サッカー日誌 / 2015年07月26日


新国立競技場計画の見直し(補-追加)


ラグビーW杯への影響

森喜朗・五輪組織委会長の記者会見
(7月22日、日本記者クラブ)

★開幕と決勝は横浜日産へ
 新国立競技場の計画を白紙に戻して見直すことになったために、2019年に日本で開催されるラグビーのワールドカップの計画も見直しが必要になった。
 ラグビーのワールドカップは、開幕試合と決勝戦を新国立競技場で行なうことになっていた。
 しかし、新国立競技場の計画が見直されると、工事は東京オリンピックが開かれる2020年までかかる見込みである。
 前年のラグビー・ワールドカップには間に合わない。
 そこで、ラグビー・ワールドカップのメーン会場は、横浜日産スタジアムに変更される見通しである。
 国際統括団体「ワールドラグビー」(WR)は「新しいナショナル・スタジアムを使えないのは残念だ」とコメントしたと伝えられている。
 しかし、横浜日産スタジアムへの会場変更は、ラグビー・ワールドカップにとって大きな痛手ではない。

★当初の計画に戻る。
 もともと、日本ラグビー協会は「ワールドカップ」招致に乗り出したとき、横浜日産スタジアムをメーン会場として申請書に記載していた。
 その後、文部科学省が国立競技場を改築する予定であることが明らかになったので、日本ラグビー協会の森喜朗会長などの運動で、新国立競技場の計画をラグビー・ワールドカップに間に合うようにした。
 念のために付け加えると、国立競技場の改築が必要になったのは、ラグビーのためでも、オリンピックのためでもない。
 建設後60年以上たち、老朽化したためである。
 前の国立競技場ができたのは、1958年、第3回アジア競技大会東京大会のときである。
 そういうわけで、ラグビー・ワールドカップのメーン会場は当初の計画に戻っただけである。ラグビーにとって、それほど深刻な問題ではない。

★収入面で痛手か?
 新国立競技場計画の見直しとラグビーW杯との関係について、7月18日付けの読売新聞(東京版)に、かなり詳しい記事が載っていた。
 「W杯、収入面でも痛手」という見出しがついていた。
 新国立競技場は8万人収容の予定だったが、横浜日産スタジアムの定員は7万2千人である。
 この8千人の収容能力の差によって、入場料で「億単位の減収が見込まれる」という内容である。
 そうだろうか?
 横浜日産スタジアムは、陸上競技場である。9レーンの陸上競技のトラックがある。
 そのトラックの上に張り出して「仮設」のスタンドを増設することができる。
 新国立競技場でも、球技のときにはトラックに張り出す座席が計画されていた。また1万5千席は「仮設」だった。
 ラグビー・ワールドカップにとって重要なのは、横浜日産スタジアムを満員にできるかどうか、である。



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