ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




森友通商。中央区日本橋小網町15。1985(昭和60)年1月

写真右は区立東華小学校(現日本橋小)。写真左に通りを挟んで小網神社がある。
タウン誌「人形町vol27」によると森友通商の建物は、中村庸二建築事務所の設計で昭和2年の建築。外壁に張られているのは鉄平石といって諏訪の福沢山に産する板状節理の輝石安山岩で、産地では屋根を葺いたり道の舗装などにも使われるという。



森友通商の東側玄関上部。1986(昭和61)年6月22日

建物に動物の飾りがあると見ていて楽しい。これは鷲だと思うが、人が鳥に化け損ねたようでおかしい。


森友通商の正面玄関
1986(昭和61)年4月6日

森友通商>会社概要に「安政元年(1854)初代森友徳兵衛が徳島県より上京して現在地に荒物雑貨問屋を開業し、屋号を阿波屋と称しました」とある。古今・お江戸日本橋>“町”物語によると、小網町には阿波屋の他に創業が江戸時代になる商店として、釜屋(もぐさ)万治2年(1659)、さるや(爪楊枝)宝永元年(1704)、大茂商店(食料品雑貨)文政元年(1818)、駒木商店(荒物雑貨)天保元年(1830)、金久保商店(ロープ・魚網)文久元年(1861)の名が挙げられている。

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