サッカー日誌 / 2014年12月07日


明暗を分けた終了寸前のゴール


Jリーグ第33節(11月29日)
鳥栖 1対1 浦和(佐賀ベアスタ NHK総合テレビ)
ガンバ大阪 3対1 神戸(大阪万博 NHK-BS録画)

★浦和に痛恨の失点
 Jリーグ1部でガンバ大阪が優勝した。
 優勝が決まったのは最終節の徳島との試合だが、事実上、明暗を分けたのは、その1週間前の試合だった。
 この時点で浦和レッズが勝ち点61でトップ。ガンバ大阪は勝ち点59で2位だった。
 この第33節の試合で浦和が勝ち、ガンバが負ければ浦和の優勝が決まるところだった。ガンバが勝って優勝決定が最終節に持ち越されても、浦和は最終戦の対名古屋に勝ちさえすれば優勝で、ガンバに自力優勝の目はなかった。
 第33節の試合で、ガンバは着々と得点していたが、浦和も後半24分にペナルティキックでリードした。このままなら優勝争いは最終節に持ち越されるが浦和有利である。
 浦和の試合の最後に4分間の追加時間があった。その追加時間が3分を過ぎたときに浦和が痛恨の失点をした。

★土壇場でGKも攻めに
 鳥栖がコーナーキックを得る。残り時間はほとんどない。
 鳥栖はゴールキーパーも相手ゴール前まで出て行った。文字通りの全員攻撃である。そのコーナーキックがディフェンダーの小林久晃にぴたりと合い、ヘディングで同点ゴールが決まって1対1の引き分けになった。
 浦和とガンバ大阪は、ともに勝ち点62で並んだが、得失点差ではガンバが7点も上回っている。しかもガンバの最終戦の相手は最下位の徳島である。
 ガンバの優勝の可能性が大きく膨らみ、浦和の自力優勝の可能性は土壇場の失点で消えた。
 鳥栖は、最後のチャンスにゴールキーパーまで攻めに出て行って浦和の守備を混乱させて成功した。たが、ゴールを決めたのはゴールキーパーではない。
 ところが翌日、同じようなケースでゴールキーパーが決勝ゴールを決めたケースが生まれた。

★山形はGKがゴール
 J2のJ1昇格決定プレーオフ準決勝である。
 磐田対山形(11月30日、ヤマハ)の後半、追加時間の92分に山形がコーナーキックを得た。ゴールキーパーの山岸範宏が前線に進出、そのヘディングが山なりの軌道でゴールし、山形が2対1で勝った。
 引き分けなら磐田が勝ち上がるケースだったから、起死回生の決勝点である。
 Jリーグでは、J3を含めてゴールキーパーの得点は7例目、ヘディングでは初だという。
 終了間際のゴールが決定的になることは珍しくはない。日本代表チームは、アジア予選などの試合で、しばしば終了間際のゴールで救われている。
 しかし、イチかバチかのゴールキーパー前線進出のドラマが2日続き、一つはゴールキーパー自身が得点したのは、珍記録の部類だろう。



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