ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




中川屋。中央区築地4-8。左:1986(昭和61)年6月、右:1987(昭和62)年9月15日

築地市場の場外、築地四丁目交差点(晴海通りと新大橋通りとの交差点)のすぐ裏である。角の家が中川屋という漬物の専門店。3階の丸窓が特徴の看板建築だ。窓ではなくて壁の飾りなのかもしれない。場外でも看板建築は見受けられるが、全体に、そう凝った造りの建物はあまりない。この中川屋の建物も、簡素なのだが、丸窓のせいでわりと目を引く。
1986年の住宅地図では、左写真で、角から右へ、「中川屋、正木、京食、大津水産、富士市場、銀食第一市場」。右写真の路地の側では、「明治牛乳店、三宅水産」。場外には、地図に「○○市場」という記載の建物が多い。幾つもの店が入った建物を指している。
場外では現在も昭和末にあった建物はそのまま使われている場合が多い。築地市場が移転するという話が出ては、建替えはしないだろう。しかし、中川屋は建て替わっている。ただし2階建てだ。左写真で、中川屋の先はビルに替わった。

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