新潟カウンセリング研修センター

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カウンセリングと人間の成長

2023-01-29 09:42:39 | 私の声
 過日、定例の県内の小中高の教職員による日本学校教育相談学会が開催された。
その都度、参会し私の実践発表を欠かさなかった。この度は、事例の実践を支えている理論をあえて伝えさせていただくに至った。
教育相談学会の場で「相談とカウンセリング」を明らかにしないではおれなかったのである。
教職員の精神疾患・児童生徒の不登校・いじめ・自殺・虐待等などは、過去最多の現状から。
報道のたびに、過去最多・過去最多の一途を辿り続けている。そして、今後も増加は加速すること、間違いないと見ている。
学校現場には、「教育相談」を疑わず、依然とまかり通っているのだ。過去最多になるのは当然の結果としか、言いようがない。教師と児童生徒との関係は、一方通行であり操作主義になっている故に、児童生徒が尊重されていない在りように。個の尊重・命が大事と理屈を言いつつ、やっているところは大きく乖離している。
「教育して成長しているのに、どう捉えたらいいのか」と参会者の声あり、「教育しているところと、なっているところが違っている、に気付けるかどうか」と、応えさせていただいた。
今後も、機会をつかみ伝えさせていただき続ける必要がある。
黙していることはできない。社会的責任が私を声にさせている。

エンカウンターの朝に、目に止まったことば

2023-01-16 12:06:16 | 私の声
夜明け前に配付された新聞をひらくと、「乾坤只一人」(けんこんただいちにん)のことばが私の目にとまった。鈴木大拙氏のことばとのこと。世界で私ただ一人の意であると。エンカウンターに出かけんとしていた私は、ワクワクにならせていただいたことばであった。

昨日は新幹線に乗り、県境を越えて高田の馬場・全日本カウンセリング協議会事務局に足を運んだ。エンカウンターの会場に。
最近はほとんどの商店では、人はいても声を出さずに事がが済むように変えてきている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけに、加速の一途を辿っている。店内に響いているのは、機械音だけ。指先で物を注文し、指先で支払い領収書を受け取る。カップに茶を注ぐのも客自身の指先で。
先日訪れたおそば屋さんで、テーブルに茶を運び注文の品を聞き取っていただき、ホッとならせていただけた。以前は当たり前だった場面が、滅多になくなった証であろう。

足を運んだ場で、エンカウンターを催し、お独りお独りの生身の声を聞かせていただいた。ZooMに頼りがちになってきているが、あくまでも、やむを得ず利用するにとどまりたい。
叮嚀な関わりは、対面でなされる。
出向く往復時間と経費などが省ける便利さに、とらわれの身になってしまわないでいたい。


涙は語る

2023-01-11 12:33:10 | 私の声
涙を、他者に見られたくないもの、気づかれたくないものに、いつしかなっていた。
恥ずかしいかのような
「男なら泣くものではない」とか、「人前で涙を見せなかった」とか、「涙になるとは思わなかった」「失礼しました」などなどと言っていたのを聞いてきている。
それらは、見ている・見られている関係のことばと言える。

実は、ことばのふるさとに還らせていただけた証だった。
「言えた」「それそれ」「変われた」「ダイナミック」「安心」「優しい」・・・ってことばの相に聞かせていただいている。
他者を気にして、押し殺していては、涙にいただき損ねるだけ。
涙に、いただき合える関係でありたいし、ならせていただけている。
あなたと私は、全く異なる独りであると同時に、あなたも私も赤く温かい血液が巡っている同士である故に。

私がその人間(ひと)の世界のなかを自由に歩きまわらせていただけた体験に感動!

指先が語る

2023-01-01 15:33:55 | 私の声
「ロジャーズ理論における共感的理解の中核性」は、去る11月、全日本カウンセリング協議会主催、ブラッシュアップ研修会での、文教大学教授・小林孝雄氏による講演。
ZooMにより聞かせていただけるのは、昨日までとされていたため、夜遅くまでパソコンの画面に向かい合っていた。

2022年12月31日の一夜明け、真新しいカレンダーに変わった。2023年1月1日は言うまでもないが今日一度限りなんだ、と改めてかみしめられた。
カレンダーは変わったが、ことばに歩ませていただくところは変わらない。
変わり続けられるところは、変わらない。
縁に、絶え間なく変わらせていただける。呼吸させていただけている。たった今も。
どうならせていただけるか、一寸先はわからないが、ことばにお任せ。指先にお任せ。
指先が語っている。