ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





スナック 顔。新宿区荒木町3
2002(平成14)年5月6日

車力門通りの「福すけ(現・鶏ひで)」の、横丁を介して北の隣にあった家。長屋のように3軒の店が入れる家らしいが写真では「スナック 顔」だけが営業していたらしい。現在は取り壊されてTimesの駐車場になっている。写真中央の白い壁の家は沖縄料理の「琉球」。この家と店は今も変わらず、「沖縄民謡バー四谷琉球」の看板が出ている。

「車力門通り」の名称は2001年頃につけられた、割と新しい名称である。『四谷荒木町・今昔散歩~荒木町の重鎮が語るとっておき秘話~』で、「とんかつ鈴新」の鈴木洋一氏が商店会立ち上げの事情なども含めて語っている。
新宿通りからの車力門通りの入り口にはゲート代わりに街灯が建っていて、それに人力車のシルエットが飾られている。荒木町→花街→芸者→人力車、という関連から出てきたものだろう。人力車が坂道を行き来するのは大変だったと思うが、階段を歩いていったほうが早いと、あまり利用されなかったようにも思える。一方、「車力門」は大名屋敷の門に由来し、大八車で荷物を運ぶ人=車力から出ている。人力車を引く人は「車夫」である。今、観光地で人力車を引く人を「車夫」とは言わないように思うが、なんといえばいいのだろう。

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