Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『現代能楽集 初めてなのに知っていた』、あっという間に、本日千秋楽。

2014-03-31 | Weblog

『現代能楽集 初めてなのに知っていた』、あっという間に、本日千秋楽。

下北沢ザ・スズナリ。午後2時の回のみです。

当日券もあります。未見の方、よろしく。

 

http://rinkogun.com/Next.html

 

先週は本番中だが、いろいろ出かけたりもした。

木曜、某市の公共劇場のための仕事。

日が暮れて、また移動して、城崎温泉へ。夜遅く着いたため三十分だけ、銭湯以内の短縮時間で温泉の湯に浸かる。

金曜、日本劇作家大会2014豊岡大会実行委員会。やること、考えること多し。会議時間の半分を私が喋っていた。

改装がほぼ終わりかけた城崎国際アートセンターを下見。谷賢一君と彼が上演する予定の「玄武洞」を、時間を選んで下見。もろもろ確認。

土曜、電車で7時間かけて東京に戻り、スズナリで自分のマチネを観る。

午後5時からせんかわ劇場での『グローバル・ベイビー・ファクトリー』のアフタートークゲストに呼ばれる。サービス精神を発揮する。

終えて劇作家大会で「永楽館」での上演を予定しているてがみ座の長田育恵さんと話。

また下北沢、スズナリに戻り、終演後は、自分も本番中なのに観に来てくれた東京演劇アンサンブルの熊谷君らと話す。『荷』の再演はいつになるのか。

原稿やら連絡やらに追われまくり。息抜きは新幹線の中でノートパソコンにイヤホン挿してDVDを観たくらいか。大島葉子出演・監督作品の短篇と『トランス』。

日曜日は朝早くから家のことも含めてやることだらけ。出かけたり戻ったり。もろもろ事件も起きる。対応してゆくのみ。

スズナリへ。『現代能楽集 初めてなのに知っていた』に大島葉子が出演するきっかけを作ってくれた長谷川和彦監督が観に来てくださる。終演後事務雑務をすませ合流、お話する。

終えて八時からは劇作家協会戯曲セミナー研修課の戯曲指導。眠いが気を抜かずにがんばる。

 

写真は『現代能楽集 初めてなのに知っていた』のモデルになっている並木の実物写真。五本並んでいる。この写真は反対側から撮している。

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良き先輩が逝かれる

2014-03-28 | Weblog

朝倉摂さんが亡くなられた。舞台美術家の第一人者であることはもちろんだが、劇場の内外でいろいろとお話しした記憶が甦る。パリなど海外でもばったりお目にかかることがあった。 初めてお目にかかったのは1982年の西部劇場(現PARCO劇場)での『西鶴・好色一代男』。私は二十歳で演出助手であった。衣裳プランをなかなか描いてくださらなかったので、「何時から仕事していらっしゃいますか」と聞いたところ「朝6時」と言われたので、朝6時にアトリエを訪ねて強引に絵を描いていただいた。相当呆れられたと思う。その後、映画『写楽』で私が大道芸演出をしたとき、松竹衣裳の倉庫で再会した。私のことを憶えていてくださった。世間知らずの若造をおもしろがってくれていたのだ。 若い演劇人を支援し、非戦を選ぶ演劇人の会も応援してくださった。御礼の気持ちばかりである。本当にお疲れ様でした。 続いて、女優・松本典子さんが亡くなられていたというニュースが飛び込んできた。清水邦夫さんの奥さんであり、木冬社での清水戯曲になくてはならない方だった。清水戯曲を読むと松本さんの居ずまいと声が浮かぶ。映画『地の群れ』も印象的だった。木冬社は私の新劇観劇体験としては、かなり大切なものだった。岸田今日子さんも木冬社だとひと味違った。清水さんが書き下ろしをされなくなってからも劇団を大切にされていた。 良き先輩が逝かれる。 時代の変遷を思う。 安らかにお休みください。

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ハッピーバースディ・メッセージ・フォト

2014-03-27 | Weblog
絶賛上演中の『現代能楽集 初めてなのに知っていた』。
いよいよ3月31日(月)まで。下北沢ザ・スズナリ。お見逃しなく。
開演時間は27(木)2時と7時/28(金)7時/29(土)2時と7時/30(日)2時/31(月)2時。

写真は、三田晴代さん製作のパペットを手に、俳優諸氏が三田さん第一子の誕生を祝って彼女に送った、ハッピーバースディ・メッセージ・フォトである。
みんながそれぞれ「自分のパペット」を持っているのである。
この人形たちも劇中で大活躍するのだ。

今週のアフタートーク・ゲストも多彩だった。中島那奈子(踊りと老いの研究・ダンスドラマトゥルク)のニューヨーク。ベルリン、関西に跨った話も楽しく、岡田利規(チェルフィッチュ主宰)のインテリジェンス溢れる言葉にも引き込まれた。藤井ごう(演出家)の話も脱線も含めて興味深かったと思う。

劇作家協会と様々な打ち合わせと劇場と、とにかく頻繁にあちこち行き来している毎日である。
健康第一を心掛けたいのだが毎日夜は遅く早起き、時間に追われているのである。
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日本の愚かさを象徴する「大阪市長選」

2014-03-24 | Weblog
23日投開票の大阪市長選は、日本維新の会傘下の政治団体「大阪維新の会」代表の前職橋下徹氏が「3新人を破り、再選された」ということになっているが、まったく茶番である。
橋下市長は「大阪都構想に反対だったら僕を落としてほしい」と言っていたわけだが、それ自体が根本的に間違っている。
その一点のために市民投票を行って信を問うこともせず、勝手に辞職して「市長選」を道具に使うことじたい違和感があった。その間に市の仕事は止まるし、選挙には金もかかる。橋下氏の任期は1期目の残り期間となるから、来年また選挙なのである。無駄でしかない。
選挙自体は投票率は23・59%で、過去最低。大阪府知事とのダブル選だった前回2011年の投票率60・92%を37・33ポイント下回った。平成7年12月の選挙の28.45%を4.86ポイント下回っている。
大阪市選管によると、市長選の無効票は6万7506票で、このうち4万5098票は白票だったという。
主要政党が対立候補を擁立せず、有権者の受け皿がなかったことに対する「批判」の白票であることに疑いの余地はない。
私個人は、主要政党の「不戦敗」も、だらしないと思う。
橋下氏自身の得票数は37万7472票。11年の得票から半分に落ち込んだという。
そもそも「民意」など問えていないし、この結果から判断しろと言うのなら、少なくとも「選挙で圧倒」とはいえない。橋下氏支持は衰退しており、大阪維新の会松井一郎幹事長が「バンザイをするような選挙じゃない」と言うように、これでは「大阪都構想の推進」を掲げて自ら仕掛けた「出直し選」を制したということにはなるまい。橋下氏は「都構想の設計図を夏までにつくる」というが、そもそも反対派が多い議会の構成は変わらず、展望は開けるわけがない。再選されたから「粛々と手続きを進める」というわけにはいくまい。
「大きな声で言えば通る」という強引さで政策を進める、根拠のない「人気」に支えられる、という意味では、安倍首相は橋下氏をお手本にしてきた。安倍首相も早晩同じ道を辿るだろう。

以上、あまりに愚かしいので、記録として詳述した。
これから今よりは世の中がましになって、将来、「そんな馬鹿なこと本当にあったはずないヨー」と、言われることを望む。

この件、本当に国民の「政治離れ」を更に促進してしまったと思う。その意味でいっそう罪深い。
言っておくがこれは東京以外の都市での「都構想」の是非以前の問題である。
というか、東京以外に「都」ができるとして、それが「大阪」であるべきとは判断できない。

ずいぶん長い間、一日平均睡眠時間は三時間あまりである。しかも半分近くは蒲団で寝ていない。身体が頑丈だと信じてきた自分ではあるが、ちょっといろいろなことが重なりすぎている。しかし芝居の幕が開いた今、粛々といろいろなことを進めねばならない。
本番中なのに午前中から密な稽古もした日曜日の公演はマチネで終わり、体力回復のため生ラム肉を食し、久しぶりに近所の都市型温泉に入った。三十分近く湯船に浸かったのは久しぶり。リフレッシュである。

携帯電話が充電池がやられて一昨日から使えなくなっている。いろいろな方に迷惑を掛けている。
同時に、このちっぽけな機械にずいぶん頼って生きているのだなと思い知らされる。
都市情報生活の、危うさである。

本日3月24日、『現代能楽集 初めてなのに知っていた』(下北沢ザ・スズナリ、7時開演)公演後のアフタートークゲストに、「踊りと老いの研究・ダンスドラマトゥルク」を専門とする中島那奈子さん登壇! ニューヨークでベッシー賞を受賞したダンスのオーソリティー、ベルリンでも活躍する国際的なフットワークの持ち主でもある。もう十年くらいのつきあいになるのかな。お楽しみに。

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「夢に所有格はない」

2014-03-23 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っている』、開幕からもう一週間となる。
3月いっぱいの公演です。
ぜひぜひお見逃しなく。
真面目に生きているとやることが多すぎるのも当たり前の話だが、ばたばたしている。


パンフレット掲載の文章を公開いたします。

…………………………

「夢に所有格はない」 


あらためて思うのは、「夢に所有格はない」ということだ。
もちろん、夢を見るのは当事者のその人であろう、と考えられるのかもしれない。しかし、多くの人は、見ようと思って夢を見るのではない。眠りについた後、強引に見させられているのである。
「見る」とはいっても、自分で選んでそれを見ようとしたわけではない。夢はその人の主体性の産物ではなく、どこか彼方から、「来る」のである。そう聞くと、いや、しかしその夢は、その人の脳みそ、本人の無意識がうみだすものだから、やはりその人のものなのだ、という考えも出てくるかもしれない。
しかし、「無意識」は、その人の「所有物」だろうか。
私たちは生まれてくる時代も場所も選べない。成長過程に影響を与えてくれる情報や環境も、望んで得たわけではない。対人関係も、思索も、長じての生活も、その時代、場所の中に生まれた故のものであり、「自分の肉体」を通して感じていると思っている事象や感覚は、それぞれの時代の「集合的無意識」の反映であるにすぎないかもしれないのだ。
「あなた独自の夢」は、同じ時、同じ場所を生きる者の「共有物」、そのバリエーションである可能性を否定できない。
だからこそ、多くの夢を、私たちは目覚めると共に忘れているし、その符合や意味するところの内実を、本気で追いかけようともしないのである。眠ったと信じてその時間に一本かそれ未満の映画のようなものを観させられていただけだとしても、きっと気づかない。
話がそれるようだが、映画は、写真は、そして絵画は、「視線」の持ち主を求めているようだが、決してそれを特定しない。それは誰のものでもない夢だ。小説を読んだ人も、それをある種の身体的時間的な体験を獲得すれば、同様に感じることだろう。誰のものでもないからこそ、受容者たりうる。「作者不詳」と記してある場合を考えるとわかりやすいだろう。
そして私たちは私たち自身を所有しているわけではない。つまり夢とは、仮に私の脳裏で展開されている(考えてみればその保証すらない)としても、誰のものもでないと考えられる。
付け加えておけば、これらは、言語を発見してしまった者だけが陥る状態である。絵画を見て、「現実によく似た何か」だと感じる者は、言語による置き換え作用を自分自身の基盤として通過させ消化している。
つまり、夢について意識し、創作物を受容する者たちは、自ら積極的に幻影を見ようとしている。
能とは、〈複式夢幻能〉とは、世阿弥とその近くの人々によって、「創作物をもっとも夢に近づけた形式」の一つである。
それは、誰にも所有できないはずの夢を、一つの創作物として裏返し展開させようという、野心ある試みである。
夢であるということは、現実を消すことである。にも関わらず夢であるということは、より徹底して現実に存在しようとすることを必要とする。
〈いま、ここ〉にあるということを確実に無化しようと思ったら、〈いま、ここ〉を確実に意識するしかない。〈身体〉を消してみようと思ったら、〈身体〉を通して感じるしかない。
「夢に所有格はない」。
だからこそ、私たちは夢で繋がっていて、現世まるごとを生きている。



……………………

現代能楽集 初めてなのに知っていた
作・演出○坂手洋二

3月16日(日)~31日(月)
下北沢ザ・スズナリ

円城寺あや 岡本舞 美香 大島葉子
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
杉山英之 松岡洋子 樋尾麻衣子 鈴木陽介 武山尚史
田中結佳 宗像祥子 長谷川千紗 秋定史枝 川崎理沙
右手愛美 櫻井麻樹 山村秀勝 立本夏山 峯岸のり子

ここでは「既視感」さえも管理されるのか?
現代能楽集なのに「冒険譚」!
現在という荒野を生きるための、「旅」の物語。

次にあなたが何を言うのか、
わたしのどこに触れるのか、知っている

ちゃんと迷ってください
ほんとうにご自分を見失ってみないと
私を見つけることはできません


<開演時間>
24(月)7時★/25(火)7時★/26(水)7時★/27(木)2時と7時/28(金)7時/29(土)2時と7時/30(日)2時/31(月)2時
★は以下のゲストと坂手洋二とのアフタートークあり。

映画・舞台芸術の第一線で活躍中の魅力的なゲストと坂手洋二によるアフタートークもございます。どうかご期待下さい。

24日(月) 中島那奈子(踊りと老いの研究・ダンスドラマトゥルク)
25日(火) 岡田利規(劇作家・小説家 チェルフィッチュ主宰)
26日(水) 藤井ごう(演出家 R-vive主宰)

全席指定 一般料金3600円
(また大学・専門学校生2500円・高校生以下1500円もあります。劇団にご連絡ください)


■ 20年を越える、燐光群『現代能楽集』シリーズ 
これまで燐光群は〈現代能楽集〉と銘打って、1993年の『現代能楽集』以来、『現代能楽集 アクバルの姫君』(1995年)、『現代能楽集 三人姉妹』(2007年)、『現代能楽集 イプセン』(2009年)、『現代能楽集 チェーホフ』(2010年)を上演してきました。
坂手洋二は新国立劇場公演『現代能楽集 鵺』(演出=鵜山仁・出演=坂東三津五郎・田中裕子 他)を書き下ろしています。
また、坂手は「現代能」についてのワークショップも実施しており、海外でも、2005年カリフォルニア州立ノースリッジ大学の他、イタリア・ウンブリアでのラ・ママ劇場主催の国際演出家ワークショップに講師として招かれ、世界の演出家たちを指導するなど、実践による研磨と国際交流も継続してきました。本公演は、そうした燐光群・坂手洋二の「現代能」×「現代演劇」についてのアプローチを更に進めるものです。

■ 作品について 
初めてなのに知っていた、既視感を越えた、「存在」への視座。それは現在という荒野を生きていく者たちの「旅」の物語です。ある架空の「島」を舞台に、「現代能楽集」でありながら「冒険譚(アドベンチャー)」でもある、ダイナミックで幻想的な、しかしリアルな側面を持つ物語が展開します。
観阿彌・世阿彌はどのようにして「能」というシステムを発見したかという過程を追体験するように、自分たちに必要な表現の発見と確立を、追体験してゆく構成を取ります。

本公演では、魅力的な俳優陣をゲストに迎えます。
「夢の遊眠社」で活動後、舞台のみならず映画・ドラマと幅広く活躍、2010年の『現代能楽集 チェーホフ』より燐光群の舞台に数多く出演している円城寺あや。無名塾所属で舞台を中心に活動、無名塾稽古場公演などで脚本、演出も手がける岡本舞。二人は前作『ここには映画館があった』に続いての出演となります。
また、カンヌ国際映画祭正式招待作品『朱花の月』(監督 河瀬直美)に主演するなど、数々の映画に出演してきた大島葉子(おおしまはこ)が、舞台に初めて出演します。
さらに、燐光群の創生期のメンバーであり、現在はフリーで活躍する美香が15年ぶりに出演。
昨年3月にオーディション合格者が多数参加、高い評価を得た『カウラの班長会議』と同様、今回もオーディションによって選抜された出演者を交え、その成果が期待されています。

さらに、音楽家・太田惠資の参加によって、「音楽劇」としての「能」を検証し、「現代能」を新たな段階に向かわせることを考えています。振付を担当する矢内原美邦と坂手洋二は、既に五度の共同作業を行っており、最近では2012年の『荷』、野外劇『内海のクジラ』で、そのパートナーシップが高い評価を得ました。身体表現とテキストの交錯は、常に新しい方法論を求めています。『だるまさんがころんだ』『カウラの班長会議』等に出演、十数年来の劇団のパートナーであるジョン・オグルビーはTheatre Nohgakuに所属、「能」「狂言」の英語による普及に勤しんでおり、本公演ではアドバイザーとして参加、ワークショップも行っています。
このように、「能」についての様々なアプローチを試み、実験性と成熟した表現とを両立させた、豊かな劇空間が表出されることでしょう。
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調べられているのだろうか

2014-03-22 | Weblog
「笑っていいとも」に安倍首相が出たのは見ていないが、うんざりさせられる話だ。

憲法改正や特定秘密保護法の特集を企画していた光文社の女性ファッション誌「VERY(ヴェリィ)」の編集部に、内閣広報室の職員が「うちも取材してくれませんか」と電話で依頼していたこともわかった。
内閣広報室は、首相を直接補佐する内閣官房の一組織。
内閣広報室は「特集をするらしいと書店から聞き、正確な情報を知ってほしいと思った。政策的な話を書くのなら取材を受けますよという趣旨で、セールスやサービスのつもりだった」と説明したという。
だいじなのは同編集部の「発売前なのになぜ知っているのか不気味だった」というコメントだ。
ネット上の「思想調査」に多くの資金が充てられているとも聞く。
うかつに情報発信したら「こういう輩がいる」とチェックされてしまうというわけだ。

一方で「親しみやすさ」を売り、片側では言論を威圧し、表現の自由をおびやかす。
憲法や秘密保護法についてのコミュニケーションまで取り締まられるというのは、とんでもない時代だ。


『現代能楽集 初めてなのに知っていた』
今上演中の劇はダイレクトに社会的な事件を扱っているわけではないしフィクションの度合いが強い。だが、これでもじゅうぶんに特定秘密保護法以降の世界を感じさせるというツイッターも出ている。調べられていることを注意しなければならないのか? それじゃうかうか宣伝もできないぞ。

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『現代能楽集 初めてなのに知っていた』に登場する絵画

2014-03-21 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』には、油絵が登場する。

これはメタセコイアらしい樹が四本並んでいて、下方にオリーブ、奥に島々と海が見える。
これがどこの風景なのかは、今のところ内緒である。(やがてお知らせします)
私が幼い頃から折に触れて見てきた風景ではある。
劇の中でも重要な鍵を握っている。
写真の絵はパンフレット用のもので、劇に登場するのは、また別なものである。

開幕からバタバタとしている間に時間が経った、今月中の公演なのであと十日である。
お見逃しなく。

昨夜は保坂展人世田谷区長が来てくださり、終演後居酒屋で昨今の諸々の情勢について話した。下北沢のこと、世田谷のこと、空き家プロジェクトのこと、アメリカのこと、政党のこと……。これからの時代、一筋縄ではいかないと、あらためて気を引き締めた。

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出演者募集オーディション 『カウラの班長会議 side A (仮題) 』

2014-03-20 | Weblog
昨年3月に上演し好評を頂きました『カウラの班長会議』。
本作を、オーストラリアから俳優を招き、新たに構成した国際共同製作作品として上演します。
今年の八月は「カウラ事件」の七十周年。
国内とオーストラリアのツアーがあります。


<公演について>
○時期 2014年7月~8月
○会場 下北沢ザ・スズナリ 国内及びオーストラリア・ツアー
○稽古 2014年6月2日(月)稽古開始

<募集者>
捕虜日本兵を演じる男優、若干名

<応募方法>
※履歴書と作文をA4サイズで作成し郵送して下さい。
○履歴書 要写真貼付。身長・体重・年齢(生年月日)・住所・電話・メールアドレス(PC/携帯共)を明記のこと。 観たことのある、あるいは読んだことのある、燐光群または坂手洋二の作品を挙げて下さい。

○作文 「自分について」「演劇について」各800字以内

○送付先 『カウラの班長会議 side A』 オーディション係
 〒154-0022 世田谷区梅丘1-24-14 フリート梅丘202 (有)グッドフェローズ

○締切 4月7日(月)必着

○試験(面接・実技) 
書類審査通過の方は、4月12日(土)・13日(日)の実技試験・面接にご参加頂きます。


※電話でのお問合せはご遠慮下さい。
rinkogun@alles.or.jp または FAX:03-3426-6594でお受け付けします。
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『現代能楽集 初めてなのに知っていた』開幕

2014-03-20 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』、開幕しました。

舞台写真を初めて公表します。
三人遣いの人形が出てきます。三女優が操ります。

本当にいろいろな人にお世話になった。
創作過程ではこれまでになく苦しみもしたが、この内容のためには必要なことだった。
とにかく開幕。

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右手ちゃんと杉山くん

2014-03-18 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』で、初めて燐光群に出演しているのが、右手愛美さんである。
右手ちゃんはうてちんの愛称で親しまれるモデルであり、歌手としてもデビュー、日本テレビ「PON!」の火曜・金曜の「お天気お姉さん」も担当している。劇団〈柿喰う客〉などにも出演、舞台俳優としても活躍している。いきいきとしていて、稽古場の空気を活発にしてくれる。

写真は、稽古場にて。
杉山英之とカップルの役である。ここまで歴然とカップルらしいカップルの役も珍しい。若いカップルというつもりが、右手ちゃんと杉山くんはそれなりに年齢が離れているのだった。

設定としては、「近未来カップル」だ。

事実は虚構より奇なりで、こんなのちょっと前ならギャグや近未来フィクションでしか登場しようのないというSF設定に近いことが、現実に起きている。
新聞によれば、若い世代の人に積極的に恋愛をしてもらい、将来的に少子化を食い止めようと、千葉県流山市が、「恋愛中であることを証明する文書」の届け出を期間限定で受け付ける取り組みを始めたのだという。
この文書は「恋届(こいとどけ)」と名付けられ、自分の名前と恋人または恋人になってほしい人の名前、それに出会った場所や日時を記入して市に届け出るのだという。法的な効力はないが、恋愛中であることを証明し記念にしてもらうことで、若い世代の人たちの恋愛を後押ししようという狙いだという。
私が子どもの頃までは、「恋愛」とお役所は水と油であり、管理されてたまるものか! となるはずだが、今は世相が違うのであろう。
あるいは、そうして確かめないと、カップルであることに確証が持てない時代になっているのか……。

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今日のトークゲストは中津留章仁さん

2014-03-18 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』。
本日のアフタートークゲストは中津留章仁さん。(写真)
TRASHMASTERS主宰、新進気鋭の劇作家/演出家である。現実に題材をとったハードな作品で知られる。
『背水の孤島』で第14回千田是也賞、第46回紀伊國屋演劇賞個人賞、第19回読売演劇大賞選考委員特別賞・優秀演出家賞を受賞している。
この春劇作家協会の理事になり、6月の劇作家大会に向けて中心的な役割を担うことになる。
ふだんからいろいろ話すけれど面白い人である。

開演は7時。
まだお席はあります。

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映画女優・大島葉子、舞台デビュー

2014-03-17 | Weblog
『現代能楽集 初めてなのに知っていた』では、近年多くの映画に出演している大島葉子さんが、舞台デビューする。
葉子さんを紹介してくれたのは長谷川和彦監督である。というか、燐光群の前作『ここには映画館があった』で長谷川監督がアフタートークに出てくれたときのことだ。映画『インターミッション』の樋口尚文監督が葉子さんら多くの出演者を連れて観に来てくださり、その中に葉子さんもいたのである。
終了後、座高円寺二階のカフェ・アンリファーブルでテレビの取材などもあり、関係者がごった返していたが、長谷川さんが「俺は最近こいつが気に入っているんだ」と言ったのが、葉子さんなのであった。
彼女は河瀬直美監督の『影-Shadow』『朱花(はねづ)の月』に主演、後者はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映、カンヌ映画祭のレッドカーペットを歩いた「カンヌ女優」である。やはり出演作の瀬々敬久監督『ヘヴンズストーリー』はベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞を受賞している。海外に強いということか。井上淳一監督『戦争と一人の女』では、行きずり殺人を繰り返す村上淳に襲われるが助かるという役。行定勲監督『つやのよる』ではかなり変則的な形でタイトルロールの「つや」を演じているというが私は未見だ。

初舞台である。初日前の緊張。それは無理もない。とはいえ、葉子さんは高校生のころからモデルとして活動、バンドをやったりデザイナーや映画監督の経験もある。自分の立ち姿がどう見えるかもよくわかっていて、ライヴも含めて人前で何かやるという経験値は高い。いわゆる素人的な緊張ではない。表現行為の本質的な怖さを理解しているということだろう。
河瀬監督と私が演出で似ているところがあるとご本人が言う、またこれも直観的な何かなのだろう。
「叫ぶ詩人の会」ドリアン助川氏と[アルルカン・ヴォイス・シアター ]でリーディングというか朗読をしているのを聴いたこともある。いい声である。
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/08f6327e530e6626d400523b8893437c

とにかく、彼女ならではの個性、独特の存在感は、観ていただくしかない。
これから舞台でも活躍の機会が出てくるだろう。

写真は、『現代能楽集 初めてなのに知っていた』稽古場にて。右が大島葉子。(左は松岡洋子)

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「こうのとり短編戯曲賞」一次選考通過作発表

2014-03-16 | Weblog
「こうのとり短編戯曲賞」の一次選考通過作が決定しました。

日本劇作家大会は、劇作家の団体「一般社団法人 日本劇作家協会」が中心となって催される文化イベントです。4日間の会期中に、シンポジウム・ワークショップ・講座、そしてリーディングやパフォーマンスなど、劇作や舞台芸術に関わるあらゆるテーマを扱ったいくつもの企画が催されます。
1994年の第一回北九州大会に始まり、過去に5回、1回につき延べ200人を越える演劇人たちと、6,000~10,000人を超える一般市民の参加によって盛大に行われてきました。
そして今年2014年6月、兵庫県豊岡市にて9年ぶりとなる大会、「日本劇作家大会2014豊岡大会」が開催されます。
古くは1925年の北但大震災から復興を遂げ、近年ではコウノトリの野生復帰に成功してきた豊岡市。その北部・城崎温泉地域に、この4月、創造・交流・発信を基本理念とし、アーティスト・イン・レジデンス(AIR=滞在型アート)に特化した「城崎国際アートセンター」が開館。芸術文化創造の国際的な拠点としての街づくりが行われようとしています。
その記念すべきオープニングのタイミングに合わせて行われる今回の日本劇作家大会は、豊岡の刻んできた復興と再生の歴史、そして温泉街の癒しのイメージにもちなんで、「再生」をテーマにお送りします。地域の再生、古典の再生、演劇の再生、それらを通じた演劇人と市民との相互交流、地域・分野を越えた数多くの出会いの中から、未来に向けて新たな文化を生み出す大会を目指します。

そのメインイベントの一つが「こうのとり短編戯曲賞」。

この戯曲賞の応募資格は、「新人、または新人として再生を志す者」。応募条件は「兵庫県豊岡市を題材にした15分程度の新作」。それに叶う多くのご応募をいただいた中から、豊岡市で滞在取材を行なって戯曲を執筆するというこの戯曲賞の特殊性を鑑み、 創作として面白く、かつ滞在取材の意味が大きいと思われる、以下の6名6作品を選出しました。作品は劇作家大会当日にリーディング上演し、一般の投票により最優秀作を決定します。
応募詳細発表から募集締切までの期間が短かったにも関わらず、多くのご応募をいただいたことに御礼を申し上げるとともに、発表が遅れましたことをお詫び申し上げます。

<最終候補作>
赤澤ムック『初咲きの人 』(東京都)
入海香織 『同窓会』(兵庫県)
田口アヤコ『なぜ「わたしを売る」ことで、あなたは離れていくのか』(東京都)
寺戸隆之 『鞄の君』(神奈川県)
西 史夏  『Bridge』(兵庫県)
山本タカ 『亡霊』(東京都)
(50音順)

この六名の皆さんには、豊岡市(城崎温泉)に於いての事前の2泊3日の滞在取材をしていただきます。劇作家大会本番では「街角リーディング」にて該当作品を上演、6月15日に授賞式及び最優秀作品上演が行われます。
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ひさしぶりの美香

2014-03-15 | Weblog
美香は1983年、燐光群旗揚げ公演『黄色犬』から参加している。
その後『トーキョー裁判』『危険な話』『さすらい』『光文63年の表具師幸吉』等、八十年代の代表的な作品に出演した。
初めて東京以外の都市にツアーした『デッドゾーン』にも出ていたが、あの時代は弁当屋で弁当を買うということなどまったくなくて、完全に自炊だった。助成金というものがなかった時代だ。あの劇はやたら血糊が飛び交っていた。アングラなのかと言われればアングラであろう。
当時、美香は、よく美加里と比べられ、雑誌などの媒体で「小劇場の美少女」というと、必ず取り上げられていた。
その後、ロシアというかソビエトについて考察した全国ツアーの『汚名』、オウム真理教について初めて考察した『甘い生活』、シアタートラムに初めて出演した『小泉八雲劇場 皮革製造所殺人事件製造所』等、九十年代もいろいろとやっている。
映画『きらいじゃないよ』のヒロインを演じたのもこの頃だ。
そして、圧倒的な舞台美術が伝説となった『トーキョー裁判1999 ACT1<解体> ACT2<航海>』で、これは『トーキョー裁判』の再演でもあるのだが、初演以来の「少女」を演じた。
以降、東京を離れたり、いろいろ新しい事業を始めたりして、演劇の世界からも離れていて、ずいぶんの間ご無沙汰だったが、今回久しぶりに出演することになった。
私と美香のスズナリの初舞台は、別な劇団だったが、この劇場がオープンした1981年であり、33年のつきあいということになる。考えてみれば、十代からなのだ。
久しぶりで新鮮だし、美香の中には過去のいろいろなことが刻印されて残っているし、まったく違う何かを露出させているし、「現在」を見つめる糸口も、幾つもある。
この人にしかない、声と、まなざし。
貴重な仲間であることを再認識している。これから初日に向けて、本当に楽しみである。

写真は、『現代能楽集 初めてなのに知っていた』稽古場にて。左が美香である。(新人・秋定史枝と)
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「内海の原発」の危険度

2014-03-14 | Weblog
14日午前2時7分ごろ、地震。
震源地は愛媛県伊予灘(北緯33.7度、東経131.9度)、震源の深さは約78キロ。
地震の規模はマグニチュード(M)6・2と推定される。
気象庁によると、津波はなかった。

築30年の老朽原発・伊方原発は目の前。
伊方原発の耐震強度は震度5といわれているが、現地は震度5弱だった。
四国電力によると、原発に異常はなかった。
基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)は570ガルで、今回、同原発1~3号機で感知されたのは45~56ガルだったという。
伊方は1000km以上の中央構造線の上にあり、上関予定地は今回の震源地のすぐそば。
もしも巨大活断層が影響を受けていて、これが予震であったらと考えると、おそろしい。

この地震で山口の出光工場が燃え、深夜に騒然となったらしい。
緊急停止によるフレアスタック、余剰ガスを燃焼させる緊急措置、ガス抜きで爆発ではないとのことである。有害物質降下はないのだろうか。

西予市で震度5強、広島県呉市や大分県臼杵市で震度5弱を記録するなど、近畿から九州までの広い範囲で地震があり、岡山、広島、山口、愛媛、高知、大分の6県で計18人がけがをした。いずれも軽傷とみられるが、中国地方一帯で大きく揺れ、水道管が破裂したり、地震で壁の一部が崩落した建物などもあるという。ローカル線もいっぱい止まったようだ。
震度5強の地震のわりには報道の取り上げ方が大きくなく、それ自体が不気味だという声もある。

穏やかな内海の瀬戸内海は、閉鎖水域。いったん放射能が漏れ出したら、彼方に流れていくことはない。溜まっていく一方だ。
そう考えると、現在の垂れ流し状態がまだましと言っているみたいで、嫌な気持ちになる。
どこであれ、放射能は消えないのだ。
それを忘れてはならない。
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