教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

受胎嚢をつけたウスバシロチョウ

2023年05月25日 | 生き物

スカッと晴れた朝、久しぶりに遠くの森に行きました。

もう遅いかな?と思いましたが


ウスバシロチョウが飛んでいました!
近所にはおらず夏前には見られなくなる翅が半透明のチョウ。
大きさはモンシロチョウよりやや大きく、こう見えてアゲハチョウ科♪

低いところを滑空しつつ、地面に舞い降りるウスバシロチョウ。
産卵は地面の枯葉や枯枝に行われるそうです。


腹端に目立つものがついています。
これってもしかして交尾後のメスに見られるという受胎嚢?


本では読んでいましたが、実物をじっくり見るのは初めてです。

いやいやナメクジだったりして‥などと思い指で触ってみたら
プラスチックのように硬く、腹部にがっちりくっついていました。


帰宅後、手持ちの本「フィールドガイド日本のチョウ」で調べると
やはり受胎嚢で合っているようです。
受胎嚢とは交尾後のメスの腹端に付着した、オスの分泌物が固まって
できる構造物。他のオスとの交尾を防ぐ役割があるのですね。


蜜を吸っていたこのメスの受胎嚢は外れかかっているのかな?
この日、受胎嚢をつけたメスに何度も出会い、興奮のあまり
産卵行動を見ていたのに卵を確かめるのを忘れていました。


咲き残るサラサドウダンにイチモンジチョウも訪れていました。


アヤメにはヒメキマダラセセリ
右がメス、花びらにいるのがオスのようで恋の駆け引きをしていました。


この日はアオバセセリも期待していたのですが
会えたのはこのヒメキマダラセセリのみ。


ツリバナの花


ヤグルマソウの花もわずかに残っていました。


ヤグルマソウはユキノシタ科。愛らしい花ですね。

晩春が戻ってきたようでちょっと嬉しい、爽やかな一日でした。


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