ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




金門製作所。板橋区大原町13。1988(昭和63)年11月3日

都営三田線の本蓮沼駅を出て国道17号(中山道)に立つと、そこから西方向が大原町(おおはらちょう)。大原町は今はほぼ住宅街で、これという特徴もなさそうだが、かつては金門製作所の工場があったのが特筆すべき事項ではなかったかと思う。
金門製作所は水道・ガスメーターのメーカーで『アズビル金門株式会社』によると、「1904(明治37)年:創立。1945(昭和20)年:板橋区志村に本社及び東京工場を移転。1948(昭和23)年:金門商会を株式会社金門製作所とする」。大原町の成立は1961年なので「板橋区志村」というのが大原町のことではないかと思う。ただし「1998(平成10)年:本店所在地を東京都板橋区志村より東京都板橋区大原町に変更」と出てくる。本店が志村にあり、それを工場がある大原町に移した、ということかもしれない。「2000(平成12)年:本社機構を東京都文京区へ移転。東京工場の跡地を譲渡」とあるから、この年に大原町の工場は閉鎖されたらしい。
この頃から経営がおかしくなり、事業の整理、他社との合併などを経て、2012年に「アズビル金門株式会社」となる。
工場跡地は「東京ガーデンフォーラム」(2003年2月築、14階建2棟299戸)と「パークホームズ志村坂上フォレストビル」(2014年5月築、11階建86戸)が建ち、団地ができたといっていい。住んでいる人は金門製作所をご存じだろうか?

写真は敷地の北に沿った道路に開いていた門から見た工場事務所の建物。逆光気味のうえ木が邪魔してどんな建物なのかよく分からない。木造2階建ての洋風な建物のようだ。昭和22年の航空写真にはないので、戦後に建てられたものだ。

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