新潟カウンセリング研修センター

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「ことばの欠けるところ、ものあるべくもなし」

2022-07-22 14:12:58 | 私の声
「ことばの欠けるところ、ものあるべくもなし」は、ドイツの哲学者ハイデッカーのことばである。
私達は日常、自分の知っている使い慣れたことばで生活している。知らないことばは、知ろうとしたがらない傾向がある。そして、使っている人を避けたり、どうして使うのかと苦情めいたことばを放って終わる。極めて限られたことばで考え、他者と関わっている。したがって、育まれ合いは起こらない。

「聞く」「聞こえる」「聞かせていただく」のことばが欠落しているか、軽薄だ。
それゆえ、育まれ合いや人間にならせていただく成長は望めない現実だ。教育も医療も人間性喪失に陥っている。コロナ感染症の拡大・継続が相まって、その方向に拍車がかかっているといえる。

年間を通して、精神の成長を志している方々と学び合いをさせていただいている。
私は、そこに希望を抱いている。
世界中が平和になるに通じているのであるから。



自在への道、志そう

2022-07-11 09:17:01 | 私の声
夜明けから暑い。郵便受けに新聞を取りに外に出ると、大輪の花が目にはいってきた。ブルーの花びらに涼やかさが届けられた。一方で今が盛んなノウゼンカズラの紅は、猛暑を際立たせているようだ。あじさいは少々バテ気味だ。毎日お世話になっている庭の草木には、水分補給は欠かせない。
 どんなに暑いときも寒いときも、植えられたその場で呼吸している。全身は機能そのものといいたい。
虫やカビにも関わりつつ
 
 いろいろ在るのが人生だ。
起こらないようにしたり、排除しようとするのは、大変だ。できっこないことをするのは、不毛だ。
さあぁ、自在に生き往く道を歩もう。
自在への道は、どなたにも用意されているのだ。すでに。
気付けないようになっている。カウンセリングに学ばせていただけた人に、言えるものだから。
一人で考えては、迷いの世界にはまり込んで行っている。
先ずは、始めることだ。
自在への道、志そう!
そのかかわりの場は、常に用意されている。

一文字の漢字に。

2022-07-02 13:38:24 | 私の声
私の講読している新潟日報には、2019年1月から、漢字の一文字が毎日掲載されている。毎日目が止まる。三条市諸橋轍次記念館、漢字文化理解力検定委員会監修の、新潟県出身の漢字の研修者、文学博士で知られている諸橋轍次氏のもの。諸橋轍次座右の銘に「ゆくにこみちによらず」がある。学ぶには大道ががある。それを通らずに小道を歩いていくと、必ず行き詰まりがあると。
 まさに、カウンセリングに学ばせていただいているところと言える。日常生活で言い合い、育まれ合いにならないのは、小道を歩んでいる者と小道を歩んでいる者同士の関わりになっているのであろう。ぶつかり否定し合い、学び合いの関係が成り立ちにくいようになっている。「損」になっている関係だ。
 6月30日に掲載されていた一文字は、「損」だった。
損には「体裁は良いが正直でない人」「他人に媚び誠実さのない人」「口先ばかりで誠意に欠ける人」と、論語にあると。

 私達は意識せぬまま、関わりはなっていると知るべきだ。当新潟カウンセリング研修センターに通って来られている方々との関わりに、留意させていただいている。「益」にならせていただける人になれるように。