少し前になりますが、いつもの散策道で妙な植物に出会いました。
4月9日。直径18mmほど、ずんぐりした褐色のアスパラガスのよう。
一週間後の4月16日。本数がかなり増えていました。
これはおそらく4月9日に出会ったもの
ベージュ色のくしゃくしゃしたものが花で葉緑素をもたない寄生植物だろう
と思い帰宅して調べると、名前はヤセウツボ。
マメ科、キク科、セリ科植物に寄生する要注意外来生物植物でした。
確かに周りを見るとマメ科のアカツメクサらしき葉があります。
掘り返せば寄生の様子がよくわかるのでしょうが写真を撮るだけにとどめました。
ヤセウツボのアスパラガスのような姿を見たとき頭に浮かんだのは
数年前の4月初旬、南房総の浜辺でみかけたこのハマウツボ。
とても似ています。ハマウツボはカワラヨモギなどに寄生する在来種。
花は赤紫色でヤセウツボより華やかです。
ヤセウツボに出会った日はエゴノキで頑張るお母さんを目撃しました。
エゴノキの葉の根元に大きな切れ込みをいれてしんなりさせたあと
葉先を抱え込んでいたのは体長7mmのエゴツルクビオトシブミ
ゆっくり全身の力をこめて少しずつ葉を折り込もうとしています。
この時は時間がなくこの過程までしか観察できませんでした。
ここから先、もう少し葉を巻き進んだところで産卵するそうです。
近くには完成した揺りかごがいくつもありました。
このゆりかごは樹上に残るタイプ。産み付けられた卵はこの中で孵化し
食べ成虫になる。。新成虫が出現するところを見てみたいものです。
たくましく生きる動植物に元気をもらえます。