サッカー日誌 / 2013年04月06日


大分・臼杵ツアー補遺(上)


大分市の少年サッカー
(3月17日 大分カンファレンス)

★春と秋の少年団リーグ
 3月中~下旬に2泊3日の大分旅行を2度した。地元の方々が非常に親切に案内してくださったので、本来の仕事以外にも見聞を広げることができた。
 こんな話を聞いた。
 大分市では、春と秋に分けて「少年団」のリーグ戦をしている。
 春はチームのレベルに関係なくグループを作ってリーグ戦(総当たり戦)をする。その成績によって、秋はレベル別のグループでリーグを組む。そういう話だった。
 小学生は成長が早いし、チームのメンバーは毎年、入れ替わる。4月の新学期のチームを前年の成績でグループ分けするのは適当でない。
 春のリーグの成績をみて、秋は同じくらいのレベルのチーム同士で試合が出来るようにする。
 「なるほど」と思った。

★「ごちゃ混ぜ」と「レベル別」
 春の「レベルごちゃ混ぜリーグ」では大差の試合も出てくるに違いない。しかし、レベルの高いチームの子どもが、あまり抵抗を受けずにのびのびとプレーするのも、この年代では才能を伸ばすために役立つかもしれない。
 一方でレベルのい低いチームは負け続けになるかもしれないが、強いチームに揉まれることによって「強くなろう」という向上心が芽生え、伸びていく可能性がある。
 そして、秋の「同じレベル・リーグ」で、勝負を争う厳しさと楽しさを知ることになる。
 このシステムを説明してくれた人が、こう付け加えた。
 「クラブチームも入れたいのですが反対がありましてね」
 「少年団」の上手な子どもを「クラブ」が引き抜くような事例がある。それで「クラブは仲間に入れるな」という声があるのだという。

★少年団とクラブ
 この説明をきいたとき最初はとまどったが、すぐに気が付いた。
 ここで「少年団」というのは小学校単位のチームである。
 文部科学省の方針で、小学校の対抗試合は認められていない。そこで一つの小学校の児童だけで構成されているチームが「スポーツ少年団」の名目で活動しているのだろう。そう推測した。実質的には小学校の「部活」である。
 一方、ここで「クラブ」というのは、学校外で小学生を集めて作っているチームのことだろう。子どもたちは、いろいろな小学校に通っている。学校単位ではないから、強いチームを作るために優秀な子どもを集めることもできる。
 そこで「少年団」のエースに目を付けて、引き抜くようなことも起きるわけである。
 各地の指導者が、さまざまな努力と工夫をしている。そして、それぞれに悩みを抱えている。そのことを知った。

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