Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『8分間』東京公演いよいよ明日まで。

2014-11-29 | Weblog
いよいよ明日までとなりました。『8分間』東京公演。
当日券は出します。
お見逃しなく。
読売新聞に載った劇評は絶賛といっていいものだが、ネタばれといえる部分もある。が、どんなに予想してもじっさいに観てみないと実体がわからないのは確かなので、かまわないのだ。百聞は一見にしかず。
写真は『ゲーム』のシーン。


…………………………………

公演情報は以下の通り。

…………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
日曜・祝日 14時開演
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『8分間』東京公演後半突入

2014-11-27 | Weblog
『8分間』東京公演後半突入に突入しています。

広報では鴨川てんし・中山マリがダブルキャストということになっていますが、東京公演は二人とも出演しています。
そもそも鴨川てんしが某超大作戦争映画(詳報はいずれお届けします)に主要な役で出ており、その撮影とのバッティングで稽古にあまり参加できないだろうということから決めたことです。でも結局鴨川さんはスケジュール調整ができたわけです。

───────────────────────────────
以下は、制作部がまとめてくれた、11/24(月)アフタートークでの、竹下景子さんのお話です。
───────────────────────────────
坂手さんの芝居はいつも、今の出来事を、芝居を観ているということを忘れさせてくれるくらいの迫力を持って発信されていると思うのですが、『三分間の女の一生』(私が2010年に出演した燐光群・坂手さんの作品)もそういう、いろんなテーマの集合体だったと記憶しています。今回はその延長線のような、でもより身近な場所が舞台となっていて、私たちはこういう社会でまさに呼吸しているんだということを思い起こさせてくれますよね。

舞台にはいろいろな見せ方とか演じ方とかがある中で、「今、ここでしかできない」という表現をおそらく坂手さんはいつも探っているんじゃないかと。だから、演劇って、およそこんなもんだっていう先入観や既成概念をどんどんとっぱらってもらいたいと思いますし、だからこそ、今までもいろんな劇作家が実際にいた訳ですよね。ひとつのものが生まれ、またそこからさらに違う可能性が生まれていって欲しい、ということをすごく思います。

いまのこの空気を呼吸しているからこそ、生まれるものがあると思うんです。

古典を繰り返しできるのも舞台のひとつの素晴らしさですし、その対極にこういう、坂手さんが作っていかれるような世界もある、そのどちらにも関わっていきたいという意識はあります。売り込んでいるんじゃないんですよ(笑)。

サブカルチャーとしてのアニメなどが、今の日本の文化だと思われているようですが、こういうものこそ、色んな場所で色んな人に観て欲しいと改めて感じました。

http://www.takeshitakeiko.net/

竹下さん、素敵なお話をありがとうございました!

https://www.facebook.com/events/1561102154123147/permalink/1574202106146485/

…………………………………

公演情報は以下の通り。

…………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プラットホームが劇場に出現

2014-11-25 | Weblog
『8分間』、いったい何が起きているのかと各界に話題を呼びつつ上演中。
どうみても本物のプラットホームが、劇場に出現しています。
しかも座高円寺1の幅いっぱい。俳優たちは毎回そこを駆け回っています。
本日は初の一日に2ステージ。まもなく夜の部開演です。
早いもので明日が中日。今月いっぱいの上演です。

幕が開いてからもやることがやたらとあって、皆さまへのご連絡が行き届いていない面があるのですが、ぜひぜひおいでください。
昨夜も締切の迫った書評を書いていて明け方になり、少しは蒲団で寝なければと蒲団に二時間潜り込む。それでもやることがすべて消化できない。いろいろこだわっていることが多いということなのかもしれない。
どうもあなたは自分の体力に依存しすぎだ、と妙な言い方をされたりする。いや体力は落ちてるんだが若い頃よりは。鈍感力がまさってきているということなのであろう。
新潟演劇大学で出会った人たちが連日観に来てくださり感激する。初の新潟公演、来年こそ実現するといいな。
昨日の竹下景子さんとのトークのことも劇団HPでまとめている途中なので、アップできたらご報告します。セットがリアルなのでプラットホームで話しているみたいで不思議な感じだった。

…………………………………………………………

公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竹下景子さんトーク 『3分間の女の一生』→『8分間』

2014-11-24 | Weblog
本日の『8分間』公演は、終演後に竹下景子さんと私のアフタートークがあります。
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

竹下景子さんとは同じ座高円寺で 『3分間の女の一生』という作品でご一緒しました。
はい。3分間から8分間へと、時間というか分数にこだわるシリーズが継続しているのです。
このときは景子さんが大きな時計をぶら下げているチラシ・ポスターの写真が話題になりました。
景子さんには『チェックポイント黒点島』という劇でもかなりいろいろなことをやっていただきましたが、『3分間の女の一生』でも大活躍していただきました。ジェットコースターに乗ったり、潜水したり、小山萌子とベッドシーンがあったり、ご自身をモデルとした人形による人形劇を演じたり……。

『3分間の女の一生』のキャッチコピーは以下の通り。

すべてのシーンが3分間!
3分間は私の宿命
3分間は私の幸福
3分間は私のキーワード
楽しい時間の牢獄。天国から地獄まで、息を止めて待ちましょう!
3分間は日本の「高度経済成長」を象徴する単位。
公衆電話の市内通話時間、
インスタントラーメンの茹で時間、
レトルトカレーの加熱時間、
3分間スピーチ、
ボクシングのワンラウンド、
そして「ウルトラマン」の地球滞在時間。

すべてのシーンが3分間で描かれる、
世界演劇史上初の試みに、ご期待下さい。

……で、今回の『8分間』です。
「3分」「8分」を守る縛りは、今回の方が厳しいです。
さて。景子さんからどのようなご感想をうかがうことができるか。



公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『8分間』開幕。

2014-11-23 | Weblog
燐光群最新作『8分間』ついに開幕。

前半、こんな芝居は観たことがないという、茫然とした空気に包まれた観客席の雰囲気は愉快。
だけどいつもよりエンターテイメントだと言ってくれる観客多し。

太田惠資さんがぎりぎりまで曲を改良、みごとにヴァイオリンの旋律が舞台を締める。島猛・太田惠資のカップリングは最強である。
ご来場に感謝。本日日曜日はほぼ満席だが当日席も用意。
開幕したけどいろいろやること多し。まあそういうものである。

…………………………………………………………


公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『8分間』初日。

2014-11-21 | Weblog
燐光群最新作『8分間』本日初日。

以下、当日パンフレットの私の文章より。

……………………………………

ご来場ありがとうございます

いま皆さまの目の前にあるプラットホームは、「関東地方の架空の駅」という設定になっている。
そうはいっても観ている方の意識の中で、それぞれ見知ったどこか具体的な駅に当て嵌めたり、特定されたりしていくのかもしれない。
まあ、どうしても私の知っている駅に似てきてしまうというのも確かだ。私の最寄り駅は、過去十年同じである。それ以前の九年間も、最寄りではないけれど微妙に最寄り駅より離れている程度だったので頻繁に利用はしていた。もう二十年にわたってほぼ私にとっての、最寄り駅。
私鉄である。鈍行しか停まらない。隣の駅が近く、視認できる位置だ。いちおう閑静な住宅街。沿線では人気の駅らしく、「住んでみたい街」人気投票では常に上位に入っているらしい。
なにしろプラットホームの幅は狭く、一番狭い端っこは四メートルしかない。柱は、茶色の塗料をぶ厚く塗ってはいるが、H鋼。おもちゃのような駅である。滅多に誰も見ないのだろうが見上げれば、ホーム上唯一の構造物である吹き抜け天井の屋根は部分的にプラスチックの波板だったりする。
線路に対するホームの高さは、路面電車でない駅にしては、かなり低い部類だろう。ホームの真横にある踏切からは、その気になれば横断中にホームに上がることができるはずだ。広告の看板やレールに隣接する建物も、普通より「近すぎる」気がする。ホームから街の気配を感じたり覗いたりすることができる。街との一体感はある。
もう二十年くらい昔になるのか、この駅の一つだけしかない改札が改築されて地下になる前は、プラットホームと繋がったレールとレールの間の位置に、改札があった。つまり、踏切を半分渡って、改札を通って入る。踏切の遮断機が下りたら、もうプラットホームに行けないのである。そんな時代もあった。
私が杉並区在住三十年余なのは隠しても仕方ないので、まあ杉並区である。隣接する四駅内を転々と引っ越してきた。『神田川の妻』という居住地近辺の劇を作ったこともあるので、およそ特定はされるだろう。そのせいかこの劇はどこか、『神田川の妻』に続く「東京杉並版『わが町』」であるような気がする。なにしろ杉並区の劇場〈座高円寺〉で初演されるに相応しい。
鈍行しか止まらないために急行の駅との調整によってダイヤは決まってくる。最新の時刻表の変更で、十時から五時までの間、その一時間内の発車時刻はほぼ同じになった。分の欄に同じ数字が縦にずらりと並ぶ。一時間以内での調整なので少し短い間隔で次の電車が来る場合もあるが、半分以上が「8分間隔」である。駅のホームに着いて、たった今、前の電車が発車したというようなときは、「ほぼ8分、少なくとも8分待てば次の電車が来る」のである。この駅の利用者の中には、無意識も含めて「8分間」の感覚が染みついているはずだ。
ところで、アメリカのSF映画『ミッション・8ミニッツ』という、同じように「8分間で何かが起きる」というものがあるのだが、私はこの映画を飛行機の中で観たはずなのだが、その存在自体を忘れていたし、この劇とは内容的に関係はない。
ただ、「8分間」というのが、何か、この劇でも起きるこの現象にはぴったりの長さなのである。もう半世紀近く前に書かれた筒井康隆さんの『しゃっくり』では10分の設定なのだが、それではちょっと長すぎる。
なんのことだかわからないかも知れないがご了承ください。御覧になればすぐわかるのです。開幕の8分ちょっと後に。

…………………………………………………………


公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/happunkan.tokyo.html

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健さんの死は日本映画の「戦後」の終焉なのだ。

2014-11-20 | Weblog
衆議院解散するだと。
自民党は少々議席を減らしても多数を維持できるからちょっとでも延命したいため解散するだと?
民主党は今のところ候補者を用意することを怠っているから太刀打ちできるわけがないだろうからって?
こんな解散~選挙は税金の無駄遣いだし、違憲である。
憲法違反という審判の下った選挙制度のままやること自体が国民を愚弄している。
というか、憲法を変えるために維新なども取り込み「憲法改悪与党」を作るための再編なのであろう。
許されないことだ。経済的に破綻が目に見えてきている今、戦後の自民党体制維持のつけが回ってきてこうなったこともわかっているはずだ。なぜみんな怒らないのだこの国は。

高倉健さん亡くなる。今の時代を通り抜ける健さんをもう一度観たかったという気はする。残念。時代の変遷を感じるというか、やはり人は死ぬのだなということ。
その訃報報道により衆院解散報道が薄まってしまったのはまた別な話だが残念だ。

健さんの死は日本映画のある意味での「戦後」の終焉なのだ。

邦画と洋画、公開本数は洋画が多いというが、フランス映画社が倒産。シネコン隆盛=映画館のコンビニ化、ネット配信の時代の到来の犠牲だろう。
この会社のスタート以来の歴史は、私が映画を見始めた時代とぴったりシンクロしている。
アンドレイ・タルコフスキー、テオ・アンゲロプロス、エミール・クストリッツァ、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、ロベール・ブレッソン、ジェーン・カンピオン、チャン・イーモウ、アニエス・ヴァルダ、ピーター・グリーナウェイ、アキ・カウリスマキ、ホウ・シャオシエン、フランソワ・トリュフォー、タヴィアーニ兄弟、ビクトル・エリセ、ルイス・ブニュエル、ジャン=ジャック・ベネックス、アラン・レネ、フェデリコ・フェリーニら、そうそうたる監督たちのデビュー作近辺、巨匠陣は後期代表作を配給している。ここが配給したもので映画館で初めて観たのはロベール・ブレッソンの『白夜』。美しい映像だった。もちろん、最高の成果はテオ・アンゲロプロス 『旅芸人の記録』だろう。
しかし韓国・中国映画が多く入ってくる現在、「洋画」という言い方はヘンだな。「西洋」の「洋」でなく「海を渡ってきた」の「洋」ならいいわけか。やはり日本は島国だけに。

流行語大賞。発表された候補の五十語、あんまりテレビ見ないのでよくわからないや。「ダメよーダメダメー」全然面白くない。気色悪いし。「壁ドン」て、かなり大時代的だが。面白いのか? つーか、くさいし。「マイルドヤンキー」矛盾してる。だったらヤンキーじゃねえし。「STAP細胞は、あります」は流行語なんかい? 「号泣」というより泣き叫び会見の元兵庫県議・野々村竜太郎某に流行語大賞? 面白くないし、いじめだよ。いくら何でも。
錦織選手「勝てない相手はもういない」は流行しているのかどうか知らないが、こういう自己暗示が必要な人が多い時代ということなのだろう。

ロシアで隕石が落下? なぜロシアばかりなのだろう。世界中どこにせよ、原発に落ちたらいちころだ。

そんな世の中の趨勢をよそに、場当たり終了。今日はゲネプロ。最新作『8分間』。自分にだけ許す写真公開。
え、本物のブラットホームでしょ?
……はい。そう見えたら嬉しいです。

公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道事故で人が消えるケース

2014-11-17 | Weblog
『8分間』は、電車やプラットホームに関する劇である。
電車やプラットホームですぐに連想するのが乗客が関わる鉄道事故である。じっさい、鉄道にまつわる事件は多いし、意識してみるとそういうニュースはちまたに溢れている。この稽古場写真もそういう事件に関連している。
(写真は、左より、さとうこうじ 猪熊恒和 秋定史枝 岡本舞 荻野貴継 松岡洋子 長谷川千紗)

大阪で、人が飛び込んだが、その飛び込んだはずの人間がどこにも見つからなかったというニュースがあった。
16日午後4時20分ごろ、大阪府泉大津市の南海本線泉大津駅に進入した関西空港発難波行きの空港急行電車。女性が飛び込んだと大騒ぎになったという。
その場に居合わせた人が撮影したとみられる停止後の電車の写真がインターネット上に掲載。「人身事故なのに死傷者がいない」として「人が消えた」とネット上でも騒ぎになったらしい。
じっさいには運転士が、線路上でしゃがんでいる女性を発見し、急ブレーキをかけていた。大阪府警泉大津署によると、車掌が降りて確認したところ、車体に接触したような形跡はなく、女性は「飛び降りたんや」とだけ言い残し、ホームによじ登って走り去ったそうな。
同署は女性が電車との接触をどのように避けたのかは不明と説明。一方、南海によると、車掌は電車停止後、女性が車体の下からはい出てきたと説明しているという。同署は列車往来危険の疑いがあるとして、駅の防犯ビデオを調べるなどして女性の行方を捜している。
というのが、産経系のネットニュースのあらましだが。
なんだか関西のギャグのようでもあるが、とにかく人は死なないでいてくれた方がいい。

私らが今やっている劇は、人が消えるわけではないが、もっと不思議なことが起きる。
そんなこんなで燐光群『8分間』、本日より劇場入り。



他にも稽古場写真がいろいろなところで見られます。

ホームページは以下より。
http://rinkogun.com/happunkan.tokyo.html

今回は「燐光群を観る会」でホームページを作ってくれてもいる。
https://www.facebook.com/pages/燐光群燐光群を観る会/1568927643319603?ref=ts&fref=ts

公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『8分間』東京公演は今週金曜日21日が初日です

2014-11-16 | Weblog
燐光群最新作『8分間』。
稽古場での稽古は今日まで。
明日は劇場入り。

今日は矢内原美邦マスターが『桜の園』があいたばかりで忙しいのに振付確認に来てくれる。
ワンシーン8分ぴったりにはなかなかならない。
各シーン冒頭に新しい設定を追加する。
さらにびりびりするライブ感覚に向かいたい。

写真は、左より、円城寺あや さとうこうじ 東谷英人 大島葉子 大西孝洋 猪熊恒和。

他にも稽古場写真がいろいろなところで見られます。

ホームページは以下より。
http://rinkogun.com/happunkan.tokyo.html

今回は「燐光群を観る会」でホームページを作ってくれてもいる。
https://www.facebook.com/pages/燐光群燐光群を観る会/1568927643319603?ref=ts&fref=ts

公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!

──────────────
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手塚とおるテレビドラマ初主演

2014-11-15 | Weblog
燐光群公演『天皇と接吻』『阿部定と睦夫』で強い印象を残した手塚とおるがテレビドラマ初主演の報。
今年は『ルーズヴェルトゲーム』の野球部監督役が目立っていたが、一般的にも注目されていたのだな。

手塚君とは私が戯曲を書いた『青空のある限り』で初めて会った。先頃亡くなられた中川安奈さんとTOKIOの長瀬君が中心だったが群像劇だったのでいろいろな人に出会った。その後燐光群に何度か出る青年座の小林さやかもいた。高畑淳子さんとかチェッカーズの高杢氏とか花組芝居の大井君とかとも初めてご一緒した。高校の後輩であるさとうこうじと東京で初めて会ったのもこの劇のおかげである。まさかと思ったら下級生で目立っていた彼だったのである。手塚君はトロンボーンを吹いているふりがおかしかった。故松本きょうじさんとご一緒できたのがこの芝居だけだったのが改めて残念。

手塚君とは〈Production坂手塚〉というプロデュース団体をつくり『男の一生』という二人芝居をしたこともある。半分が即興というクレイジーな企画でリピーターが多かったことを憶えている。

ともあれとおるちゃん映像初主演。がんがん行ってほしい。
彼は別名「手長とおる」とも呼ばれていて手が凄く長い。ご注目あれ。

記事は以下の通り。

連続ドラマ「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」などに出演し個性的な演技で話題を呼んだ俳優の手塚とおるさんが、2015年1月期にテレビ東京で放送される深夜ドラマ「太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~」でドラマ初主演することが14日、明らかになった。同局ドラマ制作部の濱谷晃一プロデューサーは「自分でお願いしておきながら、まさかの手塚とおるさん主演です。手塚さんは、癖のある役を演じさせたら右に出るものはいない日本の誇る“怪優”。そんな“怪優”を処世術を学ぶコメディーの主役に抜てきできるなんて、プロデューサー冥利につきます」と語っている。
「太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~」は、人気のビジネス書「正しいブスのほめ方」「正しい太鼓のもち方」(トキオナレッジ著・宝島社)が原案の、「正しいほめ方」など処世術を笑いながら学べる新感覚ドラマ。手塚さんは、“ほめワード”というポジティブ兵器でコミュニケーションに悩む人たちを救うオンラインシミュレーションゲーム「世渡りWARS」では、3人の“太鼓持ちの達人”のうちの一人で軍人のキャラクター・スタローン大佐、現実世界ではいつもクレーマーと向き合っているスーパーの店長・岡部浩太郎を演じ、木南晴夏さん、柄本時生さんも出演する。

 手塚さんはドラマ初主演について「『僕で大丈夫かな?』って思いました。52歳で主演って……。何をどうすればいいか分からなくて、ずっとドッキリ感覚でした」と胸中を明かすと「脇でどうするかっていうのを考えてきた人間ですから、そういう人間を主役にしようっていうテレビ東京ってすごいなって、そっちに興味がありますね」ともコメント。さらには「人をほめるドラマなので、この世知辛い世の中で、何とか“平成の植木等さん”みたいになれるといいかなと、思っています。『平成の太鼓持ち』として『昭和の太鼓持ち』の植木等さんを目標に少しでも近づければと思っています」と意気込んでいる。

 ドラマは、毎週月曜午後11時58分~深夜0時45分に放送予定。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『8分間』 AI・HALLホームページにインタビューが載りました

2014-11-14 | Weblog
『8分間』を12月に上演するAI・HALLのホームページにインタビューが載りました
こっぱずかしいですが読んでください
俺はいつもの非戦を選ぶ演劇人の会・憲法9条シャツを着ている

http://www.aihall.com/

…………………………

【AI・HALL共催公演】燐光群『8分間』 12/5(金)19:00、12/6(土)14:00/19:00、12/7(日)14:00

アイホールでは12月5日(金)~12月7日(日)に共催公演として燐光群『8分間』を上演いたします。本公演は、社会への鋭い視点と卓越したアイデアに満ちた燐光群の最新作です。駅のプラットホームで様々な状況に対応する人たちの姿を通し、労働、家族、生活、教育の問題や「生きものとして生きる感覚」をシビアに、ユーモラスに描き出します。作品について、坂手洋二さんに伺いました。

■『8分間』について
 2014年の燐光群は、3月に現代能楽集『初めてなのに知っていた』、5月に劇団員・清水弥生の新作『ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド』、夏には『カウラの班長会議 side A』で豪州の俳優を迎えた日本・オーストラリアのツアーと、色んな方向の作品を上演してきました。その最後を締めくくるのが、新作の『8分間』です。
 今作は、昼間の駅のプラットホームを舞台に、同じシチュエーションの異なる8分間が繰り返される、いわゆる“タイムループもの”です。電車に乗り遅れた主人公がホームで次の電車を待っていると、女性が電車に足を挟まれて出られなくなり、乗客たちがみんなで女性を助けようとします。この状況が何度も繰り返されます。ケースによっては救出できるときもありますが、ほとんどが上手くいかない。主人公以外の登場人物は8分間が繰り返されていることに気づかずに物語は進んでいきます。「屋根裏」という狭い“空間”ではなく、今回は8分間という“時間”ですが、「閉じ込められる」という設定は『屋根裏』と似ています。

■タイムループで現代社会を照射する
 タイムループの話は、筒井康隆さんの短編集『東海道戦争』(1965年)に収録されている『しゃっくり』が、日本初と言われています。つまり、“タイムループもの”と呼ばれる、時間が繰り返される話は、昔からあったわけではなく、ここ数十年の間に出てきたものなんです。『8分間』も“タイムループもの”の王道を行きたいのですが、SFにはしたくないと思っています。8分間の繰り返しから見えてくる現代の出来事、空気、そういうものを出していきたい。そもそも、この手法を使いたいと思った動機は、現代の社会問題をより大きな視野で捉えたいと思ったからです。今の社会は、僕の脳みその中だけでは回収できないくらいおかしくなってしまっていると感じています。5年前、10年前なら有り得ないことがどんどん罷り通っている。例えば、福島第一原発の汚染水流出に関するニュースも、数年前ならみんな「大変だ!」と騒いでいるのに、今は報道を見てもスルーしてしまうほど、麻痺してしまっている。こんな世の中で、何か一つのトピックスについて理性的に取り上げたとしても、現実の混沌に負けてしまう。だから、『8分間』では、ループを使って、生活の至近距離から日常に潜む悪夢を描くことを試みます。

■東京という“町”
 僕は稽古場で「この作品はとても変形的なソーントン・ワイルダーの『わが町』だ」と言っています。『わが町』(1938年)は、二つの家族を描くことで、そこに住まう町のことが語られます。ワイルダーの出身地であるアメリカは、フロンティアと呼ばれた辺境地帯を開拓していった時代があり、自分たちで町を作り上げてきたというバックグラウンドがあります。だから、「新しいところに町を作っていく」という物語は普遍的な強さを持っており、アメリカに限らず、マカロニ・ウェスタン(イタリア製西部劇)で有名なセルジオ・レオーネ監督の映画『ウエスタン』でもモチーフになっています。
 日本でも、終戦直後に農地改革が行われたことで、土地が拓かれ、工業地帯ができ、町が開発されていった時代がありました。僕は以前、松本修さんのMODEに、『わが町』を原作にした『わたしが子どもだったころ 瀬戸内版』を書き下ろしたことがあります。その時は、瀬戸内海の何もない場所から開拓され、4万人が移住して生まれた新しい町、岡山県の水島臨海工業地帯をモチーフにしました。
 今までの僕にとって、“わが町”は故郷の岡山でした。ところが、30年近く東京で生活していると、ある種の馴染みが出てきて、やっと、自分が住み続けている東京の小さな町をモデルに描いてみようと思うようになりました。今回の作品は、東京の町のあり方を背景に、狭い地域に密集して生活している違和感や、そこに住んでいる人々の物語を通じて、東京の“わが町”を描いてみたいと思います。
 作品内に具体的な駅名や地名は出てきませんが、僕がよく利用している京王井の頭線・浜田山駅がモデルになっています。この駅の時刻表は午前9時頃から毎時同じタイムテーブルで、ほぼ8分間おきに電車が来るようになっています。だから、乗り遅れたら次の電車まで8分間待つ、そういうタイムラグが体に染み付いています。浜田山駅は住宅街の近くにあるため、午前の遅い時間帯や正午に駅のホームにいると、お年寄りや若者、ベビーカーを押している人や、何の仕事をしているかわからない人など、色んな人たちが往来します。『8分間』にも、そういう平日の昼間にいる人たちが登場します。登場人物は20名近くいるのですが、わざと固有名を出さず、その背景もほとんど説明していません。その匿名性が、駅のホームで知らない人が出会うというリアルな状況を、出してくれるのではないかと思っています。

■出演者・振付について
 今回は鴨川てんしと中山マリのダブルキャストで上演します。同じ役を男と女が演じるのも今作の面白いところのひとつです。
 客演陣も個性豊かな方々です。燐光群ではお馴染みの円城寺あやさんや岡本舞さん。今年3月に燐光群で初舞台を踏まれた大島葉子さん。僕の高校の後輩であるさとうこうじくんや、『ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド』(今年度劇作家協会新人戯曲賞最終候補作)で主演したDULL-COLORED POPの東谷英人くん、中津留章仁最新作『八月の雹』にも主演した荻野貴継くん、などです。特に大島葉子さんは、カンヌ国際映画祭コンペティション部門招待作品に選ばれた河瀬直美監督『朱花(はねず)の月』で主演を務めるなど、話題作の多くに出演、映画分野では「知る人ぞ知る」重要なキーパーソンです。彼女はモデルもやっていますし、「叫ぶ詩人の会」で活動していたドリアン助川さんとコラボレーションして朗読イベントをするなど、様々な活動をされている俳優さんです。
 また、今回も矢内原美邦さんが振付したムーブメントが入っています。彼女はまず俳優から動きや表情を出してもらい、それらを組み合わせて振付していくのですが、今回は僕と矢内原さんの共同で行っています。彼女が稽古場に来たのち、1週間は僕が振付し、それを彼女に直してもらうといった流れで進めています。
 同じ状況を繰り返す今作では、俳優から「3回目か4回目かわからなくなる」「このシーンは、さっき繰り返した台詞じゃないと落ち着かない」など、文句がものすごい(笑)。しかし、この稽古場でのやり取りが演劇の基本だと思います。僕は、演技とはアクション(行動)じゃなくてリアクション(反応)だと思っています。舞台はお互いのリアクションが取れるように創っていかなくてはいけない。ちょっとしたことで展開がすべて変わってしまう。微妙な違いの積み重なりが大きな違いになっていく。今の稽古場は、そういうことを確かめられる現場になっています。

■自らの体験を経て描くもの
 先日、「坂手くんの作品は電車の話が多いよね」と言われまして…。確かに『いとこ同志』『パーマネント・ウェイ』など、電車に絡んだ話が多い。僕は18歳まで岡山県の田舎に住んでいて、バスに乗ることさえなく、自転車で通学していたので、電車というものが珍しく、憧れがあるのかもしれません。もしかしたら今回の公演で、僕の潜在意識にある電車に対する何かが、解き明かされるかもしれませんね(笑)。
 舞台は東京なので、震災や放射能のことも当然出てきます。2011年3月11日、東京では全ての電車が止まった瞬間があり、そのことを東京にいたみんなが体験しました。そのときに感じた何かが作品のヒントになっていますし、その震災で踏まえたことを描いています。ただ、台詞の中で震災にまつわる単語はほとんど使わないようにしています。世の中ではそういうことが隠されていると思うからです。東京が震災にまつわる何かを隠そうとする雰囲気、それが『8分間』のテーマの一つになっていると思います。
 8分間がタイムループする作品ですが、途中からは、かなり奇想天外な展開になっていきます。実は、僕もこんな劇は見たことがありませんので、ぜひご期待ください。

(2014年10月31日 大阪市内にて)


http://rinkogun.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界演劇史上初の試み

2014-11-12 | Weblog
最新作『8分間』、戯曲脱稿後、とにかく初日までがんがん稽古とプラン確定を進めていく日々である。
最後の3シーン以外は通してみたが、冒頭より数シーンめから、これはやはり何か尋常ではないことが起きているのだなということがじんじんと感じられてくる。
それは着実に手応えとして手に入れてきているものでもあるのだが、今回はとにかく、こんなことやっているのはこれまでどこでも見たことないよ、ということでもある。
「世界演劇史上初の試み」が、あるのだ。
アイデアであり基本構造としてでもある。
これは観ていただかないと、しかたがない。
ネタバレでお知らせしてもいいのだが、というか、既にいろいろ情報は露出しているのだが、作っている側自身も、ほんとにこんなことやっちゃってるな、と、呆れるというか、いやいや呆れている場合ではないぞそれどころじゃないぞ、という感じなのである。
こればっかりは、ほんとうに観ていただかないとわからない。
私たちも本番に向けて、「これはいったいどうなるのだ!」ということを「こうするのだ!」に向けてやっていくのである。
一昨日から稽古場に島猛の音響プランが入ってきて、やはりさすがである、焦点が一気に絞られてくる感じがする。

「世界演劇史上初の試み」というのは私の口癖で、ときどきプランナーの方に「世界演劇史上初の試みを最低三つは入れましょう」と言ったりする。
新国立劇場で演出した『マッチ売りの少女』で美術家の妹尾河童さんにもそんなふうに言い、じっさいあのときも世界演劇史上初の試みが三つ入った。もう隠さなくてもいいだろうから言ってしまえば、「動いていることを悟られないうちに動いている舞台」「降っても積もらない雪」「客席と舞台を包囲する街」である。この劇はNHKで何度も放映されたが、このアイデア群のめざましさは映像で観たのではまったく伝わらない。それこそ演劇らしいことである。
過去に例のないことについてチーム間でアイデアを出しあっていく醍醐味は、演劇の持つめざましさの一つである。
『屋根裏』も「世界演劇史上最も小さな舞台空間」であり、それは理由があるからこそそういう評判を巻き起こし、御陰様で「そりゃ一度は観てみたい」ということになり、来年も世界三大演劇祭の一つと言われているらしい某演劇祭に呼んでいただいている。久々に国内ツアーもする。

「世界演劇史上初の試み」という大風呂敷は、まあ、楽しいことであり、ときにはそうして、手に負えるかどうかわからないことに手を出していくドキドキとした感じが明白な仕事をしないといけないと思う。
『8分間』は、劇の仕組み自体でそれをしている。誰にでもわかる、唖然とする形でだ。
俳優陣も、こんな体験はしたことがない、と確実に断言できるところに立たされている。
三田晴代さんの宣伝イラストも、やり取りに時間をかけた。この絵にも秘密が隠されている。

八月に真冬のオーストラリアで体調を崩して以来、いろいろな意味でじわじわと復活してきた。
脱出である。

公演情報は以下の通り。

…………………………………………………………

燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

──────────────

昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

──────────────

坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!

──────────────

★詳細は燐光群HPまで

http://rinkogun.com






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「紛争地域から生まれた演劇」今年も

2014-11-07 | Weblog
年末恒例、国際演劇協会日本センターによるリーディング&レクチャー「紛争地域から生まれた演劇」。概要が発表されたので転載する。
この企画は林英樹さんが中心で担ってこられたものである。私もいろいろと人や作品を紹介したり相談に乗ったりで、協力してきた。珍しく今年の作品・作者については、まったく協力・応援していないので、その埋め合わせというわけでもないが、該当地の専門家ではないので今まで遠慮してきた「シンポジウム」への参加を引き受けることにした。

予備知識のない作品と作家ばかりなので、これから触れていくのが楽しみである。
私はいつもイスラエルの作品には一定の疑問符がつくのだが、今年の作品はロンドンのカンパニーで制作され、昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、現在、英国ツアー中のほやほやの新作だという。
女性が外出時に身を隠す、例の衣裳のことである「ブルカ」を題材にした作品も興味深い。
ナイジェリアのウォレ・ショインカさんはアフリカ初のノーベル文学賞受賞作家という。ナイジェリア内戦中、投獄された経験をもとにした作品らしい。

来年頭に予定されている日韓演劇交流センターによる韓国戯曲リーディング同様、この企画は、アクティヴな演出家・俳優たちの出会いの場でもある。

紛争地域から生まれた演劇 シリーズ6 リーディング&レクチャー
「私たちは戦争、暴力、支配を超えられるか? 1914-2014: 第一次世界大戦から100年」

【リーディング】
『燃えるスタアのバラッド(Ballad of the Burning Star)』(UK/イスラエル)
作:ニル・パルディ(Nir Paldi)
翻訳:角田美知代
演出:大谷賢治郎、出演:小山萌子ほか

【リーディング】
『ブルカヴァガンザ(Burqavaganza)』(パキスタン)
作:シャーヒド・ナディーム(Shahid Nadeem)
翻訳:村山和之
演出:西沢栄治、出演:円城寺あや、明樹由佳ほか

【ITI特別講座】
『狂人と専門家(Madmen and Specialist)』(ナイジェリア)
作:ウォレ・ショインカ(Wole Soyinka)
翻訳・講師:粟飯原文子 台本一部朗読:新井純

期間:2014年12月19日(金)~23日(祝・火)
会場:東京芸術劇場アトリエウエスト
料金各回:1500円
ご予約・お問合せ:公益社団法人国際演劇協会日本センター事務局
E-mail ititicket@gmail.com TEL 03-3478-2189(平日11時~17時)
チケット前売開始:11月20日(予定)

【スケジュール】
12月19日(金)
19時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
上演後   トーク:ニル・パルディ、細田和江
12月20日(土)
14時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
上演後   シンポジウム①
「1914-2014と演劇~ポストコロニアルの視点から~」
パネリスト:ニル・パルディ、佐和田敬司ほか 司会:七字英輔
12月21日(日)
14時開始 ITI特別講座『狂人と専門家』(ナイジェリア)
~ウォレ・ショインカの世界~
講師:粟飯原文子、台本一部朗読:新井純
レクチャー終了後 シンポジウム②
「戦争と演劇~ギリシアから20世紀、現代~」
パネリスト:鴻英良、西堂行人、坂手洋二 司会:七字英輔
12月22日(月)
19時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
上演後   トーク:村山和之
12月23日(祝・火)
14時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
上演後  ラウンドテーブル
ゲスト:新野守広、宗重博之
演出家、出演者、翻訳者一同

主催:文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
国際演劇年鑑2015(2015年3月発行予定)特集企画

http://iti-japan.or.jp/conflict/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界一のウイスキー

2014-11-05 | Weblog
日本のウイスキー「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013(The Yamazaki Single Malt Sherry Cask 2013)」が世界最高のウイスキーに初めて選出されたという。
私は観ていないが国営放送朝の連続ドラマの影響で日本産ウイスキーの評判が国内で高まっているところになんだか景気のいい話が飛びこんだわけだ。
もうみんなニッカもサントリーもない感じで騒いでいる。
近所のスーパーまで竹鶴を目立つところに置いている。
写真は、名古屋で劇作家協会東海支部の名花であった瀬辺ちゃんがやっていた「プリシラ」で一昨年の暮れに初めて飲んだ、余市にしか売っていないというカフェ・グレンのシングルモルト(写真)。彼女はいつも私に「とっておき」を用意してくれていたのである。じつに華やかな味わいだった。……ちくしょう一昨年末かよ。彼女は新婚一年ちょっとで逝ってしまったのだ。
私に荻窪の「S」以外にもう一軒だけ残されている年に一度か二度だけ通うバーで「何かお薦めを飲ませてよ」などとほざくことが許されているのが、岡山城下の「ウルガ」。こないだ9月末は私の県立図書館講演会前夜に助手として同行していた劇団員バンドゥーを連れて一瞬だけ顔出しし、ママお薦めの「グレンリベット16年無濾過」を堪能したが、水割りにしてしまったバンドゥーよ、君は違いのわかる女だったのだろうか。いやわかっているはずだ。信じる。
どうでもいいけどサントリーのシングルモルト山崎は私が唯一アルコール類の宣伝に出演した銘柄である。二十年以上前になるのか。似顔絵とコメントによる出演だったけど。報酬はお金がいいか山崎現物の値段相当分本数支給がいいかと問われて私は現物をとった。今でもそうだがふだん焼酎しか飲まない身には高い酒なのだ。昔の話である。
バーは滅多に行かない(行けない)けど私はその店で薦められたものがその日の私の世界一であると信じている。バーとはそういうものだ。
あの名古屋の晩の余市カフェ・グレン・シングルモルトの記憶は今でも霞まない。もう一度飲むのはもったいない気がするくらいに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡山県教委が「小中学生のゲーム・スマホ・携帯は9時まで」との方針を出した

2014-11-04 | Weblog
岡山の知り合いからフェイスブックに新設された〈「スマホ制限」のアンケートにご協力と拡散お願いします!!〉に「招待」されました。
夜中に要らんことを考えなきゃならなくなってしまった。
内容は以下の通り。

………………………………………………

岡山県教委が「小中学生のゲーム・スマホ・携帯は9時まで」との方針を出しました(全国初)。
これについて皆さんはどう思いますか?
FB上のアンケートイベント作りましたので、差支えなければご意見を聞かせて下さい(2週間限定)!!
コメントも気軽にどうぞ。

………………………………………………

とのことである。
発信元は岡山市内の高校教員の方のようです。
興味があればフェイスブックやっている方は入ってみてください。
https://www.facebook.com/events/603113996484616/?pnref=story

この件についての報道は以下の通り。

………………………………………………

「小中学生のスマホは夜9時まで」 1日から岡山県教委
岡山県教育委員会は31日、家庭内での小中学生のスマートフォン使用を午後9時までに制限する取り組みを1日からスタートすると正式に決定した。都道府県教委では全国で初めて。県教委は「中学生は4人に1人が平日3時間以上ゲームをしている状況。使用見直しで学力向上やネットいじめ防止につながる」とアピールしている。
取り組みは(1)午後9時以降はスマホを保護者が預かる(2)ゲームも午後9時まで(3)スマホとのつきあい方を学校で考える場をつくる-の3項目。無料通信アプリLINE(ライン)を使ったトラブルやいじめ防止のため、同様の要請を4月から実施している愛知県刈谷市のケースを参考にした。
竹井千庫教育長は「これまでの携帯電話の使い方指導の延長。ネットいじめやトラブル脱却のため、さらに踏み込んでいくべきと判断した」と話している。
「全国学力テスト順位10位以内」を掲げている伊原木隆太知事も「生活規律という意味で大きな効果があるだろう」と期待。「節度あるスマホの使用は規律ある生活のためになり、学習効果もあるだろう。批判はあっても進めていきたい」と意欲を示している。(産経新聞)

スマホ、夜9時以降はダメ 岡山県が小中学生対象にルール化を検討
岡山県教育委員会が、県内小中学生の児童・生徒がスマートフォン(スマホ)や携帯電話を利用する時間を午後9時までに制限するなどのルールを盛り込んだガイドラインの作成について協議していることが、10月23日、わかった。岡山県の担当者はハフポスト日本版の取材に対し、ルール化について「子供たちからみてもメリットになる」と話した。
担当者によると、現在協議されているのは、「午後9時以降はスマホ利用を制限し、保護者が預かる」、「ゲームも午後9時までに制限する」、「スマホとのつきあい方を考える場を学校が用意する」などの取り組みだ。これらを盛り込んだガイドラインを県が示し、実際の細かいルールはについては市町村の教育委員会や学校が定めることを考えているという。
ガイドライン作成の背景には、学力低下への懸念がある。2014年度全国学力・学習状況調査を県教委が分析したところ、スマホ等の所持率は小中学校ともに全国と比べてやや低いが、スマホを1日2時間以上使うと回答した中3生徒の割合は38.9%で、全国平均の35.4%よりも高かった。一方、家で学校の授業を復習しているとする生徒は39.8%で全国平均の50.4%よりも低く、家庭での学習時間に影響していると考えられるという。
これまで文部科学省では、小中学校への携帯電話持ち込みを原則禁止するよう各都道府県教育委員会に通知しているが、家庭内の使用時間制限までは踏み込んでいなかった。県の担当者はスマホ利用のルールをつくること、親だけでなく、子供にとってもメリットになると話す。
「『家庭でスマホ利用について考えましょう』とする呼びかけだけではなく、ルールも必要ではないかと考えました。保護者からも子供のスマホ利用への懸念が出ており、ルール化によって指導しやすくなるとの声があります。さらに、子供たちにもメリットになると考えます。ルールがあることを理由に、友達どうしでのやりとりを切り上げやすくなるという面もあるからです」(ハフィントンポスト)

………………………………………………

とのことである。
〈「スマホ制限」のアンケートにご協力と拡散お願いします!!〉に現在寄せられている意見はさまざま。FBと「アンケート」という公開の性格上、差し支えないでしょうから、発言者の固有名詞は排除した上で、FBやってない人のために寄せられているコメントを引用します。

………………………………………………

岡山県教育委員会の皆さん、みんながみんな同じ生活してるとでも思ってらっしゃるのですか?
9時までに制限すれば子供達は勉強するとでも思ってるのですか?
僕は子供達の自由を奪う事で独創性やストレスを発散させる時間が奪われる事の方が心配です。
制限をして子供達に他の問題が出たとしてもどうせそこはほったらかしなんでしょ?
そもそもそんな案が思い浮かぶ時点で子供の目線で見てなくないですか?
本当に。なんでもルールを作ればいいっていう感じがまず賛同できない。会社か!ってツッコミを入れたくなります。
(*`^エ)ふん!

飯を食べる為に本気で、仕事している企業に行政が負けているだけです。新しい刺激を売り続け、それが子ども達の成長にどんな影響が有るか、これからの社外がどうなっていくか全然考えていない企業や就労者が、生き延びる為に死にものぐるいで仕事をして産み出した商品です。喰うか喰われるかの瀬戸際の行政マンがいないかぎり、企業の思うがままでしょう。人として、自然界の一員として何が大切か、どうあるべきかを、考えることを考えることを流行りにする位の広告をすべきだと思います。マスメディアを上手につかって(^_-)

どこかに意見が言いたかったのでとてもありがたい企画です。
短絡過ぎて気持ちが悪いです。
時間制限ではなく、正しい付き合い方を教えるべき。しかも、親子で取り組むなんて無理です。
中学生がいなくて本当によかったと思います。
点数だけの順位で一喜一憂している行政の姿勢が残念でならない。多様なおもしろい子どもがそのまま育つような岡山オリジナルなスケールの大きい思い切った方針を出してほしいと思います。

躾の出来ない親に、何を望むのか?
進む管理社会、やがて、日本人に表情が無くなりますよ!

制限することの賛成はしますが、親がスマホであれこれしてる姿を見せてて、子供だけが使っちゃいけないなんて、虫のいい話はないよね。子供に制限掛ける前に親がスマホ持たない使わない、または制限することのほうが先のような気がしますが?子供達が小さかった頃、我が家ではテレビの制限をしてました。当然親も見ない。その代わり読書する姿を見せてきた。親の生活スタイルがそのまま子供達のスタイルになりうるということを肝に銘じて欲しいです。

9時という方針を打ち出しながら、チェックすることは無理なので、各家庭の事情により 9時の扉を破っていくこともあってもいいのでしょうね。ただ、親年代がインターネット・スマホの危険性を把握していないこともあるので、親子で学ぶ機会も必要ですね。

9時までの間に30分だけとか! 小学生なら家族と会話する方が楽しいのかなと思います 大学生にもなればずっとアイホンいじってますが(笑)

親子で話合って決めるべきでは?

難しいです。どんな制限かけても、どれだけ話してもわかってもらえないことも多くて。リアルな想像ができないから、しょうがないんですが、悩みます。

保護者が管理出来ないからでしょうね。

教育委員会が『21時までは遊んでも良い』と公然と夜遊びを許可をしているような意味にも受け取れる。
塾や習い事をしていて、そのための連絡手段やGPSとして使うのなら、お守り携帯で十分。連絡手段として持っているものを、21時までと言うのは親も困る。

この案件を子どもに伝えましたが、鼻で笑われておしまい。
中学3年男子にもなると、宿題や勉強を聞きあったりもしているようで(本当か?)、聞く耳持たず。反抗期の時期は、特に難しいです。制限の前に、正しい使い方を徹底するべきです。買い与えているのは、親ですし。

私が小学生の時は、学校からTVは20時までとゅー決まりが途中から出来ました! 正直守れなかったけど本当にみたぃ物1つだけを親にぉ願いして後は20時以降は見なくなりました。ルールを作った事で何処か悪ぃ事をしてる気分だったのでスマホももしかしたらひかぇめにはなったりするのかな。
スマホは時間も奪われるし危険な事も存在するので、出来ればナィ方がイィ位に思ぃます。
でも、スマホ生活に馴れた子供達には既に手放せなぃものだと思ぅのです。
逆にスマホの使用時間を規制したら子供達の目線では何が問題なのかをちゃんと分かった上で決めた方が良ぃ気がします。
ルールを守れる子と守れなぃ子の間で仲間外れゃィジメにならなぃかも気になります。

「○時まで食べ放題」と言われると、もったいないからその時間まで食べれるものは食べまくる!みたいに、制限されると「今のうち使わなきゃ!」ともったいない精神が生まれる。それと同じで「スマホ9時まで」と決めてしまうと時間内にこれまで以上に使うようになり返ってよくないのかも そう思います。
制限する教育ってなんだかなぁーと思います。

中学生までは、携帯もスマホもなしでいくべき。プラスよりマイナスが大きすぎます。
犯罪などに巻き込まれたり、依存性で通学や勉強、人間関係に害があると明確に判断するならむしろweb限定で携帯会社に制限かけたり、文科省が制限すべきと思います。一つの教育委員会が決めることではないと思います。そこまで文科省が制限できないならば、親のしつけレベルの問題でしょうね。

時間の制限は必要なのかな・・というかこれがどこまで効力あるのかな。親が無関心だと・・基準があるのは子どもに言い易くて良いですけど、だからどうしたって言われるとね。原則的にスマホの使用は良いのか!朝は何時から使って良いんだよ~って言われそう。

ツールをどう使うか、という問題と、現状の全ての問題をごちゃごちゃにして、『一番楽な方法』を取ろうとしている気がしてならない。また、子ども同士の社会構造の構築に役立つとは思えない。真面目な子が損をし、さらにイジメの助長につながることも考えられる。
一番の問題は、使用する時間ではなく、リテラシーの問題である。
これが厄介で、一朝一夕では身につかず、また、親世帯にも不足している為、家庭教育だけで解決できるものではない。
前提が、「連絡のみであればフィーチャーフォンで問題ないにもかかわらず、すでにスマートフォンを渡している世帯の子ども」である。
なぜ、ダメなのか?ということを正確に理解しているとは思い難い。 
これでは、根本的な解決にはなない。
「決まりの抜け穴」を考える技術(狡賢さ)を身につけるには役に立つであろう。
臭い物には蓋をして、見ないようにすればいいという、
岡山県民気質が顕著に表れた決まりと言えるかもしれない。

県教委の方々がこの方針を発表するまでに、どれだけ時間を費やし大真面目に論議した(してないかもしれないけど)かを考えたら笑えます。
規制をするなら、中学生にはスマホを売らない持たせない、違反したら罰金くらいのものでないと。
とは言っても規制には必ず抜け道があるから効き目ないか。
飲酒運転だってなくならないくらいだから
そもそも子供にスマホを持たせる意味がよくわからないんですが。
連絡の必要があるなら普通の携帯ですむと思います。
持たせる以上は親の覚悟と責任はそれなりに必要で、だけどどれだけの親がそういう教育が必要だとわかっているのか?
持っている超便利なおもちゃを大人が見てなくても使っちゃだめよなんて、ぜっっっったいに無理です。

昔のテレビ視聴と同じ問題だと思います。それぞれの家で何時まで、と決めておけばいいのでは?

世の中には両親が共働きで家にいない、子供だけ家にいたり、離婚して親が一人で外で働いで子供に目をかけてやりたくてもできなかったり、そういった子供は寂しさを紛らわす為に誰とも話す事なくペットの猫としか遊ぶ以外手段がなかったり、まだ猫がいるだけマシだったりする。
そういう制限をして情報をキャッチできないが為に学校では仲間はずれにされたり、結局学校でも家でも一人になったりする生徒が現実に存在している事を「岡教」に想像はつくまい。いや、見ない振りをしてるだけか...そして,そういう子がいるのを知った所で責任を取る気もあるまい。
こうやって言うと決まって「そこは親がしっかりやれば済む問題だ」という。
親も人間です。束になって追いこんでどうする凶育委員会よ。

子供のスマホについては親の躾けに任せるべきと思いますが,現在の親たちの方が躾が出来ていないので公に決めることに賛成します。

子供の世界に頭を突っ込みすぎではないでしょうか?中学生にもなると子供には子供の世界があると思うし、大人に知られたくないこともあるはず。まずは子供をどうこうしようとする前に自分たち大人がきちんとした大人になれるようにする方が先で、大人が子供の見本になれているかを考えるべきだと思います。世の中人の事ばかりで実際自分の事は自分を含め全然わかってない方が多いように思います。子供が9時以降もスマホを使うということは大人がまずそれを始めたから子供が真似している訳だし。子供に止めさせようと思うなら自分がまずやめるべき、そのくらいの覚悟をしないと止めないでしょ。中学生にもなると大人はなるべく首を突っ込まず、SOSだけ見逃さないように見守ってやるべきだと思います。それにこの先世の中がどのように変化するかわからないし、今の非常識が将来は常識になってるかもわからないので完全否定しすぎるのもどうかと思います。自分は大人を含め小中学生にもゴルフレッスンをしていますがゴルフが出来ない人にゴルフを習おうとは思いませんよね。まずは大人が見本を見せる事でしょう。

あまりも短絡的すぎ。

そして、学校へ守れていますか?と言った調査が来るんでしょうね。やれやれです。

全国初のこの件の突出ぶりと、全国一周遅れの県会議員の件の突出ぶりが同じで面白い。ひょっとしたら、ひょっとしてズレてるってことのチェックが効かなくなってるかも。

………………………………………………

ほぼ半日でこれだけ意見が集まっている。
みんな真面目だしSNSの良い面が出ている企画だと思った。
他の人の意見をちゃんと読む前に、私がすぐ出した意見は、以下の通り。

………………………………………………


できるわけのない「管理」を方針として出すことは、ネット社会の諸問題について家庭に責任を押しつけることになるでしょう。子ども本人も家族も脅迫されているかのような心理で生きることになります。教育が情報社会に敗北し嫉妬している現在が、透けて見えます。
学校側が「9時以降ストップ」に本気で取り組むなら、対応策は「購入禁止」かストップ時間を引き下げ「学校に置いて帰らせる」以外はないでしょう。それができる現実に人々を引き戻せるものかどうかは別問題ですが。
また、スマホや携帯がなくともパソコンを許せばたいてい同じことはできます。所持しなくてもネットカフェに行けばできます。タブレットでの読書は許すということになりますか? どのみち「ザル」のような制限です。抜け道だらけ。
また、テクノロジー対応を必須とし、サイバースペースを活用する社会に適応する新たな人間を育てることも可能にしたいと考えるなら、全面的に時代に逆行しています。
これからの社会をどういうものにしたいかに関わってくることですから、それを端的に示しているという意味では、問いとして重要です。
即座に思ったことは、このくらい。
どこよりも先んじて問題提起をするとは、さすが岡山はあいかわらず「教育県」です。

………………………………………………

私が〈「スマホ制限」のアンケートにご協力と拡散お願いします!!〉に書き込んだ内容は以上の通りだが、実際には、私は子どもに高校の途中まで携帯電話を与えなかった。当時はスマホはなかったし、まだそこまで携帯電話は一般化していなかった。子どもが高校に入ると部活動の連絡が携帯で入ってくるのが当たり前という時代になった。そこで所持を許したが、携帯電話を持てない子どもがいたらどうするのだろうと心配になった。携帯電話は居間に置いておくようにというルールを作ったが、ご明察の通りずっと守られるということにはならなかった。それも想定内でルールじたいには一定の意義はある。しかし教育委員会に命令されて作るルールでは嫌だと思う。
私自身は携帯を持つのが好きではなく、周囲からすれば一番最後に持った一人であろう。十五年前。持っている人に不便な思いをさせるという本末転倒な事態になったため持たざるを得なかった。直接のきっかけは1999年1月札幌の劇作家大会でイベントの進行のトランシーバ代わりにどうしても必要になったからだ。
既にそういう時代を生きている。
この件、携帯電話のない社会を想像できるかどうかということも含めて、人間の能力への信頼というテーマにもなってくる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする