藤井祥子のいろいろ

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フェルメール

2008年12月03日 | 日々のくらし
念願のフェルメール展に、やっと行ってきました。
1600年代のオランダは、貿易の富が集まる比較的裕福な時代だったようです。
民衆の文化水準の高さと平和な空気が、文化を育むのですね。
芸術的な絵画の探求や、その価値を世論や経済が支持している社会。
現代オランダの芸術への意識の高さは、400年前からはぐくまれてきたと納得。

数々の画家の作品の中でも、フェルメールのものは別格といっていいほどの素晴らしさでしたが、
フェルメール突然現れた天才ではなく、その時代の粋をキャンバスに結実させる能力が群を抜いて高かった画家のように感じました。
けれど、彼の人生は「特別」に彩られたものではなく、
職業人として言ってみれば平凡なものだったようです。
探究心の深さと、たった30数点しか書かなかったこと、
言い換えるなら、かなりのこだわりを持って作品を仕上げ、量産しない・・・
お世辞にも世渡り上手とは思えません。
そんなところ、なぜか身近に感じてしまいました。笑

来週いっぱいでこのフェルメール展も終わるそうです。
快晴の下、上野公園の銀杏も最後の饗宴でした。


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