ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東栄ビル。中央区築地3-9。1987(昭和62)年10月4日

新大橋通りの築地本願寺のすぐ近くにあったビル。築地川に架かっていた備前橋の通りと暁橋の通りの間で、この区域は空襲で焼き払われたところのようだ。写真の木造の家は戦後まもなく建てられたものだろう。あずき色の東栄ビルは3階分のガラス窓を中央部分にはめたようなちょっと変わったデザインのビルだ。昭和25年頃の火保図では「東栄印紙工業KK」で木造トタン葺の表示。昭和38年の航空写真に写っているので昭和30年代の建築かと思う。
角の家は森田理髪店で、建て替わった「ラウンドクロス築地」(1992年5月竣工)というビルの同じ位置の地下の床屋がそれではないかと思う。コカコーラの看板が出ているが、「モリ」という横丁を入ったところの喫茶店(?)のものだ。
御光堂世界~Pulinの日記>東京にあった古いビル』で取り上げている。上の写真では東栄ビルの看板が街路樹で隠れてしまっているが、Pulin氏の写真では「東京富士自動車」と判る。

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