ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




古い民家の家並み。品川区北品川1-21
左:2004(平成16)年1月11日、右:2013(平成25)年9月22日

左写真は「品川浦の船溜まり」のよく知られた景観。かつての目黒川の河口で、水面は「天王洲運河」というのが正式の名前だ。「品川浦」だと江戸時代を連想するような名称だが、いつ頃から誰が使うようになったのだろう。河岸に木造の家がかたまって建っている。それを道路の側から見たのが右の写真。
この木造家屋群が「しながわ百景」のうちの1番目「北品川の古い民家の家並み」である。しながわ百景とは品川区が区政40周年を記念して、昭和62年に選定した。右写真正面の信号機の下にあるのがその標示板だ。それを置いてからそろそろ30年が経つから、標示板の文字もかすれてきている。古い民家も三分の一くらいに減ってしまっただろう。
民家といっても、元は借家として建てられたのだろう。一戸建て住宅と二軒で使う二軒長屋形式の家が団地のように並んだ一角だ。残っている家屋はけっこうきれいに保たれていて原形も割と残っているように見える。何軒か空き家の家もあってそういう家は廃墟と化しつつある。


上下とも2013(平成25)年9月22日



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