サッカー日誌 / 2011年04月29日


東京のJクラブ運営を考える


J2 東京V 1-2 愛媛FC
(4月24日 東京・駒澤競技場)

◇ヴェルディ再興への道は?
 Jリーグ再開2日目はJ2の試合を見に行った。駒澤競技場の東京ヴェルディ対愛媛FCである。
 この試合を見に行った目的の一つは、新しいヴェルディの運営ぶりを見ることである。
もともとの経営母体だった読売系の日本テレビが手を引き、昨シーズンのはじめに旧読売クラブのOB個人が引き受けたが、スポンサーを集められずにシーズン途中で行き詰まった。そのあとをJリーグの事務局長が退職して引き継いだ。その新経営陣によってヴェルディ再興の道筋がつき始めているのかどうか? そこを知りたかった。
 ユニフォームの胸には「飯田産業」と会社名が入っている。背中にも広告がある。前年までは、胸や背中の広告スポンサーがつかないことがあった。そこのところは「一人前」になっている。ただし、ピッチまわりの看板広告はまだ少ない。

◇観客動員はまだまだ
 好天に恵まれたのに発表された観客数は4516人。ゴール裏のサポーター席は「そこそこ」だが、バックスタンドの観客はほとんどいない。豆をひとつかみ播いたようである。
 クラブ経営のためには、バックスタンドのお客さんを確保しなければならない。これは、ぼくの持論である。
 前年のシーズンに、前の経営者はバックスタンドを閉鎖して試合を運営した。味の素スタジアムの使用料が高すぎるので、スタンドの半分を借りないで経費節減をはかったのである。やむを得ない事情があったにせよ、消極的方針では再興はおぼつかない。
 ことしの新経営陣は、子どもたちのためのイベントを組み込むなど、観客動員に努力しているようすだったが、まだ成功していない。

◇都の競技場運営方針は?
 ヴェルディのホームは、ふつうは味の素スタジアムだが、駒澤を使ったのは震災の影響ではない。もともとの日程どおりである。
 味スタは使用料が高くて使いづらいので駒澤を使いたい。そういう考えは前の経営者にもあった。駒澤競技場の地元である世田谷区に働きかけもした。
 しかしナイター設備がないので、いまのままではJリーグの基準に合わない。また、建設されてから半世紀近くたって、スタンドは老朽化している。
 味スタも、駒澤も、もともと東京都の管理である。大きなスタンドを持ちながら、観客を集めるスポーツのためには、うまく利用されているとは言えないようだ。
 東京でJリーグにクラブが成り立つためには、まず東京都にスタジアム運営方針改革を考えてもらわなければならないのではないか、と思った。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« Jリーグ再開... 東京五輪1964... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Copyright(C) 2007 US&Viva!Soccer.net All Rights Reserved.