サッカー日誌 / 2014年04月08日


女子ユース世界一の評価


女子U-17ワールドカップ決勝
日本2-0スペイン
(4月4日 サンホセ・コスタリカ)

★いい試合をしたに違いない
 土曜日だったが締め切りの迫っている仕事があったので事務所に出たら仲間が「女子U-17ワールドカップ決勝の中継を見ましたか? 日本チームは良かったですよ」と話しかけてきた。
 せっかくフジテレビが中継してくれたのに、ぼくはテレビを見ていない。日本時間の土曜日未明で、まだベッドの中だった。
 だから、なんとも言えないのだが「ゴールキーパーをかわして決めた得点がすばらしかった」というので、きっと、いい試合をしたに違いないと思った。
 その日の夕刊と翌日の朝刊を見るとボール支配率は相手のスペインが53%で上回っているが、シュートは日本15本、相手6本で日本が圧倒している。
 また読売新聞の記事では「(日本は)スペインの守備陣を巧みな個人技と連係プレーで何度も突破した」とある。

★将来、伸びるかどうか?
 見ていないので、この試合については、まともなことは言えないのだが、一般論として読んでいただきたい。
 「個人技で突破した」ということなので「それはいい」と思った。
 U-17(高校生年代)では、型にはまった攻守のパターンを教え込んで鍛えれば国際試合で勝つ可能性は高い。多くの外国では、この年代では「チームとして鍛える」ことをしていないからである。
 しかし「チームとして鍛える」と試合の局面に応じて自分の判断でプレーを選択する能力が育ちにくい。
 ところが、おとな(成人)のチームになると、個人の判断力が決定的に重要になる。
 そういうわけで、ユース年代で勝ったからといって、それが将来につながるとは限らない。
 結果よりも、これから伸びるかどうかが問題である。

★高倉麻子監督の戦い方
 仲間の話と新聞報道でみるかぎり、高倉麻子監督は個人の個性と能力を生かす戦いをしたようである。
 高倉監督は、元読売クラブ(ヴェルディの前身)のベレーザで育った「なでしこ」だった。
 読売クラブ時代のベレーザの選手鍛錬とチーム作りは、学校スポーツ出身者によるサッカー協会の育成の考え方とは違っていた。
 ベレーザは瑠偉ラモスや小見幸隆などの男子のプレーヤーを相手に鍛えられながら自らの力で伸びてきた。そのなかでプレーを創造する力が身についてきた。そういう高倉麻子の経験が「リトルなでしこ」の監督としても生かされているのではないかと想像した。
 そうであれば、女子U-17ワールドカップでの優勝は、未来につながるだろうと思う。

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