞台に登場する。
彼らが演じるのは、この本をガイドブックに、東京の関東大震災下の虐殺現場跡地を歩いてみる人々である。

私自身、『九月、東京の路上で』を案内者として、東京都下の「虐殺の現場」を巡るツアーを敢行した。加藤さんたちの五年前の作業を追体験することで、たんなる取材とは違う、充実があった。それは東京の歴史と真実を探訪する巡礼の旅であり、自分たちの住んでいる場所を見直す作業としても、意義深かった。

稽古をしていて思ったことは、今回の劇の内容は、とことん日本側から見た「関東大震災」であるということだ。どうもこうもない。「日本人」を描くことを、主眼としている。これは加藤さんの著作の問題ではない。一重に、私の内的な葛藤の産物だ。
虐殺は、事実である。しかし私はあえて「悪夢」とは呼ばない。ひどい出来事だが、決して夢ではない。現実に起きたことだ。誰が加害者かははっきりしている。惨劇の数々を起こした側のコミュニティーに属する者には、それを「悪夢」と呼ぶ権利はない。そのことを見据え、逃げないことが必要だ。

この劇には、亡霊は登場しない。「複式夢幻能」のような構造は、とらない。あくまでも今現在の我々の「体験」としての、舞台表現である。

「九月、東京の路上で」に記されているそのままに、この一冊の本を私たちが共有することで、事実から、風景から、「感じる」ことが、主眼である。

 


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「九月、東京の路上で」上演情報


7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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坂手洋二戯曲集 第三段 『神々の国の首都/漱石とヘルン』出ました。

2018-07-20 | Weblog

坂手洋二戯曲集 第三段 『神々の国の首都/漱石とヘルン』出ました。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を描く二作。

400頁のボリューム!

そして「解説・作品ノート・あとがき」の書き下ろしが六十ページ超。

そりゃ1冊出すごとに、たいへんなわけだ。

『神々の国の首都』は、ヨーロッパ・アメリカ公演も重ね、新国立劇場のオーブニング・シリーズでも上演され、六年かけて二百ステージ近く上演されたヒット作。実現しなかったものの、故・サミュエル・フラー監督から映画化のオファーがあって書かれた経緯を、初めて克明に記していますので、映画関係者の方々もきっと興味津々と思います。

『漱石とヘルン』は、現実にハーンに憧れる佐野史郎さん演ずる漱石像も、ぜひ見ていただきたい。『せりふの時代』(小学館)に掲載された際の詳細な脚注も再現しています。私は「評伝劇」を得意とする作家ではないのですが、だからこそのものにはなっているはず。

『神々の国の首都』1993年初演。『漱石とヘルン』1997年初演。なんだい、二十年以上前ぢゃないか。

2300円+税。彩流社刊。

編集担当は、林田こずえさん。

このシリーズ、第二期も入れると最低でも、あと11冊出ます。先の長い話だ!

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『九月、東京の路上で』 これから劇場で初通し。

2018-07-19 | Weblog

『九月、東京の路上で』。これから、劇場で初通しです。

撮影・姫田蘭。 

舞台・客席の設置を改善し、「増席」しました。

7/22日・23月・25水は予約受付を終了していましたが、以前の予定より多くの当日券をお出しできるようになりました。つまり、7/22日・23月・25水も、当日券は「余裕あり」です。


予約できる他の回もまだまだ空いていますので、ぜひご予約下さい!

 

「九月、東京の路上で」上演情報については、以下を御覧ください。

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「九月、東京の路上で」

7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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増席しました。

2018-07-19 | Weblog

『九月、東京の路上で』劇場入りしております。 写真は,場当たり。まだ前半です。

手前左より、山本由奈、武山尚史、中山マリ、後列左より、川中健次郎、猪熊恒和、杉山英之、樋尾麻衣子、さとうこうじ、田中結佳、咲田とばこ、山村秀勝。

撮影・姫田蘭。 

 

舞台・客席の設置を改善し、「増席」しました。

7/22日・23月・25水は予約受付を終了していましたが、以前の予定より多くの当日券をお出しできるようになりました。つまり、7/22日・23月・25水も、当日券は「余裕あり」です。


予約できる他の回もまだまだ空いていますので、ぜひご予約下さい!

 

「九月、東京の路上で」上演情報については、以下を御覧ください。

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「九月、東京の路上で」

7月21日(土)~ 8月5日(日) 下北沢ザ・スズナリ

原作◯加藤直樹

作・演出○坂手洋二

7/22(日)・7/25(水)・7/23(月)は、ご予約受付を終了させて頂きました。当日券はあります。開演の45分前より販売する予定です。
他の17ステージについては、まだまだ十分お席がございます。

詳しい情報は以下を御覧ください



http://rinkogun.com/Kugatsu_Tokyo.html

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