ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



不二家伊勢佐木町店
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-6
2003(平成15)年2月8日

現在の店名は「不二家横浜センター店」である。「伊勢佐木町店」のほうが分かりやすいだろうと思うのだが、横浜の繁華街として伊勢佐木町がまず思い浮かぶのは古い人間になってしまった。今では伊勢佐木町のネームバリューはランクをだいぶ下げてしまった。「伊勢佐木町ブルース」のヒットは50年も昔のことだ。
建物は『日本近代建築総覧』では「不二家、建築年=昭和13年、構造=RC7階建、設計=A.RAYMOND、施工=戸田組」。『不二家HP』 では、伊勢佐木町店新築開店は1937(昭和12)年2月であり、階数も6階建て地下1階。
レーモンドによる「モダニズムの粋」と言われる外観は、とても戦前の建築とはみえない。伊勢佐木町に並ぶ戦後のビルと並んでも、それ以上に新しいビルに見えてしまう。レーモンドの起用が不二家の創業者・藤井林右衛門の企図だとすれば、まだだれも洋菓子など食べない時代にそれで事業を起こした先見性が、建物に現れたのかもしれない。
不二家のHPを見ていたら、「フランスキャラメル」の発売は1934(昭和9)年と出ていた。戦中もあのパッケージで売られていたとは思えないが、どんな経過で、復活したのはいつなのだろう? 今は発売していないから、なんの話か分からない人もありそうだ。

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コメント
 
 
 
覚えています (定マニア)
2018-10-13 09:34:33
フランスキャラメル覚えています。たまたま誰かが捨てた空き箱しか見ていませんが、昭和50年代頃だったと思います。ホームページにある写真のようなパッケージではなく、ポップな感じのイラストになっていました。私は、キャラメルより、ノースキャロライナ?というキャンディーのように見えるけど、舐めてみるとキャラメルの渦巻き模様の飴が好きでした。森永ハイソフトも未だに購入します。ハイソフトの中に、小さな絵はがきやポエムが入って好きだったんですよね。また復活しないでしょうか?
 
 
 
>定マニア様 (流一)
2018-10-13 19:16:49
戦時中は甘い菓子などは製造できなくなっていたのでしょうが、フランスキャラメルは「仏飴」と名前を変えて、箱の絵を日本の女の子にして販売していた、などということになると……どうも笑えませんね。
「昭和54年に製造販売終了」としたサイトがありました。もう40年前ですか。
 
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