先週末から
モーレツに喉が痛くなり
水分が飲めない
あくびも出来ない
これは明らかに変だと
今日は病院へ行ってきました
なんとなく、診察に時間がかかりそうな
予感がしたので、バッグに
「建築の前夜 前川國男文集」を
入れて行きました。
やはり予感的中。
病院は駐車場も満車で、
近くの福祉センターに案内される始末。
診察の結果、
点滴を受けることになり、
同時にいろんな検査も受け
結局、4時間も病院にいました
点滴を受けている間、
「建築の前夜」を読んでました
この本は大学時代に買ったもの。
私のバイブル的な本の一つ。
何度も、何度も繰り返し読んでいます。
またもや建築的 自問自答。
日本の近代建築家である前川國男の言葉の中に
こういうのがあります。
「ホンモノ建築は結局社会全体にホンモノを愛する心の醸成された時である。すなわち社会全体がホンモノとなって足を地につけた有機体として活動する時である。思えば遥かな途である。」
「日本精神の伝統は結局『ホンモノ』を愛する心であったのではないか」
「我々は日本古来の芸術を尊敬すればこそ敢えて似而非日本建築に必死の反対をなし」
考えさせられる事ばかりです。
実は、私達が手がける「古民家再生」も
(文化庁による保存事業ですら)
一見、伝統工法による伝統建築の修理・再生のように見えますが、
現行の建築基準法に立ち阻まれた、在来工法による修理・再生であることに、
どれだけの同胞達が気が付いているのだろうか、
と。
その時に、古民家再生も(文化財ですらも)
「似而非日本建築」の部類に含まれてしまう場合が
あるのではないかと。
「ホンモノ」という言葉も、
どれだけ真に捉える事が出来ているだろうかと、
苦悩するわけです。
これは、自問自答です。
こんなことばかり頭の中で考えていて
全然、体は休まりませんー
これも職業病・・・かも。。。