Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

カレーが入ったらカレー料理

2013-04-19 | Weblog
稽古場最寄りの床屋へ散髪に行くつもりで早く着いたが待ち客でいっぱい。散髪は夜に行くことにして珍しく稽古場最寄りのやや気取った洋食屋で昼飯を食べることにする。ランチメニューからそこの店名を冠した「~流」と銘打たれたオムライスを注文。なるほど、上品に量は少なめ、それはそれなら仕方ない、上に乗っているタマゴはオムレツ式にかたまりで半熟を強調、それもよろしい。しかし、下のご飯が、チキンライスでも白飯でもなく、カレーライスなのだ。カレーピラフやカレー炒飯ではない。大阪の「自由軒」のように、ルーに混ぜ合わせてあるのだ。しかしメニューは「オムカレー」ではない。「オムライス」である。上にかかっているのはケチャップでもデミグラスソースでもなく、液体感の強いさらさらのソース。決しておいしくないわけではない。しかしこれは概念としては「オムカレー」であろうし、「オムライス」によほどのことがない限り多かれ少なかれの「ケチャップ感」「トマト感」を期待する向きには、うーむ、ということになる。「オムライス」とは洋風「タマゴご飯」と訳す人もいるかも知れないから、卵料理なら仕方ないだろう、ということでもあるが、カレーというのは強力な主張を持った食べ物であり、一応提供する際には「カレーが入っている」ことは記すべきではないか。などと暢気なことを考えているぶんだけ、お昼の時間にのんびりできたということか。……ここに食べ物のことなど記していると、じつはなにか隠しているのではないか、とよく疑われるのだが、じっさい、いろいろな計画が進行中である。それはそのうち、また。
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