「人生は、思ったようにはいかない」と、ことばにした人間(ひと)あり。「思ったようにいかないのが人生」と応じられた人間(ひと)あり。真に・誠に味わい深く聞かせていただいている。とかく、前者のことばを発したその人間自身が受け入れ難い面持ちで、通り過ぎてしまっているのではないか。前者のことばには、不安定が宿されている。その宿されている不安定は、後者のことばを切望していたに違いない。後者のことばは、なかなか届けられ難いようだ。「思ったようにいかないのが人生」、と言えたら見える景色が全く異なるのである。世界はことばに見させていただけるのだ。
「人生は、思ったようにいかない」は、真に誠に在り難きことばなり。有限に無限が宿され、無限に有限が抱かれ在り、呼応なり。呼応に育まれし吾が身、これまでも・これからも・現にたったいま。届いてきたことばに、聞かせていただけずにはおれないこの身だ。
「人生は、思ったようにいかない」は、真に誠に在り難きことばなり。有限に無限が宿され、無限に有限が抱かれ在り、呼応なり。呼応に育まれし吾が身、これまでも・これからも・現にたったいま。届いてきたことばに、聞かせていただけずにはおれないこの身だ。