新潟カウンセリング研修センター

研修・講座のお知らせを掲載

❝育まれ合い❞ の会のお案内

2019-11-21 09:09:55 | 私の声
 毎朝庭の落ち葉拾いが日課になっている。特に風の強い日の後は、ウバメガシの生垣だから、コロコロころげているどんぐり拾いが忙しい。ヒンヤリした空気のなかで、菊の花が庭を彩っている。

 毎日訪れる方々、お独りお独りに聞かせていただく有難さを感じさせていただいている。全く別のその人の体験を、その人のところとして、言葉の相(すがた)のままに聞かせていただくのである。その人は安心になり希望になり、この身に幸せがやってくる。この瞬間に優る慶びはない。ときには、食い違いが生じもするが、そこはそことして、ともどもに学びになる術を知っているから、恐れる必要はない。

 連日テレビや新聞で目にするさまざまな悲劇は、人と人との関係によるのである。カウンセリングは関係の学びと言っていい。生じている諸々の問題は、カウンセリングから外れるものは無いとみている。このカウンセリングの奥深さ・限りなさは、学びなき者には全く分かりようがない世界だ。学ばせていただく他はない。
 個人カウンセリングをご希望される方は随時受付ておりますが、複数での❝育まれ合い”を希望する方は、直近では11月27日(水)、12月4日(水)は当研修センターにて、12月5日(木)はクロスパル新潟にて予定している。詳細は☎025-230-5320へお問い合わせを。

より機能する人間になるために

2019-11-05 15:08:38 | 私の声
 昨日は静岡から帰宅したところ。歎異抄に学ぶエンカウンターグループを開催してから、何年になるだろうか。毎月一泊二日、静岡を会場にて継続させていただいてきた。会うごとに懐かしい。そして、始まるとともに、待っていたかのようにして声を聞かせていただき、瞬く間に終了の時間になる。次回を確認してお名残り惜しいまま、お別れをする。どうなっているのだろう。日常の関係では、会っても会わずとも、特別な感慨は起こらないのだが。

今なっているところを、自らの声にして聞いていただき、その人の語りをその人の言葉の相(すがた)のまま聞かせていただくだけである。今、そのとき、その人の言葉の相のままに声にして、届けさせていただき、届けていただく。そこに、いただき合えるものが、ともどもに起こるのだ。予期せぬものに迎えられ不思議な体験になる。生活のどこを語っても、歎異抄に通じていると。

霧雨が衣にじわりじわりと沁みるように、身になっていく。一人では独りにならせてはいただけない。聞きにくい言葉にこそ、自身の身になるチャンスと心得ている。「親しみあふも深い業縁に違いない。されど憎しみあはねばならぬといふことは一層深き業縁である。」は、歎異抄のなかの言葉が私にやってきてくれる。この言葉が私の体験的に実感として言えるから、カウンセリングの学びはさせていただかずにはおれない。そして、一人でも多くの方々とご一緒させていただきたくなっている。