サッカー日誌 / 2011年03月04日


サッカー検定の意義と効用


第3回特別表彰式とイベント
(2月27日 JFAハウス)

◇「サッカー学」の学力を試す
 ひょんなことから「サッカー検定」の企画に担ぎ出されて、というか、巻きこまれて、戸惑っている。
 企画を聞いたときには「そんな検定が成り立つのか?」と半信半疑だった。英語検定や漢字検定は、役に立つ「学力」を客観的に測定して、ある程度は保証するものだから実用的な資格である。
 しかし、サッカーについて多くの正しい知識を持っていることを証明しても、学校や職場で評価される資格になるとは思われない。「そういう検定試験を受ける人がいるのだろうか?」というのが最初の疑問だった。
 ところが、これは、ぼくの思い違いだった。「サッカー学」に興味を持ち、その学力を確かめたいと思う人が、結構いるらしい。

◇知識を競う楽しみ
 2010年12月に行われた第3回サッカー検定の特別表彰式が2月27日に行われた。場所は東京・本郷3丁目のJFAハウス(日本サッカー協会のビル)。地下のサッカーミュージアムの講堂、ヴァーチャル・スタジアムである。
 第1回から第3回までの検定合格者80組、付き添いを含めて133人が招待された。
 行ってみて認識を改めたのは、参加者が、みな楽しそうだったことである。子どもから大人まで、さまざまな年代の人がいる。女性も男性もいる。凝り固まった「サッカーおたく」ではなかった。
 サッカーについて学び、知識を競うことも、またサッカーの楽しみ方の一つだと知った。サッカーは、プレーして楽しく、観戦して楽しく、応援して楽しく、仲間と語って楽しいスポーツである。そこに、もう一つ「知識を競う」楽しみを加えることができる。

◇サッカータレントのトークショー
 特別表彰式に続いて「今季のJリーグを占う」トークショーがあった。出演者は、松木安太郎(元東京ヴェルディ)、福田正博(元浦和レッズ)、Jリーグ特命PRマネージャーの足立梨花、それに司会進行は中西哲生(元名古屋、川崎)である。
 テレビやラジオでおなじみのサッカータレントの語りを生で聴き、かつ見ることができるのが特別表彰式に招かれた合格者の「特典」だった。
 松木安太郎が、テレビでおなじみの、けたたましいムード作りをする一方、存外真面目にJリーグ展望を語ったのが面白かった。
 テレビでおなじみのサッカータレントの生の話を楽しみ、そのなかに、ちょっと真面目な「サッカー学」を織り込んでいければ「サッカー検定」は、結構、おもしろいのではないか、意味も効用もあるのではないかと思った。




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