ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




鈴木金物株式会社。千葉県佐倉市弥勒町(みろくまち)148。2002(平成14)年5月5日

鈴木金物があるのは旧成田街道(蘭学通り)の、佐倉順天堂記念館のある本町交差点から西へ350mのところ。鈴木金物のHP によると、「明治3年12月、印旛郡佐倉町に於いて、桐箪笥等の家具、建具等の製造販売そして、金物製品の販売を営みとして創業」し、今は「金物製品を中心とした生活用品や建築・土木資材販売」の会社。写真の店舗の左は蔵で、右には資材置場と建材の加工場がある。


民家。佐倉市弥勒町159
2002(平成14)年5月5日

鈴木金物の向かいにあった民家。今は建て替わって普通の住宅になっている。

成田街道は佐倉市では現在の国道296号とほぼ重なる。西から来ると佐倉城の北をかすめて京成佐倉駅の手前で南へ曲がり(市役所通り)、新町(しんまち)交差点で東へ(新町通り、蘭学通り)、クランクを経て順天堂記念館の前を通って東へ続いている。この辺りは台地に細かく谷が入り込んでいるのだが、街道は台地上の尾根を、谷に下りるのを避けるように通っている。江戸-佐倉藩の往還として整備され、成田山新勝寺へも延長されたように思われる。国道から外れる部分を「蘭学通り」としたのだろうか。明治以降はこの成田街道沿いに街が発展してきたようだ。戦前築の古い商家はほぼ成田街道沿いに点在して残っている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )