ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




弁天マーケット(旧サンエス)。江東区東陽1-28。1996(平成8)年1月7日

「洲崎(すさき)パラダイス」といった赤線街にあった「サンエス」というカフェーだった建物。『赤線跡を歩く』(木村聡、ちくま文庫、2002年、950円)では「大通りに面したマーケット。東陽弁天商店会の中ほどにある」としてあるので、かってに「弁天マーケット」とした。東陽一丁目は1967(昭和42)年の町名変更からで、旧町名が「深川洲崎弁天町」だ。前の通りは「大門(おおもん)通り」で、アーケードの天井からは「東陽弁天商店会/アーケード通り」の看板が下がる。その通りに面して「八百周」という八百屋、横町側には魚屋や食品店など5軒くらいの商店が入っていた。2012年4月に取り壊され、現在はマンションに建て替わっている。
YouTubeに『記録映画『赤線』・洲崎パラダイス 1958 』というのがあって、1958(昭和33)年の大門通り沿いの町並みが見られる。そのカラー映像ではサンエスは、通りに面した壁(写真ではアーケードで隠れている)に白く「SSS」の文字が入っている。鮮明でないのが残念だが貴重な映像記録だ。


横丁奥から。東陽1-28。1996(平成8)年1月7日

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