ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
サッカー日誌 / 2014年09月13日
アギーレ語録のはじまり
試合後の記者会見から
(9月9日 横浜・日産スタジアム)
★「高いボールは禁止か?」
日本代表のアギーレ新監督は、顔つきがいかめしく、発言もまじめ一方で、堅苦しい印象だった。
ところが、9月のキリン・チャレンジカップの第2戦、ベネズエラとの試合のあとの記者会見では、積極的におしゃべりし、次つぎに冗談が飛び出した。「アギーレ語録のはじまりだな」と思った。
この試合の日本代表は、浮き球をゴール前へ上げる攻めが多かった。そこで「なぜ高いボールで攻めるのか?」という質問が出た。
「高いボールは禁止されているのですか?」というのが、アギーレ監督の答えだった。
もちろん冗談である。ゴール前への「放り込み」を禁止する取り決めはない。
短いパスをつなぐ攻めだけでなく、ハイクロスを使ってもいい、という考えだろう。
★会見の応対も百戦錬磨
見当違いな質問にもユーモアで答えた。
「もし、あなたがジャーナリストだったら、きょうのアギーレ監督に何点をつけますか?」という質問が出た。
就任早々の親善試合である。監督の手腕を評価する試合ではない。質問の趣旨そのものが見当違いである。質問の仕方も、まわりくどい。
アギーレ監督は苦笑いして答えた。
「お互いに自分の仕事をしましょう」
チームを率いるのは監督の仕事である。その仕事ぶりを評価するのは、ジャーナリストの仕事である。
その立場を引っ繰り返した質問で、勝利を挙げられなかった監督を批判しようとしたのだろうが、その挑発には乗らなかった。
記者会見の応対も「百戦錬磨」である。
★親善試合でのミスは歓迎
2試合で4失点と守りのミスが多かった。
「親善試合でのミスは歓迎だ」とアギーレ監督は話した。
「来年1月のアジアカップでは、ミスをしても幸運にめぐまれて失点しないように希望している」
誰が、どういうミスをするか?
それを見極めるのが、勝負が問題ではない親善試合の目的である。
冗談めかしたなかに、厳しい発言が含まれていた。
「今回出場した選手たちをどう評価したかは、次の試合での起用で分るでしょう」
「ミスが多かった選手は、今後は起用しない」という厳しい方針の意思表示である。
アギーレ監督が、来年1月のアジアカップに目標を定めていることも明らかになった。
監督への評価はアジアカップ後のことになる。
(9月9日 横浜・日産スタジアム)
★「高いボールは禁止か?」
日本代表のアギーレ新監督は、顔つきがいかめしく、発言もまじめ一方で、堅苦しい印象だった。
ところが、9月のキリン・チャレンジカップの第2戦、ベネズエラとの試合のあとの記者会見では、積極的におしゃべりし、次つぎに冗談が飛び出した。「アギーレ語録のはじまりだな」と思った。
この試合の日本代表は、浮き球をゴール前へ上げる攻めが多かった。そこで「なぜ高いボールで攻めるのか?」という質問が出た。
「高いボールは禁止されているのですか?」というのが、アギーレ監督の答えだった。
もちろん冗談である。ゴール前への「放り込み」を禁止する取り決めはない。
短いパスをつなぐ攻めだけでなく、ハイクロスを使ってもいい、という考えだろう。
★会見の応対も百戦錬磨
見当違いな質問にもユーモアで答えた。
「もし、あなたがジャーナリストだったら、きょうのアギーレ監督に何点をつけますか?」という質問が出た。
就任早々の親善試合である。監督の手腕を評価する試合ではない。質問の趣旨そのものが見当違いである。質問の仕方も、まわりくどい。
アギーレ監督は苦笑いして答えた。
「お互いに自分の仕事をしましょう」
チームを率いるのは監督の仕事である。その仕事ぶりを評価するのは、ジャーナリストの仕事である。
その立場を引っ繰り返した質問で、勝利を挙げられなかった監督を批判しようとしたのだろうが、その挑発には乗らなかった。
記者会見の応対も「百戦錬磨」である。
★親善試合でのミスは歓迎
2試合で4失点と守りのミスが多かった。
「親善試合でのミスは歓迎だ」とアギーレ監督は話した。
「来年1月のアジアカップでは、ミスをしても幸運にめぐまれて失点しないように希望している」
誰が、どういうミスをするか?
それを見極めるのが、勝負が問題ではない親善試合の目的である。
冗談めかしたなかに、厳しい発言が含まれていた。
「今回出場した選手たちをどう評価したかは、次の試合での起用で分るでしょう」
「ミスが多かった選手は、今後は起用しない」という厳しい方針の意思表示である。
アギーレ監督が、来年1月のアジアカップに目標を定めていることも明らかになった。
監督への評価はアジアカップ後のことになる。
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