ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




アイスクリーム屋。足立区西新井本町5-9。2005(平成17)年1月17日

環七通りの西新井大使前交差点から本木新道に入って430m南の西新井小学校の向かい側。写真の店はアイスクリームを売っているということしか分からない。建物中央辺り、ガラス戸越に見える文字と右の幟は「たい焼」だろうか? 昭和22年と38年の航空写真を見比べると別の建物に見える。入母屋屋根の家は戦後、二軒長屋を建て直したもののようだ。現在は3階建ての小さなマンション風のビルに建て替わっている。

本木新道は尾竹橋通りの西を、ほぼ平行に走る裏通り的な道路に見えるが、昔は千住方面との主要な道路だったと思われる。戦後順次埋め立てられたり蓋をされたりしていったらしいが、「本木堀(もときぼり)」という農業用水の流路に沿った道だった。
『川の地図辞典』(菅原健二著、㈱之潮(コレジオ)、2007年、3800円+税)によると、本木堀は「見沼代用水東縁(ひがしべり)用水から榛ノ木(はんのき)橋付近で分れ、伊興村(いこうむら)の西部を流れて西新井町に入る。……その後、栗原町、興野町(おきのちょう)の西を経て本木方面へと流れ、用水の東部地域の耕地を灌漑した。水路は周辺の住宅や工場の増加などによって排水路=下水化し、現在は暗渠化されたり埋立てられて道路などになっている。」

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