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冨山房。千代田区神田神保町1-3。1985(昭和60)年9月
旧冨山房書店のビルがあった頃のすずらん通り。右から、内外ビル、キリンや(メンズショップ)、ビカ、冨山房、寿ビル。
冨山房。1983(昭和58)年9月
設計:佐藤功一、施工:竹中工務店、竣工:1932(昭和7)年。解体:1985(昭和60)年末。
白い壁面に金色に塗られた繊細なレリーフ。なにか高価なものを入れた化粧箱のようで実にきれいなビルだ。本の背表紙だという3列の半円の出窓が豪華さを出している。三省堂や東京堂が仮建築のような木造の建物だったときにこういう瀟洒なビルを建てられたのだから、当時は神田の本屋といえばまず冨山房が挙がったのかもしれない。あるいは出版社が書店も経営していたという形だろうか。
南向きに立っているのだから日が当たっている状態で撮りたかった。
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