よく聞かせていただくことばです。このことばになる、その人間（ひと）の背景が聞こえてくるのです。することができると思っている。つまり、方法で解決しようとしている生きざまと言えそうなのです。それはそれとして、現に、なさっているところが、聞こえにくい・見えにくいのです。すでに、声に・ことばになっている事実が。声に・ことばになっているところが、手がかりなのです。あなたがあなたに、私が私に、値遇（であ）わせていただける道が開かれていくための。今、新聞に連載中の「しんらん」の中に、「口称（くしょう）」「称名（しょうみょう）」という、ことばが目にとまりました。まず、声に・ことばにするんですよ、と読ませていただいております。そして、もう一人の独りの人間（ひと）が絶対に必要なのです。
よく聞くことばである。このことばになっているその人間（ひと）に、背景があるのだ。することができるという思いが。つまり、方法の世界に生かされて在る生かされようだ。それはそれとして、現に「どうすればいいんですか」のことばに・声になっている事実こそが手がかりなのである。このことが、聞こえにくく、見えにくいところであるが故に。今、新聞に連載中である「しんらん」のなかに、「口称（くしょう）」や「称名（しょうみょう）」ということばに、うなずかせてもらってえるのだ。まず、声に・ことばになったところに、あなたがあなたに、私は私に値遇（であ）わせていただけていける道が用意されているのです。もう一人の独りの人間（関係）が絶対に必要なのです。
「しなさい」「どうして」と言って、イライラが勢いを増し手も足も出たとか。自分の思いを伝えたいのだと言うのだ。「伝えたい」では、「伝えさせていただけない」のである。そこで、伝えようの工夫を試みることに。「手伝ってほしい」「手伝ってもらえない？」などと。「そのように言えば怒れなくなりますね」「今日からやります」と聞かせていただき、「優しいことばを使いましょう、優しい人間（ひと）になるために」の、師のことばが届けられてきた。ことばの相（すがた）は、その人間（ひと）に。言って、言えて、言わせていただける・・・・・・・。
なんとも落ち着きづらく聞こえてくることばである。自分自身の目・耳・肌・舌がないがしろになってしまえる性質が、宿されているようで。初めに、「良」「高級」があるのだ。他人によってだ。他人任せでいいわけがないのである。だました・だまされたの関係が生じているではないか。共に感性が鈍感になっていける共同作業であろう。着用したその人が、着心地がよければ、味わってみておいしく感じられたら、再びいただきたくなるのでは摂まれずに。儲け（高価）が顕わに感じられて、厚かましささえ覚える。奥ゆかしさがほしい。
やっちゃっていたようなんです。毎日のように。日に何回も。「○○しなさい」「どうして××」と。「しなさい」は「どうして」に、通じていけるようになっているようなんですね。そして、勢いを宿し、声も手も出てしまえる用（はたら）きが在る。「私が」が、なんとかしようとして、どうにかできるところではありません。相手を殺してしまいそうな危機感に迎えられたようです。危機感に、助けられたい・救われたい・変わりたいが、いよいよ切実にならせていただけたその心身。もう一人の独りの人間（ひと）がどうしても必要だったのでした。声になり、ことばの相（すがた）になれて、摂（おさ）め取られていける不可思議さ。危機に感じ動じられるは、言っていたその人間（ひと）・言われていたその人間（ひと）、共々に救われてゆける道なり。