Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

雨のロンドンを発つ

2010-03-31 | Weblog
雨が降りやや寒い。日本も雪が降ったりしているというが、こちらも少し気候は逆行した様子。国際交流基金ロンドン事務所にお邪魔する。いろいろと相談。ユーロスターでパリに戻る。セントパンクラスの駅はネットも電波で拾えるし、ノートパソコン用のテーブルも充実していた。……先日記した長田佳代子さんの朗報というのは伊藤熹朔賞新人賞受賞のことだったが、同賞の本賞は『ユーリンタウン』の水谷雄司さんである。めでたい。
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伊川東吾さん

2010-03-30 | Weblog
伊川東吾さんはもう二十八年イギリス在住の俳優である。映画『ラストサムライ』では切腹する敵方の大将、『スピードレーサー』にも出ている。かつては黒テントで活躍、ロンドン・ゲートシアター版『くじらの墓標』は企画段階から推進役だった。燐光群『神々の国の首都』新国立劇場公演・アメリカツアーにも出演。久々の再会でもあり、話し込む。最近フランス映画にも出ていて、その予告編はこれ〈 http://www.leherisson-lefilm.com/〉。……夜は『エルサレム』を観る。なるほど、マーク・ライランスが圧倒的。伊川さん曰くフランスの串田和美(?)・ライランスは1998年に再建されたロンドン・グローブ座の初代芸術監督で、コンプリシテにも出ている。
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サマータイム

2010-03-29 | Weblog
今日からサマータイム。時刻が一時間繰り上がる。早起きの習慣が続くままずっとデスクワーク、午後出かけて『ザ・パワー・オブ・イエス』再見。日曜日イギリスは劇場も含めて休みのところが多いので、静かな街をゆっくり歩き、コーヒー屋で本を読む。夜は、昨年『現代能楽集 鵺』演出助手担当の文学座・上村聡史さんの音頭で、ロンドン在住+研修中の方々と中華料理。やはり文学座の鍛治直人さん、ロンドン在住のプロデューサー酒井美恵さん、島次郎さんのアシスタント時代以来の長田佳代子さん。朗報が届いたばかりの長田さんの御祝いの会ともなる。
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Suicaとオイスターカード、『ENRON』と『ザ・パワー・オブ・イエス』

2010-03-28 | Weblog
ロンドンでSuica・PASUMOにあたるのがオイスターカード。保証金3ポンド。後は必要に応じチャージ。普通に片道を買うより半額以下だし、多く乗ると期間フリーパスより総額が安くなる場合もある。とにかく皆これを使ってくれとばかりに当局が力を入れている。割引制度は日本当局も見習うべき。しかしなぜオイスター? カードサイズ(普通だが)が牡蠣の殻くらいだからか。イギリス人はそこまで牡蠣好きなのか? ……あらかじめ戯曲を斜め読み、実際の事件に取材した『ENRON』を参考のため観る。今季オリヴィエ賞等で演出家賞を総なめした作品。しかし私は同じ金融業界アプローチ作品なら、デビッド・ヘア『ザ・パワー・オブ・イエス』に軍配を上げる。大人と子供くらいの実力差を感じる。ヘアのドキュメンタリーシアターに於ける蓄積された経験値は、やはりただごとではない。イギリス版上演は素朴な「そっくりさん大会」でもあるので、日本で上演する参考にはならないのだが。
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ユーロスター

2010-03-27 | Weblog
ロンポワンで公開シンポジウム。SACDルイーズ代表、EAT(仏劇作家協会)ジャン・ポール・アレーグル会長、ロン・ポワンのジャン・ダニエル事務局長、コリーヌ、通訳くみさん。私の渡仏はぎりぎりに決まったのでそんなに人は集まらないだろうと思ったが、そこそこ客席は埋まっている。話題は尽きず、あっという間に終わる。……ユーロスターでロンドンへ。新幹線みたいなものだが、より機能的なかんじも。途中一度も停まらないし、二時間半くらいの移動では「旅行」気分を持ち込まないということか。ワゴンの車内販売がないだけでそう感じるのかもしれない。あっさりイギリスに入国。
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めまぐるしい天候変化

2010-03-26 | Weblog
連絡がうまくつかなかったり、やっと晴れたと思ったら雨やらヒョウやらが降ってきたこともあって、けっきょく午後2時過ぎまで籠もって勉強。その後、いろいろと情報交換など。夜はロンポワン。グルノーブルからくみさん来る。……鳩山首相は米軍普天間飛行場移設問題に関し「決して県外をあきらめていない」と発言、しかし米国との実務者レベル協議で岡田外相はキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)陸上案など含めた県内候補地も政府案として提示するというではないか。「絞り込んだかどうか」ではなく、案を出すということはそうなっても仕方がないと思っているということだ。
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ソレイユ

2010-03-25 | Weblog
時差ぼけ続き、また3時半起床、デスクワーク。正午、ロンポワン劇場へ。ジャン・ダニエル事務局長、コリーヌ・アトランさんとミーティング。続いてコリーヌと長時間の打合せ。『だるまさんがころんだ』はタイトルからして翻訳が難しい。同じ遊びの掛け声がフランスでは「アン、ドゥ、トロワ、ソレイユ(一、二、三、太陽)」なのだ。事務所で仏版『屋根裏』の現時点での批評のコピーをもらう。かなりの数が出ている。夕方、新聞取材を受ける。終えて夜、郊外の太陽劇団へ。弾薬庫跡を改造したこの大きなスタジオを訪れるのは三年前の『エフェメラ』以来。ジュール・ヴェルヌ作品をもとにした四時間の新作。毎回違うことをしているのにこの劇団独特の空気が確実に伝わるし、極めてローテクなことをしているのに他のどの演劇にも似ていない。終演してホテルに戻ると夜中の12時半。
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フランスの消費税は19.6%

2010-03-24 | Weblog
パリ着、早々に就寝するも時差ぼけで3時半に目が覚める。ネットは繋がるので連絡、読書等。交通ストにもめげず、一昨年に燐光群公演でお世話になったパリ日本文化会館へ。幾つかの相談。……ロンポワン劇場へ。一年前、座高円寺開場プレイベントで日本に招聘したジャン・ダニエル事務局長と話。知られるとおりロンポワンもフランスの劇作家協会が設立した団体が運営を任されている。通訳がいないので私の拙い英語に長時間つきあわせてしまい気の毒。書店では仏語訳『屋根裏』が平積みされている。……フランス版『屋根裏』観る。オリジナルより刈り込んであり改変いろいろ。詳細は後日。一昨年燐光群公演を手伝ってくれた浅井宏美さん来てくださる。
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予定と宿題

2010-03-23 | Weblog
あたふたとしながらパリに発つ。ロンポワン劇場とSACD(作家協会)による招聘。26日12時半からは、『屋根裏』上演中のロンポワンTardieuで座談会。SACDのルイーズ代表、EAT(仏劇作家協会)会長、ロン・ポワン劇場芸術監督と。四月に入ってからは仏版『屋根裏』演出家オザンスキさんとの対談がある。コリーヌ・アトランさんと『だるまさんがころんだ』『上演されなかった「三人姉妹」』仏語翻訳の打合せも。他にも会う人がいる。その間に十二年ぶりにロンドンへ行ってまだ英国立劇場で上演中の『ザ・パワー・オブ・イエス』を観てくる予定。持参する宿題もどっさり。
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千秋楽を前に

2010-03-22 | Weblog
原稿をまた一つ、仕上げる。今月は単発ものも多い。午後、久しぶりに俳優座劇場。2日目には最後列でよく笑ったり咳き込んだりぶつぶつ言ったりする男性客がいて困惑したが(まあ笑うのはいいのだが)、今日も上演中にチラシ束をがさっと落としたりするお客など、相変わらず多し。『兵器のある風景』千秋楽を前に、観るのはこれで最後となる。皆さん、お疲れ様でした。……劇団員N君から結婚の報告。めでたい。
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「新劇」って何かは、いろいろだが

2010-03-22 | Weblog
原稿を進める。また一つ、締切に間に合う。午後は新国立劇場『象』。手を変え品を変えているにもかかわらず、アングラ演劇のルーツであるはずのテキストが、「新劇」として扱われている印象も。夕方、劇作家協会戯曲セミナー研修課の個別指導。終えてアルカンパニー『罪』。密度の濃い芝居を至近でみられるのは幸せ。 平田満さんたちの真摯な取り組み。淡々としているようで、けっこう強引。
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人形と人間

2010-03-20 | Weblog
午前中からやることが多い。午後、劇団新人面接など。事務所と稽古場を行き来する。夜、結城座さんのご厚意に甘えて、ニューヨークから研修に来ている若き人形師たちを『宦官提督の末裔』に案内する。その後、マット君が自ら作成した、廃物利用品だけで作った素敵な、やはり糸操りの人形を動かして見せてくれる。
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予定より二時間、長い

2010-03-20 | Weblog
ぎりぎりまで原稿を消化し、関係者に観てくれと言われていた『ヘンリー6世』、さいたま芸術劇場である。シェイクスピア戯曲を6時間にカットしたと聞いていたがなんと延べ8時間以上あって、プラス休憩時間で、結果、少々遅れてでも行こうと思った俳優座劇場へは行けず。蜷川幸雄さんと久しぶりに立ち話。なんともお元気な大先輩である。終演後、一部の俳優さんらとお話。
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高円寺と六本木は代々木乗り換えが便利

2010-03-18 | Weblog
午前十時、劇作家協会新理事会。忙しい五名が揃う。晴れて社団法人化された協会だが、代議員と五名の理事しか決まっておらず、これから他の人事が決まってゆく。久しぶりに座高円寺に顔を出す。午後は杉並区との打合せ。未来に向けて内容の濃い会議となる。そのまま事務所で締切原稿を仕上げ、俳優座劇場へ。音楽担当の大友良英、Sachiko M、近藤達郎のお三方とお話。近藤さんは二兎社の新作『かたりの椅子』の音楽も作っている。
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富良野塾の劇を初めて観る

2010-03-17 | Weblog
午前中、溜まっていた仕事を消化してゆく。午後、富良野GROUP『谷は眠っていた ~富良野塾の記録』(倉本聰作・演出)を観る。最終公演の大千秋楽。富良野塾一期生の群像を描く。これまで、もと劇団員も含めて富良野塾出身者を何人か知っているが、富良野塾の演劇を観るのは初めてである。なるほど、彼らもみんなここでの体験が自分の根っこになっているのか。終わって倉本さんに挨拶。初めてお話ししたのは1999年1月、札幌での劇作家大会でのことである。あっという間に十年以上が経っている。
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