ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




佃1-9の家並み。中央区佃1-9。1989(平成1)年10月29日

佃堀の東にある100×34mの矩形の町域が佃1丁目9番地。その中心、細い路地の中に佃天台地蔵尊がある。写真は東側に向いた家並みで、西側は佃堀に向いていて、当ブログ前回の2枚目の写真がそれ。長屋やアパート形式の家もあるようだが、ほぼ1戸建て住宅が7・80軒、ぎっしりと立ち並び、7本の路地が東西に通じている。戦前に建てられた家がまだ半分程度残っているようである。
明治中期に埋め立てられて造成された新佃島や月島とは異なり、江戸時代からある土地だ。写真の通りから右側は海だったわけで、かつては漁師町だったのだろう。現在では築地魚市場に勤める人が多いという。商店はほとんど見られない。上の写真では「大吉」という居酒屋らしいのとその何軒か先にミスパーマ松本の緑の日よけが見えるだけだ。写真中央の家の後ろの大木が佃天台地蔵尊の銀杏の木。



大吉。1989(平成1)年10月29日



民家。2005(平成17)年3月25日

ストリートビューを見ると、2枚目写真の「大吉」の看板を出している家は建て替えられている。その右の家が上左写真で、これも建て替えられて「今昔きものわかば」という店になっている。そこから1軒おいて佃天台地蔵尊入口の家で、これは現存している。

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