教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

アラカシに集まる生き物たち

2021年11月29日 | 生き物

あっという間に11月が終わろうとしています。
その前にこの秋アラカシの木で出会った生き物たちをご紹介いたします☆


実がたわわに実った月はじめのアラカシの様子


日当たりのよい高いところではウラギンシジミ達が飛び交っていました。

見上げていたら、葉裏に


あれ?金色にきらめくボタンのような甲虫が!

この仲間(ハムシ)で見たことがあるのはジンガサハムシ
イチモンジカメノコハムシイノコヅチカメノコハムシ
キベリトゲハムシヨツモンカメノコハムシ で
この時はアラカシの葉裏になぜイチモンジカメノコハムシがいるのかな?
と思ったのです。

よく見ると


背中に金色のバッテンが!

帰宅して調べたら、セモンジンガサハムシでした。
食草はバラ科。真上にヤマザクラの木があったのでそこにいたものが
越冬しに降りてきたのかな?厳冬期に見に行ってみよう。

アラカシのひこばえを見ると、トゲアリたちが忙しく行き来していました。


アラカシの葉先にはたくさんのアブラムシ
彼らの上を背中の突起も格好いい美しいトゲアリたちがウロウロ。


トゲアリがアブラムシから甘露をもらう瞬間!


トゲアリは一時的社会寄生という習性をもつアリ。

新女王は単独でオオアリの巣にのりこみ、まず働きアリの匂いを
自分につけ攻撃されないようにしてから女王を探し、
女王の首に噛みついて時間をかけ女王の匂いを自分に移し、体液も吸い
しまいには命を奪って巣をのっとるのだそう。

オオアリの働きアリたちは女王の入れ替わりに気づかないまま卵を世話し
そしてトゲアリだらけのコロニーになる。。

そんなトゲアリの生態を知ってからトゲアリのいるアラカシと隣の
コナラの切り株を定期観察するようになりました。


この時は、シジミチョウの幼虫も写っていました!

シジミチョウの幼虫も体から蜜を分泌、アリはそれを受け取るかわりに
幼虫を守るという共生関係。

アラカシにいたこのシジミチョウの幼虫は


おそらくこのムラサキシジミ。


今頃どこで寒さをしのいでいるのだろう?

同じアラカシの木でトゲアリに出会ってから3年以上がたちました。
見るたびに驚きがあるこの場所を訪れるのが楽しみです。





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