Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

この国を「戦争のできる国」にさせないために リレー講演と意見交流会のご案内

2015-03-31 | Weblog
非戦を選ぶ演劇人の会 主催

この国を「戦争のできる国」にさせないために
リレー講演と意見交流会のご案内

実行委員それぞれが、自身の演劇活動の傍ら、続けてきたこの会も今年で11年目を迎えます。
私たちは、現在の政府が、この国を「戦争のできる国」に変えて行こうとしていることに危機感を抱いています。
今、こんな時代だからこそ、沈黙したくない!
そこで、多種多様なジャンルで活動する、同じ危機感を持った人たちが出会い、ぶっちゃけトークができる場が作れないかと考えました。会のメンバーが、「今、あの人の話を聞きたい!」と思っている人に声を掛け、10分間トークしてもらう。そこで様々な状況にある人と出会い、その考えにふれられる場を設けたい。テレビやインターネットを通してではなく、実際にそこにいて同じ時代に生きる人たちが話す空気、熱、思いを共有できる場所を作りたい。
そんなイベントを企画しました。   

この日ばかりは花見をぬけて、いざ 北沢タウンホールへ!

日時:2015年4月5日(日)19:00(21:30終了予定)
会場:東京・北沢タウンホール
会場:東京都世田谷区北沢2-8-18 北沢タウンホール2F
会場:◎小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」南口徒歩4分
入場料:500円(資料代)

▼出演予定者(順不同)
保坂展人(東京都世田谷区長)
馬奈木厳太郎(福島生業訴訟弁護団)
志葉玲(フリージャーナリスト
高遠菜穂子(イラク支援ボランティア)
土肥信雄(元都立三鷹高校校長)
安田菜津紀(フォトジャーナリスト)
石原岳(高江 ヘリパッドいらない住民の会)
元山仁士郎(SASPL-特定秘密保護法に反対する学生有志の会)
真鍋百合香(ゆんたくるー)
ろくでなし子(漫画家・美術家)
加藤慶二(明日の自由を守る若手弁護士の会)
青龍美和子(同)
のじれん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)
福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士)
三上智恵(予定・『標的の村』映画監督)

進行: 坂手洋二

※予定していた江野夏平さん(BS朝日制作部長)は都合により出演できなくなりました。


▼主催(問い合わせ先)
非戦を選ぶ演劇人の会
TEL:070-5457-2003
E-mail:info「@」hisen-engeki.com
※迷惑メール対策のため「@」の前後の「 」外してお送り下さい。
HP http://hisen-engeki.com/
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/HisenEngeki
公式ツイッター: https://twitter.com/hisenn_enngeki

■非戦を選ぶ演劇人の会とは?■

2003 年2月14 日、平和を願う演劇人が集まり、日本の有事法制や、国連各国の反対を押し切ってイラクの国土とイラク人への攻撃を宣言したアメリカとそれを支持した日本政府に対し、「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」として活動を始めました。イラク攻撃開始後は、名称を「非戦を選ぶ演劇人の会」と改め、ピースリーディングを中心に「非戦」を訴える活動を続けています。

■実行委員■ ( 五十音順) 

相馬杜宇・石原 燃・猪熊恒和・岩瀬晶子・枝元 萌・円城寺あや・大月ひろ美・
岡本舞・沖直未・加藤ちか・金安凌平・釘本光・くまがいマキ・小林あや・坂手洋二・坂本鈴・佐藤滋・篠原久美子・清水弥生・杉浦久幸・関根信一・瀬戸山美咲・高橋長英・高橋俊也・高安智実・田根楽子・常田景子・永井愛・中山マリ・楢原 拓・西川信廣・西村壮悟・西山水木・根岸季衣・野溝さやか・平岩信子・福島明夫・洪明花・松岡和子・松岡洋子・松田美由紀・丸尾 聡・万田祐介・三田和代・みやなおこ・山本亘・山谷典子・渡辺えり

http://hisen-engeki.com/information.htm
コメント (1)
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『現代能楽集 クイズ・ショウ』本日二時 千秋楽です!

2015-03-31 | Weblog
『現代能楽集 クイズ・ショウ』。
本日二時 千秋楽です!

大西孝洋演ずる司会者のモノローグシーンを特別に公開します。

※ 司会者の孤独 ※

        前に立つ司会者。

司会者 ご来場ありがとうございます。ご一緒に二時間、ただただクイズ。クイズを楽しんでいただきたくて、このショウを企画しました。クイズを一人で見るバカはいない。クイズはみんなで楽しむもの。(正解を知らせるチャイム音を聴き)……このクイズショウはひょっとしたら毎日やっていますが毎日問題が違います。毎日問題が違うのは毎日問題を作っているからです。問題を作るのはたいへんな仕事です。とってもたいへんな仕事です。とってもたいへん……、素敵な仕事です。でもやっぱり……、素敵な仕事です、嫌になるくらい、素敵な仕事です。なのでご協力いただきたい。ひょっとしたら一部の問題は昨日のままかもしれない。それをあらかじめ知っていたらつまらないですよね。何しろクイズなので、今日御覧になった皆さんは、今日のクイズと答えを、また御覧になっていない皆さんに伝えないでください。ツイッター、フェイスブック、ダメですよ。ダメよー、ダメダメ(流行語のようには言わない)。(不正解を知らせるブザー音を聴き)……そう、私たちは問題の管理に頭を悩ませます。ですから質問カードはショウ開始寸前まで銀行の貸し金庫に保管されていることがある?(正解を知らせるチャイム音を聴き)……はい。昔アメリカではそうだったみたいです。司会者にも寸前まで知らされない。なのに司会者は少しは気の利いたことを言ったりユーモアを交えたりしないといけない。あわれな司会者。司会者は回答者になれない。賞品ももらえない。勝ち抜きはできない。永遠に司会を続けるだけ。なのにクイズ番組に司会者は本当に必要なのかとよく言われます。

        問題のランクアップを告げるような音。

司会者 そして、クイズの司会者はクイズの司会者以外にはなれない。そうも言われます。潰しがきかない。何をやってもクイズの人。ああ、(あの)クイズの人。クイズの人が普通の司会やってたね。クイズの人がドラマに出てたけどクイズの人にしか見えなかったよね。はい。そうです。専門の司会者は、普段とクイズがあまり変わらなくなるんです。クイズショウに出ている自分が自然体になるのか、普段の自分がクイズショウそのものになってゆくのか。

        問題の時間制限が迫っていることを告げるような音。

司会者 ……どうしたんです。どうしてお答えにならないんです。なんとか時間を繋いできましたが、私もお待しているんですよ。皆さんの解答を。

        問題の時間制限を告げるような音。

司会者 まさか質問をお忘れになったのではないでしょうね。

        最後の問題への解答を回答者に迫るような、音。

司会者 ……もちろん今は、クイズショウの真っ最中です。

        溶暗。


http://rinkogun.com/quizshow.html
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放射能リスクについてのクイズに登場する「イノハナ」は実在する

2015-03-30 | Weblog
『現代能楽集 クイズ・ショウ』。
その中に出てくるクイズの一つ。

Q:残された寿命が失なわれる可能性、損失余命の計算式に当て嵌めた場合、1キログラムあたり2、400ベクレルの放射能汚染がある山のきのこ・イノハナが10グラム入ったご飯を一合食べるのと、自動車を十キロ運転するのと、どちらのリスクが高いか。

汚染きのこを食べるのと、クルマの運転とどちらが「危険」かという問題。

正解は劇場でお確かめください。

で、芝居を見てくれた郡山の佐藤茂紀さんが自分で撮影した「イノハナ」の写真を送ってくださった。じっさいに福島ではみんなが食べているキノコなのである。ホントに炊き込みご飯がおいしいそうである。放射能を気にして食べなくなった人が多いのは歴然たる事実だという。


余すところ本日の二時・七時
そして明日の昼二時が千秋楽です!

http://rinkogun.com/quizshow.html

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『現代能楽集 クイズ・ショウ』明日千秋楽

2015-03-30 | Weblog
史上初のクイズ演劇、『現代能楽集 クイズ・ショウ』。

じつはけっこう存在するクイズサークルの方からもご好評をいただいています。
「とにかくリアル」「ウルトラクイズがクイズマニアの台頭で衰退したという事実に切り込んで下さったのは素晴らしいと思いました」
「 みなさん、明る過ぎる!(笑)クイズプレイヤーって、暗ーーーい人が多いのですよ。」などなど。

余すところ本日の二時・七時
そして明日の昼二時が千秋楽です!

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「クイズ王」のお墨付き

2015-03-28 | Weblog
『現代能楽集 クイズ・ショウ』の23日夜アフタートークに「芸能界のクイズ王」辰巳琢郎さんが登場。
一緒に劇作家・演出家の瀬戸山美咲さんも登壇。
辰巳さんからは「南極北極」問題について鋭い指摘を受けたが、後はクイズも進行も問題なかったようで安堵。ほとんどの問題は辰巳さんにとっては簡単すぎるのではないかと思ったが、そうでもないということだった。まあひねくれた問題もあるからだし、知識のある人ほど迷いやすいという摂理はあるのだろうな。
人間には「司会者タイプ」と「回答者タイプ」に別れるという話も出た。辰巳さんは「回答者タイプ」で、答えずにいられなくなる性分だという。なるほど司会者だとストレスが溜まることだろう。
とにかく楽しい話だった。
「クイズ王」のお墨付きをいただけたようで安堵。
辰巳さんは日本産ワインの伝道師としても知られるが、日本産ワイン普及のためのイベントもクイズ方式でできるのではなかろうか。
あ、でも辰巳さんが回答者というわけにはいかず司会者でなければらないだろうから、ちょっと難しいかな。

楽しい話を続けたかったが、深夜零時二十分発の飛行機でベトナムに向かうため、下北沢から羽田へ急ぐ。

公演情報は以下の通り
http://rinkogun.com/quizshow.html
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ベトナム帰り

2015-03-28 | Weblog
ベトナムではいろいろなことがあった。日本を離れていた72時間のうち、タイのトランジットも入れて飛行機と飛行場で25時間。賞味まる二日の中で、奮闘はした。詳細は諸事情あってまだ書けないが、食事時間以外は一時も休んでいる暇なく、まあベトナムのビールをのべ小瓶二本は飲んだ。行き来の機内でも仕事しかせず。それでもしっかり劇団公演関係者にはお土産買って帰る。基本的に眠い。

帰国直後の『現代能楽集 クイズ・ショウ』には、共同通信の、というか現在は新聞労連委員長の新崎盛吾さんが、来てくださる。新崎さんとは沖縄繋がりでもあり、いつのまにか長いつきあいとなっているが、なんと彼は早稲田大学で〈クイズ研究会〉に所属していたという! ご本人もいろいろクイズ番組に出ていたようだし、ウルトラクイズの高校生版からクイズに目覚めたとのこと。〈クイズ研究会〉部員には『クイズ$ミリオネア』で満額1000万円を獲得した猛者もいるという。
〈クイズ研究会〉については『現代能楽集 クイズ・ショウ』内で、合宿のことなど想像に任せていろいろ描いてしまったが、新崎さんに「よく調べていますね」と言われたので、とりあえず不自然なところはないようだ。
合宿も含んだ〈クイズ研究会〉時代のことを十数年後のOBたちが、亡くなった部員のお通夜で振り返る場面(台本上では「クイズ王」というタイトルが付けられている)は、実はこのシーンに出演している俳優陣の多くが「一番好きな場面」だという。演劇には「お通夜もの」というジャンルがあるのかというくらいによくそのシチュエーションが登場するが、この場面はかなりひねっている。たった6ページなのに内容がてんこ盛りの場面で、「魔法の省略法」と呼ぶ人もおり、短篇劇に挑戦している若手劇作家の方にもぜひ見ていただきたい。五十六十を超えてでなくアラフォー以下の年齢の人たちが過去を振り返るときの無惨と生々しさというものはあるはずで、俳優陣がそこに自覚的なのは嬉しいことだ。

写真は左から、新崎盛吾さん、早稲田大学で彼の後輩にあたり今回〈クイズ研究会〉OBを演じる長谷川千紗、私。終演後ロビー。

公演情報は以下の通り
http://rinkogun.com/quizshow.html
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城崎温泉のご協力を得て「クイズ・ショウ」!

2015-03-25 | Weblog
『クイズ・ショウ』には温泉の場面が出てくる。
内容は秘密だが、温泉内のエピソードで、ある映画監督の存在というか「依頼」が語られる。
その映画監督とは林海象氏のことである。
個人情報だが今夜の回は林監督が観劇している。
感想聞かなくちゃ。

そして温泉のシーンの浴衣は、城崎アートセンター館長岩崎孔二氏のご尽力で、城崎温泉つたや旅館さんに提供していただいている。

そして……、
林監督の謎も含んだ「ヌード」看板の由来については、城崎での劇作家大会に参加された方々はご存じだろう。
もうしばらく秘密にしておきます。



公演情報はこちら↓
http://rinkogun.com/quizshow.html
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「慰安婦」展は「啓発的事業」なのか?

2015-03-25 | Weblog
今日の東京新聞1面トップ記事は、見出しが〈新座市が「慰安婦」展拒否 「啓発的事業」理由〉というもの。
埼玉県新座市の市民団体「にいざジェンダー平等ネットワーク」が「慰安婦」をテーマにした中学生向けのパネル展「中学生のための『慰安婦』展」を今月二十七日~四月七日、市施設のギャラリーで開催しようとしたところ、市教育委員会が内容を把握しないまま拒否したことを報じている。
市教委は、ギャラリーの使用要領で許可しないと定めた「啓発的な事業」に当たるとするが、この要領自体も疑問視する声がある。当然ながら市民団体は「表現の自由を侵害している」などと反発しているという。
内容は十三枚のパネルを展示、「戦後、『慰安婦』たちはどうなったのですか」といったQ&A形式の文章に、図や写真を添え、韓国や中国、フィリピンの元慰安婦の証言も紹介しているという。
一月二十二日、館長がいったん申請を受け付けたが、数時間後に「市教委の許可が必要」と電話があり、求められてパネル展のチラシを提出した。二月十日に文書で「使用要領の『啓発的な事業』に該当するため許可できない」と回答があったという。
市民団体は、使用許可を求めて市教委に請願を提出。市教委は二十四日の定例会で、全会一致で不採択とした。ただし教育長の証言によると、館長や教育長を含む教育委員全員がパネルの内容は把握していないという。どういうことだ?
パネルは、東京都新宿区の「女たちの戦争と平和資料館」(wam)が制作。昨年十月から全国の希望者に貸し出し、公共施設など十七カ所で展示されており、制作者側も「公共施設が開催を拒否したケースは記憶にない。『慰安婦』は一九九七年度採択の中学校教科書に掲載されたことがあり、現在も高校の教科書に登場する。抗議を恐れて市教委が自主規制したのであれば由々しき問題だ」としている。
【新座市民ギャラリー使用要領】第6条は、「庁舎管理責任者は、次に該当する使用については、許可しないものとする。ただし、庁舎管理責任者が特別の事情があると認めた時は、この限りではない。(1)宗教的活動を目的とするもの(2)政治的活動を目的とするもの(3)営利行為を目的とするもの(4)各種事業、行事、活動等の啓発および推進を目的とするもの(5)公序良俗に反するもの」となっている。

昨年十月、安倍首相は国会で「(朝日新聞のせいで)『日本が国ぐるみで性奴隷にした』といういわれなき中傷が世界で行われている」と発言している。首相の立場で国際的批判を「中傷」の一言で切って捨てることができるのか。その物言いも彼の得意な「表現の自由」なのか。
河野談話は吉田証言に基づいて作成されたものではないことじたいは菅官房長官も安倍首相も国会で認めたのだから、そもそも「朝日新聞の吉田証言の誤報によって従軍慰安婦問題が起こった」とする朝日新聞バッシングは根拠が無い。
「河野談話」は閣議決定され現内閣も維持しており、教科書に記され続けている「従軍慰安婦問題」じたいが「存在しない」としようとする安倍首相の独断による「歴史修正主義」は、世界の非難を待つまでもなく自己矛盾している。
「河野談話の維持」が正当であるなら、教科書記載の内容に即した「パネル展」は、「歴史」を学ぶ中学生の正当な教育のためであることは疑問の余地はなく、「政治的活動」はもちろん「啓発」にもあたらないはずだ。
教科書にも載っている内容を子供たちが見てはいけないのか。こうした行政と教育の「自粛」が見過ごされ、定例化してしまってはいけない。
また、そもそも本来の意味での「表現の自由」は、市側の「主観判断」を越えて、尊重されるべきだろう。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015032590070503.html
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「芸能界のクイズ王」今夜、アフタートークに登場

2015-03-23 | Weblog
本日夜の『現代能楽集 クイズ・ショウ』のアフタートークには「芸能界のクイズ王」と呼ばれている辰巳琢郎さんが登場されます。
辰巳さんは俳優として活躍する一方、クイズ番組で数多く優勝していることでも有名で、『たけし・逸見の平成教育委員会』においての驚異的な正解率が芸能界のクイズ王として知られるきっかけとなったという。『クイズ$ミリオネア』では、満額の1000万円がかけられた最終問題に挑戦している。
辰巳さんには劇作家協会のリーディング等でもお世話になっており、今夜のお話は実に楽しみである。
辰巳さんと一緒に劇作家・演出家の瀬戸山美咲さんも登壇。
当日券はまだありますので御都合のつく方はぜひ今夜おいでください。

写真は劇中より。


公演情報は↓
http://rinkogun.com/quizshow.html
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死者を「テロとの戦い」に利用するな

2015-03-19 | Weblog
報道によれば、岸田文雄外相は19日午前、チュニジアでの観光客銃撃事件に関し、日本人1人の死亡と3人の負傷を確認したことを明らかにしたという。外務省で記者団の取材に応じた。ほかにも被害者がいるとの情報もあり、確認中という。テレビでも流していた。
チュニジアのシド首相は18日、死亡した外国人観光客17人のうち5人が日本人で、イタリア人4人、コロンビア人2人、オーストラリア、フランス、ポーランド、スペインがそれぞれ1人ずつだったと発表していた。まだ正確な状況や犠牲者の数は確定されていないだろう。
死者が人数で語られるのは虚しいことだが、日本とチュニジアの外交的な連携さえきちんとできていないことがよくわかる。この情報把握力で「邦人が人質になったら自衛隊が駆けつけて救出」という安倍首相の「夢」は、絶対に実現不可能であろうし、それでも強行しようと考えているなら別な目的が隠されているのであろう。いずれにせよ問題外だ。
 岸田氏はさらに「いかなる理由があるにせよ、卑劣なテロ行為は許すことはできない。強い憤りを感じる。断固非難する」と強調し、「国際社会とともにテロとの戦いを進めていく」と述べたが、テレビでその談話を聞いていて、激しい違和感を感じた。
 おそらく一般の観光客が亡くなったのだ。お悔やみはともあれ、「国際社会とともにテロとの戦いを進めていく」というのは、噛み合わない。事件の全容がわかる前から「仕返し」のことを持ち出すようで、実におかしい。死者をダシに使うな。世界情勢を見れば一つ一つのことに理由がある。それぞれの立場がある。「テロ一般」など、ありはしない。私には死者を「テロとの戦い」なる武装化推進の蒙昧の正当化に結びつける、じつに不穏当な発言に思われた。この感覚が、この国からなくなっていくことを怖れる。マスコミの役割も重大だし、それぞれの人が、人の命の大切さを尊重する感覚を失わないことを願う。
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『クイズ・ショウ』いよいよ明日、開幕。

2015-03-19 | Weblog
最新作『クイズ・ショウ』 いよいよ明日、開幕。
パンフレット掲載の拙文を一足早く公開します。

写真は一週間前くらいの稽古場。

………………………………

 クイズというものについてあらためて調べてみると、いろいろな発見があった。
 まず、クイズというものが、私たちの暮らしに、じつに身近なものだということだ。
 テレビ番組だけではない。ちょっとした説明や表現でも「クイズ形式」を取り入れているものが多い。かたい解説文のようなものも、たいてい末尾にある「Q&A」「よくある質問」で補われている。「質問と回答」という形だと内容に入りやすい、わかりやすい、一般化しやすい、ということなのだろう。そして「試験」とは、目的の純化された「クイズ」である。「試験をクイズだと思えば受験勉強も苦にならない」という人がいてもおかしくない。
 いわゆる「クイズ番組」について振り返ってみると、文化人類学的にも、それぞれの番組がその時々の人々の暮らしを反映していることがよくわかる。出題形式はどう変わったか、回答者は一般人なのかどうか、賞品は何か。そしてメディアの発達や社会の変化が「クイズ番組」をどのように成長させ、あるいは失速させたか。
 過去の番組を調べてみると、そのおびただしさに驚かされる。そして必ずしもテレビっ子でなかったはずの自分が、実は多くの番組を知っていることに茫然とさせられる。提供している会社のCM曲だけを鮮明に覚えているものもある(オリエンタル・マースカレー等)。過去の番組の記憶を混同していたことがわかり、大笑いしてしまったこともあった。ほとんどの記憶は七十年代以前のものだ。八十年代以降はクイズをやっている時間帯にはテレビを観ていない。
 じっさいの私たちの暮らしは、答の出せないことだらけだ。それでも私たちは何らかの選択をし、その結果を確認しつつ、次の設問に向かっている。人生そのものが「問い」と「答え」、「探索」と「発見」の追跡劇かもしれない。「マタイ伝」にも「求めよ、さらば与えられん」「尋ねよ、さらば見出さん」とある。
 「問い」そのものが含んでいる論理も、深く面白い。よくあるのが、「にわとりと卵」の「どちらが先か」という問いである。これは答の出ない問いだ。その問いがどのように生み出されたか、どうして人間はその問いを必要とするのかという「副産物」の問いも興味深い。
 そして、「にわとりと卵」の発展形として、「お化け」は「本当にいるのか」という問いがある。この問いの孕んでいる矛盾は、「お化け」が明白に存在するならこの問いじたいが成立しないというところである。極めて客観的に言えば、「ロジックそのものがゴーストを生む」ということになるが、そこに人間と「お化け」の関係の本質がある。
 前提として「お化け」が「いる」とした場合、「お化け」はこの世に常に存在するのか、相手を選んで「出る」のか、「見たい人がいるから見える」のか、という問いも出てくる。
 いうまでもなく「能」、複式夢幻能のほとんどは、お化け、「幽霊」についての物語である。私は演劇という場に、「クイズ」の世界に幻視される数多の亡霊たちを招待しようと思う。
 演劇とクイズの相性は決して悪くはないはずだ。「クイズ」という言葉を発明したのは演劇人だったかもしれないということもある。
 その経緯は以下の通り。ダブリンの劇場支配人デイリー氏が、「二十四時間以内に何の意味もない新語を流行させることができるかどうか」について友人と賭けをして、街中の家の扉や至る所に「quiz」と落書きをした。その事件がダブリンじゅうに広まり、ついには辞書にも載ったとされている。
 「クイズ」の語源については諸説あるが、私はこれが一番好きだ。


……………………………………


燐光群『現代能楽集 クイズ・ショウ』上演のお知らせ

作・演出○坂手洋二

3月20日(金)~31日(火)
下北沢ザ・スズナリ

円城寺あや 岡本舞 中山マリ
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
韓英恵 都築香弥子 杉山英之 武山尚史
松岡洋子 樋尾麻衣子 山村秀勝 宇原智茂
田中結佳 長谷川千紗 秋定史枝 齋藤宏晃 
水野伽奈子 根兵さやか 川崎理沙
松井美宣 寺本一樹 池町映菜 加藤素子

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○ぴんくぱんだー・卯月
舞台監督○森下紀彦
音楽○太田惠資
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生・久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳協力○宮本宣子
オブザーバー○John Oglevee
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 DOGSUGAR オフィス・ミヤモト   
制作○近藤順子 鈴木菜子 古元道広
Company Staff○桐畑理佳 小林尭志 宗像祥子 鈴木陽介
西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ


もちろん今は、クイズショウの真っ最中です。
まさか質問をお忘れになったのではないでしょうね。

全篇同じシチュエーションが繰り返される『8分間』の試行を経て、
全篇がクイズショウである、前代未聞の挑戦に至る。
演劇が現世(うつしよ)の謎と戯れる、「現代能楽集」最新作。

<開演時間>
20日(金) 19:00
21日(土) 14:00 19:00◇
22日(日) 14:00★
23日(月) 14:00 19:00★
24日(火) 19:00★
25日(水) 14:00 19:00
26日(木) 19:00
27日(金) 14:00 19:00
28日(土) 14:00 19:00
29日(日) 14:00
30日(月) 14:00 19:00
31日(火) 14:00


受付開始○開演の40分前 開場○開演の20分前
開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。
未就学児のご入場はご遠慮下さい。

<全席指定> 前売開始○2月15日(日)
一般前売3,600円 ペア前売6,600円 当日4,000円
U-25(25歳以下)2,500円 高校生以下1,500円
※U-25・高校生以下は劇団への事前予約(電話・メール)のみ。観劇の前日まで受付。要証明書提示。
◇サービスナイト一律2,500円(前売・当日共)

★は以下のゲストと坂手洋二によるアフタートークあり。
22日(日)14:00 寺脇研(映画評論家・プロデューサー・元文化庁文化部長)・早野透
(桜美林大学教授・元朝日新聞編集員)
23日(月)19:00 辰巳琢郎(俳優)・瀬戸山美咲(劇作家・演出家 ミナモザ主宰)

本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。


★燐光群オンラインチケット(一般・ペア前売のみ) 
http://rinkogun.com 
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。

★ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294 
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
㈰<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
㈪当日、開演の15分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。開演の10分前までにご精算頂けない場合は、あらかじめご用意したお席にご案内できない場合がございます。
※キャンセル・日時変更はできません。

http://rinkogun.com/

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3月11日が誕生日でした。

2015-03-13 | Weblog
3月11日が誕生日でした。

複雑な思いの日。
自分では誕生日を意識することも避けるような、なかなかどうしていいかわからない日です。
四年前のその日の記憶もまだまだ鮮明です。

ところが、思いがけず多くの連絡、メッセージやメールをいただきました。
ほんとうにありがとうございます。
皆さまのご厚情、励ましてくださったことに深く感謝し、身も心も引き締めています。

現在はやることが多すぎてぱんぱんなので、お祝いをくださった皆さまに個別に御礼ができずにいます。
どうかご容赦ください。

そして、ほんとうにありがとうございます。

………………

最新作『現代能楽集 クイズショウ』は、いよいよ20日に初日が迫っています。

まあ、なんというか、本当にクイズで遊んでいます。
稽古の雰囲気や勝手がかなり普段と違います。
つかみどころがないようでいて実にわかりやすい芝居になっていると思います。

稽古場でラストシーンの稽古をしていて、これまで見たことのない不思議な空気に、あー、こういうことだったか、と自分でも呆れています。

劇団員たちが稽古場で誕生祝いをしてくれました。

みんなでペーパーナイフをプレゼントしてくれました。
クジラ狂の私のために土佐仕込みのクジラ型を見つけ出し、名前まで刻印してくれています。

ありがとう。
ほんとうに。

私たちにしかできない冒険を、さらにさらに進めていきたいと思います。
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福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」アーチ型看板は、原発との共存破綻の象徴として残すべきだ

2015-03-10 | Weblog
報道によれば、福島第一原子力発電所がある福島県双葉町は、原発との共存を図ってきた町を象徴する標語が書かれた2つの看板について、老朽化が進んでいることから取り壊す方針を決めたという。
撤去される方針が決まったのは帰還困難区域となっている双葉町中心部を通る国道と役場の前の2か所にあるアーチ型の看板で昭和63年と平成3年に設置されたもの。看板には「原子力明るい未来のエネルギー」、「原子力正しい理解で豊かな暮らし」など当時町民から募集した標語が書かれていて、看板は「長年原発と共存を図ってきた町を象徴する存在」だったという。
私はこの一月に現地に立ち入り無人の街に立つこの現物を見たが、言いようのない虚しさと痛みを感じたのは確かだ。
すぐそばに、東電による原発のあるバラ色の暮らしを賛美する看板が立てられたままだったことにも茫然とさせられ、眩暈がする気がした。
町によると「震災と原発事故から4年、町への立ち入りが制限されているため看板の管理ができず上の部分のトタンが腐敗するなど老朽化が激しいことから撤去することを決めた」という。
町は新年度予算案に撤去費用としておよそ410万円を盛り込み、可決されればことし9月以降に取り外すことにしているというが、東電にもらうわけでもないその費用を使うのだったら、「原発との共存が破綻し町の暮らしを終わらせた歴史を象徴する存在」として、未来に残すべきだ。
広島の原爆ドーム同様に、この国の歴史の中で、決して忘れてはならない事実があることを、その存在をもって語り続けさせるべきだと思う。
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『現代能楽集 クイズ・ショウ』アフタートーク日程変更のお知らせ

2015-03-07 | Weblog
『現代能楽集 クイズ・ショウ』アフタートーク日程変更のお知らせ

3/24(火)に予定しておりました、坂手洋二と辰巳琢郎氏とのアフタートークは、坂手のベトナムへの海外出張の予定変更のため、急遽、3/23(月)19時の回に変更することとなりました。
この日のトークを楽しみにしてくださった皆様、申し訳ございません。
3/23(月)19時の回は、
辰巳琢郎(俳優)×瀬戸山美咲(劇作家・演出家 ミナモザ主宰)×坂手洋二
でのアフタートークとなります。
3/24(火)のチケットをご予約・ご購入のお客様で、日時変更またはキャンセルをご希望の方は燐光群 03-3426-6294 ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp  までお問い合わせ下さい。

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というわけで、ベトナム行きの日程がやっと決まったと思ったら、こういう事態になってしまった。
その日申しこまれていたお客さま、関係者の皆さま、何卒ご了承ください。

私はトーク終了後、深夜の出発。
着いたらすぐにワークショップをやることになる。
ベトナムへ行くのは七年ぶり。

この画像は三田晴代さんのもう一つのイラスト。チラシ裏面に掲載されている。最近はカラーでも印刷の値段がさほど変わらない。裏にカラーのイラストなんて、昔には考えられなかったが、この素敵なイラストを原色のまま載せることができてラッキーである。
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