サッカー日誌 / 2012年10月30日


フットサルのW杯準備(下)


決勝トーナメント進出の可能性は

フットサル国際親善試合
日本 3対1 ウクライナ
(10月27日 旭川・大雪アリーナ:フジテレビ)

★「カズ弾出た!」
 フットサル・ワールドカップへの準備試合第2戦で、日本が3対1でウクライナに勝った。カズが3点目をあげた。
 カズは「やっと(フットサルの)ファミリーに入れた気がする」と喜んだ。
 新聞は「カズ弾出た!」と、びっくりマーク付きの大見出しである。
 テレビにとっても願ってもない展開だっただろう。フジテレビは深夜ではあるが地上波で録画放送した。開始早々の2分に日本が先制、8分に追いつかれたが、すぐ2対1と勝ち越し、14分にカズのゴールが出た。
 後半はウクライナに押し込まれたが守りきって0対0。
 日本が守りきれるかどうか? ハラハラドキドキしながら見た人も多かっただろう。
 カズを加えたのは「マスコミ対策」として大成功だった。

★守りが重要だ
 事前のPRとして成功だったとしても、それが本番のワールドカップに結びつくとは限らない。
 11月1日からタイで行われるフットサル・ワールドカップでは、日本は非常にきびしい組み合わせになっている。
 グループリーグC組で、ブラジル、ポルトガル、リビアと当たる。
 準備試合でブラジルと引き分けたといっても、準備試合の結果は本番にはほとんど関係ない。
 6組に分かれて行われるグループリーグ各組上位2チームの計12チームのほか、各組3位のなかから成績のいい4チームが決勝トーナメントに進出する。
 グループ3位になった場合、得失点差で進出が決まるが可能性が強い。だから負けるにしても大敗は致命傷である。グループリーグでは守りが重要である。

★45歳と20歳のコンビ
 そういうわけで、カズの攻撃力が本番で役立つかどうかよりも、カズがフットサルの守備方法に慣れていないことが問題になりそうだと思った。本番でカズの全面的な起用は難しいだろう。
 そういうふうに見ているが、それでもカズの3点目には感心した。
 逸見勝利ラファエルが、中央突破しようとする。そのこぼれ球を倒れこみながら押し込んだ。
 「逸見はシュート力があるし、ああいうことがあるかなと思って詰めていった」というのが、カズの話である。
 東京でのブラジルとの試合を見たとき、ぼくは逸見が積極的に個人技による突破とシュートを狙うのに注目していた。
 カズも同じように見ていたようだ。
 20歳の逸見の才能を45歳のカズが生かした。このカズの能力が本番でも役に立ってほしいと思う。

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