大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・連載戯曲・ノラ バーチャルからの旅立ち・3

2019-04-22 17:12:22 | 戯曲
連載戯曲
ノラ バーチャルからの旅立ち・3

※ 無料上演の場合上演料は頂きません。最終回に連絡先を記しますので、上演許可はとるようにしてください。
  


時      百年後
所      関西州と名を改めた大阪

登場人物
好子     十七歳くらい
ロボット   うだつの上がらない青年風
まり子    好子の友人
所長     ロボットアーカイブスの女性所長
里香子    アナウンサー(元メモリアルタウンのディレクター)
チャコ    アシスタントディレクター


ロボ: ナツカシイマチダネ……。
好子: うん?……メモリアルタウンだからね。
ロボ: エ?
好子: 二十世紀の街の姿が、わりによく残ってるんで、二年前に大幅に手を加えて野外博物館にしたの。 あの電柱とかブロック塀とか……ほら、あのお店とかあっちのお店のバリアーね「シャッター」っていうんだよ。 鉄でできてて、開け閉めのときは、ガラガラってレトロな音がするんだ。 道ばたの大きな箱みたいなのは自動販売機っていってね、お金入れないと商品がでてこないんだ。 だから、ここに入るときは百年前のコスプレ。
ロボ: ワカッテルヨ、ソウジャナクテ……(自販機で缶コーヒーを二つ買う)
 チャリン、チャリン。ポン、ゴトゴト。ポン、ゴトゴト。ン(缶コーヒーを渡す)
好子: ありがと。
ロボ: プシュツ。ココ、野外博物館ニナル前ニ……好子ト初メテ歩イタ道ダヨ。
好子: ほんと? プシュツ。
ロボ: ……忘レタ?
好子: えーと……。
ロボ: オ母サンモ、イッショダッタ。ソノトキボクニ名前ツケテクレタンダヨ。 オ母サンハ、タケシニシヨウッテ言ッタンダケド。好子ガ、マワラナイ舌デ「ロボクンガイイ」ッテ決メタンダ。 即物的デ、マンマノ名前。ナンテ想像力ノナイガキ……子ダト思ッタ。
好子: 悪かったわね。
ロボ: デモ、今ハ気ニイッテル。 人型ロボットノ出ダシノコロダッタカラ「ロボクン」テ名前ニハ、好子ノ夢ト憧レガ詰マッテルンダ。
好子: そうだったんだ。ずっと子供のころのことだからね。
ロボ: マアネ……アノトキハ、今トハ逆ニ、ムコウカラコッチニ歩イテキタンダケドネ。
好子: ……むこうから、こっちへ……。
ロボ: 思イ出シタ?
好子: うん……。

 上手からエキストラになった里香子とチャコがキャーキャーいいながらくる。  

里香子: ようし、ここでジャンケンだ!
チャコ: ええ、まだ電柱一本分あるよ。
里香子: ちゃんと数えてたんだからね。
チャコ: もう一本あるって!
里香子: ちゃんとGPSで数えてんだからね。
チャコ: あ、それ反則!
里香子: ちがうよ、これ二十一世紀のスマホなんだからね。
チャコ: ちぇ、仕方ないなあ。
里香子: いくぞぅ!
二人: 最初はグー。ジャンケンポン!
チャコ: わあ、勝った!
里香子: くそ、やぶ蛇かよ。
チャコ: よろしくね(二人分のカバンとサブバッグを渡す)
里香子: 最後に負けたら、タイ焼きおごるんだからね!
チャコ: はいはい、負けたらね。

 二人下手に駆け去る。見送る二人。

ロボ: カシャン(空き缶を捨てる)
好子: 少し……カシャン(空き缶を捨てる)思い出した。 ……きっといいことがあった後なんだよね。夕日を背に受けて、ながーい影を踏みっこしながら……家に帰ったんだ。
ロボ: ソウダヨ。
好子: 入院かなんか……してたんだっけ、わたし?
ロボ: 思イダシタ?
好子: ……だめ、そこまで。だって、とっても小さいときのことなんだもん。でしょ?
ロボ: ウン……マアネ。
好子: わたし無意識のうちにこの道を選んでいたのね……ほかに近道もあったのに。
ロボ: ドウシテ?
好子: さあ……。
ロボ: サア?
好子: だって、わかんないから無意識って言うんじゃないよ!

 下手端、里香子とチャコが現れ、チャルメラと、犬の遠吠えを器用に口で真似る。

ロボ: コノ街ヲ維持スルノ大変ナンダロウネ。
好子: そうよ。あの犬なんて、純粋の雑種なのよ(皆ずっこける)なにがおかしいのよ。
ロボ: 純粋ノ雑種……非論理的ダ。
好子: 想像力のない頭してんのね。 
ロボ: 安物ノCPU使ッテルンダモン。

 再び、犬の遠吠え、チャルメラの音。里香子、チャコ去る。
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高校ライトノベル・せやさかい・010『夕陽丘・スミス・頼子』

2019-04-22 13:38:42 | ノベル

せやさかい・010

『夕陽丘・スミス・頼子』 

 

 

 夕陽丘・スミス・頼子さんというらしい。

 

 らしいというとこにわたしのビックリぶりが現われてる。

 同年配の外人さんを、学年上とはいえ、同じ学校の生徒として見るのは初めてで新鮮!

 せやさかい、頭のどこかが、しっかり受け止められんくて「らしい」てな言い回しになる。

「エディンバラから帰ってくるのが遅れて、学校はきのうからなの」

「エ……エジン?」

「エディンバラ。イギリスの北の方で、お父さんの家があって、お母さんは日本人なんだけど、ミテクレはお父さんの血が勝ってて、こんなだけど、中身は日本人よ。いちおう三年生だから、夕陽丘さんとか頼子先輩とかが呼びやすいと思う」

「「は……はあ」」

 好奇の目で見られることが多いんやろか、十秒ほどの自己紹介は手馴れてる感じや。

「あなたたちは?」

「あ、はい! 一年一組の酒井さくらです!」

「素敵な名前ね、この季節にピッタリ! あなたは?」

「え、えと……榊原留美です。クラスは同じ一年一組、留美は……こんな字です」

 榊原さんは生徒手帳を出して頼子先輩に示した。

「素敵ね、美しさが留まる!」

「いえ、そんな(*´ω`*)」

「お茶淹れるわ、ゆっくりしてってね」

「あ、お構いなく」

 反射的なお愛想が出る。榊原さんは頬っぺたを赤くして俯いてしまう。

「ワン フォー ユウー  ワン フォー ミー  アンド ワン フォー ザ ポット」

 なんか呪文みたいなん唱えながらポットにお茶ッ葉を入れる頼子先輩。榊原さんがガバっと顔をあげる。

「それ、紅茶を入れるときのお呪いですよね!」

「そうよ、よく知ってるわね?」

「小説で読みました! たしか、シャーロックホームズです!」

「そうね、他にもいろんな文学作品に出てくるわね、わたしは紅茶屋さんの陰謀だと思ってる」

 なるほど、ポットの分だけ消費量が増えるもんね。

 でも、淹れてもらった紅茶は本当に美味しかった。美味しがりながらも、生徒が勝手お湯沸かしてお茶淹れてええのんかと思たけど、突っ込みません。

「文芸部って看板だけど、サロンみたいなもんだと思って。放課後のひと時を、気の合った仲間とゆったり過ごすための部活。ま、たまには本の話もね、しないこともない。他の部活と兼ねてくれてもいいのよ」

「いえ、入部します!」

 榊原さんはキッパリと宣言した。

「ありがとう、酒井さんは?」

 どないしょ……思ったら、横から榊原さんの強力視線。ま、こういうもんは直観やなあ。

「はい、わたしもお願いします」

「「ヤッター!」」

 仕組んでたんとちゃうかいうくらい、頼子先輩と榊原さんの声が揃う。

 なんや、三人で拍手になったあと、頼子先輩は廊下に出て文芸部の看板を外してしまった。

「なんで外すんですか?」

「三人いたら十分よ。部活成立の要件は『部員三人以上』だしね」

 なるほど、そういうもんか……と、納得。

 それから、お互いの呼び方を決める。

「名前は、ティーカップの取っ手と同じ。気持ちのいいものじゃないとね、呼ぶ方も呼ばれる方にも」

 そう言えば、いま飲んでる紅茶のティーカップは手にしっくりきてる。

「じゃ、榊原さんは留美ちゃん。酒井さんはさくらちゃん。わたしのことは、どう呼んでくれる?」

 どうもなにも、さっき指定された。

「「頼子先輩」」

「ちょっと長いかなあ……七音節だよ」

 って、自分で指定したと思うんですけど。

「頼子さんにしてくれる? 苗字の夕陽丘も長すぎるから」

「「はい」」

 ヨッチーいうのんも頭に浮かんだけど、却下されるに違いないので言わへん。

 

「安泰中学の部活って、五人が最低やよ」

 

 家に帰ってコトハちゃんに言うと、部活の最低人数は五人だと否定された。

「そやかて……」

 生徒手帳をめくってみると――部活は三人以上をもって成立する――と書いてある。

「あれーー?」

 不思議に思ったコトハちゃんは引き出しから自分の生徒手帳を出した。

「中学のん、まだ持ってるのん!?」

「うん、書き込みとかしてるしね、とっとくにはええ大きさやし……ほら、二年前のは五人になってる!」

「やあ、ほんまやわ!」

 

 明くる日学校に行って分かった。

 去年、頼子先輩が提案して部活成立要件を三人に改正させたそうやった。

 なんや、頼子先輩、いや頼子さんはスゴイ人のようですわ……。

 

 

☆・・主な登場人物・・☆

  • 酒井 さくら      この物語の主人公 安泰中学一年 
  • 酒井 歌        さくらの母 亭主の失踪宣告をして旧姓の酒井に戻って娘と共に実家に戻ってきた。
  • 酒井 諦観       さくらの祖父 如来寺の隠居
  • 酒井 諦一       さくらの従兄 如来寺の新米坊主
  • 酒井 詩        さくらの従姉 聖真理愛女学院高校二年生
  • 酒井 美保       さくらの義理の伯母 諦一 詩の母
  • 榊原留美        さくらの同級生
  • 夕陽丘・スミス・頼子  文芸部部長
  • 菅井先生        担任
  • 春日先生        学年主任
  • 米屋のお婆ちゃん
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高校ライトノベル・時空戦艦カワチ・009『楠正成のフンドシ』

2019-04-22 06:57:28 | ノベル2

 時空戦艦カワチ・009

『楠正成のフンドシ』          

 

 長官室のドアの向こうは山の中であった。
 

「どこでもドアを潜ったみたいだなあ……」
 

 会社の事務所に千早が現れてから驚きっぱなしだが、これは驚きの次元が違う。

「どこでもドア以上です。場所を移動しただけでなく時間を超えています。ここは七百年ほど昔の金剛山地です」  

 千早の出で立ちは朽葉色の直垂に緋縅の胴丸だ。

「いつの間に」

「この時代のわたしは、こういう出で立ちでした。艦長も時代に合う装束を着てもらっています」

「お……?」

 喜一自身も朽葉色の直垂に沢瀉縅(おもだかおどし)の胴丸姿だ。

 振り返った時にカチャリと抵抗があった。腰に黒鉄の太刀をはいており、その鞘尻が小梢に当たったのだ。
 

「これから父に会います」
 

 山中の獣道を千早は軽々と登っていく。都で育ったとは言っていたが、やはり楠正成の娘ではある。

「速いなあ……」

 感心しているとまたしても鞘尻をぶつけてしまう。視線を戻すと千早の姿が無い。

「あれ……?」

 千早……呼ばわろうとして止めた。自衛官の感覚で、この状況で声を上げるのは危険だ感じたのだ。
 

「すみません、つい気配を消してしまいました」
 

 意外な近さに千早は居た。

 朽葉色の直垂に緋縅の胴丸は意外にも山中の景色に溶け込んでいる。むろん気配を消したことが大きいのだろうが。

「秋の山中では、この出で立ちは意外に迷彩の効果があるんです」  

 なるほど、千早も喜一も紅葉の山中に溶け込んでいる。

 

   「赤坂城跡」の画像検索結果

 

 それから一町ほど進み、千早が二度鳥の声そっくりの口笛を吹いて赤坂城に入ることができた。

 落ち着いて観察すると、あちこちの茂みの中に弓を構えた鎧姿が見える。口笛は味方の合図であったに違いない。

「姫、よう戻っておいでじゃ」

 櫓の上から降ってきた声を見上げると髭もじゃのオッサン武者が出迎える。

「いま戻った、客人を連れている。父上のところに案内(あない)せよ」

「承知!」

 意外な身軽さでオッサン武者は櫓を下りて行った。

 門を潜ると、もうオッサンの姿はない。陸自のレンジャー並の美濃軽さだ。

「……あの人は恩地左近さんではないか」

「知ってるんですか?」  

 千早が目を丸くした。事務所で現れて以来驚かされっぱなしだったので、ちょっぴり嬉しい。

「あの人の何十代目かの子孫が同じ顔をしている」

「ハハ、おっちゃんの個性は強烈ですから」
 

 どこをどう通ったか分からないうちに本陣に着いた。しかし、本陣の中は囲炉裏が燻っているばかりで人が居ない。
 

「そろそろ来る頃やと思てた」
 

 屋根からユルフンの尻が下りてきた。これには千早も驚いたようだ。

「もう、ビックリするじゃないのよ!」

「すまん、フンドシの替えが切れたんでな、まとめて洗濯して干したとこや」

「替えるのはいいけど、フンドシはきちんと締めて、中身がこぼれてるわよ」

「こぼれてもええやんけ、おまえらこさえた種イモやぞ」

「もー、下品すぎる!」

「まあ、下品かどうか、ちょっと見てこいや」

「ん…………」

 なにか思い当たったのか、千早は本陣を出て、広場から屋根の上でたなびいている洗濯物を見に行った。
 

「お父ちゃん……!」
 

 感極まった一声を上げると駆け戻ってきて、親父の胸倉をつかんだ。

「吹き流しの暗号をフンドシでやるかーーー!?」

「ワハハ、ミッドウェーは暗号読まれて失敗したさかいなあ、小林艦長」
 

 このオッサン食えない……フンドシを締め直す喜一であった。  

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高校ライトノベル・時かける少女・76『スタートラック・16・三丁目の星・4』

2019-04-22 06:39:37 | 時かける少女

時かける少女・76 

『スタートラック・16・三丁目の星・4』  
 

☆……三丁目の星・4
 

 警察だ! 電波法並びに放送事業法違反容疑で家宅捜査する!
 

 銭形警部のような、トレンチコートの刑事が宣告した。同時に、何十人という鑑識……それにCIA(アメリカの秘密情報部)も混じっていた。

 電話、ラジオ、テレビと、そのアンテナ。電波の受信発信に関する物は全て押収され、事務所は水洗トイレのタンクの中まで調べられた。

――マークプロ、ソ連のスパイか!――

 夕刊のトップ記事に、デカデカと出た。

――マークプロからは、何も出ず。警察の勇み足!?――

 朝刊では、早くも当局の捜査を疑う記事になった。明くる日にはアメリカの国家航空宇宙諮問委員会(NASAの前身)の実験失敗の影響と陰謀説が流された。前者はアメリカの、後者はソ連の噂と疑心暗鬼であった。
 

 とにかく、世界中のラジオやテレビからは、毎日周波数(チャンネル)を変えて、マークプロの陽子やザ・チェリーズの映像や歌が流れてくるのである。
 

 少しずつではあるが、世界中にファンが増え始め、Jポップという言葉で呼ばれ出した。 JにはJAPANとJACKの両方の意味がある。
 

「音楽で、世界が変わるかもしれないんですね!」

 アメリカとソ連の記者のインタビューを受けた後で陽子が感動して言った。

「まだ、まだ序の口、これからが本番だ。それから、今の記者の半分はCIAとKGBだ。コスモス、あいつらが仕掛けていった盗聴機を全部回収しといてくれ」

「わかりました」

 コスモスは、そう言うと一枚のメモを陽子に見せた。

――記者からもらったカメオを見せて。喋らずに――

 陽子が、黙って差し出したカメオの中に盗聴機が組み込まれていた。そして、事務所からは二十個の盗聴機が発見された。
 マーク船長は涼しい顔をしている。

「バルス、この企画、実行に移してくれ」

 企画書は、陽子やミナコにも回された。
 

「SJK47!?」

「うん、新宿47のこと」

「これって……」

「そう、AKBのパクリ。違うのは、最初からインターナショナルを目指すとこ。将来的には世界の女の子でアイドルユニットを作ろうと思う」

「アイドル? ハンドルなら分かるんですけど」

 陽子が江戸っ子らしい聞き方をした。

「そう、ハンドルだよ。世界を平和の方向に向けるためのね」  

 それは、マークプロ最初の後楽園球場ライブで、発表された。
 

「今日は、こんなにたくさんの人たちに集まっていただいて、ありがとうございます。最後に、みなさんに、お知らせがあります。ミナコちゃん、ミナホちゃん、どうぞ」

「マークプロは、新人を発掘することになりました。一人や二人じゃありません……」
「「「47人です!」」」

 三人の声が揃い、後楽園球場にどよめきが起こった。
 

「これは、まったく新しい歌手のグループです。英語でユニットと表現すれば分かっていただけるかもしれません」

「例えれば、宝塚歌劇団に近いものがありますが、わたしたちが目指すのは、誰もが歌えてフリが覚えられて……うまく言えませんけど、ミナホお願い」

「世界中がハッピーになれるような歌を、みんなで歌っていこうと思います。歌がうまくなくても、ダンスが苦手でもいいんです。なにか光る物を持っている人を求めています」

「いわば、根拠のない自信と夢を持っている人たち。そこから始めます」

「年齢は12歳から25歳の女性。一応です。光っているひとなら大歓迎!」
 

 そうやって、SJK47が始まった。
 

 一年のうちに三期生まで入り、総勢141人の大所帯になった。

 二期生からは外国人もチラホラ入った。選抜メンバーの15人程をマスコミに売り出し、Jポップはあっと言う間にインターナショナルになった。  

 中には、CIAやKGBのスパイも混じっていたが、ことエンタメに関して優秀であれば、お構いなし。

「実は、このミーシャはKGBのスパイなんですよ!」

 そんなことを、ミナコなどのリーダーは平気で言う。言われた本人はビックリするが。観客はジョークだと受け止める。  

 マークプロには、政治的な秘密なんて何にもない。自分たちも観客のみんなも楽しくやっているだけだ。スパイは三人公表された。アメリカのジェシカ、中国のミレイ。でも、みんな和気アイアイだった。
 

 そんなある日、新宿のSJK劇場公演のあとの握手会で悲劇がおこった。
 

 ミーシャが狙撃されてしまった……!

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