ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





雪印牛乳由比ガ浜販売所
毎日新聞鎌倉専売所(春日新聞店)
神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-3
1993(平成5)年5月31日

由比ガ浜大通りのちょうど中央辺りで、大通りと4つの道路が出会う場所になる。江ノ電の和田塚駅にも近く、笹目バス停もある。寸松堂(鎌倉彫)の斜向かいといった辺りに古い日本家屋が二軒並んでいた。牛乳屋のほうは2006年9月に解体されて、今は「こ寿々わらび餅舎」という和菓子屋になっている。
毎日新聞の建物は健在だ。この建物がかなり風変わりである。1階は出桁造りに見えるが、その上に寺のような造りの2階が乗っている。2階の下には瓦屋根が張り出していて、1階の屋根が二重になっているように見える。2階部分は1階に比べてぐっと小さく、一方で2階の屋根は寺の屋根を思わせるように大きく反り返っている。
ブログ 『kaoru photo…2』 『鎌倉・保存なのか(2006.09.12)』には牛乳店が解体中の写真が載っていて、ブログ管理人のカーク氏が新聞店の人に取材している。それによると、新聞店の建物は元は鎌倉彫の製造所で宮大工が建てたものだという。新聞店になったのはかなり古い頃かららしい。鎌倉彫の工房というと近くの寸松堂と長谷の白日堂が有名で、いずれも和風のちょっと独特の外観をもった建物である。そういう中にこの建物も入れて眺めると、鎌倉の近代の歴史が見えてくる・・・かな?

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