昨日あたりから一段と厳しい寒さになって参りました。
暦では、二十四節気の「大寒」が来週の土曜日(21日)ですから
もう暫くこの寒さ
辛抱しなければなりません・・・。
「今年一番の寒さ」とニュースで報じられる頃、
私はいつも、早朝に、
室内外、屋敷内の建物の各所いろいろ
気温、室温、湿度や壁の表面温度
の測定をしています。
(もはや、趣味のような研究のような。
今回測定した温湿度についての感想は
また改めて書こうと思ってます)
今朝も早朝から、温度を測るために
外に出ていました。
(ちなみに、我が家の今朝の7時頃の外気温は、
-13℃くらいでした・・・)
うわ~ 今日も寒かったんだー
と空を見上げれば、
澄んだ空に、お月さまが。
この冬の冷たい朝の空気は
気持ちのよいものです。
春はあけぼの~から始まる
平安時代の随筆『枕草子』の
冬はつとめて
(訳:冬は早朝が一番すばらしい)
に同感。
そして、辺りを見渡せば、
庭のつつじも凍みて霜が。
土蔵の屋根瓦も霜でキラキラ
車の窓ガラスは一面、霜の結晶で真っ白。
まさしく、
雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも
(訳:雪が降っている時はいうまでもなく趣が深く、霜が真っ白におりているのもすばらしい)
です。
更に、
最近の私の朝の日課は、
炭火を熾しながら家事をし、
所員nanaちゃんが出勤するまでに
事務所の石油ファンヒーターを付け、
更に火鉢に火を入れることなのですが、
(まだ、火鉢生活続いてます♪)
私は今は、火起こしの道具を使って
ガスコンロで炭火を熾していまして
火起こしに炭火を入れたまま
事務所のある主屋へ運びます。
まるで、
いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
(訳:非常に寒い時など、炭火を急いで熾して、炭火を持って(廊下などを)通って行くのも非常に(冬の日らしく)相応しい)
と同じです。
朝8時半過ぎくらいに、
事務所の火鉢に炭火を入れます。
火鉢が温まってきたところで
乾燥している室内の加湿にために
ヤカンを置いています。
五徳をまだ用意していないので
網の上にヤカンを載せてマス。。。
午前中は、結構、勢いよく
火が起きているのですが、
ちょうどお昼時分になると
下火になってきて、
3時頃にもなれば、
事務所の部屋も暖まり、
補助暖房としての炭火の出番は終わります。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(訳:昼になって寒さがだんだんゆるんでいくと、火鉢の火も白い灰ばかりになってみっともない)
本当に、
まるで枕草子と同じです
~清少納言『枕草子』 一段の一部抜粋~
「冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。」
訳:冬は冬は早朝が一番すばらしい。雪が降っている時はいうまでもなく趣が深く、霜が真っ白におりているのもすばらしい。またそうでなくても、非常に寒い時など、炭火を急いで熾して、炭火を持って(廊下などを)通って行くのも非常に(冬の日らしく)相応しい。昼になって寒さがだんだんゆるんでいくと、火鉢の火も白い灰ばかりになってみっともない。
アカのやかんでしょうか、とてもいい色に使い込まれていますね。
我が家にも小さな手あぶりがありますが、灰も無いし炭を買ってきて火をおこすのも手がかかるので仕舞ったままになっています。でもこうして古典と紐付けながら文章を読ませていただくととても趣深く、一度は火を入れてみようかな、という気になりそうです。
コメントお寄せ下さいまして有難うございます!
私も別段、火鉢を使うつもりは全く無くて、どちらかと言えば、インテリアに使おうと火鉢を頂いたりしていただけなのですが、たまたま、ご近所さんとのお付き合いで地元で焼かれた炭があったりで、折角だから、寒い信州の補助暖房に使ってみよう、とやってみただけなのです。
わざわざ火鉢を使うとなれば、確かに、炭の調達や、最初は灰や道具類も揃えないといけませんし、なかなか大変ですよね。
火鉢を使ってみた実感としましては、現代の住宅では、ちょっと厳しいかもしれません。
臭いや排煙、換気、そして灰が舞ったりして室内が汚れます。
それでも、私にとりましては納得できるものが火鉢生活に見出すことが出来まして、とりあえず、まだ続いています☆
また火鉢生活の感想など書いてみたいと思ってますので、これからも宜しくお願いいたします。