Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

あっという間に過ぎた八月

2022-08-31 | Weblog

あっという間に過ぎた八月。

七月末日に終わった『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』だが、あれからちょうど、ひと月。

ここには記さないが、いろいろと難題が多く、まだそのすべてが解決しているわけではない。

訃報も多かった気がする。最後に稲森会長、ゴルバチョフだ。京セラという会社はなぜか好きだった。ゴルバチョフの時代、1991年に「岸田戯曲賞受賞第一作」として発表した『汚名』という劇は,ソビエトについて描いたものだった。

先が読めないが、先に進む。

 

 

写真・大西孝洋。撮影・姫田蘭。

 

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岩波ホールのなくなった神保町

2022-08-30 | Weblog

来日中のロジャー・パルバースさんに呼び出され、神保町で待ち合わせ。

「神保町の(旧!)岩波ホールの角」と言われたのでそこに行くが、旧知の通り岩波ホールは既に閉館している。不思議な感覚。ビルの中の映画館だったから、建物自体は残っているわけだし。

ロジャーさんは相変わらずとても元気で精力的。話題は尽きない。

とくにラフカディオ・ハーンの話で盛り上がる。これについては再来年に大きな事業があるが、その話はまたいずれ。

彼の推しがあって私がシドニー・NIDAの卒業公演の演出をしたのが、十七年前。時の過ぎる速さに驚く。

神保町へはそんなに来るわけではない。定期的に通っていたのは某誌の編集委員だったときか。

 

 

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ロシア占領下のウクライナ・マリウポリで劇場の舞台が「戦争犯罪人」の牢獄や法廷になる可能性

2022-08-26 | Weblog
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は23日、ロシアの占領下にあるウクライナ南東部マリウポリで、ロシアがウクライナ人の戦争捕虜の裁判を計画しているとの報告を受けているとして懸念を表明したという。国連報道官は、マリウポリ市内のコンサートホール舞台上に金属製の檻が複数作られている証拠があるとし、「裁判中に捕虜を拘束しておくためのもののようだ」と述べている。国連は、戦闘への参加を理由に捕虜を起訴することは、戦争犯罪だとしている。ロシア側は、これまで、戦争捕虜を不当に扱ってはいないと主張してきているのだが。

激戦の末にロシア占領下となったマリウポリの劇場で、舞台に檻が作られ、ロシア側が「戦争犯罪者」とした者の裁判が行われるらしいというのは、今月頭から入っていたニュースだが、BBCも報じているようなので、どうやら本当なのだろう。

ウクライナ当局がソーシャルメディアに投稿した複数の画像では、マリウポリのコンサート・ホールの舞台上に金属製の檻が設置されているように見える。

 

私は劇場が軍に占領される設定の『上演されなかった三人姉妹』という劇を上演したことがあるが(2005年 紀伊國屋ホール)、この現実の不条理には、震撼せざるをえない。

舞台と檻は、まったく噛み合わない。相容れないものである。表現とは、自由を求める営為なのだ。いつ、どこであっても、

 

 

 
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沖縄振興費をカードに使う厚顔無恥

2022-08-25 | Weblog
共同通信によれば、内閣府は2023年度予算の概算要求で、沖縄振興費を2798億円とする方針を固めたという。
22年度比で200億円の大幅減で、沖縄県が求めていた3千億円台も大きく下回る。
「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る国と県の対立が反映された形だ」と、しゃあしゃあと報道されてしまう理不尽。
そもそも恣意的な減額が許されるはずもない。
沖縄はきょう知事選の告示、那覇市長選もある。選挙を前に、「ヤマトに従っていないと損しますよ」というメッセージである。
現政権は、なりふり構わず、である。厚顔無恥にも程がある。
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岸田政権 「原発新増設」の狂気

2022-08-24 | Weblog

岸田首相は24日、原発の新増設について検討を進める考えを示した、という。

彼は「次世代革新炉の開発・建設など政治判断を必要とする」とも言う。だが、「脱炭素」の実現に原発が有効だというのは、幻だ。地球を汚していくリスクの高さを、なぜ理解できないのか。脱原発の世界の趨勢を、なぜ理解しないのか。

東京電力福島第一原発事故は、過去のことなのか。なかったことなのか。何の教訓も得ていないのか。昨年露顕した柏崎刈羽原発はじめ、杜撰な原発管理体制がこれだけ明らかになっているのに。

福島第一原発をきちんと廃炉してから言え。

解散総選挙しかない。野党はなぜきちんと集まって相談しないのか。

 

 

 

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つちのこ発見現場

2022-08-23 | Weblog

夏も終わりに近づいているはずだが、にっちもさっちもいかない。

 

さて、先日、亡父の初盆で墓に向かう途中発見した「つちのこ発見現場」。

そう、岡山では、つちのこは、存在しているのが当然なのです。

20年ちょっと前発見された赤磐というか吉井町のつちのこは、正体はヤマカガシだったとされているが、生息スポットは今でも観光資源になっているのだろうか。生け捕りで二千万という賞金はまだかけられたままなのだろうか。

 

にっちもさっちもいかない。

そういうのをつちのこ気分、と、呼んだりはしないだろう。

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第28回 劇作家協会新人戯曲賞 一次審査通過作発表!

2022-08-19 | Weblog

第28回 劇作家協会新人戯曲賞 の一次審査通過作が発表されました。

今回の応募総数は182本。昨年が255作品でしたから、かなり減少しています。

コロナ禍下のダメージで、新進戯曲家の皆さんもなかなか腰を据えて新作にとりくめず、苦境にある、ということなのでしょうか。

新進のための戯曲賞じたいは、現在、複数あります。この「劇作家協会新人戯曲賞」は、今年から「公開審査」の方式がなくなる等の変化があります。戯曲集を事前に出して「最終候補作を審査前に読める」というのもこの賞が最初でしたが、今は他の幾つかの賞もネットで読める形などで追随しています。でも戯曲集をちゃんと出すのは、やはりこの賞ならではです。今年も「優秀新人戯曲集」は出ます。「劇作家協会の賞」というブライオリティーは、あると思うのですが。

 

さて、今年の応募作品182本のうち37本が一次審査を通過し、現在は二次審査に進んでいます。最終候補作は9月下旬〜10月上旬に発表の予定です。

《一次審査通過作 (応募戯曲到着順)》
・竹下力  『本当の語るべき言葉のために』(東京都)
・くるみざわしん『犬のペスト』(大阪府)
・升味加耀 『害悪』(神奈川県)
・鈴木アツト『ジョージ・オーウェル -沈黙の声』(東京都)
・山下由  『おもいだすまでまっていて』(東京都)
・尾崎太郎 『ポンペイ』(東京都)
・海路   『殻』(埼玉県)
・川津羊太郎『妄膜/剥離』(熊本県)
・伊豆野眸 『縷々としてなお -F・ヴェーデキント氏との邂逅あるいは僅少の離別』(愛媛県)
・藤原達郎 『パルクール』(福岡県)
・山田淳也 『ながれて』(兵庫県)
・春陽漁介 『嫌い』(東京都)
・はぎわら水雨子『パヘ』(東京都)
・関戸哲也 『蒼ノ空』(愛知県)
・村松みさき『ミルキーウェイ』(千葉県)
・斜田章大 『残火』(愛知県)
・ビト   『赤頭巾ちゃん』(奈良県)
・Azuki   『朝ぼらけ』(東京都)
・下野佑樹 『SANC・SANC・SANC』(大阪府)
・小野毅  『ついながれる』 兵庫県)
・太田衣緒 『ネットスーパーの女』(東京都)
・田中浩之 『ガンダーラ、愛の国』(京都府)
・八木橋努 『僕らの城』(東京都)
・ナガイヒデミ『貝の殻』(京都府)
・恵南牧  『永く、ゆっくり、もっと遠くへ』(広島県)
・山田めい 『本当に困りません、って僕が言われてきたとしたら、それは、はかりかねます』(広島県)
・西田悠哉・永淵大河『生電波』(京都府)
・野花紅葉 『危ういながらあなたと、』(東京都)
・日下渚  『漣 -さざなみ』(大分県)
・桒原秀一 『海と夢と小さな秘密』(東京都)
・伊織   『百万分の一』(東京都)
・仁科久美 『わたしのそばの、ゆれる木馬』(広島県)
・新田澄海 『今日、明日も私たちは生きています』(新潟県)
・武内紀子 『花として』(東京都)
・前原豊子 『そして惑星は森へかえる』(岡山県)
・川村智基 『対岸は、火事。』(奈良県)
・野村由美 『この橋で、いつか』(宮崎県)

《一次審査員》
岡部尚子 小里 清 鹿目由紀 刈馬カオス 工藤千夏 黒川陽子 齋藤雅文 佐藤剛史 角ひろみ 高橋 恵 高山さなえ 竹田モモコ 田辺 剛 永山智行 平塚直隆 ピンク地底人3号 福山啓子 南出謙吾
**高橋恵氏、高山さなえ氏の「高」は、正しくは「はしごだか」です

 

http://www.jpwa.org/main/activity/drama-award/prize

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牛窓の サバサンド

2022-08-17 | Weblog

牛窓という港町は水曜は市場が休みで、飲食店の多くは定休日だったり変則的だったり、一般の販売店も夕方には閉まっていて、ふと魔が差して外食しようと思っても難民になる。

今日ではない8月の水曜日、亡父の初盆の、バタバタの中で一区切り、しかし町に降りてきたものの、夕食難民となり、唯一あいている店で、できるのはサバサンドだけだと聞かされる。

メニューにあるものはいろいろだが他のものはできない。飲み物も書いてあってもないものばかり。

サバサンド一択。

それでそのサバサンドはうまかった。

同席の牛窓在住太極拳マスターのお話がすこぶる面白かったおかげもあるけれど。

牛窓の未来を考えるのは意義があるけれど。

サバサンドわるくない。

 

写真撮らなかったのでお店のWebから拝借、いつか載せようと用意していたが、やっとアップ。

この写真は宣伝用だから、現場はこんなに明るくはない、もちろん。

海際だから、虫が多かった。

 

今日はまったく集中力を持てない日で、何もできず、存在証明のような書き込み。

 

 

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解散総選挙でしょう

2022-08-16 | Weblog

国葬もはや、ありえないでしょう。

この国は統一協会とやっていくのですか。

紛糾しなけりゃダメでしょう。

解散総選挙でしょう。

 

ほとんどの野党がきちんと野党をやっているとは言いきれないからこのまま選挙やることに何も期待はできないが。

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父の椅子

2022-08-15 | Weblog

実家に残された父の椅子。

低く、丸く、木である。

油絵を描く人のための。

昔からずっとある。

初盆を終え、あらためて主を失ったのだと感するが、来年も盆はあるのだから残しておかねばならないのだと、あらためて思う。

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映画 『夜明けまでバス停で』 の「一本気」

2022-08-10 | Weblog

映画『夜明けまでバス停で』は、2020年11月に渋谷区幡ヶ谷のバス停でホームレス女性が襲撃され死亡した実際の事件をもとにしている。

梶原阿貴さんのオリジナル脚本。シナリオライターが、現実の出来事を自分の側に思いきり引き寄せて、書きたいことを一気に書いた、という真っ直ぐさが、本来ダークで深刻な背景を乗り越えがたいはずのこの映画に、揺らぎのない爽快感とでもいうべきものを、備えさせている。

じっさい、襲撃者が石をコンビニ袋に入れ、それを女性の頭の上に振り上げる場面もあるのだが、本篇そのものがその陰惨さに呑み込まれてゆかないのだ。

 

主人公は、プロのアクセサリー作家として、昼間はアトリエで製作販売をしながら、夜は居酒屋チェーン店でアルバイトとして働いている。そうした暮らしぶりは、ある意味、我々フリーランスの演劇人らアーティストの多くと共通している。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、解雇、閉店が相次ぐ状況下、行き場がない、しかし誰かを頼ることもしないと決めた主人公が、最終バスの去った後の停留所ベンチで夜明けまで過ごすようになるところまでの説得力は、ある。

高橋伴明監督の映画は、「伴明プロ」の映画を、私が上京した1980年頃にたくさん観たが、当時からの反骨精神と怒りが、本作にも受け継がれている。それが梶原阿貴脚本の「一本気」と相まって、なぜか、素直にまっすぐ、のテイストを醸し出している。

構造的に、あるハリウッド映画の監督の最新作と相似性があるのだが、それはネタばれになるので、ここには記さない。 

 

映画『夜明けまでバス停で』は、2022年10月8日(土)より【東京】K`s cinema、池袋シネマロサ、イオンシネマ多摩センター、MOVIX昭島等で、公開

 

※追記

『藤原さんのドライブ』座高円寺公演 11月8日(火)14時の回のトークゲストに、梶原阿貴さんをお招きしました 。

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/85b8de2419426d8bfbd7968364b17196

 

 

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時の過ぎる速さに

2022-08-07 | Weblog

7月11日、劇場入りした。

その日の、過去の写真である。

 

明日でそれから4週間になる。

コロナ禍下による開幕延期。

じつに11日間、開幕を待った。

 

やらなければならないことが山のようにある。

時の過ぎる速さに茫然としつつ。

 

あらためて、皆様、ありがとうございました。

 

 

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『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』 パンフレットの「ご挨拶」を紹介します

2022-08-06 | Weblog

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』 パンフレットに記した「ご挨拶」を、紹介します。

 

 

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』は、一九九〇年初演。もともとは『東京ゴミ袋』というタイトルで、映画の企画として準備していた。廣木隆一監督、故・成田尚哉プロデューサーと、中央防波堤外側埋立処理場へシナリオハンティングに行った。監督とシナリオを詰め、後に加藤正人さん、安藤尋さんも加わって改稿を進めていたが、映画化は果たせなかった。俗に言う「バブル」の時代、ゴミ収集作業員の青年が、ピンク色のリボンが巻いてあるゴミ袋を回収しようとして、中に割れた陶器があったため手を切ってしまい、捨てた相手への憎悪に燃えるというプロットは、その時点から、あった。つまりは、青春ドラマ的であった。

演劇化するにあたっては、ゴミ問題を背景に、『リア王』を再生させる試みとなった。八〇年代には「千石イエス」の「おっちゃんの娘たち」の存在に惹かれていた。そして昭和天皇の葬式の日、初めて、東京中の駅から、ゴミ箱が撤去された。オウム真理教事件が露呈する前で、坂本弁護士が失踪したばかりの時期だった。

猪熊恒和、川中健次郎は、初演と同じ役を演じる。初演でムラカミを演じた大西孝洋は、その後、コジマを演じ、再々演ではサカモト、今回は、「パパ」である。今回の座組に初演メンバーが六人いる。私も出演していた。当時は野田秀樹さんや渡辺えりさんなどもそうだったが、自分も出演している作品で岸田戯曲賞をいただくのはよくあることのような気がしていたが、じっさいにはそう多くはないそうだ。

劇場も、初演、再演と同じ、下北沢ザ・スズナリである。キャッチコピーも新たに書かず、あえて初演のままにした。問題意識は継続しているということなのだろうが、時代は、私達の望む方に、進んできたといえるのかどうか。

劇中登場する「伝言ダイヤル」は、いま思えば、インターネット上のネットワークの先取りであるような気もする。SNSの書き込みが瞬時に世界中へ拡散されるように、「パパのお言葉」が、当事者不在のまま広がり、続いていくというイメージだ。

三十二年前の作品を同じ劇団で上演するわけだが、四月から、一部出演者を募集する意味も含めたオープン・ワークショップを、重ねた。結果として、若い人たちにも加わってもらった。古い袋の中に、確実に、「いま」の空気が入ってくると、信じている。

 

……………

 

写真 左から、南谷朝子 山本由奈 三好樹里香 森尾舞 大西孝洋 川中健次郎 滝佑里 遠藤いち花 坂下可甫子 鬼頭典子。

撮影・姫田蘭。

 

……………

 

『ブレスレス  ゴミ袋を呼吸する夜の物語』

初演 一九九○年二月〜四月 下北沢ザ・スズナリ、相鉄本多劇場

再演 一九九二年七月〜九月 下北沢ザ・スズナリ、名古屋、浜松、松本、赤坂、岡山、京都(美術・加藤ちか)

再々演 二〇〇二年九月〜十月 三軒茶屋シアタートラム、べルリン、ライプチヒ、クラクフ、ワルシャワ、可児、滋賀、博多(出演・柄本明、島田歌穂、他 美術・加藤ちか)

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水害の現実を認めよう

2022-08-06 | Weblog

ここ数日、日本列島を襲った水害。その現実を認めよう。

この被害には理由がある。

特別な氾濫、ではない。

地球温暖化のせい、でもない。

理由は明確にある。

 

全国でこんなに多くの水害被害が起きている。

日本という国が、この間の、自然と環境の変化の原因に気づいていない。

日本政府が、対策を講じていない。

 

ひょんなことから私も関わっているこの水害の問題、今、手を打たなければたいへんなことになる。

理由は明確に指摘できる。

 

人災なのだ。

 

この件は、あらためて。

 

写真は、去年5月の球磨川の被災。 

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映画 『Blue Island 憂鬱之島』の、「香港」と「映画」への信頼

2022-08-06 | Weblog

自由・自立を求める市民運動に参加する現在の香港の若者たちに、過去の中国・香港の反体制運動に携わった人たちを演じさせるという、この映画の仕組みに驚かされる。そういうやり方は多くの場合、「思いつき」の域を出ることは難しいように思われがちだ。ところがこの映画は、それが「香港」が舞台だからこそ可能なのだ、と、無理を通す。「本人」と「演じる人」に、確実に、共有するものがあるからだ。

過去・現在の事実を舞台上で演じるという構造を、「演劇」という形で行っている自分からしても、この『Blue Island 憂鬱之島』が、それを「映画ならでは」の形で行っていることに瞠目する。そう、ときに「演劇的」ともいえる素朴な手法さえ、それを「映画」だからこそできるのだ、と、無理を通している。そこが素晴らしい。

この作品の中心にあるのは、「香港」「映画」への信頼、である。

 

「香港は、自ら運命を決めたことは一度だってない」という台詞が、印象的。

皮肉であり、反語でもあるはずなのだが、正面からそのことを受け止めている人たちがいる。それは、「香港」の立ち場が、国際政治の中で位置づけられるものではなく、「香港の人たち=香港」でありたいという、この映画の思想を、この映画じたいが体現している、ということだ。

文化大革命が起こるならと「自由」を求め香港との海峡を泳ぎ渡ることを選んだ、陳克治氏自身の強靱な肉体が、その思いの結晶のように見える。

 

国際合作であり、日本側プロデューサーの小林三四郎、馬奈木厳太郎両氏は近しい人たちなので、ようやく見ることができて、感激である。

 

来月、私の戯曲『屋根裏』が、香港の若い世代によって上演される。もう何度目かである。そんな形で「演劇」として繋がれていることを頼りに、自分なりに「香港」に思いを馳せる。

私自身が香港に行ったことは、一度しかない。もう四半世紀前のことだ。

 

 

 

『Blue Island 憂鬱之島』公式サイト

https://blueisland-movie.com/index.html#staff

 

 

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