ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



左:水産工学研究所本館正面玄関。中央区勝どき5-5。1990(平成2)年1月21日
右:本館南側出入り口。1989(平成1)年11月26日


本館南側。1990(平成2)年1月21日



水産工学研究所新館。1990(平成2)年1月21日

本館は昭和7年の完成だが、研究所の敷地の中央に立つ新館は昭和11の完成(『東京建物懐古録Ⅲ』読売新聞社編、1991年刊)。本館のようにスクラッチタイルを貼るのは省略したようだ。建物中央の階段室の西側が3階に増築されている。

本館の建った1932(昭和7)年は、昭和6年に起こった満州事変についで1月に上海事件、3月に満州国建国宣言、5月に五・一五事件が起こっている。新館の建った1936(昭和11)年はいうまでもなく二・二六事件だ。

ちょっと気になっているのだが、高倉健の主演した「動乱」という二・二六事件を背景とする映画に、水産工学研究所本館の建物が出てこなかっただろうか。

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