「言う」「聞く」のレベルでは、育まれ合いにはなれない。「言う・聞く」は、ほとんど大多数の方が無意識に交わし合っている日常語のレベルである。目先の用は足りても、人間性の広まり・深まりは起きない。ことばを変えれば、成長に発展できない。現に深まれないでいるではありませんか。深まれていない・成長しあえていないも、自覚にのぼらないでいると、言ってもいいのかも知れない。自他の尊重になっていないからである。「自他の尊重」は、学びにより獲得できるものである。「生活そのものが学び」になるまで、コツコツと。「作法」は、生まれながらにして楽(ねが)われているのです。どなたにも、成長し得る資質が宿されているのだから。宿されている資質が、生かされるために「作法」が在るのです。
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