教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

穴から出てくるウツギヒメハナバチとクロオオアリ

2022年06月15日 | 教室風景

一年で一番好きなのは卯の花咲く頃。
今年は雨が多くまたたく間に終わってしまったように感じられました。

少し前に図書館でたまたま借りた「ハチハンドブック」により、
ウツギの花でよく見るハチとこの時期出現する地面の穴の関連がやっとわかりました。
ひと月遅れですが、動画などをまとめてみました。


ウツギの花が咲くと集まってくる体長10~12mmの小さなハナバチ


昨年まで注目しなかったので名前を調べようともしませんでした。


花粉を脚にたっぷり蓄えているこの小さなハチはウツギヒメハナバチのメス

ウツギの開花に合わせ出現し、メスはウツギの花粉団子に卵を産むというウツギに依存するハチ


5月下旬。地面に小さな穴がたくさん!
昨年は5月中頃に気が付いて、何だろう?と思いながらもそのままにしていました。


この穴、じーっと見ているとモゾモゾ動きます。
小さなハチがたくさん地面すれすれの高さで飛びまわり
穴を掘ったり穴から出てきたりと忙しい!見ていて飽きません。


花粉団子をつけ、穴に潜ろうとしているのはウツギヒメハナバチのメス


主坑を掘ったあと側坑も掘って花粉団子を詰め卵を産み、入口をふさぎ
また側坑を掘って。。と繰り返すメスは大忙し。


深さ10~30cm程まで掘るとは小さな体で凄いパワーです。

短い動画を2倍速で☆

穴掘るウツギヒメハナバチのメス2倍速


穴の付近を飛びまわり時には穴に潜ってメスを探すというオスは
夕方ごろよく見られました。

ウツギヒメハナバチの巣とメスを探すオス2倍速
オスは頭盾の部分が淡黄色

ウツギヒメバチたちが活動する20cm横に、大きなアリの巣穴もありました。
クロオオアリらしい大きなアリが巣穴出口付近で並んで外を伺っています。

結婚飛行目前クロオオアリ2倍速
警戒心が強くなかなか外に出てきません。
少し離れて望遠レンズで眺めていたら


先に偵察に出た働きアリたちが安全を確認したのち
少しずつ翅のついた大きなアリたちも出てきました。


おお。。大きい羽アリがぞろぞろと出てきます!

雨上がり、気温と湿度が高く風のない夕方に見られるという結婚飛行に違いありません♪
嬉しくなってもっと寄りで動画を録ろうと立ち上がったら。。

脇に抱えていた帽子を近くに落としてしまい、アリたちは一目散に皆
巣穴に逃げ帰ってしまいました。本当に悪いことをしました・・。

こんなチャンスはめったにないので、ふたたび巣穴からは離れて
遠くから長い間見守っていたのですが警戒してしまったアリたちが
出てくることはなく辺りは静かになりました。ガックリ。

この地面は水はけは良いようですが人通りがあり踏みつけられる所。
そんな場所でも毎年たくさんの生き物が命をつないでいるのですね。



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